アメス 第1話
覇瞳皇帝の攻撃で消滅したはずだったフィオは、再構築された世界に新たな姿で再生していた。ともに戦った{player}を捜す中、コッコロを見つけたフィオはアメスとして彼女に託宣を授ける。


-------------- situation:
勇気は朽ちることなく
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 {player}やヒヨリ、ユイ、レイとともに
ソルの塔の頂上を目指していた妖精フィオは一人、
ソルの塔の中で目を覚まし──

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フィオ?:
【chara 1 face 1 (normal)】 ……うぅ……

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フィオ?:
【chara 1 face 1 (normal)】 こ、ここは……ソルの、塔……?
あたし、なんで……

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フィオ?:
【chara 1 face 1 (normal)】 たしかあの時、覇瞳皇帝の前に飛び出して……
それで……

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フィオ?:
【chara 1 face 1 (normal)】 でもここがまだあるなら{player}、
勝ったのね……!

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フィオ?:
【chara 1 face 1 (normal)】 良かった……あいつならきっとやれるって、
信じて良かった……

voice: vo_adv_1230001_005
フィオ?:
【chara 1 face 1 (normal)】 みんな元の世界には無事に帰れたのかしら?
……まあいいわ。それは今度また会えたらきけばいいわよね! 

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フィオ?:
【chara 1 face 1 (normal)】 ぐすっ……やだ、あたしったらなんで泣いて──

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フィオ?:
【chara 1 face 1 (normal)】 ──なに、この手……? だれ……え?
うそ……あたし、なの……?

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フィオ?:
【chara 1 face 1 (normal)】 そういえばあたし、飛んでない。……違う! 飛べない!
なんで!? うそ、あたし、なにが……?
どこかに鏡は……そうだ、水面なら! 

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フィオ?:
【chara 1 face 1 (normal)】 はぁっ、はぁっ……!

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フィオ?:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 ……!
【chara 190011 face 4 (sad)】 ……あんた、誰? 誰なのよ!

voice: vo_adv_1230001_011
フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 違う、あたしじゃない。あんたはあたしじゃない……!
だってあたしは、きれいな羽があって、服だって……!

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フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 なによこれ。何がどうなっちゃったら、あたしがこんなふうに……

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フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 ミネルヴァさま……あたし、一体どうしたら──

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フィオ?:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 ──ミネルヴァ……さま……?
【chara 190011 face 4 (sad)】 そんな! ミネルヴァさまとの繋がりが、感じられない……!

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フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 あたしたち妖精をいつも見守ってくれていたあの気配が、
なくなっちゃってる! 【chara 190011 face 6 (surprised)】 じゃあ、まさか……! 

voice: vo_adv_1230001_016
フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 あいつ……負けちゃったの……?

voice: vo_adv_1230001_017
フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 ここに誰もいないのは、{player}たちが
倒されちゃって、世界が再構築されちゃったから……

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フィオ?:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 だからあたしも、こうなった……?
あいつだけじゃない。ヒヨリもユイもレイも、
みんなやられちゃって、消えちゃったっていうの……?

voice: vo_adv_1230001_019
フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 そんな……あたし、どうしたらいいのよ……
ねぇ{player}。あたしを一人にしないでよ……!

voice: vo_adv_1230001_020
フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 ……

voice: vo_adv_1230001_021
フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 このまま落ち込んでちゃだめ。できることを探さないと。
【chara 190011 face 3 (anger)】 再構築されたからって、まだ消えたって決まったわけじゃないわ。

voice: vo_adv_1230001_022
フィオ?:
【chara 190011 face 3 (anger)】 よしっ!
まずは塔を出て、誰か知ってる人を見つけるところからはじめましょ!

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フィオ?:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 今のあたし、ちゃんと飛べるのかしら……?
【chara 190011 face 4 (sad)】 ここから飛び降りてぺしゃんこになっちゃわないわよね……
【chara 190011 face 6 (surprised)】 ちょっと手だけ出してみてっと……

--- Switch scene ---

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フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 あぐぅっ!
痛っ……【chara 190011 face 3 (anger)】 なんなのよもう! 失礼しちゃうわね!
【chara 190011 face 6 (surprised)】 ってちょっと待ってこれ、データが書き換えられかけてるの!?

voice: vo_adv_1230001_025
フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 やっぱり再構築されちゃってるんだわ……
状況から察するにあたしはまだ前の世界のままなところがあって、
【chara 190011 face 6 (surprised)】 外の世界に出ると、新しい世界に合わせて修正されちゃう……! 

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フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 ヤバい、データの修正が止まらないわ……このままじゃ……!【chara 190011 face 3 (anger)】
なんとかしなくちゃ!

