イリヤ(儀装束) 第1話
旅支度をして古城に来るよう命じられた{player}。イリヤに遠回しにせがまれて旅行へ繰り出す二人だったが、到着した牧歌的な観光地には、数えきれないほどのトラブルが待ち受けていたのだった。
-------------- situation:
厄日、旅立ち
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
魔族の街での出来事から数日後……
イリヤは{player}に遠出の準備をして
自らの居城に来るよう命じ、その到着を心待ちにしていた。
voice: vo_adv_1262001_000
イリヤ:
【chara 126211 face 2 (joy)】
──うむ、旅支度は万全、身支度も完璧じゃ。
voice: vo_adv_1262001_001
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
……おっと、【chara 126211 face 1 (normal)】
最後の仕上げを忘れておったな。
【chara 126211 face 2 (joy)】
いつぞや手に入れた、このとっておきの香水をひと吹きして……
voice: vo_adv_1262001_002
イリヤ:
【chara 126211 face 2 (joy)】
ふふ、やはりわらわ好みの魅惑的な香りじゃの♪
あやつもきっと惚れ惚れすることじゃろうて──
Choice: (1) お待たせ。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1262001_003
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
どわぁぁぁっ!?
【chara 126211 face 6 (surprised)】
おおお、お主、もう来ておったのか!?
voice: vo_adv_1262001_004
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
そばに寄る前に一声かけぬか!
危うく香水瓶を落とすところだったじゃろ!
うっかり割ると大惨事になるのじゃぞ!
Choice: (2) まだ朝早いから静かにしようと思って……
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1262001_005
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
……確かにミヤコなぞはまだ寝ている時間じゃの。
【chara 126211 face 4 (sad)】
まったくお主ときたら、気が利くのやら利かぬのやら。
voice: vo_adv_1262001_006
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
んんっ、まあそれはそうと……じゃ。
【chara 126211 face 1 (normal)】
刮目するがよい。夜の闇を生地に練り込んだがごとき、
【chara 126211 face 2 (joy)】
艶やかなるこの装束。改めて見ても、呼吸すら忘れる美しさであろう?
voice: vo_adv_1262001_007
イリヤ:
【chara 126211 face 5 (shy)】
ほれ、わらわの耳が気の利いた文句を所望しておるぞ?
主を褒め称えることもまた、眷属の務めであろう。
Choice: (3) 黒い色がよく似合ってる。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1262001_008
イリヤ:
【chara 126211 face 2 (joy)】
ふふ、そうじゃろうそうじゃろう!
お主もわらわと過ごすうちに、美意識が磨かれたようじゃのう。
voice: vo_adv_1262001_009
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
黒は女の美貌をより引き立てる……
【chara 126211 face 2 (joy)】
それが夜を統べる者であるわらわの美貌ともなれば、
世界をひざまずかせることさえ造作ないじゃろうて!
voice: vo_adv_1262001_010
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
して、我が眷属よ。主がこのように着飾っているのじゃから、
此度なぜ呼びたてられたのかも、察しがつくであろう?
Choice: (4) お出かけしたい?
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1262001_011
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
ま、まあ、お出かけといえばそうかもしれぬが。
【chara 126211 face 4 (sad)】
もっとこう、【chara 126211 face 1 (normal)】
特別な……【chara 126211 face 4 (sad)】
よいか、「特別な」【chara 126211 face 1 (normal)】
お出かけじゃぞ?
voice: vo_adv_1262001_012
イリヤ:
【chara 126211 face 2 (joy)】
この艶姿を、あまねく民草にも披露してやらねばならぬ。
【chara 126211 face 1 (normal)】
ならば遠出をして、遠方の市井にも出向かねばなるまい。
voice: vo_adv_1262001_013
イリヤ:
【chara 126211 face 2 (joy)】
わらわたちのように契りを結んだ男女が……
【chara 126211 face 4 (sad)】
まあ主従の契りではあるが──【chara 126211 face 1 (normal)】
皆に祝福されながら、
道行きをともにする……【chara 126211 face 5 (shy)】
ほれ、ここまで言えば分かるじゃろう?
voice: vo_adv_1262001_014
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
さあ、我が眷属よ……ありったけの知恵を絞るのじゃ!
