リン(レンジャー) 第3話
一躍人気者となり自信過剰気味のリンだが、魔物との戦闘で鎧が壊され自信喪失する。{player}に助けられ、彼の言葉に奮起し魔物を撃破するも、慣れないことをするものではないと思うのだった。
-------------- situation:
有頂天の果てに
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
盗賊団壊滅をきっかけに、リンの名は一般市民にも広く知れ渡り、
今では『ドングリレンジャー・リン』として絶大な人気を誇っていた。
voice: vo_adv_1127003_000
リン:
【chara 112711 face 5 (shy)】
もぐもぐ、【chara 112711 face 2 (joy)】
ふぅ、仕事前のあんパンは最高だねぇ。
【chara 112711 face 1 (normal)】
おかわりちょうだい、マネージャー
Choice: (1) もう時間だよ。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1127003_001
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
え~、もう? 【chara 112711 face 1 (normal)】
仕方ない、ちょっくらやってきますか。
voice: vo_adv_1127003_002
司会者:
【chara 1 face 1 (normal)】
それではお呼びしましょう。新作ゲーム発表会の
特別ゲスト、ドングリレンジャー・リンさーん!
voice: vo_adv_1127003_003
リン:
【chara 112711 face 2 (joy)】
はいはい、ど~も。【chara 112711 face 1 (normal)】
来て早々だけど、帰っていい?
voice: vo_adv_1127003_004
観客たち:
【chara 1 face 1 (normal)】
あはははは!
voice: vo_adv_1127003_005
司会者:
【chara 1 face 1 (normal)】
リンさんいきなり過ぎです!
みなさーん、リンさんががんばれるように、
ドングリをステージに投げてくださーい!
voice: vo_adv_1127003_006
観客1:
【chara 211 face 2 (joy)】
リンちゃーん! がんばってー!
voice: vo_adv_1127003_007
リン:
【chara 112711 face 2 (joy)】
おやつがいっぱいだ。【chara 112711 face 5 (shy)】
ありがたいねぇ。
【chara 112711 face 2 (joy)】
それじゃあ、もうちょっとだけがんばるよ~
【chara 112711 face 1 (normal)】
あ、イベント終わったらこのゲームもらっていい?
voice: vo_adv_1127003_008
観客たち:
【chara 1 face 1 (normal)】
あはははは!
voice: vo_adv_1127003_009
司会者:
【chara 1 face 1 (normal)】
ドングリレンジャー・リンさんの握手会はこちらでーす!
整理券の番号順にお並びください!
voice: vo_adv_1127003_010
観客1:
【chara 211 face 1 (normal)】
リンちゃん、いつも応援してます!
【chara 211 face 2 (joy)】
がんばってください!
voice: vo_adv_1127003_011
リン:
【chara 112711 face 2 (joy)】
ん、あんがと。【chara 112711 face 1 (normal)】
でもあんまりがんばりたくないなぁ。
voice: vo_adv_1127003_012
観客2:
【chara 311 face 5 (shy)】
お、俺、リンちゃんの大ファンで……
【chara 311 face 3 (anger)】
あ、あのよければ俺の名前、呼んでください!
voice: vo_adv_1127003_013
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
えー、【chara 112711 face 1 (normal)】
めんどい、ヤダ。
voice: vo_adv_1127003_014
観客2:
【chara 311 face 2 (joy)】
くぅー! その塩対応、たまんない! ありがとう!
voice: vo_adv_1127003_015
リン:
【chara 112711 face 1 (normal)】
ふう、疲れた疲れた。
{player}、この後の予定は?
