ユイ(サマー) 第3話
ユイが恋心を抑え込んでいる事に気付いた主催者が、自分に嘘をついてはいけないとユイを解雇する。ユイは自分に正直になり、今度は客としてカップルフェスに来たいと{player}を誘うのだった。
-------------- situation:
星明かりの下で
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
その後もまるで「人が変わったかのように」
積極的に検証に挑むユイ──
voice: vo_adv_1226003_000
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
二人羽織りかき氷!
voice: vo_adv_1226003_001
ユイ:
【chara 122611 face 2 (joy)】
はい、あ~ん。
【chara 122611 face 6 (surprised)】
……あれ、届かない?
【chara 122611 face 1 (normal)】
騎士クン、もうちょっとくっつくね。【chara 122611 face 6 (surprised)】
……んしょっと。
voice: vo_adv_1226003_002
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
ペア用浮き輪deラブプカタイムに~……
voice: vo_adv_1226003_003
ユイ:
【chara 122611 face 7 (special_a)】
え、窮屈? ひど~い。
【chara 122611 face 1 (normal)】
だったらこうだ! 【chara 122611 face 2 (joy)】
え~い幅寄せ幅寄せ!
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社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
カップル騎馬戦だーーー!
voice: vo_adv_1226003_005
ユイ:
【chara 122611 face 3 (anger)】
騎士クン走って~!
【chara 122611 face 6 (surprised)】
え、首がしまる? 【chara 122611 face 7 (special_a)】
やだごめん……!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
そしてついに、今日の検証ノルマを全てやり終えたのだった──
voice: vo_adv_1226003_006
社長:
【chara 1411 face 2 (joy)】
ほんとに二人とも、よくやってくれたよ。
ユイちゃんは最初こそ硬かったけど、途中からはもうグイグイで。
改善アイディアなんかも出してくれて八面六臂の活躍!
voice: vo_adv_1226003_007
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
これはいいフェスになるよ。
今日確信した。
voice: vo_adv_1226003_008
専務:
【chara 6511 face 4 (sad)】
遅いわよ。
するなら借金の前にしておいてほしかったわ。
voice: vo_adv_1226003_009
ユイ:
【chara 122611 face 2 (joy)】
ふふ、お役に立てたのなら、うれしいです。
voice: vo_adv_1226003_010
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
で、明日なんだけどさ。引き続き来てくれるよね?
【chara 1411 face 6 (surprised)】
まだあと半分、検証が残ってて。
voice: vo_adv_1226003_011
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
え……
voice: vo_adv_1226003_012
専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】
無理なら断ってもいいのよ?
voice: vo_adv_1226003_013
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_1226003_014
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】
……もちろんです。
お力になれるのなら、ぜひ。
voice: vo_adv_1226003_015
夫妻:
【chara 1 face 1 (normal)】
よかった!
voice: vo_adv_1226003_016
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】
ねえ、二人はこのあと少し時間あるかしら?
voice: vo_adv_1226003_017
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
……? あ、はい。
voice: vo_adv_1226003_018
社長:
【chara 1411 face 1 (normal)】
ボーナス代わりってのには申し訳ないんだけど、
まぁ見て損はない絶景だから。
俺は明日の準備があるから、専務に連れてってもらいな。
voice: vo_adv_1226003_019
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
…絶、景?
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
専務に連れられ、
ビーチの外れまでやってきたユイと{player}──
voice: vo_adv_1226003_020
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
こんなところに、桟橋が?
Choice: (1) 長い……
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1226003_021
専務:
【chara 6511 face 2 (joy)】
でしょ。昔は船着き場だったみたいなんだけど。
この桟橋の一番先まで行くから。
【chara 6511 face 1 (normal)】
一応足元に明かりがついてるけど、気を付けてね。なんせ古いから。
voice: vo_adv_1226003_022
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
は、はい……!
voice: vo_adv_1226003_023
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】
さ、着いたよ。……どう!
voice: vo_adv_1226003_024
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
………………!!!!
voice: vo_adv_1226003_025
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
星に……囲まれてる!?
voice: vo_adv_1226003_026
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】
すごいでしょ。
ここは不思議と海面が凪いでて。
水面に星が映って、360度星空に見えるの。
voice: vo_adv_1226003_027
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】
上も下も、全部、星……
自分がどこにいるのかわからなくなる……きれい……!
voice: vo_adv_1226003_028
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】
……ふふ、よかった、喜んでくれて。
実はね、ここ、思い出の場所なの。
私たち夫婦の、原点っていうか。
voice: vo_adv_1226003_029
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
お二人の……?
voice: vo_adv_1226003_030
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
──あ、そういえばわたし、聞いちゃったんです。
このフェスがお二人の長年の夢だったって、お話されてるのを……
voice: vo_adv_1226003_031
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
ご、ごめんなさい!
勝手に聞くつもりじゃなかったんですけど──
voice: vo_adv_1226003_032
専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】
そうだったの?
【chara 6511 face 4 (sad)】
ううん、いいのよ。
むしろ聞かせて申し訳ないわ、あんな話。
voice: vo_adv_1226003_033
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
いえ、そんなこと……!
voice: vo_adv_1226003_034
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】
恋人たちのためにイベントをって。
そういうふうに考えられるお二人はきっと、
素敵な恋をされたんだろうなって……
voice: vo_adv_1226003_035
ユイ:
【chara 122611 face 2 (joy)】
うらやましく思いました。
voice: vo_adv_1226003_036
専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】
…………
voice: vo_adv_1226003_037
専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】
え、私たちが? 素敵な恋を?