【chara 126211 face 2 (joy)】
この花嫁を思わせる麗しい装い! 特別なお出かけ!
契りを結んだ男女がするもの!
voice: vo_adv_1262001_015
イリヤ:
【chara 126211 face 5 (shy)】
ここまで条件が揃えば、いくらお主でも合点がいこう!
いかにもわらわが言わんとしておるのは、そう! ハネム──
Choice: (5) みんなにもお披露目したいってこと?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1262001_016
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
かーーーっ! もうよいわ! とにかく旅行じゃ旅行!
わらわは旅行に行きたいのじゃ!
voice: vo_adv_1262001_017
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
そこに眷属であるお主がお供するのは当たり前じゃろ!
然るに、遠出の準備をしてくるよう申しつけたのじゃ。
Choice: (6) その旅行、僕も行きたい!
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1262001_018
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
う、うむうむ! お主ならきっとそう言うと思っておったからのう!
【chara 126211 face 2 (joy)】
すでにわらわも旅支度は済ませてあるのじゃ。
voice: vo_adv_1262001_019
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
そうと決まれば、早速出発するとしようではないか。
【chara 126211 face 2 (joy)】
せっかちなお主のこと、今にも駆けだしたくてたまらぬであろうからな。
Choice: (7) 具体的にはどこに行くの?
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1262001_020
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
旅行というのは、見知らぬ景色に出会うことこそが醍醐味じゃからのう。
先に種明かしをされてはつまらぬであろう。楽しみにしておくがよい。
voice: vo_adv_1262001_021
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
さあ、民草もわらわを待ちわびておる。
いざ行かん、まだ見ぬ支配地へと……【chara 126211 face 2 (joy)】
出発じゃ!
voice: vo_adv_1262001_022
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
──見るがよい、我が眷属よ!
【chara 126211 face 2 (joy)】
この小高い丘より見下ろす、風光明媚を極めし絶景を!
Choice: (8) きれいな場所だね。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1262001_023
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
うむ。【chara 126211 face 6 (surprised)】
ランドソルのような都会の喧騒もまた、
わらわの支配力を象徴する場として相応しくはあるが……
voice: vo_adv_1262001_024
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
支配者としての慧眼を曇らせぬためには、
【chara 126211 face 2 (joy)】
こうした景観のよい土地で思索に耽ることも重要なのじゃ。
voice: vo_adv_1262001_025
イリヤ:
【chara 126211 face 5 (shy)】
そ、それにその……
お主と二人きりで過ごす時間も、わらわにとっては大切であるからの。
静かな土地でとっくりと、こう、睦み合う時間というのも──
voice: vo_adv_1262001_026
???:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
【chara 1 face 1 (normal)】
──誰か、誰かいねえかーっ!
たたた、頼むっ! 今すぐ人を呼んでくれ! 一大事なんだ!
voice: vo_adv_1262001_027
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
……な、なんじゃ? 【chara 126211 face 4 (sad)】
なにやら騒がしいのう。
のどかな観光地じゃと聞いてきたというのに……
Choice: (9) 助けに行ってくる!
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1262001_028
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
あっ、これ! お主!
【chara 126211 face 4 (sad)】
……ええい、まだ到着したばかりじゃというのに、
わらわを置いてけぼりにしおって~!
voice: vo_adv_1262001_029
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
しかもあやつめ、荷物も全部ほっぽり出していきおった……!
ぐぬぬ、お、重いのじゃ~……主にわらわの荷物がっ!
Choice: (10) どうしたんですか?
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1262001_030
男性:
【chara 1411 face 6 (surprised)】
だ、誰だい、兄ちゃん? 見ねえ顔だ、観光客さんかい?
【chara 1411 face 4 (sad)】
くつろぎに来てくれたとこ悪いんだが、今はこの村の一大事で……
危ねえからどっかに隠れててくんな!
voice: vo_adv_1262001_031
女性:
【chara 413 face 6 (surprised)】
! ま、待って、この人、剣を持ってるわ!
もしかして、助けに来てくれたの……?
voice: vo_adv_1262001_032
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
──ぜーっ、はーっ!
