ユニ(聖学祭) 第2話
聖学祭当日。ユニを捜して学院内を巡回していた{player}たちは、彼女の縁者を自称する謎の高等遊民に遭遇する。彼は幼き日のユニについて語るのだった。一方、ユニは校舎の隅で爆睡していた。
-------------- situation:
環境特性と教育の最適化
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
文武の祭典『聖学祭』当日。
生徒たちの学芸展示や運動競技を観覧するため、
聖テレサ女学院には多くの父兄や教育関係者らが訪れていた。
voice: vo_adv_1164002_000
賢者1:
【chara 7511 face 1 (normal)】
どうだね「反骨」君、彼女は見つかったか。
voice: vo_adv_1164002_001
賢者2:
【chara 3512 face 1 (normal)】
だとすれば、いま僕の顔は目的遂行に晴れわたっているはず。
【chara 3512 face 3 (anger)】
いちいち愚問を口にするんじゃあないよ「悠久」君。
voice: vo_adv_1164002_002
悠久の賢者:
【chara 7511 face 4 (sad)】
左様か。
困ったな、いったい何処にいるのだ彼女は。
やはり、誰ぞ教員にでも訊ねた方が早いのではないか?
voice: vo_adv_1164002_003
反骨の賢者:
【chara 3512 face 1 (normal)】
正論だが、命題は覆すな。
我々は彼女の視察を、ごく内密に遂行せねばならんのだ。
voice: vo_adv_1164002_004
悠久の賢者:
【chara 7511 face 4 (sad)】
やれやれ、反抗期とは難儀なものだな。
【chara 7511 face 6 (surprised)】
育ての親たちに「来るな」とは如何なる了見だ、【chara 7511 face 4 (sad)】
理解に苦しむ。
voice: vo_adv_1164002_005
反骨の賢者:
【chara 3512 face 1 (normal)】
どうだろうか。
生物学的に鑑みれば、親離れは雛の自立を促す合理的な衝動。
【chara 3512 face 2 (joy)】
彼女が健やかに羽ばたいている証左とも言えよう。
voice: vo_adv_1164002_006
悠久の賢者:
【chara 7511 face 1 (normal)】
悪くない仮説だ。
里に戻ったらレポートにまとめるといい。
voice: vo_adv_1164002_007
悠久の賢者:
【chara 7511 face 6 (surprised)】
ところで「本質」君の姿が見えぬようだが、彼はどこへ行った。
【chara 7511 face 3 (anger)】
また何処ぞで惰眠を貪っているのではあるまいな。
voice: vo_adv_1164002_008
反骨の賢者:
【chara 3512 face 1 (normal)】
二羽のラパーンを追う者は一羽すら狩れぬ。
捜索対象をいたずらに増やすのは愚策だ。
端的に換言すれば──あいつはほっとこう。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
一方、その頃。
{player}たちもユニを捜して学院内をさまよっていた。
voice: vo_adv_1164002_009
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】
あーも、どこ行っちゃったのよユニ先輩は。
voice: vo_adv_1164002_010
チエル:
【chara 116311 face 4 (sad)】
ねー? ホント、あの子すぐいなくな──
voice: vo_adv_1164002_011
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】
──あれ?
ちょっと待てです。なんか聞こえません? 声みたいな……
voice: vo_adv_1164002_012
クロエ:
【chara 116211 face 6 (surprised)】
……あー、確かに。
誰かぶつぶつ言ってンな……あの植え込みの方か……?
Choice: (1) 行ってみよう。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1164002_013
賢者3:
【chara 9911 face 4 (sad)】
我が命運、もはやこれまでか。
voice: vo_adv_1164002_014
賢者3:
【chara 9911 face 6 (surprised)】
僕としたことが、久方ぶりの探索行に初心を失していた。
【chara 9911 face 4 (sad)】
先立つ不幸を、里の同士は許してくれるだろうか。
voice: vo_adv_1164002_015
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】
大変です先輩。
やたら饒舌に死にそうアピールしている謎のおじさんが倒れてます。
voice: vo_adv_1164002_016
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】
や、倒れてるっていうかコレ……寝っ転がってるだけくね?