【chara 6511 face 2 (joy)】
ははっ、まさか。
控えめに言っても、最低の恋だったわね。
voice: vo_adv_1226003_038
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
え……?
voice: vo_adv_1226003_039
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】
ほら私たち、エルフと人間の仲だったから。
周りは大反対。関係者全員余すところなく敵に回しちゃって。
voice: vo_adv_1226003_040
専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】
あの人も同じ状況で。
あまりにしんどくて。二人で、もうやめよう解散!
って話したのよ。【chara 6511 face 1 (normal)】
それがココ。
voice: vo_adv_1226003_041
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
そんな……
voice: vo_adv_1226003_042
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】
ふふ、でもね……
【chara 6511 face 2 (joy)】
ほら、この星明かりでしょ?
voice: vo_adv_1226003_043
専務:
【chara 6511 face 2 (joy)】
ぜーんぶ照らすんだもん。
心の奥から裏から、ぜーんぶ。
voice: vo_adv_1226003_044
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】
どうしても、嘘がつけなかったの。自分の心に。
消せなかったんだよね、『好き』が。
voice: vo_adv_1226003_045
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
嘘……
voice: vo_adv_1226003_046
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】
どうにもなんないのよね……これだけは。
【chara 6511 face 2 (joy)】
恋なんかしない方が、人生はずっと楽なのにね~
voice: vo_adv_1226003_047
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
………………!
voice: vo_adv_1226003_048
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】
まぁ、だからこそ? 当時は意地でも一緒になって、
恋と人生のはざまで揺れる恋人たちのためにイベントをって
思ったんだけどね。
voice: vo_adv_1226003_049
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】
そんな時代があったからかしらね。
少しだけ、ユイちゃんの気持ちがわかっちゃうの。
voice: vo_adv_1226003_050
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
え……?
voice: vo_adv_1226003_051
専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】
うちの人は明日また来てほしいって言ってたし、
私も来てほしいと思うけど、【chara 6511 face 4 (sad)】
本当に無理はしなくていいのよ?
voice: vo_adv_1226003_052
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
む、無理なんてそんなこと……
Choice: (2) 無理、してるよね?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1226003_053
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
騎士、クン……
voice: vo_adv_1226003_054
専務:
【chara 6511 face 2 (joy)】
そっか。ちゃんと気づいてたか。
えらいぞ。私の余計なおせっかいだったね。
【chara 6511 face 1 (normal)】
あとは、二人でこの景色を楽しんで。
voice: vo_adv_1226003_055
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】
それからユイちゃん。
あなた、今日でクビね。
voice: vo_adv_1226003_056
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
えっ……?
voice: vo_adv_1226003_057
専務:
【chara 6511 face 6 (surprised)】
次の採用面接は、付き合ってるかどうかだけじゃなくて、
個別にちゃんと、事情を聞かなきゃだわね。うん。
voice: vo_adv_1226003_058
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
あの……
voice: vo_adv_1226003_059
専務:
【chara 6511 face 1 (normal)】
ユイちゃんが自分の気持ちに素直になったら、またすぐに
会えると思うけど……ううん、絶対また会いましょう!
【chara 6511 face 2 (joy)】
がんばって、ユイちゃん。それじゃあ。
voice: vo_adv_1226003_060
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
…………
Choice: (3) ユイ?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1226003_061
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
え? 【chara 122611 face 1 (normal)】
う、うん……平……気……
voice: vo_adv_1226003_062
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
あ、あれ?
ど、どうしたんだろ、わたし……
【chara 122611 face 4 (sad)】
涙が……止まんな……
Choice: (4) だ、大丈夫!?
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1226003_063
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
……ご、ごめん、なんでもないの……
そ、そう、ちょっと目にゴミが……
voice: vo_adv_1226003_064
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
違う。違うよ……わたし、安心したんだ。
もう嘘をつかなくていいんだ、って……
voice: vo_adv_1226003_065
ユイ:
【chara 122611 face 4 (sad)】
なのにまた嘘つこうとしてる……
ちょっとしたごまかしだけど、でも……
勇気を出さなきゃ……
voice: vo_adv_1226003_066
ユイ:
【chara 122611 face 6 (surprised)】
あのね、騎士クン。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1226003_067
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】
このカップルフェスが始まったら、一緒に来ない?
今度は、その……お客さんとして。
Choice: (5) 無理、してない?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1226003_068
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】
ううん。お客さんとしてなら、無理しなくて済むと思う。
きっと今日よりもっともっと楽しめちゃう。
voice: vo_adv_1226003_069
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】
それが、わたしの素直な気持ち……
一緒に来てくれる?
Choice: (6) もちろん。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1226003_070
ユイ:
【chara 122611 face 2 (joy)】
ほんと?
ふふっ、勇気を出してよかった。
voice: vo_adv_1226003_071
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】
……じゃあ、約束。
Choice: (7) 絶対に守る。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1226003_072
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】
うん、騎士クンはきっと守ってくれるよね。
でも違うの。約束は、自分に対して。
voice: vo_adv_1226003_073
ユイ:
【chara 122611 face 1 (normal)】
次は、もっと素直に、もっと勇気を出して……
Choice: (8) ユイ……?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1226003_074
ユイ:
【chara 122611 face 2 (joy)】
なんでもない。気にしないで。
【chara 122611 face 1 (normal)】
ちゃんと、わたしはわたしの約束を守るから。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
星明かりの下、労わるように慈しむように、
自分の胸に手を当てるユイであった。