イリヤ(ニューイヤー) 第3話
イリヤは街中で寂しそうにしている子供に目を留める。同じ子供の姿になって事情を聞き出したイリヤは、幼い子供たちの間に生じたわだかまりを解消しようと、彼らと日が暮れるまで正月遊びに興じるのだった。
-------------- situation:
笑う門には友来る
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
イリヤと{player}は引き続き、
新年の祝賀ムードで賑わうランドソルの街を散策していた。
voice: vo_adv_1209003_000
イリヤ:
【chara 120911 face 2 (joy)】
さて、次はどこへ行こうかの~
楽しめそうな催しがより取り見取りじゃ。
voice: vo_adv_1209003_001
イリヤ:
【chara 120911 face 1 (normal)】
せっかく真の姿でいるのじゃから、
なにかしら体を動かす遊びごとに興じるのもよいかもしれぬ。
【chara 120911 face 2 (joy)】
食べ歩きをするというのも捨てがたいが……
voice: vo_adv_1209003_002
???:
【chara 5311 face 4 (sad)】
……はぁ、父さん、お仕事まだ終わらないのかな……
約束したのに、父さんの嘘つき……
voice: vo_adv_1209003_003
イリヤ:
【chara 120911 face 6 (surprised)】
……む? 道端に子供がうずくまっておるではないか。
連れ合いらしき者……も、そばにはいないようじゃの。
voice: vo_adv_1209003_004
イリヤ:
【chara 120911 face 4 (sad)】
──んん? あの子供、見覚えがあるような気が……?
【chara 120911 face 6 (surprised)】
そうじゃ、あやつはあのときの……
voice: vo_adv_1209003_005
イリヤ:
【chara 120911 face 6 (surprised)】
ほれ、お主もちらっと見たじゃろう?
先ほど獅子舞から逃げ出しておったやつじゃ。
なにやらひどく落ち込んでおるようじゃが……
Choice: (1) 声をかけてみる?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1209003_006
イリヤ:
【chara 120911 face 4 (sad)】
またお節介を焼く気か?
わらわをエスコートするという話はどこへいったのじゃ……
voice: vo_adv_1209003_007
イリヤ:
【chara 120911 face 1 (normal)】
しかしまあ、このランドソルはいずれわらわが支配するのじゃからな。
未来を担う子供らに恩を売って損はないかもしれぬ。
voice: vo_adv_1209003_008
イリヤ:
【chara 120911 face 2 (joy)】
どれ、少しばかり世話を焼いてやるか。
【chara 120911 face 1 (normal)】
──これ、そこのお主! 先ほどぶりではないか!
voice: vo_adv_1209003_009
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
えっ!?
……ぼ、ぼくのこと、ですか?
【chara 5311 face 4 (sad)】
お姉さん、誰ですか……?
voice: vo_adv_1209003_010
イリヤ:
【chara 120911 face 6 (surprised)】
おや、覚えておらぬか?
【chara 120911 face 1 (normal)】
先ほど獅子舞と一緒におったであろう。
voice: vo_adv_1209003_011
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
っ!
【chara 5311 face 4 (sad)】
ごごご、ごめんなさいっ!
voice: vo_adv_1209003_012
イリヤ:
【chara 120911 face 6 (surprised)】
こ、これっ!
【chara 120911 face 4 (sad)】
……ええい、別に叱りつけたわけでもあるまいに、
なぜ逃げるのじゃ……?
Choice: (2) イリヤが追いかけるからじゃ?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1209003_013
イリヤ:
【chara 120911 face 4 (sad)】
……まあたしかに。今のはちとわらわが軽率じゃったか。
【chara 120911 face 6 (surprised)】
知りもせぬ大人に急に話しかけられれば、逃げ出すのも無理はない。
voice: vo_adv_1209003_014
イリヤ:
【chara 120911 face 1 (normal)】
ましてわらわは夜を統べる者……
【chara 120911 face 2 (joy)】
この支配者然とした威容と美貌を前にしては、
気圧されてしまうのも当然の話、じゃな。
voice: vo_adv_1209003_015
イリヤ:
【chara 120911 face 6 (surprised)】
ふむ、どうしたものか。あのような子供に
逃げられっぱなしというのも、なんだか癪な話じゃのう。
お主、あやつを引き留める奇策を、なにか思いつかぬか?
