カヤ(リベレイター) 第2話
「楽園の余波」の解決に奔走するカヤと{player}。思い出に浸る元ギャングの男性と出会い、拳による対話で解放する。茨の道であっても家族のためにカタギとして生きるよう、背中を押すのだった。


-------------- situation:
茨の道の果てで待つ
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 解決したかに思われた楽園の余波であったが──
{player}は再び楽園の魔物が目撃されたと
カヤから相談を持ち掛けられたのだった。

voice: vo_adv_1249002_000
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 よっ、待ってたぜ。連日付き合わせちまって悪いな。
昼飯まだだろ? 【chara 106511 face 2 (joy)】 とりあえず肉まんでも食えよ。

voice: vo_adv_1249002_001
ならず者:
【chara 911 face 2 (joy)】 こないだは世話になったな、兄ちゃん!
その肉まんは俺と姐さんのおごりだ。たんと食ってくんな。

Choice: (1) いただきます。
Choice: (2) カヤも肉まん好きなの?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1249002_002
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 おっ、いい食いっぷりだな。
悪くない味だろ? オレも行きつけの店なんだよ。

voice: vo_adv_1249002_003
カヤ:
【chara 106511 face 2 (joy)】 人通りのすくない場所に案外うまい店ってあるもんでさ。
……暇ができたら今度連れてってやるよ。

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----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1249002_004
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 ……い、意外か?
【chara 106511 face 4 (sad)】 オレだって日がな一日ケンカに明け暮れてるわけじゃない。
たまにはうまい店を探して散策したりもするって。

voice: vo_adv_1249002_005
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 特にこの肉まんは、なんだか懐かしい味がするっつーか……
【chara 106511 face 1 (normal)】 ここいらで食える飯の中でも、特に気に入ってるんだ。

----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1249002_006
カヤ:
【chara 911 face 1 (normal)】 【chara 106511 face 1 (normal)】 ま、なんにせよ話は食いながら聞いてくれ。
こないだオレとキミとでぶっ倒した例の魔物についてなんだけど──

Choice: (4) また楽園の守護者が出たの?
----- Tag 4 -----
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カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】 ああ、生憎な。【chara 106511 face 3 (anger)】 それもまたオレたちギャングのシマでだ。
どうやら楽園の住人はほかにもいるらしい。

voice: vo_adv_1249002_008
カヤ:
【chara 106511 face 3 (anger)】 ……楽園の余波は、オレたちが思っていたより
広い範囲に及んでるみたいだな。

voice: vo_adv_1249002_009
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 しかも、前は郊外に近い場所だったから大事にならなかったが、
【chara 106511 face 3 (anger)】 今度は表通りからそう遠くない路地で目撃された。

voice: vo_adv_1249002_010
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】 このままじゃ騒ぎになるのも時間の問題だ。
【chara 106511 face 6 (surprised)】 それで身内のギャングに話を聞いて回ってたんだけど……

voice: vo_adv_1249002_011
ならず者:
【chara 911 face 2 (joy)】 いやはは、すんません、姐さん。
【chara 911 face 1 (normal)】 うちのギャングの連中にも方々探させたんですが、
【chara 911 face 4 (sad)】 それらしい話は出てきませんで……

voice: vo_adv_1249002_012
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 ……ってことで、キミに助っ人を頼んだわけだ。
【chara 106511 face 6 (surprised)】 なにか思いつかないか? 楽園野郎を見つけ出す冴えた方法をさ。

Choice: (5) 困ったら大人の人を頼る。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1249002_013
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】 迷子の子どもみたいだな……
【chara 106511 face 6 (surprised)】 要はオレたちよりここいらの事情に明るいヤツを頼れってことか?

voice: vo_adv_1249002_014
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 確かにオレたちはこの界隈じゃ新参者だしな。
どこかに都合よく古株のギャングでもいてくれれば話が早いんだが……

voice: vo_adv_1249002_015
ならず者:
【chara 911 face 1 (normal)】 ああ、姐さん、それなら──むぐっ。
ちょうろいいやふに心当たりがありまふよ!

voice: vo_adv_1249002_016
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】 飲み込んでからしゃべれって。
【chara 106511 face 6 (surprised)】 けど身内のギャングはあらかた洗ったろ?
ソイツが古株だとして、話をつけるツテはあるのか?

