コッコロ(儀装束) 第4話
夢の中。こころは、学校での友達作りに悩んでいた。{player}は、自分と巡り合った時のように、この広い世界には思いがけない出会いがあり、いつか一生の友達ができる、と助言するのだった。
-------------- situation:
こころの標
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
{player}たちが里を出る当日の朝──
コッコロは、{player}の荷造りを手伝っていた。
voice: vo_adv_1155004_000
コッコロ:
【chara 115511 face 1 (normal)】
主さま、【chara 115511 face 6 (surprised)】
お忘れ物はございませんか?
voice: vo_adv_1155004_001
コッコロ:
【chara 115511 face 6 (surprised)】
ランドソルまでは距離がありますから、
【chara 115511 face 1 (normal)】
ここに置いて帰ってしまっては一大事でございます。
voice: vo_adv_1155004_002
コッコロ:
【chara 115511 face 1 (normal)】
昨晩、主さまがぐっすりとおやすみになられている間に、
【chara 115511 face 2 (joy)】
勝手ながら持ち物の確認表を作成いたしました。
voice: vo_adv_1155004_003
コッコロ:
【chara 115511 face 2 (joy)】
どうぞ、こちらを使って、
鞄の中にお荷物が全て入っているか、ご確認くださいまし。
voice: vo_adv_1155004_004
コッコロ:
【chara 115511 face 6 (surprised)】
おや……?
主さま、その光は……!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1155004_005
生徒1:
【chara 6632 face 6 (surprised)】
あー疲れたー! 【chara 6632 face 1 (normal)】
ファミレス寄ってこー!
voice: vo_adv_1155004_006
生徒2:
【chara 6732 face 2 (joy)】
いいね、パフェ食べたーい!
voice: vo_adv_1155004_007
こころ:
【chara 105931 face 4 (sad)】
……
voice: vo_adv_1155004_008
こころ:
【chara 105931 face 6 (surprised)】
……あっ、{player}さまっ!
Choice: (1) こんなところでどうしたの?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1155004_009
こころ:
【chara 105931 face 4 (sad)】
突然の訪問をお許しくださいまし。
voice: vo_adv_1155004_010
こころ:
【chara 105931 face 6 (surprised)】
あの……【chara 105931 face 4 (sad)】
実は折り入って相談に乗っていただきたく、
【chara 105931 face 1 (normal)】
こうして校門の前でお待ちしておりました。
voice: vo_adv_1155004_011
こころ:
【chara 105931 face 4 (sad)】
……笑わずにどうか真剣に聞いてくださいまし。
【chara 105931 face 1 (normal)】
相談というのは、その……【chara 105931 face 4 (sad)】
友達作りについてでございます。
voice: vo_adv_1155004_012
こころ:
【chara 105931 face 4 (sad)】
小学5年生になったというのに、
こんな悩みを持つのは大変に恥ずかしい限りなのですが……
打ち明けられるのは、わたくしにはあなたさましかおらず……
voice: vo_adv_1155004_013
こころ:
【chara 105931 face 1 (normal)】
{player}さまもご存知の通り、
わたくしは、父と研究所にこもって生活しております。
voice: vo_adv_1155004_014
こころ:
【chara 105931 face 4 (sad)】
そのせいか、今人気のある芸能人や流行っている物事にも疎く、
これといって共通した話題もありません。
voice: vo_adv_1155004_015
こころ:
【chara 105931 face 1 (normal)】
ましてやこんなすっとんきょうな言葉遣いでございますから……
voice: vo_adv_1155004_016
こころ:
【chara 105931 face 4 (sad)】
そのため、同じ年の頃のクラスメイトとの距離を勝手に感じており、
接し方や会話に混ざるきっかけを掴めずにおります……
voice: vo_adv_1155004_017
こころ:
【chara 105931 face 1 (normal)】
父と比肩する存在になるため……
この世の中を広く知るためには、
【chara 105931 face 3 (anger)】
多少無理をしてでもクラスメイトの輪の中に飛び込むべきなのか……
voice: vo_adv_1155004_018
こころ:
【chara 105931 face 6 (surprised)】
しかし、それは自分を偽ることになるのではないか?
【chara 105931 face 4 (sad)】
などと、どうしても二の足を踏んでしまいます。
voice: vo_adv_1155004_019
こころ:
【chara 105931 face 4 (sad)】
偽って無理をして築いた関係は、
果たして真の友情だと言えるのでしょうか……?
voice: vo_adv_1155004_020
こころ:
【chara 105931 face 6 (surprised)】
どうかこのわたくしにアドバイスをいただけないでしょうか。
【chara 105931 face 1 (normal)】
交友関係のお広いかたのご意見を聞かせてほしいのです。
Choice: (2) こころの手を引く。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1155004_021
こころ:
【chara 105931 face 6 (surprised)】
あ、{player}さま?
どちらへ向かわれるのですか?
voice: vo_adv_1155004_022
こころ:
【chara 105931 face 6 (surprised)】
ここは……?