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1230001_027
フィオ?:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 なにこれ、クリスタル……? っ! すごい!
このカチコチなので包まれたところだけ修正の影響を受けてない!
【chara 190011 face 3 (anger)】 だったらとにかく今はこれで体を守らないと……!

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フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 妖精だった頃はこんな力持ってなかったのに……
【chara 190011 face 6 (surprised)】 体が大きくなったりした影響なのかしら?
【chara 190011 face 4 (sad)】 本当なら飛び回りたいのに、もどかしいったらないわ! 

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1230001_029
フィオ?:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 ……で、ここはどこなの?
【chara 190011 face 4 (sad)】 気を失う前と……景色は同じね。
ただ意識だけが存在できる場所……ってとこかしら。

voice: vo_adv_1230001_030
フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 さっきのクリスタルといい、ここに来られたことといい、
前の体だった時にはなかった力が、あたしに宿ってる。

voice: vo_adv_1230001_031
フィオ?:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 ひょっとしてこういう力って、
ミネルヴァさまが残してくれたものかも……?
【chara 190011 face 1 (normal)】 そうだといいな……

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フィオ?:
【chara 190011 face 3 (anger)】 気を取り直して、ここで何かできることがないか探すわよ~!
【chara 190011 face 6 (surprised)】 えーっと、どれどれ……

voice: vo_adv_1230001_033
フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 操作のしかたも分からない機能ばっかり。
これを、こうすればいいのかしら?

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1230001_034
フィオ?:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 なんか出てきた! これって、契約したプレイヤーのデータに
触れる機能!? 【chara 190011 face 1 (normal)】 こんなものがあったのね……
【chara 190011 face 6 (surprised)】 あっ! じゃあ、あいつのデータが見られるんじゃ!

voice: vo_adv_1230001_035
フィオ?:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 ……どうなってるのよ。データが存在しないじゃない!
【chara 190011 face 4 (sad)】 {player}が、いなくなってる……?

voice: vo_adv_1230001_036
フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 あいつとパートナーだったプレイヤーとの繋がりは……
ダメね、消えちゃってる……記憶も再構築で封じられたの?

voice: vo_adv_1230001_037
フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 仲間だった人から逆に辿れば、
何か見つかるかもって思ったのに……
……まさか、あの子たちもみんな消えちゃったの……?

voice: vo_adv_1230001_038
フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 どうすればいいのよ……どうしようもないっていうの……?
誰か……いるなら応えてよ。教えてよ……! 誰か……! 

voice: vo_adv_1230001_039
???:
【chara 1 face 1 (normal)】 ──ス……ま……

voice: vo_adv_1230001_040
フィオ?:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 誰!? 今の声……確かに聞こえた……!
【chara 190011 face 4 (sad)】 待って、いかないで! お願いもう一度だけでいいから!
あたしを呼んで!

voice: vo_adv_1230001_041
???:
【chara 1 face 1 (normal)】 アメ……さま……

voice: vo_adv_1230001_042
フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 どうやって見つけたらいいのよ! ああもう……!
【chara 190011 face 6 (surprised)】 あったわ! これを使えば今のコールに応答できるはず……!

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1230001_043
???:
【chara 105913 face 2 (joy)】 ……おはようございます。我らが女神、アメスさま。
今日も我らが里に、尊き実りを与えて下さり、ありがとうございます。

voice: vo_adv_1230001_044
フィオ?:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 ……あたし、そんなことしてないわよ?

voice: vo_adv_1230001_045
???:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 きゅっ!? い、今のお声は……?
【chara 105913 face 4 (sad)】 周りには……誰もいません、よね……

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1230001_046
フィオ?:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 あたしの言葉が届いた! つながった!
……? この子が祈ってるの、なんかあたしに似てない?
え、待って、【chara 190011 face 5 (shy)】 超かわいい~! ちっちゃくて真っ白~! 

voice: vo_adv_1230001_047
フィオ?:
【chara 190011 face 2 (joy)】 ふふっ、相変わらずね……【chara 190011 face 6 (surprised)】 ってあたし、この子に見覚えがある?
なんでだろう。会ったこともないはずなのに……
あたしの中に、あたしの知らない記憶が……? 

voice: vo_adv_1230001_048
フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 なんか気持ち悪ぅ~……
【chara 190011 face 6 (surprised)】 ……あれ? もしかしてこれって、ミネルヴァさまの記憶なの?
あの子とミネルヴァさまが一緒に過ごしてた頃の……? 