voice: vo_adv_1249002_017
ならず者:
【chara 911 face 1 (normal)】 いえね、ギャングはギャングでも、元ギャングでして。
子供ができて結婚もしたってんで、足を洗って堅気になったんでさあ。

voice: vo_adv_1249002_018
ならず者:
【chara 911 face 4 (sad)】 もうずいぶん昔のことですが……
【chara 911 face 1 (normal)】 ギャングには珍しく人好きのする男でしてね。
ここいらの連中で集まって盛大な結婚式を挙げたもんです。

voice: vo_adv_1249002_019
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 その口ぶりだと、おまえもソイツとは親しいのか?
よければ顔合わせを頼みたいんだが。

voice: vo_adv_1249002_020
ならず者:
【chara 911 face 6 (surprised)】 いやそれが……ここんとこはめっきり姿を見ねえんです。
【chara 911 face 4 (sad)】 前はちょくちょくこのへんの店にも顔を出してたんですけどね。

voice: vo_adv_1249002_021
ならず者:
【chara 911 face 4 (sad)】 堅気の仕事が忙しいんでしょうなあ。
【chara 911 face 1 (normal)】 ま、便りがないのは良い便りって言いますしね。
元気でやってるといいんですが……

voice: vo_adv_1249002_022
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 ……なら直接訪ねたほうが早そうだな。
【chara 106511 face 4 (sad)】 足を洗ったあとでギャングに絡まれるのはいい気はしないだろうが、
【chara 106511 face 1 (normal)】 ま、ちょろっと話を聞くだけだ。そう邪険にはされないだろ。

voice: vo_adv_1249002_023
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 キミも付き合ってくれるだろ?
堅気のキミがそばにいてくれれば、向こうも話しやすいだろうしな。

Choice: (6) 任せて!
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1249002_024
カヤ:
【chara 106511 face 2 (joy)】 サンキュ。【chara 106511 face 1 (normal)】 そんじゃ早速、先輩ギャングにご挨拶といくか。
【chara 106511 face 6 (surprised)】 ……一応、【chara 106511 face 1 (normal)】 手土産に肉まんを持ってくかな。

voice: vo_adv_1249002_025
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】 ちっ、アイツの描いた地図、とんだデタラメじゃねえか。
結局こんな時間までかかっちまった。

voice: vo_adv_1249002_026
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 住所はここで合ってる、よな……?
あっ、そうだ。悪いがキミがノックしてもらえるか?

voice: vo_adv_1249002_027
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】 ドアを開けたらギャングが立ってて、
家族をビビらせちまったら具合が悪い。【chara 106511 face 6 (surprised)】 小さい娘もいるって話だしな。

Choice: (7) ごめんくださーい。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1249002_028
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 ……反応がないな。ま、考えてみれば堅気だもんな。
この時間じゃ、まだ仕事から戻ってなくてもおかしくは──

voice: vo_adv_1249002_029
???:
【chara 1 face 1 (normal)】 ──ああ、すまない。すこし中が散らかっていてね。
今開けるから、ちょっと待っていてくれないか。

voice: vo_adv_1249002_030
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 お? 【chara 106511 face 1 (normal)】 なんだ、いたのか。【chara 106511 face 6 (surprised)】 ……男の声だったな。
【chara 106511 face 1 (normal)】 ってことは、元ギャングご本人で間違いなさそうだ。

voice: vo_adv_1249002_031
男性:
【chara 414 face 1 (normal)】 やあ。こんにちは。待たせたね。
何のご用かな?

Choice: (8) ちょっとお話を聞きたくて……
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1249002_032
カヤ:
【chara 106511 face 2 (joy)】 よっ。初めましてだな。【chara 106511 face 1 (normal)】 オレはロンクーファミリーのカヤ。
【chara 106511 face 6 (surprised)】 今すこし時間いいか? 話がしたいんだ。

voice: vo_adv_1249002_033
男性:
【chara 414 face 6 (surprised)】 ファミリー……?
ってことは君、ギャングの一味なのか?

voice: vo_adv_1249002_034
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 そう構えねえでくれ。厄介ごとに巻き込む気はない。
ちょっと話に付き合ってくれれば、すぐ帰るから──

voice: vo_adv_1249002_035
男性:
【chara 414 face 6 (surprised)】 それは……【chara 414 face 2 (joy)】 よく来てくれたね!
【chara 414 face 1 (normal)】 いや、来ると知ってればもてなす準備をしておいたのに……
【chara 414 face 2 (joy)】 まあでも、たずねてきてくれてうれしいよ!