Choice: (2) 明日、魔物退治の仕事が入ってるよ。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1127003_016
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
げぇ、面倒くさいな~
【chara 112711 face 1 (normal)】
ま、あたしが強いから仕方ないけどね。
voice: vo_adv_1127003_017
リン:
【chara 112711 face 1 (normal)】
ん~、しかしこのあたしがこんなに働くなんてね。
ドングリレンジャーなんて呼ばれてちやほやされてさ。
人生分からないもんだよ。
Choice: (3) 働くのって楽しいよね。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1127003_018
リン:
【chara 112711 face 3 (anger)】
全然? 【chara 112711 face 1 (normal)】
でもね、ちょっとがんばるだけで
ガッポガッポ儲かるんだよ。
voice: vo_adv_1127003_019
リン:
【chara 112711 face 2 (joy)】
テキトーな対応しても周りが勝手に盛り上げて喜んでくれるし、
【chara 112711 face 1 (normal)】
きつい仕事もあんたに手伝ってもらえばどうにかなるし。
voice: vo_adv_1127003_020
リン:
【chara 112711 face 5 (shy)】
いや~、労働ってチョロいね!
【chara 112711 face 1 (normal)】
まあ、それもあたしのこの強さのおかげなんだけど。
voice: vo_adv_1127003_021
リン:
【chara 112711 face 2 (joy)】
このまま人生イージーモードで行きたいね。
【chara 112711 face 1 (normal)】
あんたにも甘い汁吸わせてあげるからよろしくね~
voice: vo_adv_1127003_022
リン:
【chara 112711 face 2 (joy)】
ふふーん、好調好調絶好調~
【chara 112711 face 5 (shy)】
今日もまったりがっぽり稼ぐよ~
voice: vo_adv_1127003_023
リン:
【chara 112711 face 1 (normal)】
さてさて、どんな依頼が──【chara 112711 face 6 (surprised)】
あ~、魔物退治ね。
普段なら面倒だけど、【chara 112711 face 1 (normal)】
今日はなんだか気分がいいんだよねぇ。
voice: vo_adv_1127003_024
リン:
【chara 112711 face 1 (normal)】
これくらいの魔物なら問題ないし、
ちゃんと強いとこもアピールしとかないとね。
【chara 112711 face 2 (joy)】
{player}、さっそく行ってくるよ~
Choice: (4) それは行かなくていいよ。
Choice: (5) 危険だから行っちゃダメ。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1127003_025
リン:
【chara 112711 face 3 (anger)】
いつもは嫌がっても行かせるくせに、何なのさ。
Jump to tag 6
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1127003_026
リン:
【chara 112711 face 6 (surprised)】
危険って、討伐対象大したことないヤツだよ?
【chara 112711 face 1 (normal)】
しっかりしてよマネージャー
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1127003_027
リン:
【chara 112711 face 6 (surprised)】
なんであんたが行かせたくないのか知らないけど、
今のあたしなら問題ないのに。
voice: vo_adv_1127003_028
リン:
【chara 112711 face 1 (normal)】
まあいいけどね。絶対行きたいわけじゃないし。
【chara 112711 face 2 (joy)】
それじゃあこっちの軽い仕事行ってくるよ。
voice: vo_adv_1127003_029
リン:
【chara 112711 face 1 (normal)】
あ、同行しなくていいよ、そんな大変な仕事じゃないし。
それじゃあ、いってきま~す。
voice: vo_adv_1127003_030
リン:
【chara 112711 face 1 (normal)】
ふぅ、思ったより早く終わっちゃった。
【chara 112711 face 5 (shy)】
とりあえず帰って昼寝でもしようかねぇ。
voice: vo_adv_1127003_031
リン:
【chara 112711 face 6 (surprised)】
……そうだ、あの魔物退治の依頼、確かここからすぐだったはずだよね。
【chara 112711 face 1 (normal)】
せっかくだし、ついでに片付けちゃおうか。
voice: vo_adv_1127003_032
リン:
【chara 112711 face 1 (normal)】
ふふん、あたしが退治してきたって言ったら、
あいつどんな顔するかな? 【chara 112711 face 2 (joy)】
楽しみだな~!
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_1127003_033
リン:
【chara 112711 face 2 (joy)】
ほら、簡単に倒せたじゃん。
【chara 112711 face 1 (normal)】
悔しがるあいつの顔が目に浮かぶね。
voice: vo_adv_1127003_034
リン:
【chara 112711 face 2 (joy)】
さあ、帰ってあんパンでも食べよう──
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1127003_035
リン:
【chara 112711 face 6 (surprised)】
え、新手の魔物? 【chara 112711 face 4 (sad)】
うわ、尻尾がザワザワする……
こいつ、ちょっとヤバいやつかも。
voice: vo_adv_1127003_036
リン:
【chara 112711 face 6 (surprised)】
あ、もしかしてあいつ、この魔物が出るって知ってたから、
あたしに行かせないようにしてたんだ……
voice: vo_adv_1127003_037
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
だ、だとしてもこれまでのあたしとは違うんだから!