Choice: (3) 子供の姿になろう。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1209003_016
イリヤ:
【chara 120911 face 4 (sad)】
な、なにを言い出すかと思えば……
せっかく縁起物の力で取り戻した真の姿なのじゃぞ。
みすみす手放せというのか?
voice: vo_adv_1209003_017
イリヤ:
【chara 120911 face 6 (surprised)】
……うっ、その子犬のような顔はやめよ!
【chara 120911 face 4 (sad)】
事と次第によると言っておるだけじゃ。
voice: vo_adv_1209003_018
イリヤ:
【chara 120911 face 6 (surprised)】
そもそも、どうやって子供の姿に戻る?
【chara 120911 face 4 (sad)】
わらわの気の持ちようで体が伸び縮みするならば、
もとより苦労はしておらぬじゃろう。
Choice: (4) ちょっと待ってて。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1209003_019
イリヤ:
【chara 120911 face 6 (surprised)】
こ、これお主、どこへ……
【chara 120911 face 4 (sad)】
な、なんだか嫌な予感がしてきたのじゃ。
voice: vo_adv_1209003_020
イリヤ:
【chara 120911 face 4 (sad)】
……で? なんじゃそれは。
【chara 120911 face 6 (surprised)】
唐揚げ串か?
それが何の役に立つというんじゃ。
Choice: (5) ニンニクが入ってる。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1209003_021
イリヤ:
【chara 120911 face 4 (sad)】
……~~~っ!
お、お主、わらわをなんだと思っとるんじゃ!?
voice: vo_adv_1209003_022
イリヤ:
【chara 120911 face 6 (surprised)】
いや、たしかに力を失って戻るかもしれぬが……
【chara 120911 face 4 (sad)】
いくらなんでもやり方が強引すぎるじゃろ!
もっとこう丁寧というか、気の利いた方法がほかに──
Choice: (6) あの子がどこかに行っちゃう……
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1209003_023
イリヤ:
【chara 120911 face 4 (sad)】
くぅ~っ、おのれ……
真の姿か民草か、背に腹は代えられぬというのか……
voice: vo_adv_1209003_024
イリヤ:
【chara 120911 face 4 (sad)】
ええい、ままなのじゃっ!
──あむっ!
voice: vo_adv_1209003_025
男の子2:
【chara 5311 face 4 (sad)】
……はぁ。父さん、やっぱり来ない……
もう家に帰ろうかな……
voice: vo_adv_1209003_026
???:
【chara 1 face 1 (normal)】
あ~、んんっ……ねえねえ!
そこのお主……そこの君! いま一人なの?
voice: vo_adv_1209003_027
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
えっ? ……き、君は……?
voice: vo_adv_1209003_028
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
わらわ……【chara 120912 face 6 (surprised)】
じゃない!
【chara 120912 face 1 (normal)】
わたしね、イリヤっていうの~
もし一人なら、イリヤたちと一緒に遊ばない?
voice: vo_adv_1209003_029
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
あ、遊ぶって、なんでぼくと……?
それに、横にいる男の人は……?
voice: vo_adv_1209003_030
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
こやつ──【chara 120912 face 6 (surprised)】
じゃない!
【chara 120912 face 1 (normal)】
この人はね、イリヤのお兄ちゃんじゃ……【chara 120912 face 6 (surprised)】
だよ~
voice: vo_adv_1209003_031
イリヤ:
【chara 120912 face 6 (surprised)】
イリヤ、家族でランドソルにお引っ越ししてね、
まだそんなにお友達がいないから、
【chara 120912 face 2 (joy)】
お兄ちゃんに遊んでもらってるの~……
voice: vo_adv_1209003_032
イリヤ:
【chara 120912 face 4 (sad)】
くぁぁ~っ! 思ってたより子供のふりが難しいんじゃが!
【chara 120912 face 6 (surprised)】
見よう見まねでやってはみたものの……【chara 120912 face 4 (sad)】
むっ、無理がある!
不自然なことは否めぬのじゃ!
voice: vo_adv_1209003_033
イリヤ:
【chara 120912 face 4 (sad)】
なぜ支配者であるわらわがこんな真似を~……っ!