voice: vo_adv_1249002_036
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 うん? なんだか妙に……好意的だな。
嫌な顔の一つぐらいされると思ったんだが……

voice: vo_adv_1249002_037
男性:
【chara 414 face 2 (joy)】 さあ、あがってあがって。好きにくつろいでくれ。

voice: vo_adv_1249002_038
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 ……散らかってるとは聞いてたけど……
マジで雑然としてんな。服はそこらに放り出してるし、
食器もテーブルの上に置きっぱなし……

voice: vo_adv_1249002_039
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】 まるで連日パーティーでもしてたみてえだ。
【chara 106511 face 6 (surprised)】 いくら仕事が忙しいからって、ここまで部屋が荒れるもんか……? 

voice: vo_adv_1249002_040
男性:
【chara 414 face 1 (normal)】 ごめん、もっと上等な茶葉があればよかったんだけど、
あらかた飲みつくしてしまってね。【chara 414 face 6 (surprised)】 安物でもよければ──

voice: vo_adv_1249002_041
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 気にすんなって。【chara 106511 face 2 (joy)】 あとこれ、手土産の肉まんだ。
【chara 106511 face 1 (normal)】 アンタにもなじみの店だろ?

voice: vo_adv_1249002_042
男性:
【chara 414 face 2 (joy)】 わあ、ありがとう!
【chara 414 face 1 (normal)】 いや、今でも通ってはいるんだけど、最近はなにかと忙しくて、
あまり顔を出せてなくてね。妻と娘もよろこぶよ。

voice: vo_adv_1249002_043
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 ……家族が帰ってきたら一緒に楽しんでくれよ。
もちろん長居をする気はない。家族団らんの場に、
オレみたいなギャングは似つかわしくないだろ。

voice: vo_adv_1249002_044
男性:
【chara 414 face 2 (joy)】 はは、そんなことはないさ。
【chara 414 face 1 (normal)】 ギャングのみんなだって俺の家族みたいなもんだ。
好きなだけいてくれて構わないよ。

voice: vo_adv_1249002_045
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 お構いなく。話といっても、聞きたいことは一つだからな。

voice: vo_adv_1249002_046
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 アンタの知るギャングのうちで……解散したり、させられたり、
なにかしら憂き目に遭った連中を教えてほしいんだ。

voice: vo_adv_1249002_047
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 特に、それに対して恨み言を吐いてたヤツならなおいい。
【chara 106511 face 6 (surprised)】 ……心当たりねえか?

voice: vo_adv_1249002_048
男性:
【chara 414 face 6 (surprised)】 うーん? 最近じゃ、特に心当たりはないかなぁ。
【chara 414 face 4 (sad)】 小規模なギャングが解散することは、別に珍しくないけど……

voice: vo_adv_1249002_049
男性:
【chara 414 face 1 (normal)】 ここんとこ俺が浮かれすぎてて、耳に入ってないだけかもしれないな。
【chara 414 face 2 (joy)】 ──はは、なんたって新婚ほやほやだからね。

voice: vo_adv_1249002_050
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 ……あ? 新婚?
アンタが結婚したのは、ずいぶん昔のことじゃねえのか?

voice: vo_adv_1249002_051
男性:
【chara 414 face 2 (joy)】 まさか、なにを言ってるんだい?
昨日だってなじみの仲間がたずねてきてくれて、
俺たちの結婚を祝福してくれたばかりだよ。

voice: vo_adv_1249002_052
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】 ……なんだ? 話がまるで嚙み合わねえ。
【chara 106511 face 6 (surprised)】 コイツはいったいなんの──【chara 106511 face 3 (anger)】 いや、「いつ」の話をしてる? 

voice: vo_adv_1249002_053
男性:
【chara 414 face 6 (surprised)】 ……ただ仲間と騒いでばかりいたせいで、
ちょっと妻と娘が拗ねてしまったみたいでね。
【chara 414 face 4 (sad)】 俺がギャングから足を洗ったなんて言ってるんだ。

voice: vo_adv_1249002_054
男性:
【chara 414 face 4 (sad)】 しまいには、就いてもいない堅気の仕事をクビになったせいで、
落ち込んでるのは分かるけど……とか言い出してさ。
【chara 414 face 6 (surprised)】 ここのところ妻は自分の仕事にかまけてばかりで……

voice: vo_adv_1249002_055
男性:
【chara 414 face 2 (joy)】 ははっ、ギャングの俺が堅気の仕事なんて、
【chara 414 face 1 (normal)】 そんなのうまくやっていけるわけないのにさ。

voice: vo_adv_1249002_056
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 ……ヤバい。【chara 106511 face 4 (sad)】 コイツはヤバいぞ。
どんどん気配が大きくなってる。【chara 106511 face 3 (anger)】 冗談だろ、まさかコイツが──

