ミツキ(オーエド) 第3話
毒で汚染された温泉宿を救うため立ち上がったミツキたち。源泉へ向かったミツキは薬草の知識を活かし、汚染された温泉を薬湯に変えてしまう。宿は人気を取り戻し、以前に増して繁盛するのだった。


-------------- situation:
毒薬変じて薬となる
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 オーエド町を訪れてしばらく働きづめだったミツキたちは、
疲れを癒すため、評判の老舗温泉宿を訪れていた。

voice: vo_adv_1175003_000
ミツキ:
【chara 117511 face 6 (surprised)】 ここが、オーエドいちと噂の宿なんだけど……

Choice: (1) なんだかさびれてるね……
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1175003_001
ミツキ:
【chara 117511 face 4 (sad)】 連日大賑わいと聞いていたんだけど、
私たち以外誰も来ていないわね。

voice: vo_adv_1175003_002
ミツキ:
【chara 117511 face 6 (surprised)】 隣の宿の方は繁盛しているみたいね。
【chara 117511 face 4 (sad)】 もしかして間違えたのかしら?

voice: vo_adv_1175003_003
宿の主人:
【chara 1412 face 6 (surprised)】 おお、もしかしてお客さんですかな?
【chara 1412 face 4 (sad)】 折角来ていただいたのに、申し訳ない。
実は今、この宿は臨時休業しておりまして……

voice: vo_adv_1175003_004
ミツキ:
【chara 117511 face 6 (surprised)】 臨時休業?
なにか問題でもあったの?

voice: vo_adv_1175003_005
宿の主人:
【chara 1412 face 4 (sad)】 それは……
見ていただくのが早いでしょう。
【chara 1412 face 1 (normal)】 ついてきていただけますか?

voice: vo_adv_1175003_006
ミツキ:
【chara 117511 face 6 (surprised)】 なるほどね。この宿が誇る温泉……
【chara 117511 face 4 (sad)】 聞いていた話とはずいぶん違ったわね。

voice: vo_adv_1175003_007
ミツキ:
【chara 117511 face 4 (sad)】 きれいな翡翠色の温泉と聞いていたんだけど、
濁った酷い色で、においもおかしい。

voice: vo_adv_1175003_008
ミツキ:
【chara 117511 face 6 (surprised)】 ……あのお湯、毒で汚染されているの?

voice: vo_adv_1175003_009
宿の主人:
【chara 1412 face 4 (sad)】 ……その通りです。
つい先日まではいつも通りの温泉が湧いてきていたのに……
急にこんなになってしまって……

Choice: (2) どうしてこんなことに……
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1175003_010
宿の主人:
【chara 1412 face 6 (surprised)】 ああ……! あなたはまさか……ショーグン!?
【chara 1412 face 1 (normal)】 お噂はかねがね伺っております……!

voice: vo_adv_1175003_011
宿の主人:
【chara 1412 face 4 (sad)】 足を運んでいただいたのに、こんな状況で……
面目次第もございません……

Choice: (3) 原因は分からないの?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1175003_012
宿の主人:
【chara 1412 face 4 (sad)】 はい……
残念ながら……

voice: vo_adv_1175003_013
宿の主人:
【chara 1412 face 4 (sad)】 隣の宿もうちと同じ源泉を使っているはずなのに、
泉質に変化が起きていないようでして。
ですから、うちの温泉のどこかに原因があるとは思うのですが……

voice: vo_adv_1175003_014
ミツキ:
【chara 117511 face 6 (surprised)】 ふぅん……
見たところ何の問題もなさそうだったのに、不思議ね。

voice: vo_adv_1175003_015
宿の主人:
【chara 1412 face 4 (sad)】 はい。原因不明で手の施しようもなく、困り果ててしまっているのです。
うちが休業している間に、隣の宿に客もとられてしまっていますし……

voice: vo_adv_1175003_016
宿の主人:
【chara 1412 face 4 (sad)】 お客様として来ていただいているのに
こんなことを言うのは大変心苦しいのですが……

voice: vo_adv_1175003_017
宿の主人:
【chara 1412 face 3 (anger)】 ショーグン!
どうか私たちをお助けくださいませんでしょうか!?
【chara 1412 face 4 (sad)】 他に頼れる人もいなくて! どうか、どうかお願いいたします!

