レム 第5話
手作りの魔物菓子を街の人々に配ることにしたレム。邪魔をしてきた荒くれ者たちを、手荒な方法ではなく平和的になだめた【美食殿】の姿を目の当たりにし、改めてこの世界の優しさを実感するのであった。


-------------- situation:
美食は剣よりも強し
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 レムが魔物料理を振舞ってから、
数日がたったある日のこと──

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キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】 魔物菓子ぃ!?

voice: vo_adv_1097005_001
レム:
【chara 109711 face 1 (normal)】 はい。先日捌いた魔物がまだ少し残っていたので、
思い切ってお菓子にしてみたんです。
【chara 109711 face 2 (joy)】 よろしかったら皆様で召し上がってください。

voice: vo_adv_1097005_002
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】 え……
このとてつもなくかわいくて、
甘そ~な匂いを放ってるお菓子が、魔物でできてるっての?

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レム:
【chara 109711 face 1 (normal)】 甘くしたり飾りつけなどで少し他の材料も加えましたが、
それ以外の原材料は全て魔物です。

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コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 味付けと飾りだけ……【chara 105913 face 1 (normal)】 ほぼ魔物と言って差し支えなさそうですね。
【chara 105913 face 4 (sad)】 『あれ』と『これ』との間には、
なかなかに越え難いイメージの壁がございますが……

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キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】 だから抵抗があるって言ってんでしょうよ。
魔物料理も魔物菓子も食べたことないわけじゃないけど、
やっぱり抵抗が……【chara 106012 face 6 (surprised)】 って! あんたもそうやってためらいなく……

Choice: (1) いただきます!
----- Tag 1 -----
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ペコリーヌ・コッコロ:
【chara 1 face 1 (normal)】 「いっただっきまーす!」
「いただきます。」

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 11 (special_e)】 【chara 105812 face 10 (special_d)】 ん! 【chara 105812 face 11 (special_e)】 ……とってもおいしいです、レムさん!
かすかにハチミツの味がするのは材料になった魔物が
蜂に似ているからですかね? 香ばしいサクサク感もあって……

voice: vo_adv_1097005_008
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 キャルちゃん、これは食べないと損です!
【chara 105812 face 2 (joy)】 絶対に絶対に、キャルちゃんは気に入ると思いますし
だまされたと思って、食べてみませんか? ほら☆

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キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】 ちょっ、待ちなさいアホリーヌ!
あたしまだ食べるって言ってな……んぐっ!?

voice: vo_adv_1097005_010
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】 んん……もぐ……
【chara 106012 face 1 (normal)】 なっ、なにこれ!!
【chara 106012 face 2 (joy)】 ヤバいじゃないの!

voice: vo_adv_1097005_011
レム:
【chara 109711 face 2 (joy)】 皆様のお口に合ってよかったです。
【chara 109711 face 1 (normal)】 慣れない材料でしたし、調理法も手探りだったので
完成するまで不安でしたが……

Choice: (2) とってもおいしい。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1097005_012
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 はい、主さまもお気に召されたのですね。
【chara 105913 face 4 (sad)】 あ、いけません主さま。ほどほどになさってください。
おいしいものはつい後を引くものですが……

voice: vo_adv_1097005_013
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】 手が止まらなくなるのも分かるわ……【chara 106012 face 4 (sad)】 ちょ、ちょっと、
いえだいぶ悔しい気がするけどっ……!

voice: vo_adv_1097005_014
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 我々の想像を遥かに超えたお料理の腕前。
【chara 105913 face 2 (joy)】 さすがレムさまでございます。

voice: vo_adv_1097005_015
レム:
【chara 109711 face 5 (shy)】 褒めていただけるのは嬉しいですが……褒めすぎです。
【chara 109711 face 2 (joy)】 でも、いつもよくしていただいている皆様に
少しでも喜んでいただけたのならレムも嬉しいです。

voice: vo_adv_1097005_016
レム:
【chara 109711 face 1 (normal)】 ……いえ、ですが、恩返しというなら、
【chara 109711 face 6 (surprised)】 レムはペコリーヌ様たちだけでなく、
それこそもっとたくさんの方たちに恩返しすべきなのでは……