や、やっと追いついたわ……まったくお主ときたら……
自分の分の荷物ぐらい、持ってゆかぬか……
Choice: (11) ごめん……
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1262001_033
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
ふーっ、まあよいわ。お主は助けを求める声あらば、
いつ何時であれ、じっとしてなどおれぬ性分じゃからな。
【chara 126211 face 1 (normal)】
……わらわもそこが気に入っておる。
voice: vo_adv_1262001_034
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
して、いったい何事じゃ。
【chara 126211 face 1 (normal)】
この地の未来の支配者たるわらわに、事の次第を聞かせてみせよ。
voice: vo_adv_1262001_035
男性:
【chara 1411 face 6 (surprised)】
それがな、俺の牧場に魔物が出たんだ!
それも何匹も……【chara 1411 face 4 (sad)】
誓ってホラは吹いてねえ! 確かに見たんだ!
voice: vo_adv_1262001_036
女性:
【chara 413 face 4 (sad)】
今までこの村に魔物なんて、一度も出たことがないんです。
それなのに今日になって突然……
【chara 413 face 6 (surprised)】
ああ、子どもたちに外に出ないよう言ってこないと!
voice: vo_adv_1262001_037
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
魔物じゃと? 【chara 126211 face 4 (sad)】
やれやれ、月に叢雲花に風……
【chara 126211 face 6 (surprised)】
そこがいずこであろうと、好事には厄介ごとがついて回るものじゃな。
voice: vo_adv_1262001_038
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
わらわに任せておくがよい。
【chara 126211 face 2 (joy)】
そのような無粋な輩、たちどころに蹴散らしてくれるわ。
voice: vo_adv_1262001_039
女性:
【chara 413 face 3 (anger)】
そ、それなら私も……隠れてなんていられないわ!
【chara 413 face 6 (surprised)】
なにか武器になるもの……【chara 413 face 1 (normal)】
そうよ、厨房のフライパンで──
voice: vo_adv_1262001_040
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
ええい、やめよやめよ。そのように腕まくりもせんでよい。
お主たちは、子どもらを安全な場所に集めて隠れておれ。
手出し無用じゃ。
voice: vo_adv_1262001_041
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
……さあ、ゆくぞ。我が眷属よ。【chara 126211 face 2 (joy)】
物見遊山の前に、
ちょっとした余興を楽しもうではないか。
--- Switch scene ---
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_1262001_042
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
──ふん、【chara 126211 face 4 (sad)】
他愛もない。
まったくもって興ざめじゃのう。余興にしても退屈が過ぎるわ。
魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1262001_043
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
ほれ、どうしたのじゃ。【chara 126211 face 2 (joy)】
そのように囀るばかりではつまらぬぞ。
わらわをもっと愉しませよ。
voice: vo_adv_1262001_044
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
そこから一歩でも踏み出せば……
【chara 126211 face 3 (anger)】
この斧に飾られた花束が、お主らの死を悼む手向けとなろうぞ。
voice: vo_adv_1262001_045
イリヤ:
【chara 126211 face 3 (anger)】
わらわの美貌をその眼に焼きつけ、
冥府の地にも、我が威光を語り伝えるがよいわ!
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
………………
voice: vo_adv_1262001_046
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
な、なんじゃ……拍子抜けじゃのう。
【chara 126211 face 1 (normal)】
あやつら、本当に尻尾を巻いて逃げ帰ってしまいおったぞ。
voice: vo_adv_1262001_047
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
こんなのどかな土地に現れたことといい、どうも妙じゃな。
【chara 126211 face 6 (surprised)】
牧場主の話では、なにかを探しておる様子だったそうじゃが……
Choice: (12) お疲れさま!
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1262001_048
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
ふん、わらわの真の姿をもってすれば造作ないことじゃ。
この勇姿を特等席で見られてお主も楽しめたじゃろう。
【chara 126211 face 5 (shy)】
であれば、わらわのことも楽しませてもらわねば……のう?
voice: vo_adv_1262001_049
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
ぐ、具体的にはその、【chara 126211 face 5 (shy)】
契りを結んだ二人に相応の……
あれやこれやがあって然るべきじゃろ?
voice: vo_adv_1262001_050
イリヤ:
【chara 126211 face 5 (shy)】
わらわとて、常日ごろお主の砕身を労っておるんじゃ。
それならお主もこの機会に、あれやこれやで報いてもらわねば──
voice: vo_adv_1262001_051
男性:
【chara 1411 face 6 (surprised)】
す、すげえ! まさかたった一人で魔物を蹴散らしちまうなんてな!
