イリヤ(儀装束) 第3話
旅行最終日の翌日。憂鬱な気分で観光地をあとにしたイリヤは、帰路で美しい滝を見つける。そこで{player}の言葉に深く感じ入り、物思いを水に流したイリヤは、思うさま水遊びに興じたのだった。
-------------- situation:
水面の月にて待つ
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
旅行の最終日から、明けて翌日。
帰り支度を済ませたイリヤは、小さく肩をすぼめながら、
空になったトマトジュースのグラスを眺めていた。
voice: vo_adv_1262003_000
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
……はぁ。まさかこんなに予想外の旅行になるとはのう。
……憂鬱な気分になろうともいうものじゃ。
ハネムーンなどと張り切ったのがそもそも間違いじゃったか……
voice: vo_adv_1262003_001
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
あれほど詰め込んだ荷物も、結局ほとんど使わずじまい。
【chara 126211 face 4 (sad)】
せっかくしたためた予定表もチェックリストも、
どれ一つとして埋まっておらぬ。
voice: vo_adv_1262003_002
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
……とはいえ、郷土料理に舌鼓を打ち、美しい景色を眺め、
民草に感謝され、極上のトマトジュースにもありつくことができた。
【chara 126211 face 6 (surprised)】
決して悪い時間ではなかったはずじゃ。
voice: vo_adv_1262003_003
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
ここは実によい土地で、よい旅行じゃった。
【chara 126211 face 6 (surprised)】
しかし、あやつとは……なにもなかった。
voice: vo_adv_1262003_004
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
心に願った、たった一つが手に入らぬならば……
それ以外は全部いらなかったというのにのう。
voice: vo_adv_1262003_005
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
ふん。支配者にあるまじき、浅慮じゃな。
あやつを想えば想うほどに、支配者のあるべき姿からは遠ざかる。
……それならば、もういっそ──
Choice: (1) 馬車の用意ができたよ!
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1262003_006
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
──うむ。では、古城へ帰るとするかの。
……「眷属」よ。
voice: vo_adv_1262003_007
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
んん……なんじゃ、もう夜か。
【chara 126211 face 6 (surprised)】
馬車に揺られるうちに、微睡んでしまったようじゃの。
Choice: (2) よく眠れた?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1262003_008
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
う、うむ。【chara 126211 face 6 (surprised)】
真の姿に戻れたとはいえ、
子どもの姿でいささか無理をしてしまったからのう。
【chara 126211 face 1 (normal)】
すこしばかり疲れていたのやもしれぬ。
voice: vo_adv_1262003_009
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
──いっそこの旅行のすべてが、
【chara 126211 face 6 (surprised)】
騒がしい夢であればよかったものを。
voice: vo_adv_1262003_010
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
今、どのあたりにおるのじゃ?
日も落ちておるし、じきランドソルに着く頃合いかの。
Choice: (3) プラノ平原の途中だよ。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1262003_011
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
そうか。ならば、今しばらくはかかりそうじゃの。
voice: vo_adv_1262003_012
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
はて、どこで話を切り出すべきか……
そもそもなんと言って切り出せばよいのじゃ?
voice: vo_adv_1262003_013
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
自分がこれほど臆病だとは知らなんだわ。
遠からずランドソルに、旅の終わりに辿り着いてしまうというのに──
Choice: (4) イリヤ、見て!
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1262003_014
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
う、うん? どうしたのじゃ、急に馬車を止めて……
Choice: (5) 滝がすごくきれいだよ!