Choice: (2) どうしたんですか?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1164002_017
賢者3:
【chara 9911 face 6 (surprised)】
どうしたのだろうな。
【chara 9911 face 1 (normal)】
どうして僕はここに在るのか──その答えをいつも探している。
【chara 9911 face 6 (surprised)】
思えば人の一生とは、果てなき探索の旅と言えるのかもしれない。
voice: vo_adv_1164002_018
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】
あの、エモめのポエム紡いでるとこ申し訳ないんすけど。
うちらケツあるんで、説明もうちょっと巻いてもらっていいすか。
voice: vo_adv_1164002_019
賢者3:
【chara 9911 face 1 (normal)】
左様か、これは失敬。
voice: vo_adv_1164002_020
賢者3:
【chara 9911 face 1 (normal)】
いま僕はある生徒を捜しているのだが、
【chara 9911 face 4 (sad)】
疲労と空腹に由来する精神作用がどうにもこの足を鈍らせるのだ。
voice: vo_adv_1164002_021
賢者3:
【chara 9911 face 4 (sad)】
まったく、やれやれだ。
ぼかあ平素の栄養摂取をもっぱらサプリメントで済ませているのだが、
やはり相応の運動をするには固形食物が必須だったようだ。
voice: vo_adv_1164002_022
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】
この隙あらば自己分析を差し込んでくる、タイパの悪い喋り方……
【chara 116311 face 3 (anger)】
先輩、なんだか既視感ありません?
voice: vo_adv_1164002_023
賢者3:
【chara 9911 face 1 (normal)】
さて、通りすがりの若人たちよ。
君らは、この力尽きた悲劇の老体を救い得る、
何らかの鍵を持ち合わせてはいないだろうか。
voice: vo_adv_1164002_024
クロエ:
【chara 116211 face 6 (surprised)】
ん? なんて?
voice: vo_adv_1164002_025
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】
たぶん文脈的に【chara 116311 face 3 (anger)】
「腹減ったからなんかくれ」【chara 116311 face 6 (surprised)】
ってことじゃないです?
Choice: (3) コッコロ謹製・塩むすびを与える。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1164002_026
賢者3:
【chara 9911 face 6 (surprised)】
ほああぁぁ!
こっ、これは……【chara 9911 face 2 (joy)】
穀物の塩化ナトリウム漬けじゃあないか!
voice: vo_adv_1164002_027
賢者3:
【chara 9911 face 1 (normal)】
ふう……
馳走になった、感謝するぞ少年。ぺこり。
voice: vo_adv_1164002_028
クロエ:
【chara 116211 face 6 (surprised)】
で? おっちゃん何モンなの。
【chara 116211 face 1 (normal)】
いやほら、事と次第によっちゃ、警備員サン呼ばなきゃだから。
voice: vo_adv_1164002_029
チエル:
【chara 116311 face 4 (sad)】
女学院の敷地で寝っ転がってぶつぶつ言ってる中年男性って、
現状なかなかの不審者ですからね。
voice: vo_adv_1164002_030
賢者3:
【chara 9911 face 1 (normal)】
なに、名乗るほどの者でもないさ。
voice: vo_adv_1164002_031
チエル:
【chara 116311 face 3 (anger)】
不審者はみんなそう言うんですよ。
voice: vo_adv_1164002_032
賢者3:
【chara 9911 face 1 (normal)】
ぼかあ社会のくだらぬ人間関係に愛想を尽かして、
名もなき小さな里に籠った──まあ俗にいう高等遊民だ。
voice: vo_adv_1164002_033
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】
高等遊民。
voice: vo_adv_1164002_034
本質の賢者:
【chara 9911 face 1 (normal)】
今日は故あって、数名の仲間たちと都へ下りてきた。
【chara 9911 face 2 (joy)】
敬意と親愛を込めて「本質の賢者」と呼んでくれて構わない。
voice: vo_adv_1164002_035
チエル:
【chara 116311 face 4 (sad)】
本質の賢者。
Choice: (4) 話し方が誰かに似てる気がする。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1164002_036
本質の賢者:
【chara 9911 face 6 (surprised)】
おっと、こんなところで油を売っている場合ではなかった。
【chara 9911 face 1 (normal)】
学生諸君、ちと訊ねたいことがある。
voice: vo_adv_1164002_037
本質の賢者:
【chara 9911 face 1 (normal)】
我々は今、若き同志「浪漫の賢者」を捜している。
