クレジッタ 第7話
クレジッタは自分の悪い噂が貴族の間で広まっていると知り、{player}と共に貴族が集まる夜会に参加する。巧みに貴族たちを味方につけたクレジッタは、同行のお礼にと食事をご馳走するのだった。
-------------- situation:
潜入! 貴族たちの夜会
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ある日の王宮──
voice: vo_adv_1180007_000
クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】
陛下ぁ~♪
ユースティアナ陛下ぁ~♪
voice: vo_adv_1180007_001
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】
再修繕の完了したルーセント学院から、
感謝のお手紙が届いておりますわよ。
【chara 118011 face 2 (joy)】
はい、こちらに。
voice: vo_adv_1180007_002
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 2 (joy)】
わぁい、ありがとうございまーす♪
voice: vo_adv_1180007_003
貴族1:
【chara 2511 face 3 (anger)】
…………
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
また、別の日──。
voice: vo_adv_1180007_004
クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】
陛下ッ!
ユースティアナ陛下ッ!
voice: vo_adv_1180007_005
クレジッタ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】
【chara 118011 face 3 (anger)】
いけません、いけませんわ陛下!
おやつの時間は3時からと、約束しておりますでしょうっ?
voice: vo_adv_1180007_006
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】
ごめんなさーい……
つい我慢できなくて……
voice: vo_adv_1180007_007
貴族2:
【chara 2512 face 3 (anger)】
…………
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──紆余曲折の後、ペコリーヌに忠誠を誓ったクレジッタ。
彼女は経済への知識と行動力を買われ、
今日も今日とてペコリーヌの片腕として働いていたが……
voice: vo_adv_1180007_008
貴族1:
【chara 2511 face 3 (anger)】
……全く不愉快なことです。あの商売人上がりの女狐ときたら……
我ら由緒正しき貴族を差し置き、大きな顔をして。
ああ忌々しい……
voice: vo_adv_1180007_009
貴族2:
【chara 2512 face 6 (surprised)】
夜会に顔を出すこともなく、働き詰めだそうですよ。
【chara 2512 face 3 (anger)】
我ら執務者同士の交流を抜きにしてでも
陛下に気に入られようとするとは、あさましい性根が透けて見えますな。
voice: vo_adv_1180007_010
貴族1:
【chara 2511 face 3 (anger)】
それもそのはず。
噂ではあの女、野良猫以下の卑しい生まれらしいですね。
あんな人間を重用するだなんて、陛下もどういうつもりなのだか……
voice: vo_adv_1180007_011
秘書:
【chara 6111 face 6 (surprised)】
……というような噂話が最近、貴族らの間で広まっているようです。
voice: vo_adv_1180007_012
クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】
……フン。報告ご苦労さま秘書1号。
【chara 118011 face 6 (surprised)】
まぁ、概ね予想通りではありますけれど……
【chara 118011 face 3 (anger)】
成り上がりを妬むのは、商人も貴族も変わりありませんね。
voice: vo_adv_1180007_013
秘書:
【chara 6111 face 6 (surprised)】
何か、対策を打ちますか?
voice: vo_adv_1180007_014
クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】
好きに言わせておけばよろしいのですわ……と、
捨てておきたいところですけれど。
【chara 118011 face 6 (surprised)】
放置すれば、彼らのような人種は自分の言葉で増長するでしょうし……
voice: vo_adv_1180007_015
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】
今のわたくしは、陛下からの信任を受けている身。
ならばわたくしの評価は、陛下の評価に繋がってしまいます。
【chara 118011 face 6 (surprised)】
ここは上手に処理する必要がありますわね。
voice: vo_adv_1180007_016
秘書:
【chara 6111 face 6 (surprised)】
では、どうなさるおつもりで?
voice: vo_adv_1180007_017
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】
そうですわね。お金で黙らせるとか? 逆にこちらが噂を流すとか?
弱みを握って失脚させるとか? 反目させあうとか?
【chara 118011 face 2 (joy)】
わたくしにかかれば、方法などいくらでも思いつきますけれど……
voice: vo_adv_1180007_018
秘書:
【chara 6111 face 4 (sad)】
……また、そういう……
voice: vo_adv_1180007_019
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】
けれどここは、正攻法で参りましょう。
【chara 118011 face 2 (joy)】
今のわたくしは、陛下の信任を受ける身ですからね。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
そして、翌日──。
voice: vo_adv_1180007_020
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】
ちょっとちょっと少年!
こっち来なさいな!
Choice: (1) こんにちは。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1180007_021
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】
はい、こんにちは。
voice: vo_adv_1180007_022
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】
……って、そうではありません。
【chara 118011 face 1 (normal)】
貴方、少々わたくしに付き合いなさいな。
どうせおヒマなのでしょう?
