ユイ(サマー) 第3話
ユイが恋心を抑え込んでいる事に気付いた主催者が、自分に嘘をついてはいけないとユイを解雇する。ユイは自分に正直になり、今度は客としてカップルフェスに来たいと{player}を誘うのだった。


-------------- situation:
星明かりの下で
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 その後もまるで「人が変わったかのように」
積極的に検証に挑むユイ──

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社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】 二人羽織りかき氷!

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ユイ:
【chara 122611 face 2 (joy)】 はい、あ~ん。
【chara 122611 face 6 (surprised)】 ……あれ、届かない?
【chara 122611 face 1 (normal)】 騎士クン、もうちょっとくっつくね。【chara 122611 face 6 (surprised)】 ……んしょっと。

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社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】 ペア用浮き輪deラブプカタイムに~……

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ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】 え、窮屈? ひど~い。
【chara 122611 face 1 (normal)】 だったらこうだ! 【chara 122611 face 2 (joy)】 え~い幅寄せ幅寄せ!

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社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】 カップル騎馬戦だーーー!

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ユイ:
【chara 122611 face 3 (anger)】 騎士クン走って~!
【chara 122611 face 6 (surprised)】 え、首がしまる? 【chara 122611 face 7 (special_a)】 やだごめん……!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 そしてついに、今日の検証ノルマを全てやり終えたのだった──

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社長:
【chara 1411 face 2 (joy)】 ほんとに二人とも、よくやってくれたよ。
ユイちゃんは最初こそ硬かったけど、途中からはもうグイグイで。
改善アイディアなんかも出してくれて八面六臂の活躍!

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社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】 これはいいフェスになるよ。
今日確信した。

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専務:
【chara 6511 face 4 (sad)】 遅いわよ。
するなら借金の前にしておいてほしかったわ。

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ユイ:
【chara 122611 face 2 (joy)】 ふふ、お役に立てたのなら、うれしいです。

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社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】 で、明日なんだけどさ。引き続き来てくれるよね?
【chara 1411 face 6 (surprised)】 まだあと半分、検証が残ってて。

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ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】 え……

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専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】 無理なら断ってもいいのよ?

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ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】 …………

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ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】 ……もちろんです。
お力になれるのなら、ぜひ。

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夫妻:
【chara 1 face 1 (normal)】 よかった!

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専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】 ねえ、二人はこのあと少し時間あるかしら?

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ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】 ……? あ、はい。

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社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】 ボーナス代わりってのには申し訳ないんだけど、
まぁ見て損はない絶景だから。
俺は明日の準備があるから、専務に連れてってもらいな。

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ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】 …絶、景?

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 専務に連れられ、
ビーチの外れまでやってきたユイと{player}──

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ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】 こんなところに、桟橋が?

Choice: (1) 長い……
----- Tag 1 -----
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専務:
【chara 6511 face 2 (joy)】 でしょ。昔は船着き場だったみたいなんだけど。
この桟橋の一番先まで行くから。
【chara 6511 face 1 (normal)】 一応足元に明かりがついてるけど、気を付けてね。なんせ古いから。

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ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】 は、はい……!

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専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】 さ、着いたよ。……どう!

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ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】 ………………!!!!

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ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】 星に……囲まれてる!?

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専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】 すごいでしょ。
ここは不思議と海面が凪いでて。
水面に星が映って、360度星空に見えるの。

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ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】 上も下も、全部、星……
自分がどこにいるのかわからなくなる……きれい……!

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専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】 ……ふふ、よかった、喜んでくれて。
実はね、ここ、思い出の場所なの。
私たち夫婦の、原点っていうか。

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ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】 お二人の……?

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ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】 ──あ、そういえばわたし、聞いちゃったんです。
このフェスがお二人の長年の夢だったって、お話されてるのを……

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ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】 ご、ごめんなさい!
勝手に聞くつもりじゃなかったんですけど──

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専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】 そうだったの?
【chara 6511 face 4 (sad)】 ううん、いいのよ。
むしろ聞かせて申し訳ないわ、あんな話。

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ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】 いえ、そんなこと……!

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ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】 恋人たちのためにイベントをって。
そういうふうに考えられるお二人はきっと、
素敵な恋をされたんだろうなって……

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ユイ:
【chara 122611 face 2 (joy)】 うらやましく思いました。

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専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】 …………

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専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】 え、私たちが? 素敵な恋を?
【chara 6511 face 2 (joy)】 ははっ、まさか。
控えめに言っても、最低の恋だったわね。

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ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】 え……?