Choice: (4) 任せて!
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1175003_018
ミツキ:
【chara 117511 face 4 (sad)】 まったく。すぐに安請け合いしちゃうんだから。

Choice: (5) ごめんなさい。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1175003_019
ミツキ:
【chara 117511 face 2 (joy)】 謝ることじゃないわ。
【chara 117511 face 1 (normal)】 困っている人を放っておけないお人好しなところは、
とても君らしいと思うもの。

voice: vo_adv_1175003_020
ミツキ:
【chara 117511 face 2 (joy)】 私もあそこの温泉にはずっと行きたいと思ってたから、
ちょうどよかったわ。

voice: vo_adv_1175003_021
ミツキ:
【chara 117511 face 1 (normal)】 それに、なんとなく原因の目星もついているし……
【chara 117511 face 2 (joy)】 ほら、そんなこと言ってたら着いたわよ。

Choice: (6) ここは……?
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1175003_022
ミツキ:
【chara 117511 face 1 (normal)】 あの温泉の源泉にあたるところよ。

voice: vo_adv_1175003_023
ミツキ:
【chara 117511 face 6 (surprised)】 あの人の話を聞いて、原因があるとしたら、ここだと思っていたけど……
【chara 117511 face 1 (normal)】 思った通りね。

Choice: (7) 源泉に巨大な何かが……!
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1175003_024
ミツキ:
【chara 117511 face 6 (surprised)】 触っちゃダメよ。その植物、毒を持っているから。
【chara 117511 face 1 (normal)】 温泉に漂っていた悪臭でピンときたの。
この植物の毒が、どこかでお湯に溶け出しているんじゃないかって。

voice: vo_adv_1175003_025
ミツキ:
【chara 117511 face 6 (surprised)】 でも、温泉の中に植物がなかったということは、
きっと源泉に原因があるはずだって思ったのよ。
【chara 117511 face 1 (normal)】 そしたら案の定このとおり。

voice: vo_adv_1175003_026
ミツキ:
【chara 117511 face 4 (sad)】 でも……これは酷いわね。
あの宿に繋がってる源泉にだけ植物が浸かるようになってる。

voice: vo_adv_1175003_027
ミツキ:
【chara 117511 face 4 (sad)】 隣の宿に繋がる源泉はうまくよけてあるわ。
人為的に植物を植えた、としか思えないわね。

Choice: (8) 隣の宿のいやがらせってこと?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1175003_028
ミツキ:
【chara 117511 face 4 (sad)】 そうね。
【chara 117511 face 1 (normal)】 でも、それならこっちにも考えがあるわ。

voice: vo_adv_1175003_029
ミツキ:
【chara 117511 face 1 (normal)】 この植物はね、毒を持っているんだけど……
うまく使えば、いい薬にもなるの。

voice: vo_adv_1175003_030
ミツキ:
【chara 117511 face 1 (normal)】 たとえば、ここに生えている木の樹液を混ぜて毒を消してあげると……
【chara 117511 face 2 (joy)】 ほら、どうかしら?

Choice: (9) すごくいいにおい……!
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1175003_031
ミツキ:
【chara 117511 face 2 (joy)】 でしょう?
【chara 117511 face 1 (normal)】 においだけじゃなく、薬効も優れものなのよ。

voice: vo_adv_1175003_032
ミツキ:
【chara 117511 face 1 (normal)】 だから、こうやって……
この植物が溶け出した源泉に、
樹液が常にまざるようにしてあげれば……

voice: vo_adv_1175003_033
ミツキ:
【chara 117511 face 2 (joy)】 ほら。
とってもよく効く薬湯のできあがりよ。