【chara 1411 face 2 (joy)】
はははっ! 渡りに船どころか騎兵隊だぜ!
voice: vo_adv_1262001_052
女性:
【chara 413 face 1 (normal)】
ええ、ありがとうございます、旅のお方。
このフライパンも、持ち出してくる必要なかったみたいね。
voice: vo_adv_1262001_053
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
本当にそのフライパンで魔物と戦うつもりじゃったのか……
【chara 126211 face 1 (normal)】
なかなかに肝が据わっておるな、そこのおなごよ。
voice: vo_adv_1262001_054
女性:
【chara 413 face 2 (joy)】
そ、そうかしら?
【chara 413 face 1 (normal)】
前に旦那が浮気したときに、これで張り倒したら改心したの。
だから魔物も改心してくれるんじゃないかって思って……
voice: vo_adv_1262001_055
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
いや、無理があるじゃろ……【chara 126211 face 6 (surprised)】
しかし悪い虫を追い払うには
冴えた手じゃな。【chara 126211 face 1 (normal)】
わらわも遠からず伴侶を得る身であるからして、
その手管は覚えておくとしようかの。
voice: vo_adv_1262001_056
男性:
【chara 1411 face 2 (joy)】
はは、あんたほど力がありゃ、どんな奴だって浮気なんざできねえだろ。
【chara 1411 face 1 (normal)】
あれだけの魔物を一撃で叩きのめしたんだ。
山道を塞いでるあの大岩だって、木っ端みじんにできちまいそうだぜ。
Choice: (13) 山道を塞いでる……?
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1262001_057
女性:
【chara 413 face 6 (surprised)】
ああ……すこし前に、近くの山道で落石があったの。
方々から人を集めてどかそうとしてるんだけど、
【chara 413 face 4 (sad)】
これが大きくて梃子でも動かなくて……本当に困ってて……
voice: vo_adv_1262001_058
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
──い、嫌な予感がするのじゃ~~~っ!
これどう考えてもわらわたちが大岩をどかす流れじゃろ!
【chara 126211 face 4 (sad)】
わらわが袖にしたとしても、こやつが助けたがるに決まっておる!
voice: vo_adv_1262001_059
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
……そ、そうなのじゃな~。それほどの大岩であれば、
【chara 126211 face 1 (normal)】
新たな観光名所として一見の価値があるやもしれぬな~!
voice: vo_adv_1262001_060
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
しかしわらわたちにも……【chara 126211 face 2 (joy)】
こう、いろいろと予定があってのう。
【chara 126211 face 1 (normal)】
いずれ見物に赴いたときには、景気よく砕いてやらぬでもないが──
Choice: (14) 今から行かない?
----- Tag 14 -----
voice: vo_adv_1262001_061
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
──ぬあーっ! 【chara 126211 face 4 (sad)】
早くその山道とやらに案内するがよいわ!
ダーッと行ってドカッと砕いてパパッと片付けてくれる!
voice: vo_adv_1262001_062
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
じゃが、よいか! これっきりじゃぞ!
わらわたちには、あれやこれやの予定があるのじゃからな!
Choice: (15) あれやこれやって何……?
----- Tag 15 -----
voice: vo_adv_1262001_063
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
あれやこれやは……【chara 126211 face 4 (sad)】
あれやこれやじゃ!