ここに通う三年生で、賢者訛りの痩せほそった偏屈者だ。
端的に換言すれば、小癪なちんちくりん。
voice: vo_adv_1164002_038
チエル・クロエ:
【chara 1 face 1 (normal)】
あー……
voice: vo_adv_1164002_039
本質の賢者:
【chara 9911 face 1 (normal)】
ちなみに名はユニという。
voice: vo_adv_1164002_040
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】
でしょうね。
voice: vo_adv_1164002_041
チエル:
【chara 116311 face 4 (sad)】
知ってた。
voice: vo_adv_1164002_042
本質の賢者:
【chara 9912 face 2 (joy)】
手前味噌だが、実に良い名だ。
【chara 9912 face 1 (normal)】
一にして全。全にして一。
然るに、あまねく万物は大宇宙の──
Choice: (5) ユニ先輩のおじいちゃん?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1164002_043
本質の賢者:
【chara 9912 face 1 (normal)】
──ふむ、まあ、そうさな。
経緯はどうあれ彼女を養育した者の一人だ、
通俗的には父や祖父とも呼ばれよう。
voice: vo_adv_1164002_044
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】
ちょっとなに言ってるか分かんないですけど、
【chara 116311 face 1 (normal)】
そーゆーとこ確かにユニ先輩の「原作」感ありますね。
voice: vo_adv_1164002_045
本質の賢者:
【chara 9911 face 6 (surprised)】
君らは彼女を知っているのか。
voice: vo_adv_1164002_046
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】
まあ比較的。
voice: vo_adv_1164002_047
チエル:
【chara 116311 face 2 (joy)】
てゆか、ユニ先輩はうちらのギルマスなんで! ちぇる~ん☆
voice: vo_adv_1164002_048
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】
お孫ちゃんから何か聞いてないです?
【chara 116311 face 1 (normal)】
可愛い後輩と危ない後輩と置物みたいな後輩がいる部活風ギルドで、
なか……【chara 116311 face 6 (surprised)】
ユニちゃんズって言うんですけど。
voice: vo_adv_1164002_049
本質の賢者:
【chara 9911 face 4 (sad)】
ゆ、にちゃ……?
【chara 9911 face 6 (surprised)】
はて、それは知らんな。
なかよし部とかいうのなら、彼女の書簡にしばしば言及を見るが。
voice: vo_adv_1164002_050
クロエ:
【chara 116211 face 6 (surprised)】
あの人、実家では「ユニちゃんズ」言わないんだ。
voice: vo_adv_1164002_051
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】
意外と言えば意外だし、
そりゃそうだと言えばそりゃそうだですね。
voice: vo_adv_1164002_052
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】
ちなみにユニ先輩に関しては、今うちらも絶賛捜索中なんすけど。
voice: vo_adv_1164002_053
本質の賢者:
【chara 9911 face 2 (joy)】
それはしたり。
【chara 9911 face 1 (normal)】
では、すまんが僕も随伴させてもらおう。よしなに。
voice: vo_adv_1164002_054
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】
ぷー……
【chara 116211 face 4 (sad)】
ここにもいないわ、何してんのよパイセン。
【chara 116211 face 1 (normal)】
つって、まあ、どうせ隠れて昼寝でもしてンだろうけど。
voice: vo_adv_1164002_055
チエル:
【chara 116311 face 3 (anger)】
昼寝ではない、英気を養っていたのだ。
【chara 116311 face 6 (surprised)】
とかって、もっともらしいこと臆面もなく言うんでしょうけど。
Choice: (6) 次の場所を捜してみよう。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1164002_056
本質の賢者:
【chara 9912 face 6 (surprised)】
ふむ……
ときに若人たち、ただ漫然と歩いているだけでは退屈だろう。
【chara 9912 face 2 (joy)】
碩学で知られるこの「本質」が、道中の供に一席ぶってやろう。
voice: vo_adv_1164002_057
本質の賢者:
【chara 9912 face 6 (surprised)】
テーマはそうさな……
【chara 9912 face 1 (normal)】
アストライア大陸の地質に興味はあるかね。
あるいは、民族史に見るランドソル文学の成り立ちと変遷──
voice: vo_adv_1164002_058
チエル:
【chara 116311 face 1 (normal)】
はーい!
