キャル(オーバーロード) 第3話
コッコロたちとソルの塔を登るキャル。コッコロとシェフィはいまだに眠ったままのペコリーヌたちを案じて弱気になっていた。キャルはそんな二人を自身の言葉で勇気づけ、絆の力を信じて前に進むのだった。
-------------- situation:
これまでも、これからも
--------------
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???:
【chara 15811 face 1 (normal)】
……
voice: vo_adv_1211003_001
キャル:
【chara 121111 face 3 (anger)】
……アレとの決着はあんた自身でつけなさい。
【chara 121111 face 1 (normal)】
力ぐらいなら、いくらでも貸してあげるから。
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キャル:
【chara 121111 face 3 (anger)】
信じてるわよ。あんたの事……!
絶対に勝ちなさい……みんなで食べるおいしいご飯のために!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──時はさかのぼること数時間前。
キャルは覇瞳皇帝の言葉を信じ、
寝たままの{player}を背負いソルの塔を登っていた。
--- Switch scene ---
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キャル:
【chara 106011 face 3 (anger)】
はぁ、はぁっ……
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コッコロ:
【chara 105911 face 4 (sad)】
……キャルさま。いくら魔法で肉体を強化しているとはいえ、
主さまを背負ったままで歩くのは大変では……
【chara 105911 face 6 (surprised)】
この辺りで休憩といたしませんか。
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キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
……なに言ってんのよ、コロ助。
まだ登りはじめたばっかじゃない。
【chara 106011 face 2 (joy)】
それにこの程度、ちっとも大変じゃないっての。
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キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
これまで、散々ヤバい冒険をくぐり抜けてきたんだから。
これくらい楽勝よ、楽勝。
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コッコロ:
【chara 105911 face 6 (surprised)】
キャルさま……
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キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
……考えてみれば、
これまでたくさん冒険してきたわね。
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キャル:
【chara 106011 face 2 (joy)】
なにをするにしても、
どこへ行くにしても、こいつとぺコリーヌがいたっけ。
--- Switch scene ---
still display end
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キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
ねえ。覚えてる、コロ助?
【chara 106011 face 2 (joy)】
『魅惑の南国ツアー』なんて言葉に騙されて、
マルジェン海岸でバカンスする羽目になったこと。
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コッコロ:
【chara 105911 face 2 (joy)】
懐かしゅうございます。魔物にさらわれたわたくしを、
みなさまが助けに来てくださいましたね。
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コッコロ:
【chara 105911 face 2 (joy)】
退治した魔物は
バーベキューにして食べましたが、とても美味でした。
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キャル:
【chara 106011 face 2 (joy)】
そうだったわね……
【chara 106011 face 6 (surprised)】
あの時は魔物料理なんて気色悪かったけど……
【chara 106011 face 4 (sad)】
今なら悲しいことに、あまり違和感なく食べられちゃうでしょうね……
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キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
それから……【美食殿】として、
ヤバそうなとこも冒険したっけ。
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キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
『雲海の山脈』は慣れない山登りでキツかったけど……
【chara 106011 face 2 (joy)】
山頂付近の魔物の肉は、
ほっぺたが落ちそうなくらいおいしかったわ。
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キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
『密林の大樹』じゃ、世界一おいしいフルーツって呼ばれてる、
密林の果実を手に入れたっけ。【chara 106011 face 4 (sad)】
外皮がメチャクチャ硬くて、
食べる方法を探すの苦労したわ……
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キャル:
【chara 106011 face 2 (joy)】
ドラゴンだってぶちのめしてやったっけね。
ドラゴンのしっぽをおでんにして、みんなで食べて……
人生で一番美味しいおでんだったわ。
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キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
……そうそう。他にもいろんなとこ冒険したわよね。
樹海だとか、火山だとか、【chara 106011 face 2 (joy)】
雪原だとか、砂漠だとか。
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キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
あちこちで散々魔物料理を食べさせられたっけ……
【chara 106011 face 6 (surprised)】
そのせいで、悔しいけど割と慣れてきちゃったのよね……
voice: vo_adv_1211003_020
シェフィ:
【chara 106411 face 2 (joy)】
へぇ……いつも魔物料理に愚痴ってるけど。
本当は好きなの?
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キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
いや、違うわよ!? 魔物料理が
好きになったってわけじゃないわ!
【chara 106011 face 4 (sad)】
今でも、うわあってなるような見た目なのは時々あるし。
voice: vo_adv_1211003_022
キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
でも、認めるのはしゃくだけど……
【chara 106011 face 1 (normal)】
ペコリーヌの魔物料理はおいしいからさ。
死んでも食べたくないって程じゃなくなったわ。
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キャル:
【chara 106011 face 4 (sad)】
……はぁ。こいつらと出会わなければ、
絶対に魔物なんて食べなかったのに。
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キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
……まあ、なんやかんやあったけどさ。
ここまでの冒険は楽しかったわね。
voice: vo_adv_1211003_025
コッコロ:
【chara 105911 face 2 (joy)】
ええ、本当に。本当に楽しい冒険の数々でございました。
【chara 105911 face 4 (sad)】
ですが……これからの冒険についてはどうなるでしょうか。
voice: vo_adv_1211003_026
コッコロ:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
【chara 105911 face 6 (surprised)】
……万が一、主さまとぺコリーヌさまが
このままだったら、【chara 105911 face 4 (sad)】
と考えてしまったことがあります。
voice: vo_adv_1211003_027
コッコロ:
【chara 105911 face 4 (sad)】
もしお二人がこのまま目覚めなかったら……
わたくしは一体、どうすればよいのでしょう……
voice: vo_adv_1211003_028
シェフィ:
【chara 106411 face 4 (sad)】
そうなったら……
【美食殿】は……
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キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
……【美食殿】は大丈夫よ!
