ミツキ(ニューイヤー) 第2話
患者には常連になってほしいと語るミツキ。だが足湯で湯あたりをしたという女性患者が{player}に馴れ馴れしくするのを目撃すると、嫉妬で思わず「常連にならぬように」と威嚇をしてしまう。
-------------- situation:
闇医者のヤキモチ
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
裏新会の参加者たちにたいそう盛況の、お年始診療所。
voice: vo_adv_1247002_000
患者1:
【chara 911 face 4 (sad)】
長年飲んでる薬があんだけどよ。
なんかイマイチで……本当はもうやめてぇんだ。
【chara 911 face 1 (normal)】
先生、代わりのいいカンポーねぇか?
voice: vo_adv_1247002_001
ミツキ:
【chara 124711 face 6 (surprised)】
あるに決まってるじゃない。
【chara 124711 face 1 (normal)】
ミツキ印のカンポーなら安心安全。
【chara 124711 face 2 (joy)】
一生お世話してあげるわ。
voice: vo_adv_1247002_002
患者2:
【chara 6311 face 4 (sad)】
この古傷なんだけどよ。
堅気の医者には診せにくくて……
【chara 6311 face 2 (joy)】
先生、秘密厳守な上に凄腕なんだろ? 診てくれっか。
voice: vo_adv_1247002_003
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
もちろんよ。
古傷今傷未来の傷、まとめて持ってらっしゃい。
【chara 124711 face 2 (joy)】
高額安心の、裏治療定額契約も受けつけてまーす!
voice: vo_adv_1247002_004
患者たち:
【chara 1 face 1 (normal)】
うおぉぉぉぉ!
Choice: (1) 受付の最後尾こっちです!
----- Tag 1 -----
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
「凄腕、秘密厳守」が話題となり、患者はますます増加。
ミツキと{player}は息つく暇もなく働いた──
voice: vo_adv_1247002_005
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
ふう、やっと初日の患者を捌けたわね。
【chara 124711 face 2 (joy)】
君もお疲れさま。
【chara 124711 face 1 (normal)】
あとは夜の急患だけだから、今のうちに休憩しましょ。
voice: vo_adv_1247002_006
ミツキ:
【chara 124711 face 6 (surprised)】
確かこのあたりに……
【chara 124711 face 1 (normal)】
あったわ。足湯!
voice: vo_adv_1247002_007
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
ここなら君と一緒に入れるわよね。
【chara 124711 face 2 (joy)】
さ、脱いで脱いで……♪
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1247002_008
ミツキ:
【chara 124711 face 2 (joy)】
ふぅ……
あったかいわ……
【chara 124711 face 1 (normal)】
外湯は寒いかと思ったけど、熱いくらいね……
Choice: (2) 診療所、盛況ですね。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1247002_009
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
そうね……
【chara 124711 face 4 (sad)】
だけどこれでも、新薬の開発に充てるにはまだまだ不十分なのよ……
voice: vo_adv_1247002_010
ミツキ:
【chara 124711 face 6 (surprised)】
……え? 【chara 124711 face 1 (normal)】
あんなにも荒稼ぎしてるのに、って?
【chara 124711 face 2 (joy)】
ふふ、まぁそう思うわよね……
voice: vo_adv_1247002_011
ミツキ:
【chara 124711 face 4 (sad)】
…………
新薬の開発ってね、ほとんどが失敗なの。
voice: vo_adv_1247002_012
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
ひたすら実験を繰り返して、
失敗の砂漠にたった一粒の成功を探すようなもの……
この私でもね。
voice: vo_adv_1247002_013
ミツキ:
【chara 124711 face 4 (sad)】
だからお金は、いくらあったって、ぜんぜん。
燃え盛る火の車に、ちょろちょろお賽銭を投げ込むようなものなの……
voice: vo_adv_1247002_014
ミツキ:
【chara 124711 face 6 (surprised)】
……あ。【chara 124711 face 4 (sad)】
やだ、こんなこと……
【chara 124711 face 6 (surprised)】
別に、弱音じゃないのよ?
voice: vo_adv_1247002_015
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
……でも、エリコちゃんたちにはナイショ、【chara 124711 face 2 (joy)】
ね……?
voice: vo_adv_1247002_016
ミツキ:
【chara 124711 face 6 (surprised)】
──え? もっとお金をとらないのか、って?