チエル、ユニ先輩の昔話が聞きたいでぇ~す!
voice: vo_adv_1164002_059
本質の賢者:
【chara 9911 face 6 (surprised)】
──なに、そんな益体のない話を?
君はまるで昔のユニ君のようなことを言う。
voice: vo_adv_1164002_060
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】
あら、そうなんです?
voice: vo_adv_1164002_061
本質の賢者:
【chara 9911 face 1 (normal)】
彼女と僕らは、奇縁に始まる長い付き合いでな。
【chara 9911 face 6 (surprised)】
もとより好奇心の旺盛な赤子ではあったが、
襁褓が取れる頃には──
voice: vo_adv_1164002_062
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】
何、むつきって。
voice: vo_adv_1164002_063
本質の賢者:
【chara 9911 face 6 (surprised)】
ああ、いわゆる「おむつ」だ。
【chara 9911 face 1 (normal)】
彼女は歩行や言語を会得し始めるころには、すっかり学びの徒だった。
voice: vo_adv_1164002_064
本質の賢者:
【chara 9912 face 1 (normal)】
学びとは、一般に情報の反復を経て培われるものだが、
その点においてユニ君は昔から適性があったのだろう。
幼い彼女に、僕らはよくよく伽噺をせがまれたものだ。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1164002_065
幼少期のユニ:
【chara 1 face 1 (normal)】
おい、しょくん。
おにたいじのおはなしをしたまえ。
voice: vo_adv_1164002_066
本質の賢者:
【chara 1 face 1 (normal)】
なに、そんな益体のない話を?
だがそれなら昨日も……ああこら、膝の上に座るな、重くて敵わん。
voice: vo_adv_1164002_067
幼少期のユニ:
【chara 1 face 1 (normal)】
たわけ。
さあ、ぼくにおはなしをするんだ。
voice: vo_adv_1164002_068
本質の賢者:
【chara 1 face 1 (normal)】
まったく……どういうことだ、我々の調べと違うぞ。
子供というのは外へ連れだしてやれば、
きゃっきゃと鳴いて勝手に野山を駆けまわるはずなのだが。
voice: vo_adv_1164002_069
反骨の賢者:
【chara 1 face 1 (normal)】
おそらく個体差があるのだろう。
彼女は運動による発散より、情報による刺激を好む個体のようだ。
voice: vo_adv_1164002_070
幼少期のユニ:
【chara 1 face 1 (normal)】
しかり。
ちわきにくおどりたい。
voice: vo_adv_1164002_071
悠久の賢者:
【chara 1 face 1 (normal)】
是非もないな。
泣かれたら面倒だ、聞かせてやれ「本質」君。
voice: vo_adv_1164002_072
本質の賢者:
【chara 1 face 1 (normal)】
あー、おほん……
昔々ある学会に、とても恐ろしい理系の学派がおりました。
voice: vo_adv_1164002_073
幼少期のユニ:
【chara 1 face 1 (normal)】
ごくり。
voice: vo_adv_1164002_074
本質の賢者:
【chara 1 face 1 (normal)】
不遜にして傲慢な論法たるや、まさに悪鬼羅刹のごとし。
行間にひそむ浪漫を、数式ひとつで否定する──
あな恐ろしや、其の名は理系!
voice: vo_adv_1164002_075
幼少期のユニ:
【chara 1 face 1 (normal)】
ふおぉぉ……
りけいこわい……
voice: vo_adv_1164002_076
本質の賢者:
【chara 1 face 1 (normal)】
ひとたび理系が口を開くや!
議場はたちまち掻き曇り! 世界は闇に包まれり!
voice: vo_adv_1164002_077
幼少期のユニ:
【chara 1 face 1 (normal)】
おのれりけい。
voice: vo_adv_1164002_078
本質の賢者:
【chara 1 face 1 (normal)】
そのとき東の方より、朝陽と共に参りしは我らが文系!
弁論闊達にして快刀乱麻! 忌むべき理系を論破、論破、また論破!
voice: vo_adv_1164002_079
幼少期のユニ:
【chara 1 face 1 (normal)】
ほああぁぁ~!
