アヤネ(エクスプローラー) 第1話
幻の古代文明プウにぷうきちのルーツがあるかもしれないと知ったアヤネは、プウを目指し冒険に出ることを決意。ぷうきちの心配を振り切って危険な滝つぼに果敢に進入し、冒険に必要な石鍵を見事ゲットする。


-------------- situation:
ルーツを辿る冒険
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 マホたちとの旅から戻って数日──
アヤネはぷうきちを見つめ、考えていた。

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アヤネ:
【chara 102311 face 4 (sad)】 元気がない時でも……ケガをした時でも……
私のお腹に、綿はつめない。

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アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 だけどぷうきちはそういう時、
綿をつめると、まるで生き返ったみたいに元気になる。

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アヤネ:
【chara 102311 face 4 (sad)】 体のつくりは、私と全然ちがう。
【chara 102311 face 6 (surprised)】 なのに……おしゃべりできて、心があって……
ちゃんと私たちと同じように、生きてる……

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『…………おいアヤネ』

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アヤネ:
【chara 102311 face 4 (sad)】 ずっと考えてるけど、全然わからない……
というか考えれば考えるほど、ぷうきちの謎は深まるばかりだよ。

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『きょ、今日は一段と熱視線だな。そんなに見つめられると、
俺のポーカーフェイスもさすがに緩んじまうぜ』

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アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 ぷうきちって、何者なんだろう。
どうしてこんなに不思議なの? 

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アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 知りたい……
【chara 102311 face 3 (anger)】 私、ぷうきちのことが知りたい!!

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『お、おお!? アヤネ!?』

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アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 あれ? 何か落ちたね。
……本?

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『ああ、そうだ。それ、さっきシオリの嬢ちゃんが来て置いてったんだ。
アヤネが裏で、畑仕事手伝ってる間に』

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アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 シオリちゃんが? なんだろう。
【chara 102311 face 4 (sad)】 ぼうけん、しゅき……【chara 102311 face 6 (surprised)】 『冒険手記―アストライアへの挑戦―』?

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『なになに? おお、この大陸を冒険した体験記、か。
底なし沼に……魔物の巣窟、人食い大蛇の巣?
マジかよ、こんな所よく行くぜ。うわ、しかも冒険豆知識までビッシリ』

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『冒険家って、ほんとにいるんだな。
……でも、なんでシオリの嬢ちゃんはこれをアヤネに──』

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アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 あ、シオリちゃんからのメモだ。

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アヤネ:
【chara 102311 face 1 (normal)】 「古道具屋さんでたまたま買った本なのですが、
【chara 102311 face 6 (surprised)】 冒険記の中にぷうきちそっくりの写真がのっていて、
驚いたので持ってきました」

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アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 「最近アヤネちゃんがぷうきちの不思議について考えてるって、
あの人から聞いて。ただの空似かもしれないけど、ぷうきちの
ルーツを知るなにかのヒントになればうれしいです」……って……

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『なにー俺そっくりだと? またまた~
どうせあれだろ? 俺の人気にあやかってそっくりさんを名乗りたがる、
小ズルいがまぁ、目の付け所は悪くないヤツが──』

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アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 ………………!!!

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アヤネ:
【chara 102311 face 3 (anger)】 ぷうきち!! 見て、この写真!
ここに写ってる石像、【chara 102311 face 6 (surprised)】 どこからどう見ても……ぷうきちだよね?

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『…………おうええええええ!?』

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『これは……たしかに俺だ……
そっくりのカテゴリを超えて、俺そのものだ……』

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アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 ……ぷうきちって……

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アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 石像になるような存在だったの!?

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二人:
【chara 1 face 1 (normal)】 ………………!!!!

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アヤネ:
【chara 102311 face 3 (anger)】 私、ここに行ってみたい。

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『いや落ち着けアヤネ──』

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アヤネ:
【chara 102311 face 3 (anger)】 だって、ぷうきちのことがわかるかもしれないんだよ?
絶対に行きたい!