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1262003_015
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
滝……? 【chara 126211 face 4 (sad)】
わ、分かった分かった。馬車から降りればいいんじゃろ。
そのようにぴょんぴょん跳ねずともよい! ウサギかお主は!
voice: vo_adv_1262003_016
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
──こ、これは……なんと幻想的で美しい景色なのじゃ。
【chara 126211 face 2 (joy)】
空に浮かんだ月が、水面にも鏡映しに浮かんでおるぞ……
voice: vo_adv_1262003_017
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
よもやランドソルからほど近い場所で、
これほどの絶景を見られようとは……【chara 126211 face 2 (joy)】
灯台下暗し、じゃな。
Choice: (6) 見知らぬ景色こそ旅行の醍醐味、だよね。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1262003_018
イリヤ:
【chara 126211 face 2 (joy)】
ふっ、わらわの言葉を覚えておったのか。
つくづく聡いやつじゃのう。お主というやつは……
voice: vo_adv_1262003_019
イリヤ:
【chara 126211 face 2 (joy)】
……天上の月と、水面の月。
鏡映しのような似姿でありながら、決して交わらず、
彼方より互いを照らし合う者同士──
voice: vo_adv_1262003_020
イリヤ:
【chara 126211 face 2 (joy)】
まるでわらわと、こやつのようじゃな。
voice: vo_adv_1262003_021
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
……のう、お主。
「吸血鬼は流れ水を渡れない」という話を知っておるか。
Choice: (7) 流れ水を渡れない……?
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1262003_022
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
うむ。吸血鬼の弱点の一つ、などという風説があるがの。
【chara 126211 face 6 (surprised)】
別段、そんなことはないのじゃ。水を渡れぬなら、
水浴びさえままならぬはずじゃからな。
voice: vo_adv_1262003_023
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
しかしわらわは最近になって……
この言葉の真に意味するところが、分かったような気がしてのう。
voice: vo_adv_1262003_024
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
流れ水とはすなわち──
種族や身分の異なる者を隔てる、見えざる境界なのじゃ。
voice: vo_adv_1262003_025
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
流れ水の両岸に立つ者同士は、決して相容れることはない。
支配者と民草。吸血鬼と人間。主と、眷属……
voice: vo_adv_1262003_026
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
お主とわらわも……きっとそうなのやもしれぬ。
voice: vo_adv_1262003_027
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
今後もお主がわらわとともにいれば、【chara 126211 face 4 (sad)】
たとえ香水の力なぞなくとも、
多くの危難がお主に降りかかることじゃろう。
voice: vo_adv_1262003_028
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
そして【chara 126211 face 1 (normal)】
お主はそれでも……平気な顔をして……
わらわについてきてしまうのじゃろうな。
Choice: (8) ……うん。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1262003_029
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
眷属よ。【chara 126211 face 5 (shy)】
わらわはそんなお主が……
たまらなく愛おしく、【chara 126211 face 4 (sad)】
たまらなく恐ろしいのじゃ。
voice: vo_adv_1262003_030
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
たかが旅行に繰り出しただけで、【chara 126211 face 6 (surprised)】
あの有り様じゃろう?
わらわとお主が道行きをともにすれば……
【chara 126211 face 4 (sad)】
互いにいずれ、どうにかなってしまう気がしてならぬ。
voice: vo_adv_1262003_031
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
ならばいっそ……わらわと、お主は……
Choice: (9) 試してみようよ。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1262003_032
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
……試す?
お主、いったいなんの話をして──
voice: vo_adv_1262003_033
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
なぁっ!? なにをするのじゃ! 【chara 126211 face 4 (sad)】
そ、その手を離さぬか……!
【chara 126211 face 6 (surprised)】
わらわをどこへ連れていくつもりなんじゃ!?
voice: vo_adv_1262003_034
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
こここ、こんな岸辺まで近寄らぬでも景色は見えるじゃろうが~!
【chara 126211 face 6 (surprised)】
待て、待たぬか! 【chara 126211 face 4 (sad)】
いやもう待たぬでもよいわ!
せめてなにをするか言え! 無言はやめよ! 不安になるじゃろ!
voice: vo_adv_1262003_035
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
ええい! こんなところまでわらわを引きずってきて……
いったいなにを試そうというんじゃ?
Choice: (10) 水遊びしよう。
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1262003_036
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
み、水遊び……?
【chara 126211 face 4 (sad)】
──こ、これ! どこへ行く! 【chara 126211 face 6 (surprised)】
まさかこの滝つぼで泳ぐつもりか!?
【chara 126211 face 4 (sad)】
お主、泳ぎは不得手であったじゃろ!
voice: vo_adv_1262003_037
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
……そんなに深くないじゃと?