かんぜんちょうあく~!
voice: vo_adv_1164002_080
本質の賢者:
【chara 1 face 1 (normal)】
こうして鬼の理系は駆逐され、
ランドソルには全き平和が訪れましたとさ。
とっぴんぱらりのぷう。
voice: vo_adv_1164002_081
幼少期のユニ:
【chara 1 face 1 (normal)】
ぶんけいばんざい! ぼくぶんけいになる!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1164002_082
本質の賢者:
【chara 9912 face 1 (normal)】
そうして彼女は、
誰に強要されるでもなく、自ら学びの道を歩きはじめたのだ。
voice: vo_adv_1164002_083
クロエ:
【chara 116211 face 6 (surprised)】
や……その前にさーせん、
舞台設定独特すぎて内容あんま入ってこなかったっす。
【chara 116211 face 4 (sad)】
人ン家のこと言えないけど、あの人も環境のクセ強いな。
voice: vo_adv_1164002_084
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】
常識は家庭の数だけあるんだなーって、
改めて考えさせられるエピソードでしたね。
【chara 116311 face 1 (normal)】
こちらからは以上です。
voice: vo_adv_1164002_085
本質の賢者:
【chara 9912 face 1 (normal)】
彼女はやがて読み書きを覚えはじめると、
真綿が水を吸うが如く、たちまち貪欲に知識を取りこみだした。
新たな言葉に出会っては、いちいち手帳に書き留めていたよ。
voice: vo_adv_1164002_086
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】
メモ魔のユニちゃん誕生の巻。
voice: vo_adv_1164002_087
本質の賢者:
【chara 9912 face 2 (joy)】
その頃には我々も、育児や教育について多少なりと学習していた。
迷える彼女をいつだって優しく指導してやったものさ。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1164002_088
幼少期のユニ:
【chara 1 face 1 (normal)】
おい、しょくん。
「うずたかい」とはどういう意味だ。
voice: vo_adv_1164002_089
反骨の賢者:
【chara 1 face 1 (normal)】
同志ユニ君。
君は学びの信徒だろう、聞くより先にまず考えたまえ。
voice: vo_adv_1164002_090
幼少期のユニ:
【chara 1 face 1 (normal)】
たわけ。
かんがえて分からんから聞いてるのだ。
voice: vo_adv_1164002_091
悠久の賢者:
【chara 1 face 1 (normal)】
では、辞書を引くといい。
voice: vo_adv_1164002_092
幼少期のユニ:
【chara 1 face 1 (normal)】
ぐぬっ……
じしょは、知らぬもじが、おおいゆえ……
voice: vo_adv_1164002_093
反骨の賢者:
【chara 1 face 1 (normal)】
なればこそだ。
恐れず開けば、そこには未知の学びが堆く積もっているぞ。
voice: vo_adv_1164002_094
幼少期のユニ:
【chara 1 face 1 (normal)】
がたがたぬかすんじゃあないよ。
いたいけな子どもが、しおらしくあたまを下げているのだ。
もったいつけずに、さっさと教えたまえ。
voice: vo_adv_1164002_095
本質の賢者:
【chara 1 face 1 (normal)】
青いなあ、ユニ君。
肝要なるは探求心──何を知るかではなく、どう知るかだ。
学びの果実は、結果より経過にこそ成っているんだぜ?
voice: vo_adv_1164002_096
幼少期のユニ:
【chara 1 face 1 (normal)】
うるさいだまれ。
きさまらにはもうたのまん。どけ、ぺっぺっ!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1164002_097
本質の賢者:
【chara 9912 face 1 (normal)】
そうして彼女は、学びの本質を独力で追求する。
【chara 9912 face 2 (joy)】
僕らと机を並べるに至るまで、さして時間はかからなかったよ。
voice: vo_adv_1164002_098
クロエ:
【chara 116211 face 6 (surprised)】
いいけど、教育もクセ強いな。
voice: vo_adv_1164002_099
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】
通称ハードモード。
【chara 116311 face 4 (sad)】
ユニ祖父ちゃんたち、子供相手に煽りムーブが容赦なくないです?
voice: vo_adv_1164002_100
チエル:
【chara 116311 face 4 (sad)】
ちなみにご存知ないと思いますけど、
あの18歳児、幼少期に甘えそびれた反動で、
たまに狂気的な衝動を暴発させることありますからね?