ほれ、お主もお供せぬか。今度はちゃんと荷物も持ってくるのじゃぞ。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
結局、イリヤは村の人々の頼みを次から次へと聞くことになり──
宿屋のベッドに倒れ込むやいなや、子どもの姿になってしまった。
voice: vo_adv_1262001_064
イリヤ:
【chara 126212 face 4 (sad)】
……うぅ~、結局こうなってしまったのじゃ……
voice: vo_adv_1262001_065
イリヤ:
【chara 126212 face 4 (sad)】
こんな土地では魔力を補充するマジックアイテムなぞ、
手に入るアテもないというに、初日で力を使い果たしてしまうとは……
Choice: (16) 本当にお疲れさま……
----- Tag 16 -----
voice: vo_adv_1262001_066
イリヤ:
【chara 126212 face 4 (sad)】
……支配者として、当然の務めを果たしたまでじゃ。
たとえお主が首を突っ込んでいなくとも、
あれほど厄介ごとが山積しておれば、早晩こうなっておったじゃろう。
voice: vo_adv_1262001_067
イリヤ:
【chara 126212 face 1 (normal)】
結局のところはわらわも、お主と似た者同士なのじゃろう。
【chara 126212 face 2 (joy)】
たった一人の民でさえ、困り果てるさまを放ってはおけぬ。
voice: vo_adv_1262001_068
イリヤ:
【chara 126212 face 5 (shy)】
……だからこそ、わらわはお主を……
voice: vo_adv_1262001_069
イリヤ:
【chara 126212 face 5 (shy)】
──「一番の眷属に選んだのじゃ」
【chara 126212 face 6 (surprised)】
……はあ、この言葉を、もっと洒落た場面で
口にしたかったのじゃが、すでに機を逸してしまったのう。
Choice: (17) お主を……?
----- Tag 17 -----
voice: vo_adv_1262001_070
イリヤ:
【chara 126212 face 4 (sad)】
……なんでもないのじゃ。
わらわはすこし横になる。荷ほどきはお主に任せたぞ。
voice: vo_adv_1262001_071
イリヤ:
【chara 126212 face 6 (surprised)】
なんという醜態じゃ……【chara 126212 face 4 (sad)】
こやつを惚れ惚れさせるどころか、
ふて寝を決め込むはめになるなぞ──
voice: vo_adv_1262001_072
???:
【chara 1 face 1 (normal)】
──ごめんくださーい。
お客さま、ちょっとお時間よろしいですか?
voice: vo_adv_1262001_073
イリヤ:
【chara 126212 face 6 (surprised)】
む? この声は昼間の……フライパンのおなごか?
voice: vo_adv_1262001_074
女性:
【chara 413 face 1 (normal)】
昼間は助けていただいて、ありがとうございました!
【chara 413 face 2 (joy)】
お客さん方がうちの宿に泊まってくれるなんて、
うれしいこともあるもんです!
Choice: (18) またなにか困ったことが……?
----- Tag 18 -----
voice: vo_adv_1262001_075
女性:
【chara 413 face 6 (surprised)】
あぁ、いえいえ、【chara 413 face 1 (normal)】
ご夕食をお持ちしたんですよ!
それで、このお料理なんですけどね……
voice: vo_adv_1262001_076
女性:
【chara 413 face 2 (joy)】
村の皆さんが、助けてくれたお礼にって、
たくさんご馳走を持ってきてくれたんですよ。
うちの宿の夕食も合わせて、ほら、こんなに!
voice: vo_adv_1262001_077
女性:
【chara 413 face 2 (joy)】
冷めないうちに召し上がってください。
それじゃ、ごゆっくりどうぞ♪
Choice: (19) ……務めを果たしてよかったね。
----- Tag 19 -----
voice: vo_adv_1262001_078
イリヤ:
【chara 126212 face 2 (joy)】
──ふっ、そうじゃな。なんとも粋な、民からの貢物じゃ。
冷めぬうちにいただこうではないか。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1262001_079
イリヤ:
【chara 126212 face 2 (joy)】
うむうむ。実に美味なごちそうじゃの♪
採れたての素材の味が、生き生きと舌の上で踊っておるわ。
Choice: (20) いくらでも食べれそう。
----- Tag 20 -----
voice: vo_adv_1262001_080
イリヤ:
【chara 126212 face 1 (normal)】
いかにも、素朴だからこそ飽きの来ない味わい……【chara 126212 face 2 (joy)】
まさに絶品じゃな。
贅を尽くした料理もわらわに相応しくはあるが、
そればかりでは飽いてしまうからのう。
voice: vo_adv_1262001_081
イリヤ:
【chara 126212 face 5 (shy)】
五臓に染みわたるようなこの心地……
真に風情ある食事とは、このようなものを言うのじゃろうな──
voice: vo_adv_1262001_082
イリヤ:
【chara 126212 face 6 (surprised)】
こ、これは……【chara 126212 face 1 (normal)】
思いがけず良い雰囲気になっておらぬかっ!?