さきほどの答えが、ここにあるとおっしゃるのですか?
Choice: (3) ここから街を見てみて。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1155004_023
こころ:
【chara 105931 face 1 (normal)】
は、はい……
--- Switch scene ---
Choice: (4) 僕たちはこの広い街の中で出会ったよね。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1155004_024
こころ:
【chara 105931 face 6 (surprised)】
ええ。
主さまと出会った時のことは、昨日のことのように記憶しております。
voice: vo_adv_1155004_025
こころ:
【chara 105931 face 1 (normal)】
わたくしが駅前で帰り道が分からず困っていたところを、
【chara 105931 face 2 (joy)】
主さまに助けていただきました。
voice: vo_adv_1155004_026
こころ:
【chara 105931 face 2 (joy)】
まさかあのような場面で、わたくしの主さまと巡り合うなどとは、
全く予想しておりませんでした。
Choice: (5) そんな出会いはこの先にも待ってるはず。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1155004_027
こころ:
【chara 105931 face 6 (surprised)】
ということは、今無理をして周りに合わせなくてもよい……と?
Choice: (6) 世界はもっと広いと思うから。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1155004_028
こころ:
【chara 105931 face 2 (joy)】
確かにその通りでございますね。
わたくしが知っている世界は、小学校と動物園がほとんどでございます。
voice: vo_adv_1155004_029
こころ:
【chara 105931 face 2 (joy)】
きっとこの街に住む人口の何千……何万倍もの人々が、
この世の中には住んでおります。
voice: vo_adv_1155004_030
こころ:
【chara 105931 face 6 (surprised)】
ならば、こんなわたくしでも受け入れてくれるかたもどこかにいて……
voice: vo_adv_1155004_031
こころ:
【chara 105931 face 2 (joy)】
まるで運命の糸に手繰り寄せられるように出会い、
言葉を交わし、気持ちを伝え合い、
交友を深められるようなまだ見ぬ友も……
voice: vo_adv_1155004_032
こころ:
【chara 105931 face 2 (joy)】
つまり、今は関わりのない人とでも、ふとしたきっかけで巡り合い、
心を交わすことができるとおっしゃるのですね。
voice: vo_adv_1155004_033
こころ:
【chara 105931 face 2 (joy)】
主さまとのように……♪
voice: vo_adv_1155004_034
こころ:
【chara 105931 face 2 (joy)】
ふふっ……わたくしは、主さまにはいつも助けられてばかりですね。
voice: vo_adv_1155004_035
こころ:
【chara 105931 face 2 (joy)】
わたくしが人生で道に迷っている時には、
先を歩く主さまが標となって、進むべき道を照らしてくださいます。
voice: vo_adv_1155004_036
こころ:
【chara 105931 face 2 (joy)】
きっとこれからも、そうなのかもしれません……
voice: vo_adv_1155004_037
こころ:
【chara 105931 face 2 (joy)】
ですが、主さまに追いつけるよう、わたくしは精進いたします。
そして……わたくしがこれから出会うであろう、まだ見ぬ友のためにも。
voice: vo_adv_1155004_038
こころ:
【chara 105931 face 2 (joy)】
いつか主さまたちが、もし道に迷われた際には、
わたくしが標となって導くことができるように……
voice: vo_adv_1155004_039
こころ:
【chara 105931 face 6 (surprised)】
申し訳ございません。
少々出過ぎた発言でしたでしょうか……
Choice: (7) いつか力を貸してね。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1155004_040
こころ:
【chara 105931 face 6 (surprised)】
は、はいっ!
【chara 105931 face 2 (joy)】
主さまに期待されると、責任感とともに力が湧いてきますね。
voice: vo_adv_1155004_041
こころ:
【chara 105931 face 2 (joy)】
わたくしはもっともっと成長したいと思います。
これからもよろしくお願いいたします、主さま♪
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1155004_042
アメス:
【chara 190011 face 5 (shy)】
はあああ〜〜〜〜〜っ……
voice: vo_adv_1155004_043
アメス:
【chara 190011 face 5 (shy)】
コッコロたんって、
いつ見ても……何度見てもたまらないわよね……
voice: vo_adv_1155004_044
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】
愛らしい瞳……!
キュッと結んだ口元……!!
