ユイ(サマー) 第1話
カップルフェスの体験モニターバイトをする{player}とユイ。恋人役を演じる自信のないユイだが、そのドギマギが逆に功を奏し、カップル用ウォーターバルーンを見事に乗りこなす。
-------------- situation:
海を駆ける恋心
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
【トゥインクルウィッシュ】と{player}が
南の島でのバカンスから戻って数日後──
voice: vo_adv_1226001_000
ユイ:
【chara 100213 face 1 (normal)】
南の島、楽しかったな……
voice: vo_adv_1226001_001
ユイ:
【chara 100213 face 5 (shy)】
わたし、言っちゃったよね。
騎士クンに「大好き」って……
あの暑くてまぶしい島だから、言えたのかな……
voice: vo_adv_1226001_002
ユイ:
【chara 100213 face 7 (special_a)】
っ~……!!
voice: vo_adv_1226001_003
ユイ:
【chara 100213 face 1 (normal)】
でも……でも……後悔なんかしてない。
だってあれは……わたしの……
voice: vo_adv_1226001_004
ユイ:
【chara 100213 face 5 (shy)】
本当の……!
Choice: (1) 本当の?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1226001_005
ユイ:
【chara 100213 face 8 (special_b)】
ひゃあぁぁぁっ!
き、騎士クン!? いつからそこに!?
voice: vo_adv_1226001_006
ユイ:
【chara 100213 face 7 (special_a)】
えっと、全然いてくれていいんだけど……!
もうちょっと……気配! 出してくれるとうれしいな、なんて……!
【chara 100213 face 1 (normal)】
それで、今日はどうしたの?
Choice: (2) 手伝いをお願いしたくて。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1226001_007
ユイ:
【chara 100213 face 6 (surprised)】
騎士クンのバイトの、お手伝いを……?
voice: vo_adv_1226001_008
ユイ:
【chara 100213 face 1 (normal)】
そっか。もちろん、【chara 100213 face 6 (surprised)】
って言いたいけど……
今日はヒヨリちゃんもレイちゃんも留守なの。
【chara 100213 face 4 (sad)】
わたし一人でも、お手伝いできるかな……?
Choice: (3) 大丈夫。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1226001_009
ユイ:
【chara 100213 face 6 (surprised)】
本当?
……『女の子と二人で来て』って、言われたの?
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
とりあえずバイトの雇い主である「社長」の元へとやってきた
ユイと{player}──
voice: vo_adv_1226001_010
社長:
【chara 1411 face 2 (joy)】
お、待ってたよ。名前は? ユイちゃん? よろしくね~
【chara 1411 face 1 (normal)】
あ、これ名刺。イベント会社やってます。
俺が社長で、こっちが専務兼、妻。
voice: vo_adv_1226001_011
専務:
【chara 6511 face 3 (anger)】
……どうも。
voice: vo_adv_1226001_012
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
で、早速だけど。
お二人さんに手伝ってもらいたいイベントっていうのが……
voice: vo_adv_1226001_013
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
カップルのためのビーチフェス、ですか……?
voice: vo_adv_1226001_014
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
そ。見える? あそこにずらーっと並んだ夏のアクティビティ。
あれね、全部カップル専用なの。【chara 1411 face 2 (joy)】
すごいでしょ。
voice: vo_adv_1226001_015
社長:
【chara 1411 face 2 (joy)】
これは流行るよー
あの入道雲のごとく客が押し寄せる。間違いないね。
voice: vo_adv_1226001_016
専務:
【chara 6511 face 3 (anger)】
……あの入道雲みたいに借金も膨らんでるんだけどね。
voice: vo_adv_1226001_017
社長:
【chara 1411 face 6 (surprised)】
いーんだよ! そういう話は。
【chara 1411 face 1 (normal)】
で、だ。二人にはこのフェスの『体験モニター』をお願いしたくてね。
voice: vo_adv_1226001_018
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
体験モニター……?
voice: vo_adv_1226001_019
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
うん。実はあそこにある諸々のアクティビティは、
安全性と実効性の確認がまだ済んでなくてさ。
二人に、事前検証をお願いしたいんだよね。
voice: vo_adv_1226001_020
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
つまり、カップルアクティビティを二人で試しにプレイする、
そういうお仕事、ってことですか……?
voice: vo_adv_1226001_021
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
そう、その通り。
voice: vo_adv_1226001_022
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
な、なるほど……
【chara 122611 face 7 (special_a)】
わたしと騎士クンで……カップル、向けの……
voice: vo_adv_1226001_023
専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】
………………
voice: vo_adv_1226001_024
専務:
【chara 6511 face 3 (anger)】
……二人は付き合ってるのかしら?
voice: vo_adv_1226001_025
ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】
えっ!?
voice: vo_adv_1226001_026
社長:
【chara 1411 face 4 (sad)】
いーだろ、そんな細かいことは。
voice: vo_adv_1226001_027
専務:
【chara 6511 face 3 (anger)】
大事でしょ?