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『待てって! 読んでみろよここ!』

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アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 「そこは長らく、石の扉で外界から【chara 102311 face 4 (sad)】 隔、絶……された幻の文明『プウ』」
【chara 102311 face 6 (surprised)】 ……プウだって。
【chara 102311 face 3 (anger)】 「その扉を開くには、プウの民が所有する『石の鍵』を必要とする」

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『石の鍵なんて持ってねえじゃねーか俺たち』

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『それにだぜ? 考えてもみろ。
こないだはマホの姫さんたちが一緒だったからなんとかなったものの、
怖がりで人見知りのアヤネに、一人旅なんて無謀すぎるぜ』

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アヤネ:
【chara 102311 face 4 (sad)】 …………でも……

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アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 ……あれ? ちょっと待って。
この本のカバー、内側に何か、はさまってる……?
なんだろう……よい、しょっと。

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アヤネ:
【chara 102311 face 4 (sad)】 ──これ、ふ、ろく……? 【chara 102311 face 6 (surprised)】 付録だ!
隠すってことは、なにかヒミツの内容かな。読んでみるね。

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アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 「プウに至る道のりがあまりにも【chara 102311 face 4 (sad)】 か、こく……【chara 102311 face 1 (normal)】 過酷であったため、
筆者は後続が出ぬことを願い、プウの民より授かった『石の鍵』を……
【chara 102311 face 6 (surprised)】 ランドソルの、滝に……隠す」……

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アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 ……滝に隠す!!

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アヤネ:
【chara 102311 face 1 (normal)】 ぷうきち!
あるよ……あるんだよ石の鍵! 【chara 102311 face 2 (joy)】 滝だって!

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ぷうきち:
【chara 102311 face 1 (normal)】 【chara 2111 face 1 (normal)】 『お、おいアヤネ待て! 待てって!
あったところで、一人じゃ危ない……おい──っ!』

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ぷうきちが止めるのもきかず、
ランドソルの滝つぼへとやってきたアヤネ──

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アヤネ:
【chara 102311 face 4 (sad)】 うーんと、付録によると……
【chara 102311 face 6 (surprised)】 「石の鍵は、滝の裏側に、隠してある」だって。
滝の裏って……

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アヤネ:
【chara 102311 face 4 (sad)】 うわ、すごい水の勢い……
【chara 102311 face 6 (surprised)】 この、裏、ってことだよね……

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『やめろ危ねえって! 見ろよこの水量、滝っつーかもはや壁だぜ?
俺のルーツなんて命かけてまで知るようなもんじゃねぇ!
頼むから無謀な事はやめてくれ』

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アヤネ:
【chara 102311 face 3 (anger)】 やだ、やめないもん。
私、取りに行く。

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『おいどうしたアヤネ~らしくねぇぞ?
強がってたって、ほんとは誰よりも甘えん坊で怖がりなのがアヤネだろ。
俺の前でまで無理すんな』

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アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 はぁ……ぷうきち? 【chara 102311 face 3 (anger)】 私の成長がさびしいのはわかるけど。
私だってもうすぐ大人なんだから。
ぷうきちの知らない、勇ましいアヤネだっているの。

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アヤネ:
【chara 102311 face 3 (anger)】 大丈夫。ぜんっぜん怖くなんかないもん。
だから、ぷうきちも理解のある大人になって。ね?

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『ア、アヤネ……
おまえいつの間にそんなこなれたこと言うように──』

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アヤネ:
【chara 102311 face 4 (sad)】 …………

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『……ん? 地面が、揺れてる?
滝の振動か……?』

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『──いや、違う。
これは……アヤネの膝が……!』

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『アヤネおまえ、膝、震えてんじゃねーか!』

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アヤネ:
【chara 102311 face 4 (sad)】 ……………………【chara 102311 face 6 (surprised)】 え、ひ、膝?
ってどこだっけ、【chara 102311 face 4 (sad)】 ちょっとわかんないな……

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『いや膝は分かんだろさすがに。壮大にトボけやがったな。
自分で見てみろ、ほら、明らかに震えてんじゃねーか。
ほんとは怖ぇんだろ? 無理すんなって──』

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アヤネ:
【chara 102311 face 3 (anger)】 ぷうきち!

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『え?』

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アヤネ:
【chara 102311 face 3 (anger)】 私ね、ぷうきちが好きなの。
好きだから知りたいの。ぷうきちのことを、【chara 102311 face 4 (sad)】 ちゃんと。

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アヤネ:
【chara 102311 face 4 (sad)】 ぷうきちに故郷があるなら、見つけてあげたい。
ぷうままやぷうすけの他にも家族がいるなら、会わせてあげたい。

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アヤネ:
【chara 102311 face 3 (anger)】 そのためなら……怖いことなんてないんだもん!

