チカ(サマー) 第1話
海で{player}と二人になったチカは、手を繋ぐ恋人たちに憧れる。繋ぎたい気持ちと恥ずかしさで揺れるチカだったが不意に手を握ったあと、勇気を出してこのまま繋いでいたいと伝えるのだった。
-------------- situation:
歌姫は自由な夏に憧れる?
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
カルミナのツアー中のとある夏の日。
チカは一人、海辺でたたずんでいた。
voice: vo_adv_1173001_000
チカ:
【chara 117311 face 4 (sad)】
はぁ……せっかくのオフで宿に閉じこもっているのももったいなくて、
思い切って海に来てはみたけど……
voice: vo_adv_1173001_001
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
海って、一体何をすればいいんだろう……?
【chara 117311 face 4 (sad)】
あまり夏の遊びってしたことないから
よく分からないな……
voice: vo_adv_1173001_002
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
ビーチにいる人々はほとんどが家族連れやカップル……
【chara 117311 face 4 (sad)】
一人でいるのなんて私くらい……
voice: vo_adv_1173001_003
チカ:
【chara 117311 face 4 (sad)】
こんな時、ノゾミやツムギがいてくれればよかったけど、
二人とも用事で出かけてるし。
おとなしく宿に戻ろうかな──
Choice: (1) こんなところで何してるの?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1173001_004
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
ひゃあ! ビ、ビックリしました……
{player}さんでしたか……
voice: vo_adv_1173001_005
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
も、もしかして今の独り言、聞いてました?
【chara 117311 face 4 (sad)】
……はい、見てのとおり、することもなく途方に暮れていました。
Choice: (2) それなら僕と遊ぼう。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1173001_006
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
え、あなたと?
【chara 117311 face 1 (normal)】
もしかして海によく来られるんですか?
Choice: (3) 夏は毎年来てるよ。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1173001_007
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
ま、毎年ですか! 【chara 117311 face 1 (normal)】
それは頼もしいですね。
それじゃあ私とも……【chara 117311 face 6 (surprised)】
はっ。
voice: vo_adv_1173001_008
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
冷静に考えたら、男性と二人で、海で、しかも水着で遊ぶのって、
【chara 117311 face 4 (sad)】
すごく恥ずかしいんじゃ……!?
voice: vo_adv_1173001_009
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
これまで二人で何度も出かけたりはしたけど、
【chara 117311 face 4 (sad)】
海や水着はハードルが高すぎるような……
voice: vo_adv_1173001_010
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
あ、あ、あの……【chara 117311 face 4 (sad)】
やっぱり無理です!
voice: vo_adv_1173001_011
チカ:
【chara 117311 face 4 (sad)】
はぁ、大きなライブを成功させて自信がついたかと思っていたけど、
こんなことで心が乱れてしまうなんて、まだまだだな。
voice: vo_adv_1173001_012
チカ:
【chara 117311 face 4 (sad)】
やっぱり、私には夏の海を満喫するなんて不釣り合いだよね……
Choice: (4) 急にどうしたの?
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1173001_013
チカ:
【chara 117311 face 4 (sad)】
す、すみません、なんだか急に恥ずかしくなってしまって……
【chara 117311 face 6 (surprised)】
私のことはいいので、どうか海を楽しんできてください。
Choice: (5) 初めて会った頃もこんな感じだったね。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1173001_014
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
え? ……【chara 117311 face 1 (normal)】
そういえば、あなたと出会った時の私は、
緊張して人前で歌えませんでしたね。
voice: vo_adv_1173001_015
チカ:
【chara 117311 face 1 (normal)】
……でも、あなたと一緒にいることで
徐々に人前で歌えるようになって、ソロライブだってできた。
voice: vo_adv_1173001_016
チカ:
【chara 117311 face 1 (normal)】
一人ではできなくても、【chara 117311 face 5 (shy)】
あなたと一緒ならきっと……
voice: vo_adv_1173001_017
チカ:
【chara 117311 face 1 (normal)】
すみません、情けないところを見せてしまって。
【chara 117311 face 6 (surprised)】
……あの、改めてお願いします。
voice: vo_adv_1173001_018
チカ:
【chara 117311 face 1 (normal)】
私に、夏の海の楽しみ方を教えてください。
voice: vo_adv_1173001_019
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
改めてビーチにやって来たけど……
人の多さや賑やかさはランドソルとさほど変わらないはずなのに、
開放的で空気がまるで違う。すごく熱い……
voice: vo_adv_1173001_020
チカ:
【chara 117311 face 1 (normal)】
これが夏の海の熱気……ライブとはまた違う熱さ……
【chara 117311 face 6 (surprised)】
これを感じたくて、みんな集まってるのかな……?