Choice: (2) わかりました。
Choice: (3) いやです。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1180007_023
クレジッタ:
【chara 118011 face 4 (sad)】
ん……
わたくしが言うのもなんですけれど。
もうちょっと警戒心を持ったほうがよろしくてよ貴方。
Jump to tag 4
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1180007_024
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】
そうおっしゃらずに!
報酬はきちんとお支払いしますから! ね!!!
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1180007_025
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】
──というわけで、話も決まったことですし?
次は着替えの用意ですわね。
【chara 118011 face 2 (joy)】
貸衣装屋に参りますわよ!
Choice: (5) 着替え?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1180007_026
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】
貴方の分もよ! 安心なさいな、
馬子にも衣装の故事が正しいことを証明して差し上げます。
【chara 118011 face 2 (joy)】
ここはお金の使いどころですからして!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──その日の午後。
ランドソルの貴族たちは、とある屋敷に集まり夜会を開いていた。
voice: vo_adv_1180007_027
貴族1:
【chara 2511 face 2 (joy)】
よろしかったのですかな。
【chara 2511 face 1 (normal)】
陛下をお招きせず、我らだけでこのように
美味な食事を楽しんでしまって。
voice: vo_adv_1180007_028
貴族2:
【chara 2512 face 1 (normal)】
まあまあ。
ここは我らの交流を深めつつ、陛下を盛り立てる方法を話し合う場ゆえ。
陛下も我らと一緒では、あまりお食事を楽しんでおられない様子ですし。
voice: vo_adv_1180007_029
貴族1:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
我ら、といっても……
【chara 2511 face 4 (sad)】
ゴウシン議長が健在だった頃は、もっと賑やかだったものですが。
【chara 2511 face 3 (anger)】
それもこれも、あの女商人が裏切らなければ……
voice: vo_adv_1180007_030
貴族1:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
おや?
あちらの美しい女性は──見ない顔ですな。
voice: vo_adv_1180007_031
貴族2:
【chara 2512 face 6 (surprised)】
ほう……なんと麗しい。
voice: vo_adv_1180007_032
貴族1:
【chara 2511 face 2 (joy)】
ごきげんよう、レディ。
ようこそおいでくださいました。
voice: vo_adv_1180007_033
貴族2:
【chara 2512 face 2 (joy)】
この夜会は初めてですかな?
貴方のように気品あるお嬢様をお迎えできて、
我らも鼻が高いというものですよ。さ、こちらへ──
voice: vo_adv_1180007_034
クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】
……フフ。
フフフっ……
voice: vo_adv_1180007_035
クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】
伯爵様。
わたくしですわ♪
voice: vo_adv_1180007_036
貴族2:
【chara 2512 face 6 (surprised)】
ぬ……?
voice: vo_adv_1180007_037
貴族1:
【chara 2511 face 3 (anger)】
ま、まさか貴様、クレジッタ・キャッシュ……!?
voice: vo_adv_1180007_038
クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】
ええ、ええ♪
本日は素敵な夜会にお招きくださり、恐悦至極でございます♪
voice: vo_adv_1180007_039
貴族1:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
た、確かに……招待状はお送りしましたが。
まさか、お越しいただけるとは……
voice: vo_adv_1180007_040
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】
あらあら?
ひょっとして社交辞令というものでしたかしら。
【chara 118011 face 4 (sad)】
申し訳ありませんわね。わたくし、下賤の生まれですからして。
voice: vo_adv_1180007_041
貴族2:
【chara 2512 face 6 (surprised)】
何をおっしゃいます。
もちろん、歓迎いたしますよ。
【chara 2512 face 3 (anger)】
ですが……
voice: vo_adv_1180007_042
貴族2:
【chara 2512 face 3 (anger)】
少々驚いたのもまた事実。
ゴウシン議長を裏切ったあなたが、
我らの取り仕切る夜会にノコノコと顔を出すなど。
voice: vo_adv_1180007_043
貴族1:
【chara 2511 face 3 (anger)】
そ、そうだ!
議長の伝手を存分に使って、あれだけ甘い汁を吸ったくせに……!
voice: vo_adv_1180007_044
貴族2:
【chara 2512 face 1 (normal)】
お付きの者は、そちらの少年……小姓がたった一人ですかな。
【chara 2512 face 3 (anger)】
護衛を呼んで、貴方がたの身柄を押さえさせても良いのですぞ?
何があったか言いふらす者は、この場にはおりますまいて。
voice: vo_adv_1180007_045
クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】
あらあら、あらあらあらあら。
嫌ですわ伯爵様。
わたくし何も、ケンカをしに来たのではありませんことよ?
voice: vo_adv_1180007_046
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】
そもそも。わたくしは、もっと穏便な手で事を進めたかったのに……
先に強引なやり方でわたくしの【リッチモンド商工会】を奪ったのは、
議長のほうですし?
voice: vo_adv_1180007_047
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】
それにそれに?