今までとなっんにも変わんないわ!
voice: vo_adv_1211003_030
キャル:
【chara 106011 face 2 (joy)】
だってあたしたちが絶対に、あのねぼすけたちを助けるんだから!
そうでしょ、コロ助、シェフィ!
voice: vo_adv_1211003_031
コッコロ:
【chara 105911 face 6 (surprised)】
……! わたくしとしたことが……
【chara 105911 face 2 (joy)】
そうでございますね、キャルさま……!
voice: vo_adv_1211003_032
シェフィ:
【chara 106411 face 6 (surprised)】
私……ちょっと弱気になってたかもしれないわね。
【chara 106411 face 2 (joy)】
……でも、もう大丈夫。
キャルのおかげで目が覚めたわ。
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シェフィ:
【chara 106411 face 1 (normal)】
それにしても……
【chara 106411 face 2 (joy)】
キャルはペコリーヌさんと彼のことが大好きなのね。
いえ。前々から知っていたことではあるけれど。
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キャル:
【chara 106011 face 6 (surprised)】
……はんっ。
あたしはただ、あいつらがいた方が
ご飯がおいしいってだけよ。
voice: vo_adv_1211003_035
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
あいつらがあたしに、
みんなで食べるご飯のおいしさを教えたの。
だから……【chara 106011 face 2 (joy)】
責任取ってもらうためにも起きてもらわなきゃ。
voice: vo_adv_1211003_036
キャル:
【chara 106011 face 1 (normal)】
あたしはあたしのおいしいご飯のために助けるの。
【chara 106011 face 6 (surprised)】
好きとか嫌いとか、そういうのじゃないから!
voice: vo_adv_1211003_037
シェフィ:
【chara 106411 face 2 (joy)】
素直じゃないんだから。
【chara 106411 face 6 (surprised)】
けど、おいしいご飯のために助ける……か。
【chara 106411 face 2 (joy)】
それって、【美食殿】らしいかもしれないわね。
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コッコロ:
【chara 105911 face 2 (joy)】
ええ。キャルさま。
おいしいご飯のためにも……
お二人を必ずやお救いいたしましょう。
voice: vo_adv_1211003_039
キャル:
【chara 106011 face 2 (joy)】
当然よ。二人を叩き起こしに行くわよ!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
──時は再び、現在。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1211003_040
キャル:
【chara 121111 face 1 (normal)】
……あたしの運命は、
あんたらに出会ってから変わった。
voice: vo_adv_1211003_041
キャル:
【chara 121111 face 6 (surprised)】
あんたとペコリーヌのいない世界なんて、
【chara 121111 face 1 (normal)】
今更、想像もできないわ。
voice: vo_adv_1211003_042
キャル:
【chara 121111 face 5 (shy)】
普段は口が裂けたって言えないけど……
【chara 121111 face 2 (joy)】
あたしはあんたたちに救われた。本当に感謝してる。
voice: vo_adv_1211003_043
キャル:
【chara 121111 face 2 (joy)】
ありがとう。みんなと食べるご飯が、
あんなにおいしいなんて教えてくれて。
voice: vo_adv_1211003_044
キャル:
【chara 121111 face 1 (normal)】
みんなでまた、おいしいご飯を食べるためにも……
voice: vo_adv_1211003_045
キャル:
【chara 121111 face 3 (anger)】
勝ちなさい、あんたの力で!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1211003_046
{player}:
【chara 100011 face 3 (anger)】
う、おおおぉぉぉっ!
voice: vo_adv_1211003_047
キャル:
【chara 121111 face 3 (anger)】
受け取りなさい!
voice: vo_adv_1211003_048
{player}:
【chara 100011 face 3 (anger)】
僕は、僕を超える!
voice: vo_adv_1211003_049
???:
【chara 15811 face 1 (normal)】
……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1211003_050
{player}:
【chara 100011 face 1 (normal)】
みんなとの、絆の力で。
voice: vo_adv_1211003_051
キャル:
【chara 121111 face 1 (normal)】
……そう。あたしたちはつながることで前へ進める。
【chara 121111 face 2 (joy)】
一人ではどうしようもないことだって、
みんなとの絆があれば乗り越えられる。
voice: vo_adv_1211003_052
キャル:
【chara 121111 face 2 (joy)】
……ありがとうございます、陛下。力を貸してくれて。
陛下とのつながりのおかげで、大好きな人たちを守れました。
voice: vo_adv_1211003_053
キャル:
【chara 121111 face 1 (normal)】
……これで長かった夢は終わるはずよ。
【chara 121111 face 4 (sad)】
ったく。本当にねぼすけなんだから。
voice: vo_adv_1211003_054
キャル:
【chara 121111 face 1 (normal)】
あんたが起きたらあたしが誰より先に言ってやるわ。
【chara 121111 face 2 (joy)】
──おはようって!
voice: vo_adv_1211003_055
キャル:
【chara 121111 face 1 (normal)】
そして、みんなとの挨拶が済んだら……
【chara 121111 face 2 (joy)】
おいしいご飯を、食べに行きましょ!