voice: vo_adv_1164002_101
本質の賢者:
【chara 9912 face 1 (normal)】
ユニ君が学びの道を選んだ時点で、
我々は彼女を幼い子供ではなく、新たな同志と見做したのだ。
voice: vo_adv_1164002_102
本質の賢者:
【chara 9912 face 1 (normal)】
魔獣オルレオンは、我が子を千尋の谷へ落とすという。
優しさと厳しさは、本質的に表裏一体と言えるのではないだろうか。
voice: vo_adv_1164002_103
本質の賢者:
【chara 9912 face 4 (sad)】
まあ……親の心、子知らず……
彼女がどう捉えているかは知らんがね……
voice: vo_adv_1164002_104
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】
急に背中で哀愁語りだすの、やめてもらっていいすか。
voice: vo_adv_1164002_105
チエル:
【chara 116311 face 1 (normal)】
とりあえず人並みの親心はあるみたいで良かったです。
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本質の賢者:
【chara 9911 face 1 (normal)】
僕らはみな、独り身の世捨て人だ。
もとより他人──ことに子供との接し方など知らなかったのだ。
【chara 9911 face 4 (sad)】
彼女も気の毒に、子は親を選べないからな。
voice: vo_adv_1164002_107
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】
や、どーすかね。
子供からしたら、いるだけ有難いんじゃないすか親とかって。
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チエル:
【chara 116311 face 1 (normal)】
ユニ先輩、よく祖父ちゃんズの話してますよ。
多分それが答えなんじゃないです?
voice: vo_adv_1164002_109
本質の賢者:
【chara 9911 face 2 (joy)】
ありがとう、沁みる言葉だ。
【chara 9911 face 6 (surprised)】
僕としたことが、若者たちに気を遣わせてしまったようだな。
【chara 9911 face 2 (joy)】
ユニ君はこの学び舎で、良き友に出逢えたと見える。
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本質の賢者:
【chara 9911 face 1 (normal)】
諸君、どこへ出しても恥ずかしい不肖の娘だが、
育ての親たちに似ただけで決して悪い子ではない。
どうか末永く仲良くしてやってほしい。
voice: vo_adv_1164002_111
チエル:
【chara 116211 face 2 (joy)】
【chara 116311 face 2 (joy)】
言われなくてもです!
うちらみんな、ユニちゃん先輩のこと大好きですから!
Choice: (7) あっ、ユニ先輩いた。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1164002_112
本質の賢者:
【chara 9911 face 6 (surprised)】
なにっ……!?
【chara 9911 face 4 (sad)】
やや、本当だ……【chara 9911 face 6 (surprised)】
いかん、こちらへ来る……!
voice: vo_adv_1164002_113
本質の賢者:
【chara 9911 face 6 (surprised)】
今更だが諸君、我々が今日ここに居たことは内密に頼む。
【chara 9911 face 3 (anger)】
あやつめ、聖学祭の観覧には来てくれるなと言ってきおった。
ふん、頼まれても行くものかと返信してやったさ。
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本質の賢者:
【chara 9911 face 1 (normal)】
ではな、若人たち。
僕は群衆に紛れ、陰より彼女を見守るとしよう。【chara 9911 face 2 (joy)】
さらばだ。
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チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】
行っちゃった。
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クロエ:
【chara 116211 face 6 (surprised)】
で、代わりにコレ来た。
voice: vo_adv_1164002_117
ユニ:
【chara 116411 face 2 (joy)】
やあ、待たせたね。
ギルドマスターのユニだよ。
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ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】
うん?
どうした諸君、なぜ手を振っている。
Choice: (8) ユニ先輩は何してたの?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1164002_119
ユニ:
【chara 116411 face 1 (normal)】
ぼくか。
ぼくは『聖学祭』の最終決戦に向け、人知れず英気を養っていた。
端的に言うと昼寝。
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クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】
すげーな、この人。
予想を1ミリも上回ってこない。
voice: vo_adv_1164002_121
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】
ユニ先輩、聖学祭もう始まってますよ?
ほら、満場どよめいちゃってる。
voice: vo_adv_1164002_122
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】
しまった、英気を養いすぎたか。
【chara 116411 face 4 (sad)】
すまない、うちの飼い石に深刻な不具合が発生したばかりに。
voice: vo_adv_1164002_123
ロゼッタ:
【chara 1 face 1 (normal)】
ぽーん!
