クルミ(ステージ) 第1話
夜遅くまで脚本作りに悩むクルミは、{player}に連れ出されて庭に出る。星空を見たクルミは星座の物語を思い出し、語る。楽しそうに聞く{player}の姿に脚本づくりのヒントを得る。
-------------- situation:
星空の朗読劇
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
牧場で上演する舞台のため、脚本を書くことになったクルミ。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
牧場の手伝いから戻っては机に向かうものの、
なかなか筆が進まずに苦労していた。
voice: vo_adv_1213001_000
クルミ:
【chara 121311 face 3 (anger)】
うーん……
ううーん……
voice: vo_adv_1213001_001
クルミ:
【chara 121311 face 4 (sad)】
ああ、ダメ。全くアイディアが浮かばないよぅ……
ミサキちゃんはあんなふうに背中を押してくれたけど、
本当にできるのかな。
voice: vo_adv_1213001_002
クルミ:
【chara 121311 face 4 (sad)】
あの場ではできそうな気がしてたけど、
やっぱり、私なんかには無理……
voice: vo_adv_1213001_003
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
お芝居でやりたいこと、表現したいこと……
たくさんあるけど……
【chara 121311 face 1 (normal)】
一番やりたいのは、みんなを元気づけるお芝居。
voice: vo_adv_1213001_004
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
感動して、明日から勇気を出して、
頑張ろうって思えるような……!
voice: vo_adv_1213001_005
クルミ:
【chara 121311 face 4 (sad)】
だけど、そんなお話なんて、すぐには思いつかないし。
……うぅ~
voice: vo_adv_1213001_006
クルミ:
【chara 121311 face 3 (anger)】
みんなが待ってくれてるんだもの。
がんばら、なくちゃ……
voice: vo_adv_1213001_007
クルミ:
【chara 121311 face 4 (sad)】
…………
……すう、すう……
Choice: (1) 毛布をとってくる。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1213001_008
クルミ:
【chara 121311 face 4 (sad)】
……すぅ、すぅ……
【chara 121311 face 6 (surprised)】
ん……あれ、私、寝ちゃって……?
voice: vo_adv_1213001_009
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
そうだ、脚本を考えながら……
……この毛布、誰かがかけてくれたの……?
Choice: (2) 起こしちゃった?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1213001_010
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
お兄ちゃん……? どうしてここに……
voice: vo_adv_1213001_011
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
物産展の準備が残ってたから、それを片付けに……ですか?
voice: vo_adv_1213001_012
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
……こんなに遅くまで、お疲れさまですぅ。
【chara 121311 face 1 (normal)】
昼間もバイトして、私たちにも付き合ってくれて。
voice: vo_adv_1213001_013
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
お兄ちゃん、こんなに遅くまで働いて……
体を壊したりしないでくださいよぅ……?
voice: vo_adv_1213001_014
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
あれ……
……じゃあ、毛布もお兄ちゃんが?
voice: vo_adv_1213001_015
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
そうだったんですか。ありがとうございますぅ。
【chara 121311 face 6 (surprised)】
でも、もしかして。
私の世話をするっていう、バイトじゃないですよね……?
voice: vo_adv_1213001_016
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
ひゃわ!?
あ、頭は撫でないでぇ……!
【chara 121311 face 1 (normal)】
バイトじゃないってことはわかりましたからぁ!
voice: vo_adv_1213001_017
クルミ:
【chara 121311 face 4 (sad)】
ひゃぁあん、髪の毛くしゃくしゃだし、これ以上はダメぇ!
voice: vo_adv_1213001_018
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
でも、子供はもう寝てる時間……ですか?
voice: vo_adv_1213001_019
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
確かに、そうですけど……今、お芝居の脚本を作ってて。
【chara 121311 face 4 (sad)】
だけどなかなかうまくいかなくて……
【chara 121311 face 1 (normal)】
だから、夜更かしになっちゃったんですぅ。
Choice: (3) 部屋まで送るよ。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1213001_020
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
ううん。大丈夫ですぅ。私、もうちょっと頑張らないと。
【chara 121311 face 6 (surprised)】
睡眠時間? 【chara 121311 face 2 (joy)】
さっき寝てたから、平気ですよぅ♪
voice: vo_adv_1213001_021
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
それよりお兄ちゃん。疲れてるんじゃないですか?
昼のバイトから、ずうっと働きどおしなんですよね?
voice: vo_adv_1213001_022
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
じゃあ、私のことより……
【chara 121311 face 2 (joy)】
お兄ちゃん、ここに座っていてください♪
voice: vo_adv_1213001_023
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
今から、特製のココアを作ってあげますね。
甘くて、ミルクたっぷりの、疲れが吹き飛ぶココアですよぅ?