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1249002_057
男性:
【chara 414 face 6 (surprised)】 それにしても、子どもの成長ってすごいよな。
ついこないだまで、俺の背丈の半分にも届かなかったのに。
今じゃ妻の仕事を手伝うまでになって……

voice: vo_adv_1249002_058
男性:
【chara 414 face 4 (sad)】 いつまでも、この幸せに浸っていたいよ。
いつまでも……そう、いつ、までも──

voice: vo_adv_1249002_059
カヤ:
【chara 106511 face 3 (anger)】 ──キミ! 構えろっ! 例のヤツが来るぞ!
コイツが……楽園の住人だっ!

楽園の守護者:
【chara 17111 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1249002_060
カヤ:
【chara 106511 face 3 (anger)】 くそっ、出やがったな……!
まさかドンピシャで出くわすとは。【chara 106511 face 1 (normal)】 捜す手間が省けたぜ!

voice: vo_adv_1249002_061
カヤ:
【chara 106511 face 3 (anger)】 しかし、こんな狭い家の中で暴れようもんなら、
家ごとズタボロになっちまうぞ……いったいどうすれば──

Choice: (9) カヤ、後ろ!
----- Tag 9 -----
楽園の守護者:
【chara 17111 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1249002_062
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 なに!? 【chara 106511 face 4 (sad)】 ……ぐあっ!

voice: vo_adv_1249002_063
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】 ──痛っ、てて……【chara 106511 face 1 (normal)】 ははっ、ケンカするなら表に出ろってか?
願ったり叶ったりだぜ、ったく……

Choice: (10) 大丈夫!?
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1249002_064
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 ああ、一般家庭の窓を割っちまった以外はな。
【chara 106511 face 6 (surprised)】 けど今のは不可抗力だろ……【chara 106511 face 4 (sad)】 あとでボスに頭下げて弁償しないとな。

voice: vo_adv_1249002_065
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 だが、ようやく合点がいった。アイツはさっき、
就いてもない仕事をクビになったとか言ってたよな。

voice: vo_adv_1249002_066
カヤ:
【chara 106511 face 6 (surprised)】 家族のために足を洗ったってのに、堅気に馴染めなくて……
【chara 106511 face 4 (sad)】 それで思い出に閉じこもっちまったんだ。

voice: vo_adv_1249002_067
男性:
【chara 414 face 6 (surprised)】 ──あれ、もう帰るのかい?
もっとゆっくりしていってくれればいいのに。

voice: vo_adv_1249002_068
男性:
【chara 414 face 1 (normal)】 ああ、それとも、俺にケンカの指南を頼みたいのかな?
【chara 414 face 2 (joy)】 いいね、最近体がなまってたんだ。【chara 414 face 1 (normal)】 ギャングの先輩として、
後輩を鍛えてやらなきゃな。

voice: vo_adv_1249002_069
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 ……はっ、上等だ。受けて立ってやる。
オレも拳で語るほうが性に合ってるから──な!

--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1249002_070
カヤ:
【chara 124911 face 1 (normal)】 そら、どこからでもかかってこい。
【chara 124911 face 3 (anger)】 なまり切ったテメェの性根を、叩き直してやるからよ!

voice: vo_adv_1249002_071
男性:
【chara 414 face 2 (joy)】 はははっ、そうこなくちゃね。
【chara 414 face 1 (normal)】 それじゃあ、こっちから仕掛けさせてもらうよ!