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キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】 レム……あんたって子は……
その純真さが姉の方にもカケラでも備わってたらと、
願わずにはいられないじゃないのよ……

Choice: (3) ひとつ思いついたことがあるんだけど……
----- Tag 3 -----
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コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】 ふむふむ。【chara 105913 face 2 (joy)】 さすが主さま、名案でございます。
確かに、魔物料理をたくさん作ってみなさまに振舞えば
魔物の数も減りますし、街のみなさまも笑顔になるでしょう。

voice: vo_adv_1097005_019
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】 このところ、街道の魔物が増えたという噂も聞きますから、
【chara 105913 face 2 (joy)】 魔物駆除も兼ねるとなればきっと喜ばれる方は多いはず。
わたくしたちも、喜んでお手伝いさせていただきます。

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キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】 うーん、原材料が魔物ってのがちょっと引っかかるけど……
【chara 106012 face 1 (normal)】 まあ、食べてみれば実際おいしいし。
【chara 106012 face 2 (joy)】 ……レムの気持ちを伝える方法としてはうってつけかもね。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 レムさん! いまの案、どうですか?

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レム:
【chara 109711 face 1 (normal)】 願ってもないご提案です。【chara 109711 face 2 (joy)】 是非レムにやらせてください!

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 2 (joy)】 では早速! まずは材料集めといきましょう♪

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レム:
【chara 109711 face 2 (joy)】 はい! よろしくお願いします、皆様!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 早速魔物菓子をたくさん作った{player}たち。
街の一角でお菓子を配ることにする。

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レム:
【chara 109711 face 6 (surprised)】 このあたりでしょうか。【chara 109711 face 1 (normal)】 あらかじめ街の皆様にお伝えしておいたので
続々と集まってくださっています。

voice: vo_adv_1097005_026
子ども:
【chara 5411 face 1 (normal)】 お姉ちゃん、お菓子配ってくれるのって、ここ?

voice: vo_adv_1097005_027
レム:
【chara 109711 face 2 (joy)】 はい、そうですよ。
【chara 109711 face 1 (normal)】 お母様の分と、ふたつお渡ししますね。

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子ども:
【chara 5411 face 2 (joy)】 うん! ありがとう、お姉ちゃん!
【chara 5411 face 1 (normal)】 わぁ、お菓子のいい匂い……【chara 5411 face 4 (sad)】 さいきんね、
大好きなお菓子がお菓子屋さんになくって……【chara 5411 face 1 (normal)】 だからとってもうれしい!

voice: vo_adv_1097005_029
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 なんと……【chara 105812 face 4 (sad)】 お菓子屋さんが品薄というのは
子どもにとっては寂しいですね。
【chara 105812 face 6 (surprised)】 理由はもしや……

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母親:
【chara 6511 face 4 (sad)】 そうなんです。街道に魔物が増えて、
お菓子の材料が入荷しなくなったって聞きました。

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母親:
【chara 6511 face 6 (surprised)】 【王宮騎士団(NIGHTMARE)】が動いてくれているとはいえ、
【chara 6511 face 4 (sad)】 やっぱり危険だそうで。

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レム:
【chara 109711 face 6 (surprised)】 でしたら、魔物の数はかなり減りましたし、
【chara 109711 face 1 (normal)】 じきに材料の入荷も再開されると思います。

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子ども:
【chara 5411 face 1 (normal)】 ねえねえ! もしかして看板に書いてある魔物のお菓子って……

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コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 はい。街道に増えていた魔物でございます。
レムさまのお菓子はとてもおいしいですから、
是非とも堪能してくださいませ。

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レム:
【chara 109711 face 6 (surprised)】 こんなに喜んでいただけるなんて……
【chara 109711 face 1 (normal)】 レムも少しは皆様のお役に立てたのでしょうか。

voice: vo_adv_1097005_036
兵士:
【chara 1011 face 1 (normal)】 すいませーん! 俺にもお菓子くださいっ!
【chara 1011 face 2 (joy)】 はぁー……訓練漬けだったから甘いもんが染みるぜーっ!