voice: vo_adv_1173001_021
女性:
【chara 1212 face 1 (normal)】
わぁ、人がいっぱいだね。気を付けないとはぐれちゃいそう……
voice: vo_adv_1173001_022
男性1:
【chara 312 face 2 (joy)】
それならほら、こうして手を繋いでいれば大丈夫さ。
voice: vo_adv_1173001_023
女性:
【chara 1212 face 2 (joy)】
うふふ、ありがとう。それじゃあ行きましょ♪
voice: vo_adv_1173001_024
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
……なんか、いいなぁ……ああいうの。
voice: vo_adv_1173001_025
チカ:
【chara 117311 face 4 (sad)】
って、なな、何考えてるんだろう、私ったら!
【chara 117311 face 6 (surprised)】
でも……まわりのカップルたちみたいに手を繋げたら、きっと……
voice: vo_adv_1173001_026
チカ:
【chara 117311 face 5 (shy)】
すごく、楽しくて……夏らしい……かも……
voice: vo_adv_1173001_027
チカ:
【chara 117311 face 1 (normal)】
うん。まずは手始めに、一緒にビーチを散策して……
それができたら……私の方から手を繋ごうって誘ってみよう、かな。
【chara 117311 face 6 (surprised)】
かなりハードルは高いけど……
Choice: (6) 大丈夫?
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1173001_028
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
きゃっ!? え、ええ! 【chara 117311 face 1 (normal)】
大丈夫ですよ!?
voice: vo_adv_1173001_029
チカ:
【chara 117311 face 4 (sad)】
とは言ったものの、内心すごくドキドキしてる……
【chara 117311 face 6 (surprised)】
私、変じゃないかな?
【chara 117311 face 4 (sad)】
なんだかみんなに見られてるような気もしてくるし……
voice: vo_adv_1173001_030
チカ:
【chara 117311 face 4 (sad)】
水着の衣装でのライブだって見られてるのに、なんだか落ち着かない。
最初からこんな調子じゃ先が思いやられるよ……
Choice: (7) みんな楽しそうだね。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1173001_031
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
え?
ええ、そう、ですね……
voice: vo_adv_1173001_032
チカ:
【chara 117311 face 1 (normal)】
言われてみると、本当にみんな楽しそう……
語らいながら歩くカップル、水遊びを楽しむ子どもと見守る父親、
ビーチスポーツで汗を流すグループ。
voice: vo_adv_1173001_033
チカ:
【chara 117311 face 1 (normal)】
こんなに人がいるのに、誰も私たちに注目していない。
みんな各々自由に楽しんでいる。
voice: vo_adv_1173001_034
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
自由、か。これまで唱喚士としての使命を胸に、
規律を重んじて生きてきた私には、ちょっと縁遠い言葉かも。
voice: vo_adv_1173001_035
チカ:
【chara 117311 face 1 (normal)】
でも、ここはそんな規律に縛られない自由な空間……
【chara 117311 face 4 (sad)】
以前の私なら、きっと居心地が悪かったはず。
voice: vo_adv_1173001_036
チカ:
【chara 117311 face 5 (shy)】
けれどあなたとなら……一緒に自由を楽しんでみたい。
そう思えるようになったんだ……
voice: vo_adv_1173001_037
チカ:
【chara 117311 face 2 (joy)】
行きましょう{player}さん。
私、水辺を歩いてみたいです。
voice: vo_adv_1173001_038
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
最初の目標はクリアできたけど……
【chara 117311 face 4 (sad)】
手なんて前にも繋いでるのに、シチュエーションが違うだけで
こんなにも難しく感じるなんて……【chara 117311 face 3 (anger)】
でも……
voice: vo_adv_1173001_039
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
あ、ああ……あの、て、ててて……天気、いいですね?
