クロエ 第3話
採取が禁じられている植物を求めてエルフの森に潜入したクロエ。そこへ迷いこんできた{player}の純粋な瞳に、幼い弟たちを想う。不健全なバイトは辞めようと決意するクロエだった。
-------------- situation:
クロエ勤労日報/採取係編
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ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
とある休日。
バイト先が立て続けに摘発されて職を失ったクロエは、
隣り村まで足を伸ばして怪しげな商人を尋ねていた。
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女商人:
【chara 611 face 1 (normal)】
クロエって言ったかい?
つまり、アンタに依頼したいのは植物の採取さ。
voice: vo_adv_1108003_001
クロエ:
【chara 110811 face 1 (normal)】
はあ。植物。
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女商人:
【chara 611 face 6 (surprised)】
たしか図鑑のこの辺に……
【chara 611 face 2 (joy)】
あったあった、こういうやつさね。
voice: vo_adv_1108003_003
女商人:
【chara 611 face 1 (normal)】
こいつは絶滅危惧種で、表市場に出回ることはない。
【chara 611 face 2 (joy)】
だが、とある黒魔術の触媒になるってンで需要はあるのさ。
どんな術か興味あるかい?
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クロエ:
【chara 110811 face 1 (normal)】
いや、全然。
むしろ、全然。
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女商人:
【chara 611 face 3 (anger)】
はン、商品のことは知らない方が仕事しやすいってクチかい。
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クロエ:
【chara 110811 face 3 (anger)】
そんなことより報酬。
【chara 110811 face 1 (normal)】
その葉っぱ採ってきたら、
ホントにさっき言った額で買い取ってくれんの。
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女商人:
【chara 611 face 2 (joy)】
これでも信用商売だ、取引先に嘘はつかないよ。
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女商人:
【chara 611 face 1 (normal)】
採ってきてくれるって言うなら、
アンタには乗り合い馬車で東の森へ向かってもらう。
一応、地図も渡しておくよ、ほれ。
voice: vo_adv_1108003_009
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
え……ちょ、待って。ここって。
voice: vo_adv_1108003_010
女商人:
【chara 611 face 2 (joy)】
おや、気付いたかい。
人里育ちといえど流石だねえ。
voice: vo_adv_1108003_011
女商人:
【chara 611 face 2 (joy)】
そう、そこはエルフの森。
だから街の人間──ことにアタシらみたいのは立ち入れない。
染みこんじまった匂いは、森の番人たちにゃ隠せないからね。
voice: vo_adv_1108003_012
女商人:
【chara 611 face 1 (normal)】
けど、アンタなら何とかなるだろ?
【chara 611 face 2 (joy)】
腐っても同族なんだからさ。
voice: vo_adv_1108003_013
クロエ:
【chara 110811 face 3 (anger)】
へえ、うち腐ってるんだ……ウケる。
voice: vo_adv_1108003_014
女商人:
【chara 611 face 3 (anger)】
気が乗らないのなら断ってくれて結構だよ。
voice: vo_adv_1108003_015
クロエ:
【chara 110811 face 1 (normal)】
べつに……
その森、そんな簡単に入れンのかなって思っただけだけど。
voice: vo_adv_1108003_016
女商人:
【chara 611 face 2 (joy)】
ははん……?
どうやらアンタ、まだこっち側のモンじゃないみたいだね。
腐っちまう前に引き返すのも手だよ、お嬢ちゃん。
voice: vo_adv_1108003_017
クロエ:
【chara 110811 face 1 (normal)】
んー、まー、そうね。
でも、そういうのは自分で考えるよ。
voice: vo_adv_1108003_018
女商人:
【chara 611 face 1 (normal)】
好きにすりゃいい。どうせ報酬は後払いさ。
voice: vo_adv_1108003_019
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
ぷふー……
voice: vo_adv_1108003_020
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
なんだかなー
モチベ上がらなー
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1108003_021
クロエの弟:
【chara 1 face 1 (normal)】
あれー?
姉ちゃん、がっこう休みなのにどっか行くのー?
voice: vo_adv_1108003_022
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
あー、まー……【chara 110811 face 2 (joy)】
ちょっと。バイトだよ。
voice: vo_adv_1108003_023
クロエの弟:
【chara 1 face 1 (normal)】
おしごとっ?