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老婆:
【chara 7911 face 1 (normal)】 あたしにも一ついただけるかしら?
やっぱりティーパーティーにはお茶菓子が欲しいわよねぇ。

voice: vo_adv_1097005_038
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 たっくさん作りましたからね!
【chara 105812 face 2 (joy)】 じゃんじゃん配っちゃいましょ~☆
ね、レムさん!

voice: vo_adv_1097005_039
レム:
【chara 109711 face 2 (joy)】 ……はい!
たくさんありますから、ぜひお腹いっぱい召し上がってください。
【chara 109711 face 1 (normal)】 順番にお渡ししますから、焦らず並んでくださいね。

voice: vo_adv_1097005_040
荒くれ者1:
【chara 911 face 1 (normal)】 ……なんかよお……
浮かれた空気を感じて様子を見に来てみれば……
【chara 911 face 3 (anger)】 なんだ、これァ?

voice: vo_adv_1097005_041
荒くれ者2:
【chara 811 face 3 (anger)】 おいこらガキども!
誰に許可とってここで商売してんだコラァ!

voice: vo_adv_1097005_042
一同:
【chara 1 face 1 (normal)】 ……え?

voice: vo_adv_1097005_043
レム:
【chara 109711 face 4 (sad)】 あの……商売をしているわけではなく、
魔物から作ったお菓子を配らせていただいているだけなのですが……

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荒くれ者1:
【chara 911 face 3 (anger)】 ああん?
こんだけ人集めといて、んなわけがねーだろが!

voice: vo_adv_1097005_045
荒くれ者2:
【chara 811 face 3 (anger)】 いいかガキども?
ここは俺らのシマなんだよ。
勝手なことするならな、ミカジメ料払ってからにしな!

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キャル:
【chara 106012 face 3 (anger)】 だから! 配ってるだけ。
お金もらってないって言ってんでしょーが!
おっさん耳掃除足りてないんじゃないの!?

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荒くれ者1:
【chara 911 face 3 (anger)】 るせっ! タダがいちばん信用できねぇんだよ。
てめぇら……なに企んでやがる。

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荒くれ者2:
【chara 811 face 3 (anger)】 言わねぇなら、力ずくだぞ!?
おりゃー!

voice: vo_adv_1097005_049
住民たち:
【chara 1 face 1 (normal)】 「きゃあっ!」
「うわぁ!?」

voice: vo_adv_1097005_050
老婆:
【chara 7911 face 4 (sad)】 うぅ、おいぼれに何をするんだい……あたしたちはただ、
お菓子をいただきに来ただけだよ。

voice: vo_adv_1097005_051
荒くれ者2:
【chara 811 face 3 (anger)】 ああん!? お菓子配りだ!?

voice: vo_adv_1097005_052
コッコロ:
【chara 105913 face 4 (sad)】 みなさまが怯えておられます。
武器を振り回すのは、おやめください。危険でございます。

voice: vo_adv_1097005_053
レム:
【chara 109711 face 4 (sad)】 このままでは街の皆様が危険です。
レムたちは一度撤収した方がよいのでは……?

voice: vo_adv_1097005_054
キャル:
【chara 106012 face 3 (anger)】 手なんか出させないわ。
それに、ここは公共の場所なんだからいいのよ。
あたしたちはなんも悪いことしてないもの。

voice: vo_adv_1097005_055
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 2 (joy)】 はい♪
ちゃんと事前申請して許可をもらっています。
【chara 105812 face 1 (normal)】 レムさんが撤収する必要はないですよ?

voice: vo_adv_1097005_056
レム:
【chara 109711 face 4 (sad)】 ですが……あの方たち、相当気が立っている様子です。
話をして、わかっていただけるでしょうか。

voice: vo_adv_1097005_057
ぺコリーヌ・キャル:
【chara 1 face 1 (normal)】 んー……

voice: vo_adv_1097005_058
荒くれ者1:
【chara 911 face 3 (anger)】 てめぇらも集まんじゃねぇ!
オラオラ! 散れー!

voice: vo_adv_1097005_059
住民たち:
【chara 1 face 1 (normal)】 うわぁぁ!