いや、これも民草のため、ひいては世界征服のため……!
voice: vo_adv_1209003_034
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
そっ、それでじゃ──【chara 120912 face 6 (surprised)】
でねっ……
もしよかったらなんだけど……
voice: vo_adv_1209003_035
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
イリヤたちと遊ぶついでにね、
ランドソルを案内してくれない……【chara 120912 face 2 (joy)】
かな?
voice: vo_adv_1209003_036
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
えっ、ぼくが……?
voice: vo_adv_1209003_037
イリヤ:
【chara 120912 face 6 (surprised)】
イリヤたちお引っ越ししたばかりだから、
この街を誰かに案内してもらいたくって。
【chara 120912 face 1 (normal)】
……ね、お願いしてもいい?
voice: vo_adv_1209003_038
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
い、いいけど……
【chara 5311 face 4 (sad)】
ぼくだってそんなに詳しくないよ……?
引っ越してきたばかりなのは、ぼくもだし……
voice: vo_adv_1209003_039
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
いいのいいの!
それならお引っ越しした者同士で仲良くしましょ!
はい、決まりねっ!
voice: vo_adv_1209003_040
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
う、うん、わかった……
【chara 5311 face 4 (sad)】
わかったから引っ張らないでよ……!
voice: vo_adv_1209003_041
男の子2:
【chara 5311 face 1 (normal)】
──ここが、ランドソルで一番大きなレストランだよ。
【chara 5311 face 6 (surprised)】
みつぼし? 【chara 5311 face 1 (normal)】
っていうんだって。
voice: vo_adv_1209003_042
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
わぁ~っ、きれいなお店だねっ!
イリヤもこんなお店でお食事した~い!
voice: vo_adv_1209003_043
イリヤ:
【chara 120912 face 6 (surprised)】
よ、よーし……だいぶ子供のふりが板についてきたのじゃ。
【chara 120912 face 2 (joy)】
さすがわらわ、我ながらなかなかの役者ぶりじゃな。
voice: vo_adv_1209003_044
イリヤ:
【chara 120912 face 6 (surprised)】
えっと、君は入ったことあるの? このレストラン。
【chara 120912 face 1 (normal)】
どんなお料理が出てくるのか、イリヤに教えて?
voice: vo_adv_1209003_045
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
いいや、まだ入ったことないよ。
父さんが連れてきてくれるって言っただけで。
【chara 5311 face 4 (sad)】
……ほんとうは今日行く予定、だったんだ。
voice: vo_adv_1209003_046
イリヤ:
【chara 120912 face 6 (surprised)】
そ、そっかぁ~
それは残念だった、ね……
voice: vo_adv_1209003_047
イリヤ:
【chara 120912 face 6 (surprised)】
なるほど……父親に約束をすっぽかされたのじゃな。
それで一人ぼっちになってしまった、というわけか。
voice: vo_adv_1209003_048
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
でも、それならお友達と遊べるよね!
【chara 120912 face 2 (joy)】
イリヤも仲間に入れてほしいな~
voice: vo_adv_1209003_049
男の子2:
【chara 5311 face 4 (sad)】
……ぼく、あんまり友達いないんだ。
父さんが商人だから、今までいろんなところを回ってきてて。
voice: vo_adv_1209003_050
男の子2:
【chara 120912 face 6 (surprised)】
【chara 5311 face 6 (surprised)】
それで最近、父さんの仕事がうまくいって……
ランドソルに大きなお店を作ったんだけど。
【chara 5311 face 4 (sad)】
みんなぼくのこと、よそ者だって言って……
voice: vo_adv_1209003_051
男の子2:
【chara 5311 face 4 (sad)】
だからこんな風に……
年が同じくらいの子とランドソルを歩くのもはじめてなんだ。
voice: vo_adv_1209003_052
イリヤ:
【chara 120912 face 6 (surprised)】
そ、そうなんだ~
それじゃ【chara 120912 face 1 (normal)】
イリヤがはじめてのお友達ってこと、だよね。
【chara 120912 face 2 (joy)】
うふふ、うれしいな~、あはは、あははは、はは……
voice: vo_adv_1209003_053
イリヤ:
【chara 120912 face 4 (sad)】
う、う~む、思いのほか根が深い話じゃ。
わらわが相手をしてやったところで、解決には至りそうもないのう。
voice: vo_adv_1209003_054
イリヤ:
【chara 120912 face 6 (surprised)】
しかし、かといって……
民草が仲間外れにされておるのを放ってもおけぬな。
よし……
voice: vo_adv_1209003_055
イリヤ:
【chara 120912 face 4 (sad)】
──はあっ。もうやめじゃやめじゃ。
わらわはこれ以上、不景気な話なぞ聞きとうないぞ。
voice: vo_adv_1209003_056
イリヤ:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
【chara 120912 face 4 (sad)】
正月はめでたいもの。
お主とて、みなが楽しそうに過ごしておるのに
ふて腐れてなぞいたくないじゃろうに。
voice: vo_adv_1209003_057
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
えっ、お、おぬし……? ぼくのこと?