休みなのにおしごとするの? 姉ちゃん、えらーい!
voice: vo_adv_1108003_024
クロエの弟:
【chara 1 face 1 (normal)】
ねえねえ、どんなおしごと?
パン屋さん? おそうじ係?
魔石はいしんで広告しゅーにゅー?
voice: vo_adv_1108003_025
クロエ:
【chara 110811 face 2 (joy)】
ハ……まあ、そんなカンジかな。
じゃあね、行ってきます。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1108003_026
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
とか言って……はー、しょーもな。
家族にも言えない仕事ってなんだよっつー話。
voice: vo_adv_1108003_027
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
でもなー……
早く母さんの病気治して、
あの子たちにめためた甘えさせてやりたいしなー
voice: vo_adv_1108003_028
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
はぁー……
早くガッコ出て、いいトコ就職しよ……
voice: vo_adv_1108003_029
森の番人:
【chara 3311 face 1 (normal)】
ほう、ほう。
すると今日は、遠い先祖の御縁でこの森をご覧に?
voice: vo_adv_1108003_030
森の番人:
【chara 3311 face 2 (joy)】
それはよくぞお越しいただいた。
自分の故郷と思って、存分にゆっくりしていかれよ。
voice: vo_adv_1108003_031
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
あ、はい、どーも。
voice: vo_adv_1108003_032
森の番人:
【chara 3311 face 1 (normal)】
私共の住まいは向こうです、
散歩帰りにはぜひお立ち寄りを。
【chara 3311 face 2 (joy)】
それでは、遥けき遠縁のお客人。
voice: vo_adv_1108003_033
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
……行っちゃった。
voice: vo_adv_1108003_034
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
ぷふー……
てか、マジヨユーで入れちゃったんですけど。
voice: vo_adv_1108003_035
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
しかも監視とか付かないんだ……
【chara 110811 face 4 (sad)】
セキュリティ大丈夫なの、この森。
チョロすぎなんじゃないの、番人。
voice: vo_adv_1108003_036
クロエ:
【chara 110811 face 1 (normal)】
……ま、うちが信用されてるってことなんだろうけど。
voice: vo_adv_1108003_037
クロエ:
【chara 110811 face 3 (anger)】
……腐っても、ね。
voice: vo_adv_1108003_038
クロエ:
【chara 110811 face 1 (normal)】
さて……【chara 110811 face 4 (sad)】
んー、どうしよっかなー
voice: vo_adv_1108003_039
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
つっても、まー
こんな草だらけン中でよく知らん草を探すのなんて、
そう簡単に上手くいくわきゃーないし──
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1108003_040
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
──って、簡単に見つかんのかよ。
voice: vo_adv_1108003_041
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
えぇー……てかコレ、雑草かよっつーぐらい
そこら中じゃんじゃか生え散らかしてるじゃん。
レア度カスかよ。キラーペンシルかよ。
voice: vo_adv_1108003_042
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
何すか、この歯応え皆無なクエスト。
秒でクリアしちゃいそうなんですけど。
1ミリも血沸き肉躍ってないんですけど。
voice: vo_adv_1108003_043
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
ぷー……どうしよ。
voice: vo_adv_1108003_044
クロエ:
【chara 110811 face 1 (normal)】
まあ、どうしよも何も、
ただこの草ひっこ抜いて帰ればいいだけなんだけどさ……
voice: vo_adv_1108003_045
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
ハァー……
voice: vo_adv_1108003_046
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
……あ、そだ。疲れた。
【chara 110811 face 1 (normal)】
いったん中止ー、ちょっと休憩してこ。
Choice: (1) こんにちは。
----- Tag 1 -----
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1108003_047
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
きゃあああ!
voice: vo_adv_1108003_048
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
だっ、誰……!?
ま、まだ何も採ってないですケド?
Choice: (2) {player}です。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1108003_049
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
あ、おまっ……
ハア!? 【chara 110811 face 4 (sad)】
なんで{player}がここに……
voice: vo_adv_1108003_050
クロエ:
【chara 110811 face 5 (shy)】
てゆか、待って。いきなり背後から現れンのやめてくんない。
びっくりして思わず萌えキャラみたいな声出ちゃったじゃん。
コレ、名誉棄損で訴訟も辞さなめ案件なんだけど。
voice: vo_adv_1108003_051
クロエ:
【chara 110811 face 1 (normal)】
……そんで? あんたは何してんの、ここで。
Choice: (3) 道に迷っている。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1108003_052
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
またかよ。
voice: vo_adv_1108003_053
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
え、どんだけ迷うの。
趣味なの。筋トレ感覚で毎日気軽に迷ってんの。
voice: vo_adv_1108003_054
クロエ:
【chara 110811 face 1 (normal)】
てか、迷子スキルでエルフの森に踏み入っちゃうとか、
ソレもはや才能だからむしろぐんぐん伸ばすべき説浮上。
Choice: (4) クロエちゃんは今日もバイト?