voice: vo_adv_1230001_049
フィオ?:
【chara 190011 face 1 (normal)】 ……そっか。
あたしが{player}を守りたかったみたいに、
ミネルヴァさまにも守りたい子がいたんだ……

voice: vo_adv_1230001_050
フィオ?:
【chara 190011 face 4 (sad)】 そんな子が再構築に巻き込まれたって知ったら、
ミネルヴァさまはきっとすごく悲しむはず。

voice: vo_adv_1230001_051
フィオ?:
【chara 190011 face 3 (anger)】 だったらあたしが、この子のことを見守ってあげないと……!
【chara 190011 face 6 (surprised)】 ええっと? この子さっきあたしのこと、なんて呼んでたのかしら……
【chara 190011 face 1 (normal)】 ああそうそう、アメスね。アメスさま。あたしはアメスさま……

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1230001_052
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 ……我に祈りを捧げし巫女よ。そなたの名は?

voice: vo_adv_1230001_053
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 おお、アメスさま……! わたくしの名はコッコロと申します。
この里の巫女として、アメスさまに日々祈りを捧げております。

voice: vo_adv_1230001_054
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】 コッコロたん……

voice: vo_adv_1230001_055
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 たん?

voice: vo_adv_1230001_056
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 こほん……なんでもありません。
あなたには一つ、私の願いを叶えてほしいのです。

voice: vo_adv_1230001_057
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 アメスさまの、願い……?
なんでございましょう?

voice: vo_adv_1230001_058
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 あなたには騎士を……一人の騎士を見つけ、
その者の従者となり支えてもらいたいのです。
蒼き外套を纏いし騎士の、ガイド役として……

voice: vo_adv_1230001_059
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 ガイド役、でございますか。
【chara 105913 face 1 (normal)】 わたくしの、主さまを……

voice: vo_adv_1230001_060
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 そうです。そなたの……【chara 190011 face 6 (surprised)】 痛っ!

voice: vo_adv_1230001_061
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 アメスさま!?

voice: vo_adv_1230001_062
アメス:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 クリスタルの中なのに、体が修正を受けた!?
【chara 190011 face 4 (sad)】 長い時間繋げちゃってると、修正されちゃうのか……
ならこの子に話しかけるのは、必要な時だけにしておかないと。

voice: vo_adv_1230001_063
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 恐らく彼は、ほとんどの記憶を失っています。
【chara 190011 face 2 (joy)】 どうか彼を導いてあげて……それでは頼みましたよ。
私のかわいいかわいい巫女、コッコロよ……

voice: vo_adv_1230001_064
コッコロ:
【chara 105913 face 2 (joy)】 ……はい。アメスさまから頂戴した託宣、
わたくしコッコロ、必ず成し遂げて参ります……!

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1230001_065
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】 ……お願いね、コッコロたん。

voice: vo_adv_1230001_066
アメス:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 アストルムでできることはしばらくなさそうね。
【chara 190011 face 4 (sad)】 ここからは、変わっちゃった自分のことを理解しつつ、
あいつを捜すとしましょうか。

voice: vo_adv_1230001_067
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 ……アメスか。【chara 190011 face 6 (surprised)】 この体と同じで、
ミネルヴァさまが残してくれたのかしら?

voice: vo_adv_1230001_068
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 今はもう感じないけど……【chara 190011 face 2 (joy)】 ミネルヴァさまの優しい眼差しに
いつも元気をもらってた。今度はあたしが、
あいつやコッコロたんに同じことをしてあげたい。

voice: vo_adv_1230001_069
アメス:
【chara 190011 face 3 (anger)】 待ってて……あたしたちが必ずあんたを見つけるから!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 アメスはそれからも時々コッコロに声を届けながら、
ともに{player}を捜し続けていた。
そして──

voice: vo_adv_1230001_070
アメス:
【chara 190011 face 6 (surprised)】 何、この反応……!?
っ! もしかして、{player}……?

voice: vo_adv_1230001_071
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】 ああ、よかった……【chara 190011 face 6 (surprised)】 なんて感動してる場合じゃないわ!
【chara 190011 face 3 (anger)】 すぐコッコロたんに伝えないと!
【chara 190011 face 1 (normal)】 ……コッコロ? 聞こえますか?

voice: vo_adv_1230001_072
アメス:
【chara 190011 face 4 (sad)】 本当ならあたしも今すぐあんたのそばに行って、
目覚めるまで寄り添ってあげたい……でもね、それはできないの
【chara 190011 face 3 (anger)】 だからコッコロたんにまかせる。【chara 190011 face 4 (sad)】 あの子ならきっと大丈夫よ。

voice: vo_adv_1230001_073
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】 今はまだ、ここからあんたを見守るわ。
これは今のあたしにしか、できないことだと思うから。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ずっと願い続け、捜し続けてきた、
アストルムに{player}が現れる光景を目にしたアメスは、
これまでとは違う寄り添い方で支えようと決意するのだった。