それにわらわって……急にどうしたの?
voice: vo_adv_1209003_058
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
実はわらわはな……とある国の姫なのじゃ。
今回のお出かけはお忍びで、身分を隠す必要があっての。
【chara 120912 face 2 (joy)】
民草の話し方を真似ておったというわけじゃ。
voice: vo_adv_1209003_059
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
お、お姫さま……!?
ユースティアナ陛下みたいな?
voice: vo_adv_1209003_060
イリヤ:
【chara 120912 face 6 (surprised)】
う、うむ。【chara 120912 face 1 (normal)】
まあそんなところじゃな。
voice: vo_adv_1209003_061
イリヤ:
【chara 120912 face 4 (sad)】
そんなことよりもじゃ。お主はランドソルの子供らに、
よそ者だからと邪険にされとるのじゃろう?
なにも悪いことなぞしておらぬのに。
voice: vo_adv_1209003_062
イリヤ:
【chara 120912 face 4 (sad)】
ならば……
お主を邪険にした者どもに、仕返ししてやらねばなるまい!
voice: vo_adv_1209003_063
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
し、仕返しだなんて……!
そんなことしたら、もっとみんなに嫌われちゃうよ……
voice: vo_adv_1209003_064
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
なに、仕返しといっても、手荒な真似はせぬ。
わらわに考えがあるのじゃ。
voice: vo_adv_1209003_065
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
……ほれ、我が眷属よ。覚えておるじゃろ?
以前に通りがかった、あの玩具屋の……
Choice: (7) ……なるほど!
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1209003_066
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
ふふ、そういうことじゃ。
さあ、わらわについてくるがよい!
voice: vo_adv_1209003_067
イリヤ:
【chara 120912 face 6 (surprised)】
──ふむ、このあたりかの?
子供らの遊び場は。
voice: vo_adv_1209003_068
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
そ、そうだけど……
【chara 5311 face 4 (sad)】
ねぇ、イリヤちゃん、ほんとにやるの?
voice: vo_adv_1209003_069
イリヤ:
【chara 120912 face 4 (sad)】
今さら尻込みなぞするでない。
山と買い込んだ正月遊びの玩具が
無駄になってしまうではないか。
voice: vo_adv_1209003_070
男の子2:
【chara 5311 face 4 (sad)】
で、でもぼく……
やっぱり仕返しなんて……
voice: vo_adv_1209003_071
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
おお、そこにおったか。
──やい、そこの子供らよ!
voice: vo_adv_1209003_072
女の子:
【chara 415 face 6 (surprised)】
わっ、きれいな服の女の子~
あっ、こないだ引っ越してきた子もいるよ?
【chara 415 face 1 (normal)】
お友達なのかな~?
voice: vo_adv_1209003_073
男の子1:
【chara 111 face 6 (surprised)】
な、なんだよ、おまえら……
よそ者同士でつるんじゃってさ。
【chara 111 face 3 (anger)】
ここは俺たちの遊び場だぞ!
voice: vo_adv_1209003_074
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
いやなに、ここにいるわらわの友達が、
ちと世話になったと聞いてのう?
voice: vo_adv_1209003_075
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
わらわはこう見えて、
やられたらやり返さずにはおれぬ性分じゃからな。
【chara 120912 face 2 (joy)】
友達を邪険にされた仕返しにきたわけじゃ。
voice: vo_adv_1209003_076
男の子1:
【chara 111 face 6 (surprised)】
仕返し……!?