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専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】 ほら私たち、エルフと人間の仲だったから。
周りは大反対。関係者全員余すところなく敵に回しちゃって。

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専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】 あの人も同じ状況で。
あまりにしんどくて。二人で、もうやめよう解散!
って話したのよ。【chara 6511 face 1 (normal)】 それがココ。

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ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】 そんな……

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専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】 ふふ、でもね……
【chara 6511 face 2 (joy)】 ほら、この星明かりでしょ?

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専務:
【chara 6511 face 2 (joy)】 ぜーんぶ照らすんだもん。
心の奥から裏から、ぜーんぶ。

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専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】 どうしても、嘘がつけなかったの。自分の心に。
消せなかったんだよね、『好き』が。

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ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】 嘘……

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専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】 どうにもなんないのよね……これだけは。
【chara 6511 face 2 (joy)】 恋なんかしない方が、人生はずっと楽なのにね~

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ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】 ………………!

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専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】 まぁ、だからこそ? 当時は意地でも一緒になって、
恋と人生のはざまで揺れる恋人たちのためにイベントをって
思ったんだけどね。

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専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】 そんな時代があったからかしらね。
少しだけ、ユイちゃんの気持ちがわかっちゃうの。

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ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】 え……?

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専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】 うちの人は明日また来てほしいって言ってたし、
私も来てほしいと思うけど、【chara 6511 face 4 (sad)】 本当に無理はしなくていいのよ?

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ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】 む、無理なんてそんなこと……

Choice: (2) 無理、してるよね?
----- Tag 2 -----
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ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】 騎士、クン……

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専務:
【chara 6511 face 2 (joy)】 そっか。ちゃんと気づいてたか。
えらいぞ。私の余計なおせっかいだったね。
【chara 6511 face 1 (normal)】 あとは、二人でこの景色を楽しんで。

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専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】 それからユイちゃん。
あなた、今日でクビね。

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ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】 えっ……?

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専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】 次の採用面接は、付き合ってるかどうかだけじゃなくて、
個別にちゃんと、事情を聞かなきゃだわね。うん。

voice: vo_adv_1226003_058
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】 あの……

voice: vo_adv_1226003_059
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】 ユイちゃんが自分の気持ちに素直になったら、またすぐに
会えると思うけど……ううん、絶対また会いましょう!
【chara 6511 face 2 (joy)】 がんばって、ユイちゃん。それじゃあ。

voice: vo_adv_1226003_060
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】 …………

Choice: (3) ユイ?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1226003_061
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】 え? 【chara 122611 face 1 (normal)】 う、うん……平……気……

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ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】 あ、あれ?
ど、どうしたんだろ、わたし……
【chara 122611 face 4 (sad)】 涙が……止まんな……

Choice: (4) だ、大丈夫!?
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1226003_063
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】 ……ご、ごめん、なんでもないの……
そ、そう、ちょっと目にゴミが……

voice: vo_adv_1226003_064
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】 違う。違うよ……わたし、安心したんだ。
もう嘘をつかなくていいんだ、って……

voice: vo_adv_1226003_065
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】 なのにまた嘘つこうとしてる……
ちょっとしたごまかしだけど、でも……
勇気を出さなきゃ……

voice: vo_adv_1226003_066
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】 あのね、騎士クン。

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1226003_067
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】 このカップルフェスが始まったら、一緒に来ない?
今度は、その……お客さんとして。

Choice: (5) 無理、してない?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1226003_068
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】 ううん。お客さんとしてなら、無理しなくて済むと思う。
きっと今日よりもっともっと楽しめちゃう。

voice: vo_adv_1226003_069
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】 それが、わたしの素直な気持ち……
一緒に来てくれる?

Choice: (6) もちろん。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1226003_070
ユイ:
【chara 122611 face 2 (joy)】 ほんと?
ふふっ、勇気を出してよかった。

voice: vo_adv_1226003_071
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】 ……じゃあ、約束。

Choice: (7) 絶対に守る。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1226003_072
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】 うん、騎士クンはきっと守ってくれるよね。
でも違うの。約束は、自分に対して。

voice: vo_adv_1226003_073
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】 次は、もっと素直に、もっと勇気を出して……

Choice: (8) ユイ……?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1226003_074
ユイ:
【chara 122611 face 2 (joy)】 なんでもない。気にしないで。
【chara 122611 face 1 (normal)】 ちゃんと、わたしはわたしの約束を守るから。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 星明かりの下、労わるように慈しむように、
自分の胸に手を当てるユイであった。