また検証をテキトーに済ませたツケを本番で盛大に支払う、
借金雪だるま式イベントにしたいわけ?
voice: vo_adv_1226001_028
社長:
【chara 1411 face 6 (surprised)】
い、いや、そういうわけじゃ──
voice: vo_adv_1226001_029
専務:
【chara 6511 face 3 (anger)】
アナタのハッタリに付き合わされるのはもうご免なのよ。
【chara 6511 face 6 (surprised)】
悪いけど、聞かせてくれる? 付き合ってるかどうかだけ。
プライベートな質問で申し訳ないけど。
voice: vo_adv_1226001_030
ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】
ああいえ! ……ですよね。
カップル向けフェスの体験モニターだし……当然だと思います。
voice: vo_adv_1226001_031
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
ええっと……【chara 122611 face 4 (sad)】
ごめんなさい。
わたしと騎士クンは恋人同士では、ない……です。
voice: vo_adv_1226001_032
専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】
あ、付き合ってないのね。なんだか意外。
voice: vo_adv_1226001_033
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
……はい。不採用、ですよね……?
voice: vo_adv_1226001_034
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】
ううん。付き合ってないならいいんじゃないかしら?
採用。口出して悪かったわね。
voice: vo_adv_1226001_035
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
採用!?
いいんですか? 恋人同士じゃなくて。
voice: vo_adv_1226001_036
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】
うん、いいのよ、恋人同士じゃないほうが。
【chara 6511 face 6 (surprised)】
検証って、色んなシチュエーションを想定して、
こっちの指示通りに、あれこれ動いてもらわないといけないでしょ。
voice: vo_adv_1226001_037
専務:
【chara 6511 face 3 (anger)】
ほんとのカップルなんか雇ってみなさいよ。
やれ途中で盛り上がっちゃっただのケンカしただの?
voice: vo_adv_1226001_038
専務:
【chara 6511 face 3 (anger)】
恋人同士のコンディションなんてもんは、
オラルの山頂の天気より不安定なんだから。
こっちの思惑通りの検証なんてできないもの。
voice: vo_adv_1226001_039
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】
恋人同士の『フリ』、『演技』のがいいのよ。
むしろなんとも思ってない者同士の方が、
淡々と、こっちの指示通りに動いてくれるでしょ。
voice: vo_adv_1226001_040
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
なるほど……
voice: vo_adv_1226001_041
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
そうだよ! そういうこった。
【chara 1411 face 2 (joy)】
さすが勤続15年のベテラン専務、頼りになるね。
voice: vo_adv_1226001_042
専務:
【chara 6511 face 3 (anger)】
……勘違いしないで。これ以上借金増やされたくないだけだから。
言っとくけど、この企画。
勝手に進めてるけど、私は同意してないからね?
voice: vo_adv_1226001_043
社長:
【chara 1411 face 6 (surprised)】
あれ、そうだっけ?
【chara 1411 face 1 (normal)】
いいんだよ細かいことは。
もうここまで来ちゃったもんはやるしかないよ。ねぇユイちゃん?
voice: vo_adv_1226001_044
ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】
は、はぁ……
voice: vo_adv_1226001_045
専務:
【chara 6511 face 3 (anger)】
………………
voice: vo_adv_1226001_046
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
だ、大丈夫かな、この会社さん……
voice: vo_adv_1226001_047
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
それに、そもそも……
voice: vo_adv_1226001_048
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
できるのかな……わたしに演技なんて。
確かに、わたしと騎士クンは付き合ってないけど……
でも、わたしは騎士クンのこと……
voice: vo_adv_1226001_049
ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】
た、淡々と、恋人同士の演技なんて……
voice: vo_adv_1226001_050
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
で、どう? 二人は体験モニター、引き受けてくれる?
voice: vo_adv_1226001_051
ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】
え、ええっと……
Choice: (4) ユイがいいなら。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1226001_052
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
騎士クン……
voice: vo_adv_1226001_053
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
そっか……そうだよね……
voice: vo_adv_1226001_054
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
元はといえば、騎士クンが頼まれたバイトだもん。
【chara 122611 face 1 (normal)】
どんなお仕事だとしても全力でがんばるのが騎士クンだし、
それが、騎士クンの信用にもつながるなら……
voice: vo_adv_1226001_055
ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】
わたしだって、こ、恋人同士の、演技くらい……!
voice: vo_adv_1226001_056
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】
──わたしもやります。やらせてください!
voice: vo_adv_1226001_057
社長:
【chara 1411 face 2 (joy)】
おお、よし! じゃ決まり!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
そして早速、最初のアクティビティへと向かった
ユイと{player}だったが──
voice: vo_adv_1226001_058
ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】
これって……?
大きな……風船?
voice: vo_adv_1226001_059
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
これはね、ウォーターバルーンっていって。
カップルで中に入って、あっちのゴールまで漕いでいけばゴール。
voice: vo_adv_1226001_060
社長:
【chara 1411 face 2 (joy)】
不安定な空間で押し合い触れ合い絡まり合い?
素肌多めの共同作業。これは盛り上がるよ。
voice: vo_adv_1226001_061
ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】
お、押し……?
触れ……!?