【chara 190011 face 5 (shy)】
長い髪の隙間から覗く小さな耳……!!!
voice: vo_adv_1155004_045
アメス:
【chara 190011 face 6 (surprised)】
……ふう〜
ちょっと待ってね。一旦落ち着くから……
voice: vo_adv_1155004_046
アメス:
【chara 190011 face 6 (surprised)】
………………【chara 190011 face 1 (normal)】
オッケー、お待たせ。
voice: vo_adv_1155004_047
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】
さてと……見ての通り、『あっち』のコッコロたんは、
まだあんた以外との関わり合いはないの。
voice: vo_adv_1155004_048
アメス:
【chara 190011 face 4 (sad)】
何事もなかったら、きっとあんたが他の子と繋げたでしょうけど、
残念ながら、そうはならなかったの。
voice: vo_adv_1155004_049
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】
あんたたち4人が『あっち』で巡り合うのは、
きっともう少し先の未来。
voice: vo_adv_1155004_050
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】
そう……目指すべき、ハッピーエンドのその先ね。
voice: vo_adv_1155004_051
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】
『あっち』でもコッコロたんが、
かけがえのない仲間との絆を紡げるように、頑張ってちょうだい。
voice: vo_adv_1155004_052
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】
あんたにしかできないことなんだから……頼むわね。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1155004_053
コッコロ:
【chara 115511 face 4 (sad)】
ん、んん……
voice: vo_adv_1155004_054
コッコロ:
【chara 115511 face 6 (surprised)】
まさかこの場所で、主さまとともにアメスさまの託宣を授かるとは……
【chara 115511 face 2 (joy)】
しかし、これもなにかの吉兆の現れなのかもしれませんね。
voice: vo_adv_1155004_055
コッコロ:
【chara 115511 face 2 (joy)】
ふふっ……♪
Choice: (8) どうしたの?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1155004_056
コッコロ:
【chara 115511 face 6 (surprised)】
あ、いえ。【chara 115511 face 2 (joy)】
大したことではないのですが……
voice: vo_adv_1155004_057
コッコロ:
【chara 115511 face 2 (joy)】
里帰りでこれほど長い間とどまったのは、
今回が初めてかもしれない……と。
voice: vo_adv_1155004_058
コッコロ:
【chara 115511 face 1 (normal)】
いつもでしたら、一刻も早く主さまの元に帰りたいという気持ちと、
懐かしいこの里に、【chara 115511 face 6 (surprised)】
許されるならもう少しだけとどまりたい……
【chara 115511 face 1 (normal)】
という二つの気持ちを感じるのです。
voice: vo_adv_1155004_059
コッコロ:
【chara 115511 face 2 (joy)】
ですが……なぜだかこの度は、晴れやかな気持ちで、
里の同胞と、しばし別れの挨拶をできる気がいたします。
voice: vo_adv_1155004_060
コッコロ:
【chara 115511 face 2 (joy)】
それはきっと、主さまやペコリーヌさまたち……
わたくしの大切な仲間と一緒だからなのかもしれません。
voice: vo_adv_1155004_061
コッコロ:
【chara 115511 face 2 (joy)】
わたくしは、主さまたちと出会えたことに、
心からの幸せを感じております。
voice: vo_adv_1155004_062
コッコロ:
【chara 115511 face 2 (joy)】
そして願わくば……
主さまたちとのかけがえのない幸せな瞬間を、未来永劫重ねて……♪
Choice: (9) 準備できたよ。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1155004_063
コッコロ:
【chara 115511 face 2 (joy)】
はい、確認表にも漏れはありませんね。
旅支度、お疲れさまでございました。
voice: vo_adv_1155004_064
コッコロ:
【chara 115511 face 6 (surprised)】
では、先に里の出口に向かってくださいますか?
voice: vo_adv_1155004_065
コッコロ:
【chara 115511 face 1 (normal)】
わたくしは、忘れ物がないか改めて最後の確認と、
【chara 115511 face 2 (joy)】
……あともう一つだけやることがございますので。
voice: vo_adv_1155004_066
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
お待たせいたしました、主さま。
Choice: (10) 儀式の服を忘れてるよ?
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1155004_067
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】
いえ。忘れたわけではなく、【chara 105913 face 2 (joy)】
ここに残しておこうかと。
voice: vo_adv_1155004_068
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
あの装束を標とすることで、わたくしの一部が故郷に在り続けます。
voice: vo_adv_1155004_069
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
そうすればこの里の存在が、これからもわたくしに力を与えてくれる……
そんな気がするのです。
voice: vo_adv_1155004_070
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
その力を、主さまや大切な仲間のために奮いたいのです。
みなさまのサポートをするのがわたくしの務めですから。
voice: vo_adv_1155004_071
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
わたくしは、主さまと繋いだ手をもう二度と離しません。
なぜなら……こほん。
voice: vo_adv_1155004_072
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
……改めまして。
voice: vo_adv_1155004_073
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
わたくしは、
偉大なるアメスさまによって派遣された『ガイド役』……
【chara 105913 face 2 (joy)】
名前は、コッコロと申します。
voice: vo_adv_1155004_074
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
主さまをお守りし、おはようからおやすみまで……
揺籠から棺桶まで、
誠心誠意お世話をするのがわたくしの役目でございます。
voice: vo_adv_1155004_075
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
ですから……
voice: vo_adv_1155004_076
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】
これからも紡ぎましょう、わたくしたちの物語を……♪
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
二度と離れぬように手を繋ぎ合った二人の足跡は、
新たなるページを刻み始めるのだった。