【chara 126212 face 5 (shy)】
夜の窓辺に二人きり、風情ある食卓を囲み、語らう……
くぅ~、まるで仲睦まじき夫婦のようじゃ!
voice: vo_adv_1262001_083
イリヤ:
【chara 126212 face 5 (shy)】
これこそわらわが待ち望んでいたもの……!
先ほど言い損ねた文句を口にする、絶好の機会ではないか!
【chara 126212 face 6 (surprised)】
い、いやしかし……【chara 126212 face 4 (sad)】
しかし──!
voice: vo_adv_1262001_084
イリヤ:
【chara 126212 face 4 (sad)】
んっ。……ふんっ。ふんん~……っ!
voice: vo_adv_1262001_085
イリヤ:
【chara 126212 face 6 (surprised)】
ゆっ──床に足が届かぬぅぅぅ~~~っ!!
voice: vo_adv_1262001_086
イリヤ:
【chara 126212 face 4 (sad)】
せ、せめてつま先だけでも……はっ。ほっ。くぬっ。
うぅ、ダメじゃ……! 床にかすりもせぬ! ぷらぷらしておる!
voice: vo_adv_1262001_087
イリヤ:
【chara 126212 face 4 (sad)】
こんな、幼子のように足を浮かせていては……
どれほど洒落た言の葉を口にしてみせたところで、
まったく格好がつかぬではないか~っ!!
Choice: (21) 子ども用の椅子もらってこようか……?
----- Tag 21 -----
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1262001_088
イリヤ:
【chara 126212 face 4 (sad)】
なっ! ばっ! お主っ!
どさくさに紛れて子ども扱いするでない! そんなものいらぬわ!
voice: vo_adv_1262001_089
イリヤ:
【chara 126212 face 6 (surprised)】
確かにちょっと……【chara 126212 face 4 (sad)】
んっ。
わらわのあまりの威光に恐れおののいてか……んんっ。
床がひれ伏しておるようじゃが……んんん~っ!
voice: vo_adv_1262001_090
イリヤ:
【chara 126212 face 4 (sad)】
……はあ。これもう完全に終わったのじゃ。
例の文句を口にするのは延期じゃな……
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1262001_091
イリヤ:
【chara 126212 face 4 (sad)】
……ともかく、その気遣いは無用じゃ。
あのおなごを呼びつけて、なにゆえわらわが縮んでおるのかと
あれこれ詮索されても面倒じゃからの……
Choice: (22) あっ、見て見て。
----- Tag 22 -----
voice: vo_adv_1262001_092
イリヤ:
【chara 126212 face 6 (surprised)】
……なんじゃ?
窓の外になにか愉快なものでも歩いておるのか?
Choice: (23) 月がきれいだよ。
----- Tag 23 -----
voice: vo_adv_1262001_093
イリヤ:
【chara 126212 face 6 (surprised)】
……お、お主。その文句は……
voice: vo_adv_1262001_094
イリヤ:
【chara 126212 face 5 (shy)】
──くふっ、まさかわらわが、お主に先を越されるとはのう。
まあ、朴訥が服を着ておるお主のことじゃ。他意はないのじゃろうが……
Choice: (24) どういうこと?
----- Tag 24 -----
voice: vo_adv_1262001_095
イリヤ:
【chara 126212 face 1 (normal)】
お主にしては気の利いたことを言う、と感心しただけじゃ。
【chara 126212 face 6 (surprised)】
確かに空気が澄み渡っておるせいかの。【chara 126212 face 2 (joy)】
なんとも美しい月よ。
……今宵はそれで手打ちとしようではないか。
voice: vo_adv_1262001_096
イリヤ:
【chara 126212 face 1 (normal)】
そら、乾杯がまだじゃったろ?
せっかくの二人きりの夕餉なのじゃ。
わらわたちも、風雅なこの時間を楽しもうではないか。
voice: vo_adv_1262001_097
イリヤ:
【chara 126212 face 2 (joy)】
では──散々な旅行初日を祝して。
【chara 126212 face 5 (shy)】
ふふ、乾杯じゃ♪
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
そうして思うさま晩餐を楽しんだイリヤと{player}は、
月明かりが照らす宿屋の一室で、心地よい眠りについたのだった。