【chara 111 face 3 (anger)】
じょ、じょーとーじゃん、ケンカなら受けて立つぞ!
voice: vo_adv_1209003_077
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
ふん。ケンカなぞせぬわ。
ここにある正月遊びの玩具が見えぬのか?
voice: vo_adv_1209003_078
女の子:
【chara 415 face 2 (joy)】
わぁ、ほんとだ!
羽子板にすごろく……なんでもある~!
【chara 415 face 1 (normal)】
もしかしてそれで遊ぼう、ってこと~?
voice: vo_adv_1209003_079
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
うむ!
そこのおなご、察しがよいではないか。
voice: vo_adv_1209003_080
イリヤ:
【chara 120912 face 4 (sad)】
わらわたちとこの遊び場を賭けて──
正月遊びで勝負じゃっ!
voice: vo_adv_1209003_081
男の子1:
【chara 111 face 6 (surprised)】
しょ、正月遊びで勝負って……
なに言ってんだ、おまえ……?
voice: vo_adv_1209003_082
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
おや、まさか尻尾を巻いて逃げ帰る気かのう?
好きにするがよい。その代わりこの遊び場は、
わらわたちがもらい受けるぞ。
voice: vo_adv_1209003_083
男の子1:
【chara 111 face 3 (anger)】
に、逃げるわけないだろ!
やってやる、絶対負けねーかんな!
voice: vo_adv_1209003_084
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
あわわ……!
こ、こーなったら、もうやるしか……!
voice: vo_adv_1209003_085
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
その意気やよしじゃ!
手始めに羽根つき勝負といこうではないか。
かかってくるがよいわ!
voice: vo_adv_1209003_086
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
──ほれほれ、どうしたのじゃ。
そんな調子では、また顔にバツ印が増えてしまうぞ?
voice: vo_adv_1209003_087
男の子1:
【chara 111 face 3 (anger)】
う、うっせー!
俺ばっかり狙い撃ちしやがって、卑怯だぞ!
voice: vo_adv_1209003_088
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
そっちのおなごは、
こういう遊びごとに慣れておるようじゃからのう。
【chara 120912 face 2 (joy)】
羽子板さばきにキレがあるのじゃ。
voice: vo_adv_1209003_089
女の子:
【chara 415 face 2 (joy)】
えへへ、わたし……お手玉は得意だから。
【chara 415 face 1 (normal)】
実は羽根つきも得意なんだ~
voice: vo_adv_1209003_090
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
だそうじゃ。
【chara 120912 face 6 (surprised)】
それに引き換えお主は動きが大振りで隙だらけ……
【chara 120912 face 2 (joy)】
相手の弱点を突くのは戦いの基本じゃろ?
voice: vo_adv_1209003_091
男の子1:
【chara 111 face 3 (anger)】
ち、ちくしょー、今に見てろよ!
これくらいすぐ取り返してやる!
voice: vo_adv_1209003_092
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
ふふ、焦りが見えるわ。
このまま一気に押し切ってやるのじゃ。
voice: vo_adv_1209003_093
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
……さあ、お主もわらわの後に続くがよい。
あやつらは今、わらわに注意を引かれておる……
このチャンスに渾身の一発をお見舞いするのじゃ!
voice: vo_adv_1209003_094
男の子2:
【chara 5311 face 1 (normal)】
わ、わかった……まかせて!
voice: vo_adv_1209003_095
女の子:
【chara 415 face 1 (normal)】
準備はい~い?
いくよ~……それっ♪
voice: vo_adv_1209003_096
男の子1:
【chara 111 face 3 (anger)】
こんにゃろー、食らえっ!
voice: vo_adv_1209003_097
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
ふん、甘いわっ!