毛布のお礼です。ね?
voice: vo_adv_1213001_024
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
えーっと、お鍋お鍋……
あぅ、お鍋は行方不明になっちゃったんだっけ。
予備のお鍋が、たしかこのあたりにあったような……
voice: vo_adv_1213001_025
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
ありました、ありました♪
【chara 121311 face 1 (normal)】
お砂糖壺はこっち、ココアの粉はここ……♪
voice: vo_adv_1213001_026
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
牛乳を温めて、そーっとくるくる……
【chara 121311 face 2 (joy)】
混ざってきたら、疲れも吹き飛ぶ甘いココアの出来上がりですぅ♪
voice: vo_adv_1213001_027
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
さぁ。お兄ちゃん。
美味しいココアを召し上がれ。
Choice: (4) クルミちゃんも一緒に飲もう。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1213001_028
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
はい。
【chara 121311 face 1 (normal)】
熱いですから、やけどに気を付けてくださいね。
voice: vo_adv_1213001_029
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
……っ!
Choice: (5) 火傷したの?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1213001_030
クルミ:
【chara 121311 face 4 (sad)】
違うんです……だけど、お兄ちゃんこのココア、飲んじゃダメぇ……
お砂糖が足りなくて苦くなっちゃったみたい。
voice: vo_adv_1213001_031
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
これじゃお兄ちゃんの疲れを吹き飛ばすのは難しいから……
【chara 121311 face 1 (normal)】
違うもの、作りますね……
voice: vo_adv_1213001_032
クルミ:
【chara 121311 face 4 (sad)】
私ったら、何をやってもうまくいかないですぅ……
お兄ちゃんに、せめて元気になってもらいたかったのにな。
Choice: (6) 鞄を探る。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1213001_033
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
どうしたんですか、お兄ちゃん? 何か忘れものでも……
これって、マシュマロですよね。
え……これを、私に?
voice: vo_adv_1213001_034
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
甘いお菓子と一緒なら、ちょうどバランスがとれるかも……ですか?
【chara 121311 face 2 (joy)】
なるほど! そうですね……♪
voice: vo_adv_1213001_035
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
確か、マシュマロはココアに乗せてもおいしいって
聞いたことがありますぅ。
【chara 121311 face 2 (joy)】
やってみましょう、お兄ちゃん!
voice: vo_adv_1213001_036
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
ふぁ……あつあつのココアがちょっと苦くて、
溶けたマシュマロがふわふわ甘くて♪
これは……大成功ですぅ。
voice: vo_adv_1213001_037
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
それにしても、マシュマロ、たくさんですねぇ。
もう、カップには山盛りだし。
voice: vo_adv_1213001_038
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
あ、そうしたら……!
ちょっと、待っててくださいね。
私がおやつに焼いたクッキーが、まだ少し残ってたはず。
voice: vo_adv_1213001_039
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
これで、炙ったマシュマロを挟むととっても美味しいって、
クッキーのレシピの本に書いてあって、
【chara 121311 face 2 (joy)】
いつかやってみたいと思ってたんですぅ♪
voice: vo_adv_1213001_040
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
そうだ、チョコレートも少し挟んでみたらどうかな……
ふふふっ、おいしそうですぅ。
voice: vo_adv_1213001_041
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
どうぞ、お兄ちゃん。熱いですから気を付けて食べてくださいね。
ちょっと焦げたマシュマロと、クッキーのいい匂い……
チョコレートも溶けて、つやつや……
voice: vo_adv_1213001_042
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
お兄ちゃんと二人で、
こんなお夜食が食べられるなんてちょっと幸せかも。
【chara 121311 face 6 (surprised)】
あれ……お兄ちゃん? なんですか?
voice: vo_adv_1213001_043
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
お外に行くって……カップを持ったままは、お行儀が悪いですよぅ?
voice: vo_adv_1213001_044
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
ま、待ってください、行くなら私も……
今、トレイに載せますから。
voice: vo_adv_1213001_045
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
ちょっと寒いですね、お外。【chara 121311 face 2 (joy)】
でも、星はとってもキレイ……
【chara 121311 face 1 (normal)】
せっかくだから、ここに座りましょうか。
そうしたら、お行儀も悪くないです♪
voice: vo_adv_1213001_046
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
マシュマロもココアもあったかくて……
お外で飲むのもいいですねぇ。
ふふ、ふふっ。
voice: vo_adv_1213001_047
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
なんだか、ちょっと元気が出ますぅ。
Choice: (7) 何かに悩んでたの?