【chara 126211 face 4 (sad)】
だ、だとしても、そのように腰まで水に浸かって……
風邪でもひいたらどうするのじゃ。早く戻ってこぬか!
Choice: (11) イリヤも来て。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1262003_038
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
……お、お主……それは……
voice: vo_adv_1262003_039
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
こ、この流れ水に足を踏み入れてしまえば……
あやつのもとに辿り着いてしまえば……
voice: vo_adv_1262003_040
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
あやつは二度と、人並みの生活に戻れはせぬ。
そしてわらわも──あるべき支配者、ただの主のままではいられぬ。
voice: vo_adv_1262003_041
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
……け、眷属よ。わらわは、わらわは──
Choice: (12) イリヤなら大丈夫だよ。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1262003_042
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
っ! 【chara 126211 face 4 (sad)】
くぁぁぁ~~~っ!
こっ、こんな水ごときが、なんだというん──じゃっ!
voice: vo_adv_1262003_043
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
って、【chara 126211 face 4 (sad)】
冷たぁっ!?
いやっ! 冷たくなどないわ! じきに慣れるじゃろ!
よいか、お主! 動かずそこで待っておれ!
voice: vo_adv_1262003_044
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
──なにが流れ水じゃ! なにが境界じゃ!
あるべき支配者の姿じゃと? そんなものはわらわが決める!
決めるからこその支配者じゃろうが!
voice: vo_adv_1262003_045
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
わらわの自由は、わらわが支配する。誰にも奪わせてなるものか!
流れ水ごときに、屈するわらわでは──ないっ!!
voice: vo_adv_1262003_046
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
……ど、どうじゃ。これで満足かの。
【chara 126211 face 6 (surprised)】
結局お主は、なにが試したかったのじゃ。
Choice: (13) やっぱり平気だったね。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1262003_047
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
……は? ま、まさかお主……
わらわの話した迷信を確かめるために、こんな真似を?
voice: vo_adv_1262003_048
イリヤ:
【chara 126211 face 5 (shy)】
──くはははっ、あはははっ! あっははははっ!
ふ、風説だと言ったではないか! それをお主、わざわざこんな
水浸しになってまで……【chara 126211 face 2 (joy)】
うははははっ!はっははははっ!
voice: vo_adv_1262003_049
イリヤ:
【chara 126211 face 2 (joy)】
まったくもって面白おかしいやつじゃのう!
仮にその話が本当で、わらわがどうにかなってしまったら、
どうするつもりだったのじゃ?
Choice: (14) 大丈夫だって信じてたから。
----- Tag 14 -----
voice: vo_adv_1262003_050
イリヤ:
【chara 126211 face 5 (shy)】
……うん。そうじゃな。
別段、どうということはなかったわ。杞憂じゃったな。
voice: vo_adv_1262003_051
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
さて……主と眷属、揃いも揃って濡れネズミになってしまったことじゃ。
【chara 126211 face 2 (joy)】
だとすれば、やることは一つじゃろ。のう、お主?
Choice: (15) 先手必勝!
----- Tag 15 -----
voice: vo_adv_1262003_052
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
【chara 126211 face 4 (sad)】
ふん、甘いわっ!
【chara 126211 face 1 (normal)】
お主が手元で水鉄砲を作っていたことなぞ、とうにお見通しじゃ!
voice: vo_adv_1262003_053
イリヤ:
【chara 126211 face 2 (joy)】
どうせあとはわらわの城へ帰るだけじゃしのう。
【chara 126211 face 3 (anger)】
お主の頭から爪先まで、全身ずぶ濡れにしてやろうではないか。
voice: vo_adv_1262003_054
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
流れ水などに臆するわらわではないこと──【chara 126211 face 2 (joy)】
証明してくれるわ!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1262003_055
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
ふぅっ──【chara 126211 face 2 (joy)】
最初はいやに冷たく感じたが、慣れてしまえば心地よい。
濡れた肌を夜風が撫ぜるこの感覚……なんとも趣があるのう。
voice: vo_adv_1262003_056
イリヤ:
【chara 126211 face 5 (shy)】
涼やかに湿り、月明かりで青ざめた夜の空気……
闇夜に香りがあるとすれば、こんな匂いがするのかもしれぬな。
そんな香水があれば、今のわらわにはさぞ似合いじゃろうて。
voice: vo_adv_1262003_057
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
やはり、夜はよい。
静かで、優しく……ときに暖かで、ときに冷たい。
voice: vo_adv_1262003_058
イリヤ:
【chara 126211 face 5 (shy)】
宵の静寂こそわらわが心より愛し、支配すべきものにほかならぬ。
【chara 126211 face 2 (joy)】
我が眷属よ。お主もそうは思わぬか?