【chara 124711 face 2 (joy)】
ふふ、君らしい純粋な質問ね。
voice: vo_adv_1247002_017
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
そうね……
どうせ非合法なんだから、
もっともっと吊り上げればいいんでしょうけど……
voice: vo_adv_1247002_018
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
……でもね。
悲しいかな、闇医者も商売なのよ。
裏の人間に常連客になってもらわなきゃ、立ちゆかない。
voice: vo_adv_1247002_019
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
だから、【chara 124711 face 2 (joy)】
ふふ、変な話だけど……
高額請求にも、「節度」が大事なの。
Choice: (3) 節度ですか。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1247002_020
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
ええ。
……それに。
voice: vo_adv_1247002_021
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
私だって裏社会に生きる人間だもの。
患者は同じ穴のムジナ。
そうそう非道なことはできないわよ。
Choice: (4) いい先生じゃないですか。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1247002_022
ミツキ:
【chara 124711 face 6 (surprised)】
……闇医者よ。
Choice: (5) じゃあ、いい闇医者だ。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1247002_023
ミツキ:
【chara 124711 face 5 (shy)】
……き、君……
voice: vo_adv_1247002_024
ミツキ:
【chara 124711 face 5 (shy)】
や、やだ……!
言っとくけど、赤くなってるのはお湯が熱いからよ?
ここのお湯、熱すぎじゃないかしら……【chara 124711 face 6 (surprised)】
ちょっと番頭さーん!?
voice: vo_adv_1247002_025
ミツキ:
【chara 124711 face 4 (sad)】
──って、足湯に番頭さんなんかいないわよ!
voice: vo_adv_1247002_026
ミツキ:
【chara 124711 face 5 (shy)】
………………もう、大人をからかわないで。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1247002_027
???:
【chara 411 face 1 (normal)】
あの……すみません。
ちょっと診てくださる……?
【chara 411 face 4 (sad)】
湯あたりしちゃったみたいで……
voice: vo_adv_1247002_028
ミツキ:
【chara 124711 face 6 (surprised)】
あら、あなたは。
たしか今朝、お年始診療所に来た、裏新会の……
voice: vo_adv_1247002_029
女性患者:
【chara 411 face 1 (normal)】
ええ。朝は麦しゅわで気持ちよくなりすぎちゃって。
どうも。その節はお世話になりました。
【chara 411 face 2 (joy)】
……助手クンも♪
Choice: (6) あ、どうも。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1247002_030
女性患者:
【chara 411 face 2 (joy)】
やだ助手クン、私のこと覚えてくれてたの?
うれしい~♪
voice: vo_adv_1247002_031
ミツキ:
【chara 124711 face 4 (sad)】
………………
voice: vo_adv_1247002_032
女性患者:
【chara 411 face 1 (normal)】
センセ?
湯あたり、診てくださる?
voice: vo_adv_1247002_033
ミツキ:
【chara 124711 face 6 (surprised)】
……え、ええ、もちろんよ。
【chara 124711 face 1 (normal)】
{player}君、彼女をそこに寝かせてくれる?
voice: vo_adv_1247002_034
女性患者:
【chara 411 face 2 (joy)】
あら、助手クンありがと♪
前の診察の時から思ってたんだけど、
助手クンって、とっても働き者なのね~?
voice: vo_adv_1247002_035
女性患者:
【chara 411 face 2 (joy)】
寡黙で芯のあるオトコって素敵♪
【chara 411 face 1 (normal)】
ねぇ、センセもそうお思いになるでしょ?
voice: vo_adv_1247002_036
ミツキ:
【chara 124711 face 4 (sad)】
………………
………………ええ。
voice: vo_adv_1247002_037
ミツキ:
【chara 124711 face 4 (sad)】
…………なにかしら。
この、猛然とじだんだを踏みたくなるような嫌悪感は。
voice: vo_adv_1247002_038
ミツキ:
【chara 124711 face 4 (sad)】
この女──もといこの患者が彼に接近するたびに、
体中の血液が逆流しそうに……
【chara 124711 face 6 (surprised)】
謎の症状!? 【chara 124711 face 4 (sad)】
誰か私にインフォームド・コンセントをお願い!