護衛を呼ぶのは構いませんけれど。
わたくしが手ぶらでここに来たとは、思わないでくださいましね。
voice: vo_adv_1180007_048
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】
もし荒っぽい手段でわたくしの身柄を押さえようというなら……
【chara 118011 face 1 (normal)】
なにゆえにゴウシン議長の反乱が失敗したのか、
思い出すことになりますわよ?
voice: vo_adv_1180007_049
貴族2:
【chara 2512 face 3 (anger)】
むっ……
voice: vo_adv_1180007_050
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】
もう一度申し上げます。
今日のわたくし、貴方がたとケンカをしに来たのではありませんの。
【chara 118011 face 2 (joy)】
むしろ、その逆ですわ。
voice: vo_adv_1180007_051
貴族2:
【chara 2512 face 6 (surprised)】
……ほう?
voice: vo_adv_1180007_052
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】
悲しい事件があったとはいえ、貴族の皆さまが政のために
不可欠な人材であるということは紛れもない事実。
voice: vo_adv_1180007_053
クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】
であれば?
つまらない諍いは、綺麗さっぱり水に流して。
忌憚なく、腹を割って、互いの意見を交換するといたしましょう?
voice: vo_adv_1180007_054
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】
わたくしもそろそろ、陛下の臣として恥ずかしくない振る舞いを
覚えたいと思っていたところですし。
【chara 118011 face 2 (joy)】
皆さまからは、色々と学ばせていただきたいですわ。
voice: vo_adv_1180007_055
貴族1:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
それで……
あなたは我らに、何を教えてくれるというのですかな?
voice: vo_adv_1180007_056
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】
それは、もちろん──
voice: vo_adv_1180007_057
クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】
わたくしたちの陛下が、いかに素晴らしい方か! ……ですわ♪
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
こうしてクレジッタ・キャッシュは、
ゴウシン議長の抜けた貴族議会を
ペコリーヌの味方にしていったのだった。
still display end
voice: vo_adv_1180007_058
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】
……ふぅ。
やっと着替えられましたわ。
【chara 118011 face 4 (sad)】
慣れない格好は、肩が凝りますわね。
Choice: (6) ご苦労さまです。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1180007_059
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】
貴方こそ、今日はご苦労さまでした。
【chara 118011 face 6 (surprised)】
……鞄持ちの一人も連れずに夜会に出席したとなれば、彼らから
ますますナメられ……いえ。足元を見られたでしょうからね。
Choice: (7) でも、どうして僕を?
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1180007_060
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】
それは……
voice: vo_adv_1180007_061
クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】
……あの場はわたくしにとって、敵地も同然。
【chara 118011 face 1 (normal)】
でも貴方の力を借りれば、大抵の脅威は排除できると
この前、身をもって理解させていただきましたし。
voice: vo_adv_1180007_062
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】
あとは……
少人数での行動となる手前、どうしても……必要だったのですわ。
金銭的な雇用関係以上の……裏切られる心配のない護衛がね。
Choice: (8) えっと……?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1180007_063
クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】
もうっ。物分かりが悪いですわね。
つまりそのくらいは、貴方を信頼することにしたという次第です!
皆まで言わせないでくださるかしら。
voice: vo_adv_1180007_064
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】
とにかくっ。
【chara 118011 face 1 (normal)】
目的は果たしたことですし、今夜はこれでお開きとしましょうか。
報酬は、後日きちんとお支払いしますから──。
Choice: (9) 待って。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1180007_065
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】
……?
Choice: (10) 報酬、いらないです。
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1180007_066
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】
はっ?
どういう意味ですの?
Choice: (11) だって、ペコさんの助けにもなることだったから。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1180007_067
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】
…………
voice: vo_adv_1180007_068
クレジッタ:
【chara 118011 face 4 (sad)】
それを言われると……わたくしも、
わたくしのためだけでしたら、
他にもやりようはあったわけですから……
Choice: (12) それじゃあまた。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1180007_069
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】
はい、それじゃあまた。
voice: vo_adv_1180007_070
クレジッタ:
【chara 118011 face 5 (shy)】
……ってちょっとちょっと!
お待ちあそばせ貴方っ!
voice: vo_adv_1180007_071
クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】
やはり、無償など気が済みません。
わたくし、根っからの商人ですからして。
voice: vo_adv_1180007_072
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】
……そうですわね。
【chara 118011 face 1 (normal)】
なら、そこらの酒場で一杯奢る……【chara 118011 face 6 (surprised)】
って、未成年でしたかしら貴方。
voice: vo_adv_1180007_073
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】
なら、そこらの屋台でラーメンの一杯でも奢らせなさいな。
それくらいは構わないでしょう?
Choice: (13) はい。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1180007_074
クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】
ええ、よろしい♪
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──紆余曲折の後、ペコリーヌに忠誠を誓ったクレジッタ。
かつては金銭だけを信じていた彼女だが、
{player}らにも徐々に心を開きつつあるようだった。