楽園の守護者:
【chara 17111 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

voice: vo_adv_1249002_072
カヤ:
【chara 124911 face 3 (anger)】 くそっ、そうは言ったものの……
ぶん殴ってコイツの目を覚まさせたところで、なにが解決する? 

voice: vo_adv_1249002_073
カヤ:
【chara 124911 face 3 (anger)】 楽園から解き放ったとして……
コイツを待ってるのは、つらいばかりの現実だけだ。
【chara 124911 face 4 (sad)】 オレの拳が、いったいなにをしてやれる……? 

voice: vo_adv_1249002_074
カヤ:
【chara 124911 face 3 (anger)】 ……いいや、違うな。
どんな現実が、過酷な未来が待っていたとしても、
それを乗り越えるのはコイツ自身だ。

voice: vo_adv_1249002_075
カヤ:
【chara 124911 face 3 (anger)】 だとしたら、オレにできることは──

voice: vo_adv_1249002_076
カヤ:
【chara 124911 face 3 (anger)】 オラァッ!!

楽園の守護者:
【chara 17111 face 1 (normal)】 ──ギャオオオオオッ!?

voice: vo_adv_1249002_077
男性:
【chara 414 face 6 (surprised)】 へえ、やるね。【chara 414 face 1 (normal)】 すごく筋がいい。
指南なんて必要ないくらいの腕前じゃないか。

voice: vo_adv_1249002_078
カヤ:
【chara 124911 face 1 (normal)】 そりゃどうも。アンタの従えてる手下もなかなかやるな。
【chara 124911 face 3 (anger)】 ──大事な家族にも自慢してみたらどうだ?

voice: vo_adv_1249002_079
男性:
【chara 414 face 6 (surprised)】 家族、に……?
【chara 414 face 4 (sad)】 ああ、いいかもしれないな。そうすれば娘も、
俺や仲間を見習って、いつかは立派なギャングに──

voice: vo_adv_1249002_080
カヤ:
【chara 124911 face 3 (anger)】 なれるもんかよ。
ギャングから足を洗うって、テメェで決めた選択の一つも貫けねえ、
半端者のクソ野郎なんか見習ってたらな。

voice: vo_adv_1249002_081
男性:
【chara 414 face 1 (normal)】 ……は、ははっ……君までなにを言い出すんだ。
【chara 414 face 6 (surprised)】 ギャングから足を洗う? 【chara 414 face 4 (sad)】 そんなのは正しい選択じゃない。

voice: vo_adv_1249002_082
男性:
【chara 414 face 3 (anger)】 アウトローは所詮アウトローだ。
堅気になんてなったところで、うまくいきっこなんかないさ。

voice: vo_adv_1249002_083
男性:
【chara 414 face 3 (anger)】 茨の道に自ら突っ込むようなものだ。
今の幸せを手放してまで、どうしてそんな選択をする必要が──

voice: vo_adv_1249002_084
カヤ:
【chara 124911 face 3 (anger)】 ──そのセリフ、奥さんや娘の前でも吐けるのか?
家族のために茨の道を進むより、テメェにばかり
都合のいい未来を選んでるほうがマシだってな。

voice: vo_adv_1249002_085
男性:
【chara 414 face 4 (sad)】 ……そ、それは……

voice: vo_adv_1249002_086
カヤ:
【chara 124911 face 3 (anger)】 うぬぼれるなよ。
その選択が正しかったかどうか、決めるのはアンタじゃない。
──アンタの家族だろ!

voice: vo_adv_1249002_087
男性:
【chara 414 face 6 (surprised)】 …………っ!!

voice: vo_adv_1249002_088
カヤ:
【chara 124911 face 3 (anger)】 確かにアンタが選んだのは茨の道かもしれねえ。
だが家族を大切にすると決めた、その気持ちに嘘はなかったはずだ。

voice: vo_adv_1249002_089
カヤ:
【chara 124911 face 3 (anger)】 どんなに茨にまみれてようが、家族で歩くと決めた道だ!
テメェの家族が切り開いた、たった一つの未来だ!

voice: vo_adv_1249002_090
男性:
【chara 414 face 4 (sad)】 家族で、歩く……
うぅ……くそっ、くそっ! 俺は……俺は……!

voice: vo_adv_1249002_091
カヤ:
【chara 124911 face 3 (anger)】 なら、その気持ちに従え! がむしゃらに突き進め!
その先の未来で──テメェの家族が待ってんだよっ!!

voice: vo_adv_1249002_092
カヤ:
【chara 124911 face 3 (anger)】 とっとと目を覚ましやがれ、親父さんよっ!!