voice: vo_adv_1247002_039
女性患者:
【chara 411 face 2 (joy)】
こ~んな素敵な助手クンがいるなら、
私、センセの常連になっちゃおうかな~♪
voice: vo_adv_1247002_040
ミツキ:
【chara 124711 face 4 (sad)】
……いやよ、常連なんて冗談じゃないわ。
湯あたりもぜんぜん大したことないし。
今すぐにかつ永久に彼の前から消え去ってほしい。
voice: vo_adv_1247002_041
ミツキ:
【chara 124711 face 6 (surprised)】
──って、
……私、今、患者になんてことを!?
Choice: (7) ぜひ常連に! ね、ミツキさん?
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1247002_042
ミツキ:
【chara 124711 face 4 (sad)】
え、ええと……
voice: vo_adv_1247002_043
女性患者:
【chara 411 face 1 (normal)】
ん、助手クンなぁに?
【chara 411 face 6 (surprised)】
この先生は~闇医者は闇医者でも、いい闇医者?
voice: vo_adv_1247002_044
ミツキ:
【chara 124711 face 6 (surprised)】
……!!
voice: vo_adv_1247002_045
女性患者:
【chara 411 face 2 (joy)】
そうなんだ~
助手クンがそう言うなら間違いないわね♪
voice: vo_adv_1247002_046
ミツキ:
【chara 124711 face 4 (sad)】
そうよ……
私は、いい闇医者……彼にそう言ってもらったばかりじゃない。
voice: vo_adv_1247002_047
女性患者:
【chara 411 face 2 (joy)】
決~めたっ。
助手クンがそこまで誘ってくれるなら、通うわ。
【chara 411 face 1 (normal)】
センセ、普段はどこで診療してらっしゃるの?
voice: vo_adv_1247002_048
ミツキ:
【chara 124711 face 6 (surprised)】
……え! あ、ああ。
普段診察してる場所の地図、あとでお渡しするわね。
【chara 124711 face 1 (normal)】
常連さん、大歓迎よ。
voice: vo_adv_1247002_049
女性患者:
【chara 411 face 2 (joy)】
ほんと~?
うれしいわ!
voice: vo_adv_1247002_050
ミツキ:
【chara 124711 face 6 (surprised)】
そ、そうよ……
患者はうれしい。こっちだってうれしい、はず。
常連になってくれれば、万事オッケーじゃない。
voice: vo_adv_1247002_051
ミツキ:
【chara 124711 face 4 (sad)】
なのにどうして私……イラっとなんか……
voice: vo_adv_1247002_052
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
疲れが溜まってたのね……
大晦日から働きづめだったもの。きっとそうよ。
voice: vo_adv_1247002_053
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
……でも、まだ初日。これからなんだから。
血液逆流なんかさせてる場合じゃないわ。
【chara 124711 face 6 (surprised)】
もっともっと、常連客を増やして──
voice: vo_adv_1247002_054
女性患者:
【chara 411 face 2 (joy)】
うっふふ。これでまた、助手クンに会えるのね♪
うれしいな~えいっ、抱き付いちゃう!
Choice: (8) っ!?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1247002_055
ミツキ:
【chara 124711 face 3 (anger)】
────!!!!
voice: vo_adv_1247002_056
女性患者:
【chara 411 face 6 (surprised)】
あれ……?
【chara 411 face 4 (sad)】
──寒っ! なんか急に寒くない?
センセの方からブリザード並みの冷気が──
voice: vo_adv_1247002_057
ミツキ:
【chara 124711 face 3 (anger)】
10億ルピ。
voice: vo_adv_1247002_058
女性患者:
【chara 411 face 6 (surprised)】
きゃっ!
セ、センセ!?
voice: vo_adv_1247002_059
女性患者:
【chara 411 face 4 (sad)】
センセの眼帯の下から、今、ビカーッ! って、
絶対肉眼で見ちゃいけない類の光が……
【chara 411 face 6 (surprised)】
ほら、またビカーッって!
voice: vo_adv_1247002_060
ミツキ:
【chara 124711 face 2 (joy)】
そう?