Choice: (10) ミツキさん、すごい……!
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1175003_034
ミツキ:
【chara 117511 face 2 (joy)】 ふふっ。
【chara 117511 face 1 (normal)】 褒められるのは、悪い気分じゃないわね♪

voice: vo_adv_1175003_035
ミツキ:
【chara 117511 face 1 (normal)】 源泉をおおっているこの有毒植物を取り除くだけでも
温泉は元通りになるわ。

voice: vo_adv_1175003_036
ミツキ:
【chara 117511 face 1 (normal)】 でも、この方がいやがらせをしてきた相手への意趣返しになりそうだし。
【chara 117511 face 2 (joy)】 それに宿が再開したら、きっとこの薬湯が役に立つわ。

voice: vo_adv_1175003_037
ミツキ:
【chara 117511 face 1 (normal)】 さて……最後にこのあたりに、この植物を植えて……
【chara 117511 face 2 (joy)】 うん、これでいいわね。【chara 117511 face 1 (normal)】 それじゃ帰りましょうか。
【chara 117511 face 2 (joy)】 きっと面白いことになるわよ。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 数日後──

voice: vo_adv_1175003_038
宿の主人:
【chara 1412 face 2 (joy)】 おお、ショーグン! それにお付きのお医者様も!

voice: vo_adv_1175003_039
宿の主人:
【chara 1412 face 1 (normal)】 先日は本当に、ありがとうございます!
お二人のおかげで無事温泉が元通り……
【chara 1412 face 2 (joy)】 ではないですが、薬湯が出るようになりまして!

voice: vo_adv_1175003_040
宿の主人:
【chara 1412 face 2 (joy)】 営業再開したばかりなのですが、
情報通の温泉好きたちが、
噂を聞きつけてさっそく集まってきてくれているのです!

voice: vo_adv_1175003_041
ミツキ:
【chara 117511 face 2 (joy)】 ふふっ、思った通りね。
【chara 117511 face 1 (normal)】 このあたりでは珍しい薬湯を作れば、すぐに客足が戻ると思ったの。
そして、私の予想が正しければそろそろ──

voice: vo_adv_1175003_042
???:
【chara 1412 face 6 (surprised)】 【chara 1 face 1 (normal)】 おい、どうなってやがる!

voice: vo_adv_1175003_043
ミツキ:
【chara 117511 face 2 (joy)】 ほら、やっぱり。
【chara 117511 face 1 (normal)】 悪い人のお出ましね。

voice: vo_adv_1175003_044
宿の主人:
【chara 1412 face 6 (surprised)】 あんたは隣の宿の……
血相を変えて、どうしたんだい?

voice: vo_adv_1175003_045
隣の宿の主人:
【chara 4911 face 3 (anger)】 どうもこうもねえよ!
【chara 4911 face 4 (sad)】 まともな湯の出ない宿がなんでこんなに繁盛してるんだ!?
【chara 4911 face 3 (anger)】 おかげでうちの宿の客までとられて、商売あがったりだ!

voice: vo_adv_1175003_046
宿の主人:
【chara 1412 face 1 (normal)】 実はこの方々に源泉を見てきてもらったら、
薬湯が出るようになったんだよ。
【chara 1412 face 2 (joy)】 本当にありがたい限りだ。

voice: vo_adv_1175003_047
隣の宿の主人:
【chara 4911 face 6 (surprised)】 薬湯だと……?
そんなはずは……【chara 4911 face 4 (sad)】 一体なにが起こってるんだ……!?

voice: vo_adv_1175003_048
宿の主人:
【chara 1412 face 1 (normal)】 嘘じゃないですよ。
いまその湯を汲んできて見せてあげましょう。
【chara 1412 face 2 (joy)】 きっとびっくりしますよ。少し待っていてくださいね。

voice: vo_adv_1175003_049
ミツキ:
【chara 117511 face 2 (joy)】 ふふっ。【chara 117511 face 1 (normal)】 誰だか知らないけど、ご丁寧にここの源泉に
薬湯のもとになる植物を植えてくれた人がいたみたいだから、
利用させてもらったのよ。

voice: vo_adv_1175003_050
隣の宿の主人:
【chara 4911 face 6 (surprised)】 薬湯のもとになる植物……だと……!?
【chara 4911 face 4 (sad)】 そんなはずは……あれは有毒なものだったはず……

voice: vo_adv_1175003_051
ミツキ:
【chara 117511 face 1 (normal)】 勉強が足りなかったみたいね。
【chara 117511 face 2 (joy)】 毒を持つ植物も、うまく使えば人の役に立つものになるのよ。
【chara 117511 face 1 (normal)】 覚えておくといいわ。

voice: vo_adv_1175003_052
隣の宿の主人:
【chara 4911 face 3 (anger)】 くっ……!
こうなったら、うちの源泉にも……!