【chara 120912 face 2 (joy)】
──お主、今じゃ!
voice: vo_adv_1209003_098
男の子2:
【chara 5311 face 1 (normal)】
うん! 【chara 5311 face 3 (anger)】
……やぁーっ!!
voice: vo_adv_1209003_099
男の子1:
【chara 111 face 6 (surprised)】
あっ!? 【chara 111 face 4 (sad)】
くそっ、またやられたー!
voice: vo_adv_1209003_100
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
うむ、お見事じゃ! 【chara 120912 face 1 (normal)】
……おっと、
もうバツ印を書き入れる場所がなくなってしまったの~
そろそろ負けを認めてはどうじゃ?
voice: vo_adv_1209003_101
男の子1:
【chara 111 face 4 (sad)】
うぐぐ……【chara 111 face 3 (anger)】
ま、まだ羽根つきで負けただけだし!
一回勝負なんて言ってねーし!
voice: vo_adv_1209003_102
女の子:
【chara 415 face 1 (normal)】
ねーねー! それなら次はすごろくしよ、すごろく!
【chara 415 face 2 (joy)】
わたしこれやりたーい♪
voice: vo_adv_1209003_103
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
ほほう、よいではないか、受けて立つのじゃ!
voice: vo_adv_1209003_104
イリヤ:
【chara 120912 face 6 (surprised)】
──1、2、3……
【chara 120912 face 4 (sad)】
くぅ~っ、またあがりマスの手前ではないか!
世界征服まであと一歩じゃというのに……
voice: vo_adv_1209003_105
女の子:
【chara 415 face 6 (surprised)】
4、5、6……【chara 415 face 1 (normal)】
あっ! ぴったりだ!
【chara 415 face 2 (joy)】
えへへっ、わたしがいちばん~♪
voice: vo_adv_1209003_106
イリヤ:
【chara 120912 face 4 (sad)】
ぬぅ、後れを取ったか……【chara 120912 face 1 (normal)】
なかなかやるではないか。
いずれは参謀として、わらわの眷属にしてやっても
よいかもしれぬのう。
voice: vo_adv_1209003_107
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
3、4、5……
えっと、右どなりにいる人からお金をぜんぶもらう……だって。
【chara 5311 face 4 (sad)】
イリヤちゃんごめん、お金もらうね。
voice: vo_adv_1209003_108
イリヤ:
【chara 120912 face 6 (surprised)】
なななっ、なんてことをするのじゃ!
【chara 120912 face 4 (sad)】
この裏切り者~っ!
voice: vo_adv_1209003_109
男の子2:
【chara 5311 face 4 (sad)】
だ、だって……
マスにそう書いてあるんだもん。
voice: vo_adv_1209003_110
男の子1:
【chara 111 face 2 (joy)】
あはははっ! やるじゃん、おまえ!
【chara 111 face 1 (normal)】
よーし、次はどっちが先にあがれるか俺と競争しようぜ!
voice: vo_adv_1209003_111
男の子2:
【chara 5311 face 1 (normal)】
う、うん……でも、負けないよ!
voice: vo_adv_1209003_112
イリヤ:
【chara 120912 face 4 (sad)】
おのれ~……いや、まだ巻き返せるのじゃ!
わらわが知略で後れを取るなどあってはならぬ!
やすやすとあがらせはせぬぞ!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_1209003_113
女の子:
【chara 415 face 2 (joy)】
あ~、楽しかった~
【chara 415 face 6 (surprised)】
ね、もうすぐお日様が沈んじゃうよ?
そろそろ帰らなくちゃ。
voice: vo_adv_1209003_114
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
あ……そ、そうだね……
ぼくも、もう父さんが家に帰ってきてるかも……
voice: vo_adv_1209003_115
男の子1:
【chara 111 face 4 (sad)】
俺も帰んねぇと母ちゃんに怒られる……
【chara 111 face 3 (anger)】
でも、決着はまだついてねーからな。
明日またここに集合だぞ……【chara 111 face 6 (surprised)】
お、おまえもな!
voice: vo_adv_1209003_116
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
えっ、ぼくも……?
また一緒に遊んでくれるの?
voice: vo_adv_1209003_117
男の子1:
【chara 111 face 6 (surprised)】
お、おう。当ったり前だろ!
【chara 111 face 4 (sad)】
だって、おまえがいてくれねーと……
voice: vo_adv_1209003_118
女の子:
【chara 415 face 1 (normal)】
またわたしに負けっぱなしになっちゃうもんね~?