voice: vo_adv_1173001_040
チカ:
【chara 117311 face 4 (sad)】
違う、そうじゃない! 【chara 117311 face 3 (anger)】
もう一度……
voice: vo_adv_1173001_041
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
あ、あの、その、の……【chara 117311 face 1 (normal)】
のど……乾きませんか?
voice: vo_adv_1173001_042
チカ:
【chara 117311 face 4 (sad)】
うぅ、どうして『手を繋いでもいいですか?』の一言が
伝えられないの……?
voice: vo_adv_1173001_043
男性2:
【chara 1011 face 2 (joy)】
ねーねーそこの彼女ぉ? 今ヒマァ?
これから俺とトロピカルなジュースでも飲みにいかない?
voice: vo_adv_1173001_044
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
え? あ、あの、私……
Choice: (8) すみませんがご遠慮ください。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1173001_045
男性2:
【chara 1011 face 3 (anger)】
ダメダメ。君みたいな冴えないヤツじゃこの子と全然釣り合わないよ。
【chara 1011 face 1 (normal)】
かわいい子は相応の男と一緒にいるべきさ。
voice: vo_adv_1173001_046
チカ:
【chara 117311 face 3 (anger)】
何を、言ってるんですか……
voice: vo_adv_1173001_047
男性2:
【chara 1011 face 1 (normal)】
俺ってば結構リッチでさぁ、俺専用のボートとか持ってるんよ。
【chara 1011 face 2 (joy)】
だからこれから君と二人で海にランデブーしようぜ!
Choice: (9) チカはどうしたい?
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1173001_048
チカ:
【chara 117311 face 3 (anger)】
……そんなの、決まってますよ。
voice: vo_adv_1173001_049
チカ:
【chara 117311 face 3 (anger)】
結構です! それと彼は冴えないヤツなんかじゃありません!
voice: vo_adv_1173001_050
男性2:
【chara 1011 face 4 (sad)】
ひっ!
voice: vo_adv_1173001_051
チカ:
【chara 117311 face 3 (anger)】
行きましょう、{player}さん!
voice: vo_adv_1173001_052
男性2:
【chara 1011 face 6 (surprised)】
え、ちょ、えぇ、【chara 1011 face 3 (anger)】
なんだよちくしょー……
voice: vo_adv_1173001_053
チカ:
【chara 117311 face 3 (anger)】
まったく、本当に失礼な人ですね。
自由なのはいいですが、ああいう人が増えるのは問題ですね。
voice: vo_adv_1173001_054
チカ:
【chara 117311 face 3 (anger)】
それに、あなたのことを悪く言われて、許せませんでした。
あなたは冴えなくなんかないですから──
Choice: (10) あんまり引っ張られると……
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1173001_055
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
え?
あ……!? 私、{player}さんの手を……!
【chara 117311 face 4 (sad)】
こ、これはその、なんと言いますか……!
voice: vo_adv_1173001_056
チカ:
【chara 117311 face 4 (sad)】
勢いとはいえ、なんてことを……【chara 117311 face 6 (surprised)】
すぐに離さなくちゃ……
voice: vo_adv_1173001_057
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
……【chara 117311 face 3 (anger)】
ううん、ダメ。
ここで手を離したら、以前の私となにも変わらないよね……
【chara 117311 face 1 (normal)】
今の私がするべきことは……
voice: vo_adv_1173001_058
チカ:
【chara 117311 face 6 (surprised)】
えっと、あの……{player}さん。
voice: vo_adv_1173001_059
チカ:
【chara 117311 face 5 (shy)】
こ、このまま手を繋いでいても……いいですか?
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
これまでの自分ではできなかったことができそうな夏の予感に、
ドキドキと胸を高鳴らせるチカだった。