楽園の守護者:
【chara 17111 face 1 (normal)】 ──ギャオオオオオッ!?

voice: vo_adv_1249002_093
カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】 ……はぁ、やれやれ。なんとかなったか。
拳で解決できないことは、どうも苦手なんだよな。

voice: vo_adv_1249002_094
カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 おかげでクサいセリフを山ほど言っちまった。
恥ずかしい格好に恥ずかしいセリフ、至れり尽くせりだ。

Choice: (11) カヤの言葉が届いたんだね。
----- Tag 11 -----
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カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 ……いいや、そうでもないって。
コイツの中に家族への気持ちが残っていたからこそだよ。

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カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 オレは軽く背中を小突いてやっただけ。
なにが正しい選択かなんて、オレにだって分からないけど──

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カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 心に従いさえすれば、すくなくとも迷わずに済むだろ。
……オレはそう信じてるからな。

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男性:
【chara 414 face 4 (sad)】 ……う、うぁ……
【chara 414 face 6 (surprised)】 なんだ、ここ……外か? 俺はいったいなにを……

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カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 おっ、ようやくお目覚めか?
【chara 106511 face 2 (joy)】 いや、驚いたぜ。急にぶっ倒れちまうんだから。

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男性:
【chara 106511 face 1 (normal)】 【chara 414 face 6 (surprised)】 そ、そうなのかい? 【chara 414 face 4 (sad)】 ……すまない。
ここのところ仕事探しで、根を詰め過ぎていたのかもな。

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カヤ:
【chara 106511 face 1 (normal)】 ま、大事にしてくれ。
【chara 106511 face 4 (sad)】 ……ところでその、この割れた窓についてなんだが、
これには深い事情があってだな──

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女の子:
【chara 415 face 4 (sad)】 ──パパっ!!

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女の子:
【chara 415 face 4 (sad)】 いったいどうしたの!? こんなところで倒れて……
【chara 415 face 6 (surprised)】 ま、窓も割れてるし……【chara 415 face 4 (sad)】 それに、この人たちは誰……?

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男性:
【chara 414 face 6 (surprised)】 あ、ああ……おかえり。
【chara 414 face 4 (sad)】 えっと、パパにもなにがなんだか……

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カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】 あー、悪い。風通しよくしちまって。
【chara 106511 face 1 (normal)】 親父さん疲れてたみたいでな。話の最中に倒れそうになって……
咄嗟に支えようとしたときに、オレが割っちまったんだ。

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カヤ:
【chara 106511 face 4 (sad)】 我ながら言ってて無理あるな、この言い訳……
どう考えてもオレが親父さんをボコってこうなったように見えるよな。

voice: vo_adv_1249002_107
女の子:
【chara 415 face 4 (sad)】 ……お姉さん、ギャングの人?
ねえ、パパ、ひょっとして──

voice: vo_adv_1249002_108
女の子:
【chara 415 face 4 (sad)】 ほんとうに、ギャングに戻っちゃうの……?
このお姉さんたち、パパを連れ戻しにきたんでしょ!?

voice: vo_adv_1249002_109
男性:
【chara 414 face 6 (surprised)】 い、いや……そんなことは……

voice: vo_adv_1249002_110
女の子:
【chara 415 face 4 (sad)】 やだっ! 行かないで、パパ……!
あたし、ママのお手伝いもっともっとがんばるから!

voice: vo_adv_1249002_111
女の子:
【chara 415 face 4 (sad)】 お仕事が見つかるまで、二人でパパのこと助けるって……
ママとも約束したんだもんっ! みんなで一緒にがんばろうって……!

voice: vo_adv_1249002_112
女の子:
【chara 415 face 4 (sad)】 お願い、どこにも行かないで……
ずっとずっと、あたしとママと一緒にいてよ……!

voice: vo_adv_1249002_113
男性:
【chara 414 face 4 (sad)】 ……ああ、もちろんだよ。
どこにも行ったりなんかしない。

voice: vo_adv_1249002_114
男性:
【chara 414 face 3 (anger)】 そんなことは絶対にしないよ。ずっとそばにいる。
だっておまえとママは……俺のいちばん大切な未来なんだから。

Choice: (12) ……信じてよかったね。
----- Tag 12 -----
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カヤ:
【chara 106511 face 2 (joy)】 ははっ、そうだな。
【chara 106511 face 1 (normal)】 クサいセリフも、たまには言ってみるもんだ。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 その後、帰ってきた母親にも事情を説明したカヤたちは、
窓は必ず弁償すると約束して、帰路についたのだった。