ネネカ(ニューイヤー) 第3話
初売りに出かけたものの、行く先々で子ども扱いされたことに腹を立てるネネカ。そこで{player}から気晴らしにトランプをやろうと誘われ、連勝する。ネネカは笑顔で楽しい時間を過ごすのだった。
-------------- situation:
せめて、お姉さんらしく
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
食事を終えたネネカと{player}は、
再び繁華街を散策していた。
voice: vo_adv_1150003_000
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
さて、次は何を買いに行きましょうか。
せっかく貴方という荷物持ちもいることですから、
何か大きな物を買う、いい機会かもしれません。
voice: vo_adv_1150003_001
ネネカ:
【chara 115011 face 6 (surprised)】
そうですね、本棚の棚の端から端まで買うのもいいでしょう。
椅子もそろそろ新調したいと思ってましたし、後は──
Choice: (1) ほどほどにお願いします……
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1150003_002
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
冗談ですよ。
貴方の腕力には元から期待していません。
voice: vo_adv_1150003_003
ネネカ:
【chara 115011 face 6 (surprised)】
あちらの服屋が、初売りをしていますね。
【chara 115011 face 1 (normal)】
覗いてみましょう。ついてきなさい。
voice: vo_adv_1150003_004
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
失礼、婦人服売り場は──
voice: vo_adv_1150003_005
女性店員:
【chara 411 face 2 (joy)】
あら! かわいらしいお嬢さん。
着物似合ってるわね。お母さんに着せてもらったの?
voice: vo_adv_1150003_006
ネネカ:
【chara 115011 face 6 (surprised)】
……【chara 115011 face 1 (normal)】
もう一度言います。婦人服売り場はどこですか。
voice: vo_adv_1150003_007
女性店員:
【chara 411 face 1 (normal)】
お兄さんと一緒にお年玉でお買い物うれしいよね。
【chara 411 face 2 (joy)】
お年玉いっぱいもらえたかな?
voice: vo_adv_1150003_008
女性店員:
【chara 411 face 2 (joy)】
ふふ、背伸びしちゃってかわいい。
少し大人っぽい服が欲しくなる年頃なのね。
voice: vo_adv_1150003_009
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
いえ、ですから……
voice: vo_adv_1150003_010
女性店員:
【chara 411 face 6 (surprised)】
でも、あっちの婦人服はお嬢さんにはまだ早いかも?
【chara 411 face 1 (normal)】
子供服の売り場に案内してあげるね。
voice: vo_adv_1150003_011
女性店員:
【chara 411 face 2 (joy)】
かわいい服がいーっぱいあるから、
お兄さんと一緒にゆっくり見ていってね。
voice: vo_adv_1150003_012
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
……話になりませんね。もう結構です。
voice: vo_adv_1150003_013
女性店員:
【chara 411 face 6 (surprised)】
お嬢さん? もう帰っちゃうの?
……そんなに大人向けの服が欲しかったのかしら?
voice: vo_adv_1150003_014
ネネカ:
【chara 115011 face 3 (anger)】
……まったく、困ったものですね。
voice: vo_adv_1150003_015
ネネカ:
【chara 115011 face 3 (anger)】
あの店員は人を見た目で判断するなと、
誰かに教わらなかったのでしょうか。
voice: vo_adv_1150003_016
ネネカ:
【chara 115011 face 3 (anger)】
そんな半端者が、
接客業で賃金を得ているという事実に、腹が立ちます。
voice: vo_adv_1150003_017
ネネカ:
【chara 115011 face 3 (anger)】
私が作る偽物の方が、まだきちんと仕事をこなせると思います。
【chara 115011 face 2 (joy)】
ああ、いっそ私の偽物と入れ替えてしまいましょうか。
Choice: (3) 少し落ち着いて。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1150003_018
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
……そうですね。少々冷静さを欠いてしまいました。
あのような戯言にこれ以上腹を立てていては、
こちらの格も落ちてしまいます。
voice: vo_adv_1150003_019
ネネカ:
【chara 115011 face 4 (sad)】
貴方に本当の買い物を見せる、などと大きく出た
自分の短慮さが、今頃になって恨めしくなってきました。
voice: vo_adv_1150003_020
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
気持ちを切り替えて、別の店を探します。
そうですね、余暇に楽しむ娯楽などがいいでしょう。
voice: vo_adv_1150003_021
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
娯楽には体格差が関係ないものが多くて助かります。
【chara 115011 face 6 (surprised)】
特にゲームは肉体によるハンデがほとんど生じないので、
最も好ましい娯楽です。
voice: vo_adv_1150003_022
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
それと、次の店では別々に入店しましょう。
先ほどは一緒にいたところを、兄妹に間違われてしまいましたから。
voice: vo_adv_1150003_023
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
貴方は一人で売り場を見ていてください。
それでは、行きますよ。
voice: vo_adv_1150003_024
男性店員:
【chara 1411 face 1 (normal)】
いらっしゃいませ! 【chara 1411 face 2 (joy)】
お、これはお嬢ちゃん、
一人で買い物とは偉いねぇ。お年玉いっぱいもらったかい?