【chara 112711 face 8 (special_b)】
これくらいあたし一人で倒してみせるよ!
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1127003_038
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
はうぅ! あ、危なかったぁ……【chara 112711 face 6 (surprised)】
なんて速くて重い一撃なの?
【chara 112711 face 4 (sad)】
鎧がなきゃ死んでたかも。
voice: vo_adv_1127003_039
リン:
【chara 112711 face 8 (special_b)】
でも今度はこっちの番だよ……【chara 112711 face 4 (sad)】
って、あれ?
なんだか動きづらいような……【chara 112711 face 6 (surprised)】
え!
鎧がへこんで、ゆるさがなくなってる……
voice: vo_adv_1127003_040
リン:
【chara 112711 face 6 (surprised)】
う、ううん……今のあたしは強いんだ。
【chara 112711 face 8 (special_b)】
鎧の効果がなくたって、やれるんだからね!
voice: vo_adv_1127003_041
リン:
【chara 112711 face 8 (special_b)】
やああぁ!
voice: vo_adv_1127003_042
リン:
【chara 112711 face 6 (surprised)】
あ、れ? 【chara 112711 face 4 (sad)】
ぜ、全然効いて、ない……?
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1127003_043
リン:
【chara 112711 face 6 (surprised)】
あ、ダメ、【chara 112711 face 4 (sad)】
かわし切れな、うわああ!
voice: vo_adv_1127003_044
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
ぐ、うぅ……い、痛い……直撃は避けたのに、あぅ……
こ、このあたしが、こんなことで……【chara 112711 face 6 (surprised)】
あ、そっか。【chara 112711 face 4 (sad)】
ふ、ふふ……
voice: vo_adv_1127003_045
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
あたし、勘違いしてたみたい。あたしが強いんじゃなくて、
全部あの鎧のおかげだったんだ。【chara 112711 face 2 (joy)】
はは、【chara 112711 face 4 (sad)】
なーんだ……
voice: vo_adv_1127003_046
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
鎧だけじゃない、【chara 112711 face 6 (surprised)】
あいつがサポートしてくれて、
周りのみんなが持ち上げてくれたから、【chara 112711 face 4 (sad)】
上手くいってたんだ……
voice: vo_adv_1127003_047
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
あたし自身は最初から何も変わらない、
ダメでぐうたらなギルドのお荷物だ。
ホント、バカみたいだね、調子に乗っちゃってさ……
voice: vo_adv_1127003_048
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
……もう、指一本動かせる気がしないよ。
……ここまで、なのかな。
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1127003_049
リン:
【chara 112711 face 7 (special_a)】
ねえ{player}、あたしよくやったよね?
【chara 112711 face 4 (sad)】
もう一度だけあいつに褒めてほしかったなぁ~
voice: vo_adv_1127003_050
リン:
【chara 112711 face 6 (surprised)】
……え? 今の音……
Choice: (7) 間に合ってよかった。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1127003_051
リン:
【chara 112711 face 7 (special_a)】
うそっ、{player}!?
た、助けに来てくれたの? 【chara 112711 face 4 (sad)】
でもどうして……
Choice: (8) 帰りが遅いからもしかしてと思って。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1127003_052
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
そっか、勝手なことしてるあたしなんかのために……
voice: vo_adv_1127003_053
リン:
【chara 112711 face 1 (normal)】
いや、あんたはそういうの関係ないね。
【chara 112711 face 2 (joy)】
誰であろうとまっすぐに助けに来てくれる、そういうヤツだったね。
voice: vo_adv_1127003_054
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
でも、ごめん……あたしもう動けないよ。
たとえ動けても、鎧がなきゃまともに戦えない足手まといだもん。
voice: vo_adv_1127003_055
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
こんな役立たずなんか置いて、早く逃げなよ。
【chara 112711 face 2 (joy)】
ランドソルに必要なのはあんたなんだからさ。
Choice: (9) 鎧なんか関係ない!
