クレジッタ 第7話
クレジッタは自分の悪い噂が貴族の間で広まっていると知り、{player}と共に貴族が集まる夜会に参加する。巧みに貴族たちを味方につけたクレジッタは、同行のお礼にと食事をご馳走するのだった。


-------------- situation:
潜入! 貴族たちの夜会
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ある日の王宮──

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クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】 陛下ぁ~♪
ユースティアナ陛下ぁ~♪

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クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】 再修繕の完了したルーセント学院から、
感謝のお手紙が届いておりますわよ。
【chara 118011 face 2 (joy)】 はい、こちらに。

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 2 (joy)】 わぁい、ありがとうございまーす♪

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貴族1:
【chara 2511 face 3 (anger)】 …………

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 また、別の日──。

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クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】 陛下ッ!
ユースティアナ陛下ッ!

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クレジッタ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 【chara 118011 face 3 (anger)】 いけません、いけませんわ陛下!
おやつの時間は3時からと、約束しておりますでしょうっ?

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ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 ごめんなさーい……
つい我慢できなくて……

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貴族2:
【chara 2512 face 3 (anger)】 …………

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──紆余曲折の後、ペコリーヌに忠誠を誓ったクレジッタ。
彼女は経済への知識と行動力を買われ、
今日も今日とてペコリーヌの片腕として働いていたが……

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貴族1:
【chara 2511 face 3 (anger)】 ……全く不愉快なことです。あの商売人上がりの女狐ときたら……
我ら由緒正しき貴族を差し置き、大きな顔をして。
ああ忌々しい……

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貴族2:
【chara 2512 face 6 (surprised)】 夜会に顔を出すこともなく、働き詰めだそうですよ。
【chara 2512 face 3 (anger)】 我ら執務者同士の交流を抜きにしてでも
陛下に気に入られようとするとは、あさましい性根が透けて見えますな。

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貴族1:
【chara 2511 face 3 (anger)】 それもそのはず。
噂ではあの女、野良猫以下の卑しい生まれらしいですね。
あんな人間を重用するだなんて、陛下もどういうつもりなのだか……

voice: vo_adv_1180007_011
秘書:
【chara 6111 face 6 (surprised)】 ……というような噂話が最近、貴族らの間で広まっているようです。

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クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】 ……フン。報告ご苦労さま秘書1号。
【chara 118011 face 6 (surprised)】 まぁ、概ね予想通りではありますけれど……
【chara 118011 face 3 (anger)】 成り上がりを妬むのは、商人も貴族も変わりありませんね。

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秘書:
【chara 6111 face 6 (surprised)】 何か、対策を打ちますか?

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クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】 好きに言わせておけばよろしいのですわ……と、
捨てておきたいところですけれど。
【chara 118011 face 6 (surprised)】 放置すれば、彼らのような人種は自分の言葉で増長するでしょうし……

voice: vo_adv_1180007_015
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】 今のわたくしは、陛下からの信任を受けている身。
ならばわたくしの評価は、陛下の評価に繋がってしまいます。
【chara 118011 face 6 (surprised)】 ここは上手に処理する必要がありますわね。

voice: vo_adv_1180007_016
秘書:
【chara 6111 face 6 (surprised)】 では、どうなさるおつもりで?

voice: vo_adv_1180007_017
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 そうですわね。お金で黙らせるとか? 逆にこちらが噂を流すとか?
弱みを握って失脚させるとか? 反目させあうとか?
【chara 118011 face 2 (joy)】 わたくしにかかれば、方法などいくらでも思いつきますけれど……

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秘書:
【chara 6111 face 4 (sad)】 ……また、そういう……

voice: vo_adv_1180007_019
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】 けれどここは、正攻法で参りましょう。
【chara 118011 face 2 (joy)】 今のわたくしは、陛下の信任を受ける身ですからね。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 そして、翌日──。

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クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】 ちょっとちょっと少年!
こっち来なさいな!

Choice: (1) こんにちは。
----- Tag 1 -----
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クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】 はい、こんにちは。

voice: vo_adv_1180007_022
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 ……って、そうではありません。
【chara 118011 face 1 (normal)】 貴方、少々わたくしに付き合いなさいな。
どうせおヒマなのでしょう?

Choice: (2) わかりました。
Choice: (3) いやです。
----- Tag 2 -----
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クレジッタ:
【chara 118011 face 4 (sad)】 ん……
わたくしが言うのもなんですけれど。
もうちょっと警戒心を持ったほうがよろしくてよ貴方。

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----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1180007_024
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 そうおっしゃらずに!
報酬はきちんとお支払いしますから! ね!!!