voice: vo_adv_1150003_025
ネネカ:
【chara 115011 face 3 (anger)】
く、ここでも……【chara 115011 face 6 (surprised)】
いえ、ここは冷静に……
【chara 115011 face 1 (normal)】
あの、ゲームの売り場は……
voice: vo_adv_1150003_026
男性店員:
【chara 1411 face 6 (surprised)】
ゲームかい? でもお嬢ちゃんにはちょっと難しいんじゃないか?
【chara 1411 face 2 (joy)】
うちにはかわいいお人形も、
ベルルちゃんグッズもいっぱいだよ!
voice: vo_adv_1150003_027
ネネカ:
【chara 115011 face 3 (anger)】
……【chara 115011 face 1 (normal)】
いえ、結構です。
私はゲームを──
voice: vo_adv_1150003_028
男性店員:
【chara 1411 face 1 (normal)】
そうだ、お嬢ちゃんにはこれがいい!
【chara 1411 face 2 (joy)】
ジャーン! 子ども向け福袋!
お人形やアクセサリー、簡単なゲームも入ってるよ!
voice: vo_adv_1150003_029
ネネカ:
【chara 115011 face 3 (anger)】
……もう、限界ですね。
このような者をのさばらせておくのは我慢なりません。
店ごと消し飛ばして……
Choice: (5) ネネカさん、ちょっとこっちに!
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1150003_030
ネネカ:
【chara 115011 face 3 (anger)】
何をするんですか。
私はあの者を消し炭に……
voice: vo_adv_1150003_031
男性店員:
【chara 1411 face 6 (surprised)】
おや、もういいのかい?
またのお越しを~!
voice: vo_adv_1150003_032
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
……もういいでしょう。大人しくついてきてあげたんです。
そろそろ離しなさい。
voice: vo_adv_1150003_033
ネネカ:
【chara 115011 face 4 (sad)】
やはり自分で買い物などするものではありませんね。
いつも通り、偽物たちにやらせるべきでした。
Choice: (7) 街にあんまり来ない理由って……
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1150003_034
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
……ええ、そうですよ。
買い物のたびにあのような扱いを受けるのですから、
普段は偽物任せにしています。
voice: vo_adv_1150003_035
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
見た目への偏見など、あちらの世界で
慣れきったつもりでしたが……
不本意な事実は拭えないものですね。
voice: vo_adv_1150003_036
ネネカ:
【chara 115011 face 6 (surprised)】
というか、私の記憶しているバージョンよりも
NPCの会話パターンが減っている気がしてなりませんね。
【chara 115011 face 1 (normal)】
見た目を無視するものも組み込んでいたはずですが……
voice: vo_adv_1150003_037
ネネカ:
【chara 115011 face 3 (anger)】
それよりも、新年早々この腹立たしさ……
Choice: (9) これからどうするの?
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1150003_038
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
店に戻っても、あの福袋を押し付けられるに違いありません。
【chara 115011 face 6 (surprised)】
ここは別の店を探して──
voice: vo_adv_1150003_039
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
いえ、やはり先ほどの店に戻りましょう。
安心しなさい。焼き払いなどはしませんよ……
voice: vo_adv_1150003_040
男性店員:
【chara 1411 face 1 (normal)】
いらっしゃいませ!
【chara 1411 face 2 (joy)】
ってなんだ、お嬢ちゃんたちか。欲しいものは決まったのかい?
voice: vo_adv_1150003_041
ネネカ:
【chara 115011 face 2 (joy)】
ええ……
こちらの福袋を一つ、いただきます。
お金はこちらに置いておきます。
voice: vo_adv_1150003_042
男性店員:
【chara 1411 face 1 (normal)】
毎度あり! また来てくれよな!
voice: vo_adv_1150003_043
ネネカ:
【chara 1411 face 6 (surprised)】
【chara 115011 face 3 (anger)】
残念ながら、再度の来店などありえません。
もう少しまともな目を養いなさい。
voice: vo_adv_1150003_044
男性店員:
【chara 1411 face 6 (surprised)】
は、はあ……おお怖い。なんだあの目は。
まさか、本当は大人だったりして……【chara 1411 face 1 (normal)】
なんてな!