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1108003_055
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
え?
【chara 110811 face 4 (sad)】
あー、うん……ちょっとね。
Choice: (5) どんなバイト?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1108003_056
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
どんなって……
voice: vo_adv_1108003_057
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
えっと……まあ、なんてゆーか……【chara 110811 face 6 (surprised)】
採集系? 草花の。
Choice: (6) 観葉植物?
Choice: (7) 調理素材?
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1108003_058
クロエ:
【chara 110811 face 2 (joy)】
あー、そー、観賞用。
なんかこの草、めっちゃ映えるとか言われてて。
ほら見てみ、この植物界の常識を覆す斬新なフォルム──
voice: vo_adv_1108003_059
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
いや、フツーだな……THE植物だな……
【chara 110811 face 4 (sad)】
むしろ見れば見るほど雑草感パないな……
voice: vo_adv_1108003_060
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
まあ、なんだホラ、こーゆーのが逆に新しンじゃないの。
【chara 110811 face 2 (joy)】
地味すぎてなんか笑けてくるってゆーか。
これが本当の「草生えるwww」つって。【chara 110811 face 1 (normal)】
やかましいわ。
Jump to tag 8
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1108003_061
クロエ:
【chara 110811 face 2 (joy)】
あー、そー、料理用。
なんかこの葉っぱ、めっさ美味しいとか言われてて。
煮ても焼いてもイケるッつって、茶の間の主婦も俄然テンアゲ。
voice: vo_adv_1108003_062
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
え、ちょっ……!?
{player}、何してんの、ダメだって食べちゃ!
【chara 110811 face 3 (anger)】
いきなしそんな、サラダ感覚で黒魔導士目指すのやめてくんない。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1108003_063
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
ま……つって、いま言ったの全部嘘なんですケド。
Choice: (9) 本当はどんなバイト?
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1108003_064
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
だからさぁ……
ねえ、やめてくんない、そういう純粋な疑問。
出がけの弟たち思いだしてビミョーなカンジになるから。
voice: vo_adv_1108003_065
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
いや、その目よ。
そのピュアい目。
【chara 110811 face 4 (sad)】
あんたたち、なんか似てるわ。
voice: vo_adv_1108003_066
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
その目、地味に効く。
voice: vo_adv_1108003_067
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_1108003_068
クロエ:
【chara 110811 face 1 (normal)】
うし、決めた。
行こう、{player}。
ランドソルまで送ってくよ。付いてきー?
Choice: (10) 採集しなくていいの?
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1108003_069
クロエ:
【chara 110811 face 1 (normal)】
いい。いらない。そういうのやめる。
voice: vo_adv_1108003_070
クロエ:
【chara 110811 face 4 (sad)】
やっぱさ。今更だけどさ。
家族に嘘ついてまでってのは、なんか違うかなって。
voice: vo_adv_1108003_071
クロエ:
【chara 110811 face 1 (normal)】
あんた見てたら、なんかそんなん思った。そんなカンジ。
voice: vo_adv_1108003_072
クロエ:
【chara 110811 face 1 (normal)】
だから、もう行く。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
きびすを返し、
力強い足取りでその場を去るクロエであった。
voice: vo_adv_1108003_073
クロエ:
【chara 110811 face 6 (surprised)】
あれ?
{player}、なんで付いてこないの。
座りこんで何してんの。
Choice: (11) この葉っぱ、お土産に持って帰ろうと思って。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1108003_074
クロエ:
【chara 110811 face 3 (anger)】
やめなさい。
voice: vo_adv_1108003_075
クロエ:
【chara 110811 face 3 (anger)】
ダメです。
良い子だから置いていきなさい。
【chara 110811 face 1 (normal)】
ほら、おばちゃん代わりにキラーペンシルあげるから。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
なぜか猛反対されて、
代わりに低レアアイテムを押し付けられる
{player}であった。