voice: vo_adv_1097005_060
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 無理そう、ですかね~……

voice: vo_adv_1097005_061
コッコロ:
【chara 105913 face 3 (anger)】 話してお分かりいただけないのであれば、仕方がありませんね。

voice: vo_adv_1097005_062
キャル:
【chara 106012 face 3 (anger)】 ったくも~
あいつらのために時間割くのも馬鹿らしいけど、
邪魔されるんじゃしょうがないわね。

voice: vo_adv_1097005_063
レム:
【chara 109711 face 4 (sad)】 あの、皆様……
まさかとは思いますが、何か手荒な手段を……?

voice: vo_adv_1097005_064
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 2 (joy)】 はい☆ 聞き分けの悪い人には実力行使が一番です♪

Choice: (4) ちょっと耳を貸してくれる?
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1097005_065
レム:
【chara 109711 face 6 (surprised)】 ……はい?

voice: vo_adv_1097005_066
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 っと。そんなわけでレムさんはそこにいてください。
合図をしたら、お願いしますね!

voice: vo_adv_1097005_067
レム:
【chara 109711 face 6 (surprised)】 は、はい。

voice: vo_adv_1097005_068
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】 ほんじゃ、あんたたちいくわよ!

Choice: (5) うん!
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1097005_069
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】 あーーーー! 見て見て、なにあれ!
でっかいアンパンが空飛んでるわよ!?
あんなの見たことないんだけど!

voice: vo_adv_1097005_070
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 わわわ、ほんとです!
色味といい形といい動きといい、確かにアンパンです!
お城の尖塔に向かってます~!?

voice: vo_adv_1097005_071
荒くれ者1:
【chara 911 face 6 (surprised)】 な、なんだ!?
なにが飛んでる!?

voice: vo_adv_1097005_072
荒くれ者2:
【chara 811 face 6 (surprised)】 ええええ!?
なんも見えねーぞ? どこよどこよ!?

voice: vo_adv_1097005_073
ぺコリーヌ・キャル:
【chara 1 face 1 (normal)】 にやり……

voice: vo_adv_1097005_074
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】 よし、あいつらの気がそれたわ。
上向いて口開けてる! 今よ!

voice: vo_adv_1097005_075
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 2 (joy)】 はい……!
【chara 105812 face 1 (normal)】 レムさん、コッコロちゃん、お願いします!

voice: vo_adv_1097005_076
レム:
【chara 109711 face 6 (surprised)】 は、はい。
【chara 109711 face 4 (sad)】 ですが、これはさすがに……!

voice: vo_adv_1097005_077
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 レムさま、その鉄球は必要ございません。
代わりに、これを。

voice: vo_adv_1097005_078
レム:
【chara 109711 face 4 (sad)】 代わり……【chara 109711 face 6 (surprised)】 あ、これは……
レムの作った魔物菓子……?

voice: vo_adv_1097005_079
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 はい。あの方たちのお口に、放り込むのでございます。
せーので参りましょう!

voice: vo_adv_1097005_080
レム:
【chara 109711 face 1 (normal)】 ……はい!
せーの!

voice: vo_adv_1097005_081
レム・コッコロ:
【chara 1 face 1 (normal)】 失礼いたします……!

voice: vo_adv_1097005_082
荒くれ者ども:
【chara 1 face 1 (normal)】 あむっ!?

voice: vo_adv_1097005_083
荒くれ者1:
【chara 911 face 6 (surprised)】 ふがっ!?
ひ、人の口になにを放り込んだ!

voice: vo_adv_1097005_084
荒くれ者2:
【chara 811 face 6 (surprised)】 もぐ……
【chara 811 face 4 (sad)】 こ、これは……!? もぐっ!

voice: vo_adv_1097005_085
荒くれ者ども:
【chara 1 face 1 (normal)】 ごめんなさいっ!

voice: vo_adv_1097005_086
レム:
【chara 109711 face 4 (sad)】 どうか顔を上げてください。
【chara 109711 face 1 (normal)】 お菓子を配らせてもらえれば、それで十分ですので。

voice: vo_adv_1097005_087
荒くれ者1:
【chara 911 face 6 (surprised)】 いいや謝らなくちゃ気が済まねぇよ。
【chara 911 face 4 (sad)】 こんなうめぇ菓子に、イチャモンなんかつけちまってよ。

voice: vo_adv_1097005_088
荒くれ者2:
【chara 811 face 4 (sad)】 こりゃ、真心がそのまんま形になった菓子だ。
食った瞬間、故郷の村のかあちゃんの顔が浮かんじまったよ……

voice: vo_adv_1097005_089
荒くれ者1:
【chara 911 face 4 (sad)】 こんな菓子を作る人たちが、
アコギな嘘なんてつくはずがねぇ……

voice: vo_adv_1097005_090
荒くれ者2:
【chara 811 face 4 (sad)】 ……実は俺たち、商売に行き詰っててよ。
八つ当たりみてぇなことをしちまって、本当にすまなかった!