voice: vo_adv_1262003_059
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
──うむ? 【chara 126211 face 1 (normal)】
おや、おやおやおや……
お主、天上の月などよりも、わらわに見惚れておるようじゃな。
voice: vo_adv_1262003_060
イリヤ:
【chara 126211 face 2 (joy)】
ふふ、水も滴る美貌の吸血鬼、といったところかのう。
月明かりの化粧も加わって……筆舌に尽くしがたい美しさじゃろう?
voice: vo_adv_1262003_061
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
この姿がさぞ気に入ったようじゃが、
【chara 126211 face 5 (shy)】
そこまでじっと見つめられてしまっては……そ、その……
すこしばかり、気恥ずかしいのじゃが。
Choice: (16) すごくきれい……
----- Tag 16 -----
voice: vo_adv_1262003_062
イリヤ:
【chara 126211 face 4 (sad)】
ええい、別に見るのを咎めはせぬが……
お主の眼差し、いささか無遠慮が過ぎるのではないか?
voice: vo_adv_1262003_063
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
……しかし、【chara 126211 face 2 (joy)】
ようやくハネムーンらしいことができたのう。
水浴びなど、いささか子どもじみた戯れであることは否めぬが──
voice: vo_adv_1262003_064
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
なぜじゃろうな、実に清々しい気分じゃ。
支配者としてでも、主としてでもなく……
ただわらわが、わらわの思うままに振る舞うこと。
voice: vo_adv_1262003_065
イリヤ:
【chara 126211 face 6 (surprised)】
こんな自由な心地は、いつ以来じゃろうか。
【chara 126211 face 2 (joy)】
ふふ、いっそのこと、装束の一切を脱ぎ去ってしまいたいほどじゃ。
【chara 126211 face 6 (surprised)】
いや、あやつの前でそんな破廉恥な真似はできぬが……
voice: vo_adv_1262003_066
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
しかしこれもあやつが、【chara 126211 face 5 (shy)】
流れ水の向こう岸へと……
わらわを連れ出してくれたおかげじゃろうな。
voice: vo_adv_1262003_067
イリヤ:
【chara 126211 face 5 (shy)】
見知らぬ景色に出会うことこそ、旅行の醍醐味。
自由という名の未知なる絶景……
わらわは確かにこの眼に映したのじゃ。
voice: vo_adv_1262003_068
イリヤ:
【chara 126211 face 5 (shy)】
……お主には礼を言わねばならぬな。
悠久の時を生きるわらわですら、知りえぬ景色を見せてくれた。
Choice: (17) この場所のこと?
----- Tag 17 -----
voice: vo_adv_1262003_069
イリヤ:
【chara 126211 face 2 (joy)】
ふふ、そうじゃな。そうかもしれぬ。
【chara 126211 face 1 (normal)】
……そら、今宵ばかりは、お主の無遠慮な眼差しを許そうではないか。
わらわの艶姿、しかとその眼に焼き付けておくがよい。
voice: vo_adv_1262003_070
イリヤ:
【chara 126211 face 1 (normal)】
どれほどの歳月が、危難が……
わらわとお主を隔てることがあっても、決して忘れぬようにな。
【chara 126211 face 5 (shy)】
……わらわが選んだ、一番の眷属よ。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
優しい月明かりの下で、水浴びを思うさま楽しんだ
イリヤと{player}は、馬車の御者席で
肩を寄せ合いながら帰路についたのだった。