【chara 122611 face 8 (special_b)】
か、かかか、絡まり!?!?
voice: vo_adv_1226001_062
ユイ:
【chara 122611 face 8 (special_b)】
いきなりそんなに密着するの!?
voice: vo_adv_1226001_063
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
ま、とりあえずゴール目指して漕いでくれたら、
あとはこっちで色々見てるから。
さー入った入った!
voice: vo_adv_1226001_064
ユイ:
【chara 122611 face 8 (special_b)】
きゃ、きゃあぁぁぁーー!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1226001_065
ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】
は、入っちゃった……!
あうぅぅ……見た目よりずっと狭いよぉ。
voice: vo_adv_1226001_066
ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】
し、しかもこれって……
バルーンを密閉するってことだよね……?
voice: vo_adv_1226001_067
ユイ:
【chara 122611 face 8 (special_b)】
つまり、騎士クンが吐いた息をわたしが……
わたしが吐いた息を、騎士クンが!?
voice: vo_adv_1226001_068
ユイ:
【chara 122611 face 3 (anger)】
──はっ! だめだめ! 冷静に、冷静に……!
これはお仕事なんだから、
騎士クンの信用をなくすわけにはいかないの!
voice: vo_adv_1226001_069
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】
密閉空間なのは忘れちゃおう。
透明だし外は見えてるし、密閉されてるはずないよね!
【chara 122611 face 3 (anger)】
……よし!
voice: vo_adv_1226001_070
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
よし、ジッパー上がったよ!
空気圧もOK。ばっちり密閉!
voice: vo_adv_1226001_071
ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】
あ、あの~!!
voice: vo_adv_1226001_072
社長:
【chara 1411 face 2 (joy)】
大丈夫だって。そんな死にそうな顔しなくても。
特注二重チャックの完全密閉だから。
水はおろか外気も一切入らない。
voice: vo_adv_1226001_073
ユイ:
【chara 122611 face 8 (special_b)】
特注……二重……あ、だめ──
voice: vo_adv_1226001_074
ユイ:
【chara 122611 face 8 (special_b)】
ぷしゅうぅ~……!
voice: vo_adv_1226001_075
社長:
【chara 1411 face 6 (surprised)】
あれっ? バルーン曇った?
うおっ、すごい蒸気。おーい、中大丈夫?
voice: vo_adv_1226001_076
ユイ:
【chara 122611 face 8 (special_b)】
やだ……外が見えない!
こんなの、こんな密室で二人きりなんて聞いてないよぉ~!
voice: vo_adv_1226001_077
ユイ:
【chara 122611 face 8 (special_b)】
いやぁぁぁぁぁぁぁ~~!
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1226001_078
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
ああ、走った走った。よかった。
【chara 1411 face 6 (surprised)】
しかしすごいスピードだな。浮いてないかあれ。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ユイの高速転がしで沖まで出てしまったバルーンは、
なんとか無事にビーチに帰り着いたが──
voice: vo_adv_1226001_079
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
騎士クン、騎士クン! 大丈夫?
【chara 122611 face 7 (special_a)】
ああっ、騎士クンの目が回ってる……!?
Choice: (5) グルグルする。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1226001_080
ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】
ごめんなさい~! わたしが暴走しちゃったせいで……
騎士クンが後ろでグルングルンになってるのに、
気付けなくて……!
voice: vo_adv_1226001_081
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
うぅぅ……
やっぱり騎士クンとカップルを演じるなんて、
わたしには無理だったんだ……
voice: vo_adv_1226001_082
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
おーい! いたいた、
お二人さん! おつかれ!
voice: vo_adv_1226001_083
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
あ、あの、わたし、このバイトやっぱり──
voice: vo_adv_1226001_084
社長:
【chara 1411 face 2 (joy)】
いやー! いい走りだったよ!
voice: vo_adv_1226001_085
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
え……?
voice: vo_adv_1226001_086
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
高速で漕いでくれたおかげで、想定を超える安全性が確認できたんだ。
いやいい検証ができたよ。なぁ専務?
voice: vo_adv_1226001_087
専務:
【chara 6511 face 3 (anger)】
…………まぁね。
voice: vo_adv_1226001_088
社長:
【chara 1411 face 2 (joy)】
その仕事のアレンジ力、そして並外れた体力。
いやほんと、キミたちに頼んでよかったよ。グッジョブ。
Choice: (6) ユイのおかげ。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1226001_089
ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】
え、ええっ?
voice: vo_adv_1226001_090
ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】
わたしのおかげ? 【chara 122611 face 4 (sad)】
そんな……
わたしはただ、焦ってジタバタしただけで……
voice: vo_adv_1226001_091
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】
でも、どうしよう……うれしい……!
たとえ結果オーライでも、騎士クンの力になれたなんて……
voice: vo_adv_1226001_092
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
その調子で次も頼むよ!
voice: vo_adv_1226001_093
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】
こんなわたしでも、できることがあるのなら……
voice: vo_adv_1226001_094
ユイ:
【chara 122611 face 2 (joy)】
……はい!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
気がかりを抱えつつも、
自分にできることがあるなら頑張ってみようと思う、ユイであった。