voice: vo_adv_1097005_091
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 まさかここまで反省されるとは……
【chara 105913 face 2 (joy)】 でも、分かっていただけたようで安心いたしました。

voice: vo_adv_1097005_092
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 2 (joy)】 ですね☆ 【chara 105812 face 1 (normal)】 食べてさえもらえたら、
分かってくれるはずだと思ってました~

voice: vo_adv_1097005_093
レム:
【chara 109711 face 6 (surprised)】 食べてさえもらえたらということは……
あの、では皆様、最初からそのつもりで……?

voice: vo_adv_1097005_094
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】 もちろんよ。
【chara 106012 face 2 (joy)】 こんなにおいしいお菓子を食べて、
まだひねくれ続けられるやつなんていないもの。

voice: vo_adv_1097005_095
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 美食は剣よりも強し。
ということでございますね。

voice: vo_adv_1097005_096
レム:
【chara 109711 face 6 (surprised)】 皆様……

voice: vo_adv_1097005_097
レム:
【chara 109711 face 4 (sad)】 手荒な手段に訴えるのかと……少しでも疑ったレムが馬鹿でした。
本当にごめんなさい。
【chara 109711 face 1 (normal)】 改めて、この世界の優しさに気付かされた気がします。

voice: vo_adv_1097005_098
レム:
【chara 109711 face 1 (normal)】 ──それから、あの……

voice: vo_adv_1097005_099
荒くれ者1:
【chara 911 face 4 (sad)】 うん? 俺たちに用か?

voice: vo_adv_1097005_100
レム:
【chara 109711 face 1 (normal)】 こちら、大急ぎで書いたので読み辛いかもしれませんが、
今回作った魔物菓子の調理法です。

voice: vo_adv_1097005_101
レム:
【chara 109711 face 4 (sad)】 商売に行き詰られていたとお聞きしました。
【chara 109711 face 1 (normal)】 幸い、魔物菓子は街の皆様にとても喜んでいただけました。
【chara 109711 face 2 (joy)】 今度はお二人が皆様を喜ばせてあげるのはいかがでしょうか?

voice: vo_adv_1097005_102
荒くれ者2:
【chara 811 face 6 (surprised)】 え!? レシピを俺たちに?
【chara 811 face 4 (sad)】 い、いいのか?

voice: vo_adv_1097005_103
レム:
【chara 109711 face 2 (joy)】 はい。
【chara 109711 face 1 (normal)】 ただし原材料が魔物ですので、商品として売り出すのであれば
皆様がお求めやすい価格を設定していただければと思います。

voice: vo_adv_1097005_104
荒くれ者1:
【chara 911 face 6 (surprised)】 ほんとかよ!
【chara 911 face 2 (joy)】 絶対人気出るだろこれ! ありがてぇなぁ、おい……
【chara 911 face 1 (normal)】 ああ、わかった。安くてうまい、ランドソル名物にしてみせらぁ!

voice: vo_adv_1097005_105
荒くれ者1:
【chara 911 face 4 (sad)】 こんなに世話になっちまって……
なんて礼を言ったらいいのか。本当にありがとうよ。

voice: vo_adv_1097005_106
荒くれ者2:
【chara 811 face 4 (sad)】 俺からも礼を言わせてくれ!
世の中にゃ、嬢ちゃんみてぇな人もいるんだな。
うぅ、人生色々捨てたもんじゃね~っ!

voice: vo_adv_1097005_107
レム:
【chara 109711 face 2 (joy)】 頑張ってください!
レムも今度、お菓子を買いに伺います。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 人々の優しさに改めて触れ、
この世界のことをまたひとつ好きになった、レムなのであった。