【chara 124711 face 3 (anger)】
10億ルピ。
voice: vo_adv_1247002_061
女性患者:
【chara 411 face 4 (sad)】
自覚ないの? 怖っ。
【chara 411 face 6 (surprised)】
てかなに10億ルピって。
voice: vo_adv_1247002_062
ミツキ:
【chara 124711 face 3 (anger)】
診察代。【chara 124711 face 2 (joy)】
10億ルピ。一括で。
voice: vo_adv_1247002_063
女性患者:
【chara 411 face 6 (surprised)】
……はぁ!? 10億?
たかが湯あたりよ!?
【chara 411 face 4 (sad)】
だって前回はあなた、治療費の相場は10万ルピだって──
voice: vo_adv_1247002_064
女性患者:
【chara 411 face 4 (sad)】
ちょ、ちょっと……怖いから。
目ビカビカさせながら笑顔でにじり寄らないで……
【chara 411 face 6 (surprised)】
ほらーっ! 光ってる。【chara 411 face 4 (sad)】
助手クン! ねぇ見てよ!
Choice: (9) 光ってないけど……
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1247002_065
女性患者:
【chara 411 face 4 (sad)】
うっそ!
voice: vo_adv_1247002_066
ミツキ:
【chara 124711 face 3 (anger)】
10億ルピ。
voice: vo_adv_1247002_067
女性患者:
【chara 411 face 4 (sad)】
ぎぃやぁぁぁぁぁ!
アンタ私にだけやってるよね!? 絶対そうでしょ!?
【chara 411 face 3 (anger)】
自覚してんじゃないのよ!
voice: vo_adv_1247002_068
ミツキ:
【chara 124711 face 3 (anger)】
とりあえず10億。
voice: vo_adv_1247002_069
女性患者:
【chara 411 face 4 (sad)】
いやぁーーーーっ!
【chara 411 face 3 (anger)】
二度と来るかーーーー!
voice: vo_adv_1247002_070
ミツキ:
【chara 124711 face 2 (joy)】
………………永久にお大事に~
Choice: (10) ミ、ミツキさん?
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1247002_071
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
よかったわ。
あの様子だと、湯あたりももう大丈夫そうね。
Choice: (11) 節度が大事なんじゃ。
Choice: (12) 同じ穴のムジナなんじゃ。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1247002_072
ミツキ:
【chara 124711 face 2 (joy)】
あら見て、月がきれい。
Jump to tag 13
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1247002_073
ミツキ:
【chara 124711 face 2 (joy)】
私、狭いのって嫌いなのよね。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1247002_074
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_1247002_075
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
……ね、そんなことより。
冷えちゃったわ。
【chara 124711 face 2 (joy)】
もう少しだけ、浸かっていかない?
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1247002_076
ミツキ:
【chara 124711 face 6 (surprised)】
…………ふぅ。
voice: vo_adv_1247002_077
ミツキ:
【chara 124711 face 2 (joy)】
……ふふ。
初めておモチ、焼いちゃったみたい。
お正月だけに。【chara 124711 face 5 (shy)】
なんちゃって……
voice: vo_adv_1247002_078
ミツキ:
【chara 124711 face 6 (surprised)】
……うん? 【chara 124711 face 1 (normal)】
ううん。
voice: vo_adv_1247002_079
ミツキ:
【chara 124711 face 2 (joy)】
闇医者に、いいも悪いもないわねって、そう言ったの。
voice: vo_adv_1247002_080
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
やっぱり、闇医者は闇医者よ……
voice: vo_adv_1247002_081
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
………………
voice: vo_adv_1247002_082
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
ねぇ見て。【chara 124711 face 2 (joy)】
きれいね……
voice: vo_adv_1247002_083
ミツキ:
【chara 124711 face 1 (normal)】
初日の出もいいけど……
私にはこっちの方がお似合い、かな……
voice: vo_adv_1247002_084
ミツキ:
【chara 124711 face 5 (shy)】
……ね、{player}君。
voice: vo_adv_1247002_085
ミツキ:
【chara 124711 face 5 (shy)】
君は、月が好き……?
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
元旦の宵闇の中、
月明かりが{player}の肩にそっと、
甘えるように降りかかるのであった──