----- Tag 4 -----
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クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】 ──というわけで、話も決まったことですし?
次は着替えの用意ですわね。
【chara 118011 face 2 (joy)】 貸衣装屋に参りますわよ!

Choice: (5) 着替え?
----- Tag 5 -----
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クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】 貴方の分もよ! 安心なさいな、
馬子にも衣装の故事が正しいことを証明して差し上げます。
【chara 118011 face 2 (joy)】 ここはお金の使いどころですからして!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──その日の午後。
ランドソルの貴族たちは、とある屋敷に集まり夜会を開いていた。

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貴族1:
【chara 2511 face 2 (joy)】 よろしかったのですかな。
【chara 2511 face 1 (normal)】 陛下をお招きせず、我らだけでこのように
美味な食事を楽しんでしまって。

voice: vo_adv_1180007_028
貴族2:
【chara 2512 face 1 (normal)】 まあまあ。
ここは我らの交流を深めつつ、陛下を盛り立てる方法を話し合う場ゆえ。
陛下も我らと一緒では、あまりお食事を楽しんでおられない様子ですし。

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貴族1:
【chara 2511 face 6 (surprised)】 我ら、といっても……
【chara 2511 face 4 (sad)】 ゴウシン議長が健在だった頃は、もっと賑やかだったものですが。
【chara 2511 face 3 (anger)】 それもこれも、あの女商人が裏切らなければ……

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貴族1:
【chara 2511 face 6 (surprised)】 おや?
あちらの美しい女性は──見ない顔ですな。

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貴族2:
【chara 2512 face 6 (surprised)】 ほう……なんと麗しい。

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貴族1:
【chara 2511 face 2 (joy)】 ごきげんよう、レディ。
ようこそおいでくださいました。

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貴族2:
【chara 2512 face 2 (joy)】 この夜会は初めてですかな?
貴方のように気品あるお嬢様をお迎えできて、
我らも鼻が高いというものですよ。さ、こちらへ──

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クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】 ……フフ。
フフフっ……

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voice: vo_adv_1180007_035
クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】 伯爵様。
わたくしですわ♪

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貴族2:
【chara 2512 face 6 (surprised)】 ぬ……?

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貴族1:
【chara 2511 face 3 (anger)】 ま、まさか貴様、クレジッタ・キャッシュ……!?

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クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】 ええ、ええ♪
本日は素敵な夜会にお招きくださり、恐悦至極でございます♪

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貴族1:
【chara 2511 face 6 (surprised)】 た、確かに……招待状はお送りしましたが。
まさか、お越しいただけるとは……

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クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 あらあら?
ひょっとして社交辞令というものでしたかしら。
【chara 118011 face 4 (sad)】 申し訳ありませんわね。わたくし、下賤の生まれですからして。

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貴族2:
【chara 2512 face 6 (surprised)】 何をおっしゃいます。
もちろん、歓迎いたしますよ。
【chara 2512 face 3 (anger)】 ですが……

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貴族2:
【chara 2512 face 3 (anger)】 少々驚いたのもまた事実。
ゴウシン議長を裏切ったあなたが、
我らの取り仕切る夜会にノコノコと顔を出すなど。

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貴族1:
【chara 2511 face 3 (anger)】 そ、そうだ!
議長の伝手を存分に使って、あれだけ甘い汁を吸ったくせに……!

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貴族2:
【chara 2512 face 1 (normal)】 お付きの者は、そちらの少年……小姓がたった一人ですかな。
【chara 2512 face 3 (anger)】 護衛を呼んで、貴方がたの身柄を押さえさせても良いのですぞ?
何があったか言いふらす者は、この場にはおりますまいて。

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クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】 あらあら、あらあらあらあら。
嫌ですわ伯爵様。
わたくし何も、ケンカをしに来たのではありませんことよ?

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クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 そもそも。わたくしは、もっと穏便な手で事を進めたかったのに……
先に強引なやり方でわたくしの【リッチモンド商工会】を奪ったのは、
議長のほうですし?

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クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】 それにそれに?
護衛を呼ぶのは構いませんけれど。
わたくしが手ぶらでここに来たとは、思わないでくださいましね。

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クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 もし荒っぽい手段でわたくしの身柄を押さえようというなら……
【chara 118011 face 1 (normal)】 なにゆえにゴウシン議長の反乱が失敗したのか、
思い出すことになりますわよ?