voice: vo_adv_1175003_053
ミツキ:
【chara 117511 face 6 (surprised)】 ああ、それと忠告しておくけど、源泉には近づかない方がいいわよ。
【chara 117511 face 2 (joy)】 あのあたりに、魔物が好む植物を植えてきたから。
【chara 117511 face 1 (normal)】 行ってもいいけど、無事に帰ってこられるかしらね。

voice: vo_adv_1175003_054
隣の宿の主人:
【chara 4911 face 6 (surprised)】 なんだと……!

voice: vo_adv_1175003_055
ミツキ:
【chara 117511 face 1 (normal)】 まあ、私たちなら魔物くらいどうってことないから、
いくらでも源泉に近づくことができるし。
【chara 117511 face 2 (joy)】 もしこれ以上悪いことをしようとするのなら……

voice: vo_adv_1175003_056
ミツキ:
【chara 117511 face 3 (anger)】 あなたの宿の源泉だけ弄って、
とっても強い毒がお湯に溶け出すようにすることだってできるから。
よく覚えておきなさい。

voice: vo_adv_1175003_057
隣の宿の主人:
【chara 4911 face 4 (sad)】 ぐう……っ!
【chara 4911 face 3 (anger)】 ちくしょう、おぼえてろよ……!

voice: vo_adv_1175003_058
宿の主人:
【chara 1412 face 6 (surprised)】 あれ、隣の主人は帰ってしまったのですか?
【chara 1412 face 4 (sad)】 せっかく汲んできたのに。【chara 1412 face 1 (normal)】 まあ、いいでしょう。

voice: vo_adv_1175003_059
宿の主人:
【chara 1412 face 1 (normal)】 それにしても本当に……
この前まで閑古鳥が鳴いていたのが嘘のような賑わいです。
【chara 1412 face 2 (joy)】 これも全てショーグンとあなたのおかげですよ!

voice: vo_adv_1175003_060
宿の主人:
【chara 1412 face 1 (normal)】 お礼に、お二人にはこの宿で最上級の部屋と、
贅の限りを尽くした料理でおもてなしさせてください!
【chara 1412 face 2 (joy)】 もちろん、お代はいただきません!

voice: vo_adv_1175003_061
ミツキ:
【chara 117511 face 2 (joy)】 あら、ずいぶんと太っ腹ね。
【chara 117511 face 1 (normal)】 こちらとしてはありがたい限りだけれど……
【chara 117511 face 6 (surprised)】 しばらく休業していたわけだし、お店の懐事情は苦しいんじゃない?

voice: vo_adv_1175003_062
宿の主人:
【chara 1412 face 2 (joy)】 それならご心配にはおよびません!
【chara 1412 face 1 (normal)】 お二人のおかげでこの宿は、
ちょっとした聖地として話題になり始めておりますから!

voice: vo_adv_1175003_063
宿の主人:
【chara 1412 face 1 (normal)】 オーエド町の英雄であるショーグンとお付きのお医者様。
【chara 1412 face 2 (joy)】 そのお二人がもたらしてくださった薬湯を楽しめる宿!
その事実だけで、抜群の宣伝効果を持っているのですよ!

voice: vo_adv_1175003_064
ミツキ:
【chara 117511 face 1 (normal)】 なるほどね。
私たちをただで泊めても、お釣りがくるくらい儲かりそうだと。

Choice: (11) これぞオーエド商人の心意気だね!
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1175003_065
ミツキ:
【chara 117511 face 2 (joy)】 ふふっ、その通りね。
【chara 117511 face 1 (normal)】 そういうことなら、遠慮なくお言葉に甘えるわね。
【chara 117511 face 2 (joy)】 最高級のおもてなし、期待しているわ。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 宿の主人の商魂たくましさに感心しながら、
笑顔をうかべるミツキと{player}だった。