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『…………アヤネ……』

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『声まで震えてんじゃねーか……』

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『……ったくよ。
怖がりなくせに、ガンコ者。
そんでもって、重度のぷうきち好きときてやがる……』

voice: vo_adv_1232001_061
ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『……わーかった。分かった。
協力するよ。俺を滝の裏側に突っ込め。
鍵のありかを突き止めてやる』

voice: vo_adv_1232001_062
アヤネ:
【chara 102311 face 1 (normal)】 ぷうきち……!
【chara 102311 face 2 (joy)】 ありがとう……!!

voice: vo_adv_1232001_063
アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 見える!? ねぇぷうきち、裏側見えるー?

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『おうぷ! すっ、水圧が高っけーよ!
水圧高けーとこはよけろって言っただろ……! おうぅぅ!』

voice: vo_adv_1232001_065
アヤネ:
【chara 102311 face 4 (sad)】 え!? なになに? 全然聞こえない!
【chara 102311 face 6 (surprised)】 こっち? こっち行くのーー!?

voice: vo_adv_1232001_066
ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『違うっつってんだろ! 逆だよ逆!
そっちは滝のメインストリーム──!』

voice: vo_adv_1232001_067
ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『うぶわぁぁぁぁぁーーーー!』

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ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『……ん? んんん!? んぶっ……!?
──見つけた! 石の鍵だ!
アヤネ! うぶっ……! 見つけたぜーーーー!!!!』

voice: vo_adv_1232001_069
アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 え、あったのーー!? 【chara 102311 face 1 (normal)】 ほんと!?
【chara 102311 face 2 (joy)】 どこどこ! どこーー!?

voice: vo_adv_1232001_070
ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『おい振り回すなって!
滝の存在なんて忘れたかのように俺を振り回すな!
──おどわぁぁぁぁー!』

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ぷうきちの協力で石の鍵のありかをつきとめたアヤネは、
ピンポイントで滝の切れ間に入り込み、
見事石の鍵をゲットしたのだった。

voice: vo_adv_1232001_071
アヤネ:
【chara 102311 face 2 (joy)】 やったーーーー!!
石の鍵、ほんとにあったね! ゲットだよ~すごいすごい!
【chara 102311 face 1 (normal)】 ぷうきちが手伝ってくれたおかげだよ!

voice: vo_adv_1232001_072
ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『ぜぇ……ぜぇ……なんの、気にすんな……
おっと、抱きつくとびしょ濡れだぜ……
今の俺は、滝そのもの……ぜぇ……』

voice: vo_adv_1232001_073
アヤネ:
【chara 102311 face 2 (joy)】 夢みたいだよ……
これでぷうきちの故郷……かもしれない場所に入れるんだね!

voice: vo_adv_1232001_074
ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『待てアヤネ。
俺はまだプウに行くことを許したわけじゃねぇ』

voice: vo_adv_1232001_075
アヤネ:
【chara 102311 face 6 (surprised)】 え……?

voice: vo_adv_1232001_076
ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『条件がある』

voice: vo_adv_1232001_077
アヤネ:
【chara 102311 face 4 (sad)】 条件……?

voice: vo_adv_1232001_078
ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『坊ちゃんをお供につけろ。
あいつがいりゃ、お守りくらいにはなるだろ。
そうするなら、旅に出ることを許してやってもいい』

voice: vo_adv_1232001_079
アヤネ:
【chara 102311 face 1 (normal)】 …………!
【chara 102311 face 2 (joy)】 ……うん、わかった!
お兄ちゃんに頼んでみる!

voice: vo_adv_1232001_080
ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『ま、あいつのことだ。断りゃしねぇよ』

voice: vo_adv_1232001_081
アヤネ:
【chara 102311 face 1 (normal)】 ぷうきち……

voice: vo_adv_1232001_082
ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『なんだよ』

voice: vo_adv_1232001_083
アヤネ:
【chara 102311 face 2 (joy)】 ありがとね。

voice: vo_adv_1232001_084
ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『んだよ水臭えな。
……いや、でもこれは言っとかねぇといけねーか』

voice: vo_adv_1232001_085
ぷうきち:
【chara 102311 face 1 (normal)】 【chara 2111 face 1 (normal)】 『こちらこそだぜ、アヤネ』

voice: vo_adv_1232001_086
アヤネ:
【chara 102311 face 2 (joy)】 えへへ、水臭いよ~ぷうきち。

voice: vo_adv_1232001_087
ぷうきち:
【chara 2111 face 1 (normal)】 『ああ、滝だけにな』

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 こうして、ぷうきちのルーツを辿る冒険の旅が幕を開けたのであった。