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貴族2:
【chara 2512 face 3 (anger)】 むっ……

voice: vo_adv_1180007_050
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】 もう一度申し上げます。
今日のわたくし、貴方がたとケンカをしに来たのではありませんの。
【chara 118011 face 2 (joy)】 むしろ、その逆ですわ。

voice: vo_adv_1180007_051
貴族2:
【chara 2512 face 6 (surprised)】 ……ほう?

voice: vo_adv_1180007_052
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】 悲しい事件があったとはいえ、貴族の皆さまが政のために
不可欠な人材であるということは紛れもない事実。

voice: vo_adv_1180007_053
クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】 であれば?
つまらない諍いは、綺麗さっぱり水に流して。
忌憚なく、腹を割って、互いの意見を交換するといたしましょう?

voice: vo_adv_1180007_054
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】 わたくしもそろそろ、陛下の臣として恥ずかしくない振る舞いを
覚えたいと思っていたところですし。
【chara 118011 face 2 (joy)】 皆さまからは、色々と学ばせていただきたいですわ。

voice: vo_adv_1180007_055
貴族1:
【chara 2511 face 6 (surprised)】 それで……
あなたは我らに、何を教えてくれるというのですかな?

voice: vo_adv_1180007_056
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】 それは、もちろん──

voice: vo_adv_1180007_057
クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】 わたくしたちの陛下が、いかに素晴らしい方か! ……ですわ♪

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 こうしてクレジッタ・キャッシュは、
ゴウシン議長の抜けた貴族議会を
ペコリーヌの味方にしていったのだった。

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voice: vo_adv_1180007_058
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 ……ふぅ。
やっと着替えられましたわ。
【chara 118011 face 4 (sad)】 慣れない格好は、肩が凝りますわね。

Choice: (6) ご苦労さまです。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1180007_059
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】 貴方こそ、今日はご苦労さまでした。
【chara 118011 face 6 (surprised)】 ……鞄持ちの一人も連れずに夜会に出席したとなれば、彼らから
ますますナメられ……いえ。足元を見られたでしょうからね。

Choice: (7) でも、どうして僕を?
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1180007_060
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 それは……

voice: vo_adv_1180007_061
クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】 ……あの場はわたくしにとって、敵地も同然。
【chara 118011 face 1 (normal)】 でも貴方の力を借りれば、大抵の脅威は排除できると
この前、身をもって理解させていただきましたし。

voice: vo_adv_1180007_062
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 あとは……
少人数での行動となる手前、どうしても……必要だったのですわ。
金銭的な雇用関係以上の……裏切られる心配のない護衛がね。

Choice: (8) えっと……?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1180007_063
クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】 もうっ。物分かりが悪いですわね。
つまりそのくらいは、貴方を信頼することにしたという次第です!
皆まで言わせないでくださるかしら。

voice: vo_adv_1180007_064
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 とにかくっ。
【chara 118011 face 1 (normal)】 目的は果たしたことですし、今夜はこれでお開きとしましょうか。
報酬は、後日きちんとお支払いしますから──。

Choice: (9) 待って。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1180007_065
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 ……?

Choice: (10) 報酬、いらないです。
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1180007_066
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 はっ?
どういう意味ですの?

Choice: (11) だって、ペコさんの助けにもなることだったから。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1180007_067
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 …………

voice: vo_adv_1180007_068
クレジッタ:
【chara 118011 face 4 (sad)】 それを言われると……わたくしも、
わたくしのためだけでしたら、
他にもやりようはあったわけですから……

Choice: (12) それじゃあまた。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1180007_069
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】 はい、それじゃあまた。

voice: vo_adv_1180007_070
クレジッタ:
【chara 118011 face 5 (shy)】 ……ってちょっとちょっと!
お待ちあそばせ貴方っ!

voice: vo_adv_1180007_071
クレジッタ:
【chara 118011 face 3 (anger)】 やはり、無償など気が済みません。
わたくし、根っからの商人ですからして。

voice: vo_adv_1180007_072
クレジッタ:
【chara 118011 face 6 (surprised)】 ……そうですわね。
【chara 118011 face 1 (normal)】 なら、そこらの酒場で一杯奢る……【chara 118011 face 6 (surprised)】 って、未成年でしたかしら貴方。

voice: vo_adv_1180007_073
クレジッタ:
【chara 118011 face 1 (normal)】 なら、そこらの屋台でラーメンの一杯でも奢らせなさいな。
それくらいは構わないでしょう?

Choice: (13) はい。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1180007_074
クレジッタ:
【chara 118011 face 2 (joy)】 ええ、よろしい♪

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──紆余曲折の後、ペコリーヌに忠誠を誓ったクレジッタ。
かつては金銭だけを信じていた彼女だが、
{player}らにも徐々に心を開きつつあるようだった。