voice: vo_adv_1150003_045
ネネカ:
【chara 115011 face 2 (joy)】
……受け取りなさい。
それは「貴方に」さしあげます。
voice: vo_adv_1150003_046
ネネカ:
【chara 115011 face 2 (joy)】
なにしろ『子ども向け』なのですから。
『大人』の私には必要ない物です。
voice: vo_adv_1150003_047
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
開けてみなさい……【chara 115011 face 2 (joy)】
ふふっ、
子どもの貴方にはよくお似合いのものばかりですよ。
Choice: (11) ありがとう! 大事にするね。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1150003_048
ネネカ:
【chara 115011 face 6 (surprised)】
…………
voice: vo_adv_1150003_049
ネネカ:
【chara 115011 face 4 (sad)】
……ああ、そうですか。
まったく、どうしてくれましょうか。
これでは少しも面白くありませんね。
voice: vo_adv_1150003_050
ネネカ:
【chara 115011 face 4 (sad)】
よもやここまで皮肉が通じないとは……
おかげで、すっかり毒気を抜かれてしまいました。
Choice: (13) どういうこと?
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1150003_051
ネネカ:
【chara 115011 face 6 (surprised)】
ただの八つ当たりですよ。
【chara 115011 face 1 (normal)】
大人の私ではなく子どもの貴方に渡せば、
福袋は無駄にならず、店主の意図を無下にできるでしょう?
voice: vo_adv_1150003_052
ネネカ:
【chara 115011 face 4 (sad)】
……どうやら、貴方相手に気晴らしをしようとしたのが
そもそもの間違いでしたね。
【chara 115011 face 1 (normal)】
それの中身は、貴方の好きにしなさい。
voice: vo_adv_1150003_053
ネネカ:
【chara 115011 face 4 (sad)】
……他人の子どもっぽさを弄るなんて、
私も人のことを言えた義理ではありませんね。
【chara 115011 face 1 (normal)】
危うくあの店主と同じレベルまで落ちてしまうところでした。
Choice: (15) それなら一緒に気晴らししよう!
----- Tag 15 -----
voice: vo_adv_1150003_054
ネネカ:
【chara 115011 face 6 (surprised)】
今、何と……?
【chara 115011 face 4 (sad)】
貴方という人はどこまで……【chara 115011 face 1 (normal)】
いいでしょう。
それで、どう気晴らしをさせてもらえるのですか?
voice: vo_adv_1150003_055
ネネカ:
【chara 115011 face 6 (surprised)】
それは、先ほど買ったトランプ……
まさか私に挑むと?
voice: vo_adv_1150003_056
ネネカ:
【chara 115011 face 2 (joy)】
……いいでしょう。
二度と私と戦う気が起きなくなるまで叩き潰して、
吠え面をかかせてあげます。
voice: vo_adv_1150003_057
ネネカ:
【chara 115011 face 2 (joy)】
──これで上がりです。私の57連勝ですね。
voice: vo_adv_1150003_058
ネネカ:
【chara 115011 face 6 (surprised)】
ゲームなら勝てると思いましたか?
【chara 115011 face 1 (normal)】
覚えておきなさい。
この手のもので七冠に挑むのは、無謀な賭けですよ。
voice: vo_adv_1150003_059
ネネカ:
【chara 115011 face 6 (surprised)】
……笑うなど、今の勝負で何か面白いことでもありましたか?
自分のあまりの清々しい負けっぷりに、
とうとうおかしくなってしまいましたか?
Choice: (17) ネネカさんが楽しそうでうれしい。
----- Tag 17 -----
voice: vo_adv_1150003_060
ネネカ:
【chara 115011 face 6 (surprised)】
……【chara 115011 face 2 (joy)】
ふふっ。
ええ、楽しいですよ。
voice: vo_adv_1150003_061
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
ですが、貴方に実力がつけばもっと楽しくなります。
【chara 115011 face 2 (joy)】
ですから、早く私のいる高みにまでのぼってきてくださいね。
voice: vo_adv_1150003_062
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
その時こそ、真に雌雄を決しましょう。
【chara 115011 face 2 (joy)】
……その日を、楽しみにしていますよ。
voice: vo_adv_1150003_063
ネネカ:
【chara 115011 face 6 (surprised)】
早速もう一勝負、ですか?
【chara 115011 face 2 (joy)】
かまいませんよ。また大勝ちしてあげます。
voice: vo_adv_1150003_064
ネネカ:
【chara 115011 face 1 (normal)】
今度は別の遊びにしましょう。
【chara 115011 face 2 (joy)】
次こそは目いっぱい、敗北に抵抗してみなさい。
さあ、始めますよ──
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──ネネカはそう言って小さくほくそ笑むと、
華麗な手つきでカードを切るのだった。