【chara 415 face 2 (joy)】
今日だって一回も勝ててないし~
voice: vo_adv_1209003_119
男の子1:
【chara 111 face 3 (anger)】
う、うっせ! とにかく明日もまた来いよな!
【chara 111 face 4 (sad)】
そ、それとさ……
voice: vo_adv_1209003_120
男の子1:
【chara 111 face 4 (sad)】
よそ者……とか言って、ごめんな。
【chara 111 face 6 (surprised)】
も、もう言わないから、また遊んでくれよ。
voice: vo_adv_1209003_121
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
! 【chara 5311 face 2 (joy)】
う、うん……もちろんだよ!
いつでも誘って!
voice: vo_adv_1209003_122
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
ふふ。どうやら丸く収まったようじゃの。
わらわの目論見通りなのじゃ。
voice: vo_adv_1209003_123
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
……そろそろ幕引きといこうかの。
わらわはこのあたりで退場すべき、じゃな。
voice: vo_adv_1209003_124
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
──さて、わらわも帰るとするかのう。
【chara 120912 face 2 (joy)】
悪くない余興じゃった、なかなか楽しめたぞ。
voice: vo_adv_1209003_125
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
あっ……
イリヤちゃんも、帰るの?
voice: vo_adv_1209003_126
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
うむ……【chara 120912 face 6 (surprised)】
ああ、別に送らずともよいぞ。
【chara 120912 face 1 (normal)】
ここからわらわの家までは、ちと距離があるからのう。
voice: vo_adv_1209003_127
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
それにわらわには、お兄ちゃ……【chara 120912 face 6 (surprised)】
ではなかった。
【chara 120912 face 1 (normal)】
頼れる家来がおるから、エスコートはこやつに頼む。
心配には及ばぬぞ。
voice: vo_adv_1209003_128
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
そ、そっか……
voice: vo_adv_1209003_129
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
ほれ、父君が帰ってきとるかもしれぬのじゃろ?
あれほど恋しそうにしておったではないか。
【chara 120912 face 1 (normal)】
さっさと家に帰るがよい。
voice: vo_adv_1209003_130
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
わらわとはここで……さよならじゃ。
voice: vo_adv_1209003_131
男の子2:
【chara 5311 face 1 (normal)】
……うん。
さよなら。
voice: vo_adv_1209003_132
男の子2:
【chara 5311 face 6 (surprised)】
それと……【chara 5311 face 2 (joy)】
ありがとう。
獅子舞のお兄ちゃんと……
お姉ちゃん。
voice: vo_adv_1209003_133
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
うむ。
【chara 120912 face 6 (surprised)】
……うむ?
Choice: (8) お姉ちゃんだって。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1209003_134
イリヤ:
【chara 120912 face 6 (surprised)】
し、獅子舞の、ということは……
【chara 120912 face 1 (normal)】
なんじゃ、気づかれておったのか。
voice: vo_adv_1209003_135
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
やはり子供というのは敏いものじゃのう。
【chara 120912 face 2 (joy)】
相手の子らにしても、むやみに意地を張ることなく、
早々にあやつと打ち解けておったしな。
voice: vo_adv_1209003_136
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
かしこい子たちじゃ。
わらわのお節介など無用だったやもしれぬな。
Choice: (9) イリヤのおかげだよ。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1209003_137
イリヤ:
【chara 120912 face 5 (shy)】
ふふ、そうかの?
【chara 120912 face 1 (normal)】
まあ、あやつが立ち直るきっかけとなれたなら、
この姿に戻った甲斐もあったというものじゃ。
voice: vo_adv_1209003_138
イリヤ:
【chara 120912 face 1 (normal)】
これもまた、世界征服の第一歩……
子供らのわだかまり一つ解消できぬようでは、
民草を導くことなぞ夢のまた夢じゃからな。
voice: vo_adv_1209003_139
イリヤ:
【chara 120912 face 2 (joy)】
さて……支配者の務めも果たしたことじゃ。
わらわたちも古城へ帰ろうではないか。
我が眷属よ。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
こうしてイリヤと{player}は、
子供たちの間に友情が芽生えたのを見届けると、
夕日に照らされるランドソルを後にしたのだった。