冤罪です! アラームのかけ忘れはヒューマンエラーです!
voice: vo_adv_1164002_124
チエル:
【chara 116311 face 2 (joy)】
あっ、ユニ先輩ほらほら見てください!
【chara 116311 face 1 (normal)】
父兄席もいっぱい埋まってますよ~!
voice: vo_adv_1164002_125
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】
チエル。
voice: vo_adv_1164002_126
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】
父兄席? ああ、そうだな、埋まっているな。
voice: vo_adv_1164002_127
チエル:
【chara 116311 face 2 (joy)】
そういえばユニ先輩のおうちの人は来てないんですかぁ?
voice: vo_adv_1164002_128
クロエ:
【chara 116311 face 1 (normal)】
【chara 116211 face 3 (anger)】
チエル。
voice: vo_adv_1164002_129
ユニ:
【chara 116411 face 1 (normal)】
ああ、里の連中には、前もって手紙で来るなと伝えたよ。
もう彼らも若くない、里からの長い旅路は体に響くからな。
voice: vo_adv_1164002_130
チエル:
【chara 116211 face 8 (special_b)】
【chara 116311 face 6 (surprised)】
浪漫の賢者がデレた……!
voice: vo_adv_1164002_131
ユニ:
【chara 116411 face 4 (sad)】
道中ぽっくり逝かれても面倒じゃん。
voice: vo_adv_1164002_132
チエル:
【chara 116311 face 6 (surprised)】
デレ……【chara 116311 face 4 (sad)】
てない……?
voice: vo_adv_1164002_133
クロエ:
【chara 116211 face 4 (sad)】
いや、デレじゃなかったら異常者の発言だわ。
voice: vo_adv_1164002_134
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】
そうしたら連中は、
月に一度の仕送りと共にこの体操着を送ってきた。
voice: vo_adv_1164002_135
ユニ:
【chara 116411 face 1 (normal)】
あの出不精の引き籠もり共が、
わざわざ麓の村まで出向いて買ったのだろう。
【chara 116411 face 4 (sad)】
ぼくは学院指定のものを持っているのに、ありがた迷惑なことだ。
voice: vo_adv_1164002_136
ユニ:
【chara 116411 face 4 (sad)】
べつに彼らが見ているわけでもなし、
わざわざ着てやる必要もないのだがね、
【chara 116411 face 2 (joy)】
まあ何でもいい、見てくれなど所詮は魂の識別符に過ぎん。
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チエル:
【chara 116311 face 1 (normal)】
これはデレ。
voice: vo_adv_1164002_138
クロエ:
【chara 116211 face 2 (joy)】
分かりやすくて助かる。
Choice: (9) 素敵な家族だね。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1164002_139
ユニ:
【chara 116411 face 6 (surprised)】
ふむ……まあ、そうさな。
【chara 116411 face 1 (normal)】
彼らがどう捉えているかは知らんが、ぼくにとっては家族に違いない。
【chara 116411 face 4 (sad)】
素敵かどうかは議論の余地があるがね。
voice: vo_adv_1164002_140
ユニ:
【chara 116411 face 1 (normal)】
さて、行くぞ諸君。
【chara 116411 face 2 (joy)】
英気は存分に養った。
我々の居場所を死守し、浪漫あふれる青春を続けるぞ。
voice: vo_adv_1164002_141
ユニ:
【chara 116411 face 1 (normal)】
ぼかあそのためにこの学院へ送りだしてもらったのだからな。
充実した青春を送らなくては、里の爺どもに顔向けが出来ない。
voice: vo_adv_1164002_142
クロエ:
【chara 116211 face 1 (normal)】
っしゃ、やるかァー!
voice: vo_adv_1164002_143
ユニ:
【chara 116411 face 2 (joy)】
然り!
聖学祭を制覇するため!
【chara 116411 face 7 (special_a)】
ユニちゃんズ、いざ出撃だ!
voice: vo_adv_1164002_144
チエル:
【chara 116311 face 2 (joy)】
そうですね!
なかよし部、いざ出撃です!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
意気高く拳を上げるユニ。
その小さな背中を陰ながら見守る、たくさんの優しい目があった。