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1127003_056
リン:
【chara 112711 face 6 (surprised)】
そ、そう言われても……
【chara 112711 face 4 (sad)】
無理、やっぱりあたしには無理だよ。
Choice: (10) リンちゃんは強い、やればできる子だ!
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1127003_057
リン:
【chara 112711 face 2 (joy)】
……あんたは本当に優しいね。
【chara 112711 face 4 (sad)】
でも、自分が一番分かってるんだよ。あたしは弱いって。
voice: vo_adv_1127003_058
リン:
【chara 112711 face 6 (surprised)】
えっ、な、なんであたしを強化してるの?
【chara 112711 face 4 (sad)】
あんた、あたしをかばってギリギリなのに……
voice: vo_adv_1127003_059
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
自分も危ないのに人のこと気にしてるあんたの方が、
【chara 112711 face 2 (joy)】
よっぽどドングリレンジャーだよね。
Choice: (11) がんばれ! ドングリレンジャー・リン!
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1127003_060
リン:
【chara 112711 face 7 (special_a)】
っ! 【chara 112711 face 4 (sad)】
……全く、こんな時にあんたは。【chara 112711 face 3 (anger)】
恥ずかしいなぁ、もう。
voice: vo_adv_1127003_061
リン:
【chara 112711 face 1 (normal)】
でも、おかげで思い出せた。ドングリレンジャーはあたしだ。
【chara 112711 face 2 (joy)】
ダメダメだけどあたしがドングリレンジャーなんだ。
voice: vo_adv_1127003_062
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
ここでお人よし一人救えないようじゃ、
【chara 112711 face 6 (surprised)】
ドングリレンジャーどころか本当にダメ人間になっちゃうよ!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1127003_063
リン:
【chara 112711 face 8 (special_b)】
……やい、そこの魔物! あんた、光栄に思いなよ?
voice: vo_adv_1127003_064
リン:
【chara 112711 face 1 (normal)】
【カルミナ】も裸足で逃げ出すほどの人気者が、
あんたにとっておきをお見舞いしてあげるよ。
voice: vo_adv_1127003_065
リン:
【chara 112711 face 1 (normal)】
この先何十年分の労働意欲を一気に前借りした、
ドングリレンジャー・リン、最後にして最強の一撃をね!
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1127003_066
リン:
【chara 112711 face 8 (special_b)】
労働よ──さらば!
--- Switch scene ---
still display end
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_1127003_067
リン:
【chara 112711 face 2 (joy)】
へ、へへ……見てた? {player}。
【chara 112711 face 1 (normal)】
あたしだって、やる時は、やるんだよ?
Choice: (12) ありがとう、ドングリレンジャー・リン。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1127003_068
リン:
【chara 112711 face 7 (special_a)】
どういたしまして。
【chara 112711 face 4 (sad)】
あー、でももう限界、あとはよろ、しく、ね……
voice: vo_adv_1127003_069
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
ん、あれ、あたし……
【chara 112711 face 6 (surprised)】
そっか、魔物倒して、そんで動けなくなって、
【chara 112711 face 2 (joy)】
あんたが背負ってくれてるんだ。
Choice: (13) よくがんばったね。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1127003_070
リン:
【chara 112711 face 5 (shy)】
ん、やっぱりあんたに褒められるとうれしいな。
【chara 112711 face 2 (joy)】
そう考えると、がんばるのも悪くないかも。
voice: vo_adv_1127003_071
リン:
【chara 112711 face 4 (sad)】
でも、労働なんてしたからおかしくなって、
迷惑かけちゃったんだよね。
voice: vo_adv_1127003_072
リン:
【chara 112711 face 7 (special_a)】
あーあ、やっぱ慣れないことするもんじゃないね……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
心地よいまどろみに身をゆだねながら、
眠りに落ちるリンだった。