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1213001_048
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
ひゃわ!? な、悩んでたとか……っ
そんなこと……なくはないですけど……っ
【chara 121311 face 4 (sad)】
なんでわかるんですか……お兄ちゃん……
voice: vo_adv_1213001_049
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
顔で……?
私、そんなわかりやすいですか……?
voice: vo_adv_1213001_050
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
うぅん、お兄ちゃんは何でもお見通しなんですね……
【chara 121311 face 6 (surprised)】
実は、作ろうとしているお話がうまくできなくて。
voice: vo_adv_1213001_051
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
ベルルちゃんみたいに、みんなに愛されて、
みんなを勇気づけられて、楽しくて、引き込まれるようなお話……
voice: vo_adv_1213001_052
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
演じる人にも、観てくれた人にも、
良かったって言ってもらえるようなお話を
作りたかったんですけど。
voice: vo_adv_1213001_053
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
私、どうしてもそういうお話が作れなくて……っ。
【chara 121311 face 4 (sad)】
せっかくやるなら、いいお話にしたいんですぅ。
お兄ちゃん、どうしたらいいですか……?
voice: vo_adv_1213001_054
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
なんて、そんなこと……聞かれても困っちゃいますよね。
【chara 121311 face 6 (surprised)】
ごめんなさい。
voice: vo_adv_1213001_055
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
世界中にはお話がたくさん、たくさんあるのに。
救護院の小さな子たちに、
何度も昔話や星座のお話を読んであげてるのに……
voice: vo_adv_1213001_056
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
新しく作るのは、こんなにも大変だなんて。
voice: vo_adv_1213001_057
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
ほら、あの空の星。全部、一つ一つにお話があるんですよぅ。
私が知ってるのは、ほんの少しですけど……
Choice: (8) どんなお話なの?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1213001_058
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
お兄ちゃんも興味があるんですか?
【chara 121311 face 6 (surprised)】
星座のお話と言えば……一番人気があるのは……
【chara 121311 face 1 (normal)】
やっぱり逆さキノコ座のお話ですぅ♪
voice: vo_adv_1213001_059
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
ある時、男の子が森で道に迷っていると……
voice: vo_adv_1213001_060
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
……というわけで、二人は空に帰ったのでした。おしまい♪
Choice: (9) 面白かった。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1213001_061
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
えへへ……そう言ってもらえるとうれしい……
【chara 121311 face 6 (surprised)】
他には、【chara 121311 face 2 (joy)】
ほら! あそこにあるのは踊るゴーレム座。
ゴーレムたちは、ある日……
Choice: (10) もっと聞きたい。
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1213001_062
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
お兄ちゃん、こういうお話、好きなんですね♪
voice: vo_adv_1213001_063
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
不思議だけどちょっとへんてこなお話が星座にはたくさんあって。
私も大好きですぅ。【chara 121311 face 6 (surprised)】
だけど、今ので私が覚えてるお話はもう……【chara 121311 face 2 (joy)】
あ!
voice: vo_adv_1213001_064
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
こういうのは、どうですか?
【chara 121311 face 1 (normal)】
昔々あるところに、記憶喪失の男の子がいました。
voice: vo_adv_1213001_065
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
はい、そうです、お兄ちゃんがモデルのお話ですぅ。
男の子はある時……
voice: vo_adv_1213001_066
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
お兄ちゃんが、疲れを忘れて、私のお話を楽しんでくれる……♪
こんな、何でもない即興のお話なのに。
voice: vo_adv_1213001_067
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
ちょっと変なお話でも、何でもないような出来事でも
こうして誰かを、元気にすることができるんだ……
voice: vo_adv_1213001_068
クルミ:
【chara 121311 face 6 (surprised)】
それなら、私も……
あんまり難しく考えないで……
voice: vo_adv_1213001_069
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
気軽に楽しめるお話を、作ってみようかな。
Choice: (11) 続きを聞かせて。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1213001_070
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
ふふっ。お兄ちゃんったら、【chara 121311 face 1 (normal)】
なんだか……弟みたい、ですよぅ……?
ちょっと待ってくださいね。今続きを考えますから。
voice: vo_adv_1213001_071
クルミ:
【chara 121311 face 1 (normal)】
私、頑張ります。
お兄ちゃんにも、みんなにも楽しんでもらえるように。
voice: vo_adv_1213001_072
クルミ:
【chara 121311 face 2 (joy)】
だから、応援していてくださいね。お兄ちゃん……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
たくさんのおかしな物語と共に、救護院の夜は更けていくのだった。