アキノ(サマー) 第1話
{player}との距離を縮めようとオーマを視察する体でデートに臨むアキノ。だがアプローチはことごとく失敗、さらに怪しげな惚れ薬のせいで秘めた思いを告白しかけるなど散々な目に遭うのだった。
-------------- situation:
オーマの港と恋模様
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
その日、アキノに呼び出された{player}は
待ち合わせ場所に指定されたオーマの港へやってきた。
voice: vo_adv_1267001_000
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
ごきげんよう、あなたさま。
お待ちしておりましたわ!
voice: vo_adv_1267001_001
アキノ:
【chara 126711 face 2 (joy)】
実はあなたさまに折り入ってお願いがありますの。
【chara 126711 face 1 (normal)】
私と一緒に、このオーマの港を巡っていただきたいのです。
voice: vo_adv_1267001_002
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
……というのも、先日の海の水を抜く公共事業で、
巨額の赤字が出ましたの。
【chara 126711 face 4 (sad)】
……それはもう、ミフユさんが卒倒するほどに。
voice: vo_adv_1267001_003
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
もちろん、後悔はしていませんわ。
【chara 126711 face 1 (normal)】
結果として、多くの人のお役に立てたと、自負しております。
【chara 126711 face 4 (sad)】
ですが商売人である以上は、利益を出すことが使命。
voice: vo_adv_1267001_004
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
そこで、損失を補い、さらにオーマを活性化させるために
新規事業を立ち上げることを決めました。
【chara 126711 face 2 (joy)】
あなたさまには、そのアドバイザーとして同行をお願いしたいのです。
Choice: (1) 僕にできるかな……
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1267001_005
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
できますわ! 【chara 126711 face 4 (sad)】
というか、あなたさまでなくては困りますわ!
だって、今回の視察の本当の目的は……
voice: vo_adv_1267001_006
アキノ:
【chara 126711 face 5 (shy)】
あっ、【chara 126711 face 2 (joy)】
いえ……あなたさまの視点で、率直なご意見が聞きたいのですわ。
【chara 126711 face 1 (normal)】
お手伝いしてくださいますわね?
voice: vo_adv_1267001_007
アキノ:
【chara 126711 face 2 (joy)】
さ、さあ! 細々した話は後にして、早速参りましょう。
おほほほほ……
voice: vo_adv_1267001_008
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
オーマを視察するというのは、いわば「表向き」の理由──
【chara 126711 face 5 (shy)】
……このお方と距離を縮めるという真の目的を
知られるわけにはいきませんわ。
voice: vo_adv_1267001_009
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
今まで、私の騎士になっていただきたいと
何度もお願いしては叶えられずにいましたが……
やはり、この方を諦めることなど考えられません。
voice: vo_adv_1267001_010
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
けれど、今回の騒動で、{player}さまが
とても多くの方と懇意にされているのだと改めて実感しました。
voice: vo_adv_1267001_011
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
このまま手をこまねいていては、私専属の騎士に
なっていただく機会を永久に失ってしまうかもしれません……!
voice: vo_adv_1267001_012
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
今の私に求められているのは【chara 126711 face 3 (anger)】
即断即決、先手必勝、猪突猛進の心。
【chara 126711 face 1 (normal)】
ライバルに先んじて、想い人の心を射止めるためには遠慮は無用!
voice: vo_adv_1267001_013
アキノ:
【chara 126711 face 2 (joy)】
夏の日差しに乗じて、この絶好のチャンス、
必ずモノにしてみせますわ!
voice: vo_adv_1267001_014
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
さて、と。
【chara 126711 face 1 (normal)】
大通りまで来ましたけれど……
この辺りは観光客向けのお店が多いようですわね。
voice: vo_adv_1267001_015
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
まずは手近なお店を見つつ、【chara 126711 face 6 (surprised)】
{player}さまと
より親密になるためのプランを考えたいところですが……
voice: vo_adv_1267001_016
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
あら、あなたさま。どちらへ?
voice: vo_adv_1267001_017
土産物屋:
【chara 1 face 1 (normal)】
らっしゃい! オーマの土産物をお探しかい?
Choice: (2) みんなにお土産を買っていきたい。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1267001_018
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
なるほど、ギルドのみなさまへのお土産ですのね。
【chara 126711 face 2 (joy)】
この色とりどりのガラス細工、とってもきれいですわね。
【chara 126711 face 1 (normal)】
オーマは漁港の町だと思っていましたが……
voice: vo_adv_1267001_019
土産物屋:
【chara 1 face 1 (normal)】
流れ着くガラスを溶かして作ってるんだ。
だから一つとして同じものはないのさ。
どれもうちの職人が丹精込めて仕上げてる、いい品だよ。
voice: vo_adv_1267001_020
アキノ:
【chara 126711 face 2 (joy)】
素敵ですわね! あなたさまはどれがお気に召しまして?
今日はどうか遠慮なさらないでくださいまし♪
10個でも、100個でもお望みの物をプレゼントさせていただきます。
Choice: (3) いや、そういうわけには……
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1267001_021
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
もし迷われているのでしたら店の品、
全部買い取らせていただきますわ♪
voice: vo_adv_1267001_022
土産物屋:
【chara 1 face 1 (normal)】
全部!?
あんたのお連れさん、面白いねえ……
voice: vo_adv_1267001_023
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
?
【chara 126711 face 1 (normal)】
良いものを買うことに何のためらいが必要ですの?
voice: vo_adv_1267001_024
土産物屋:
【chara 1 face 1 (normal)】
い、いやぁー。嬢ちゃん、冗談がうまいねぇ。
真顔で言うもんだから、そのまま流されるとこだったよ。
voice: vo_adv_1267001_025
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
いえ、冗談ではありませんわ。
【chara 126711 face 2 (joy)】
こちらでお代は足りまして?
voice: vo_adv_1267001_026
土産物屋:
【chara 1 face 1 (normal)】
足りるっちゃ足りるけどよ、どこからこんな……
こんな分厚い札束見たの初めてだよ……
あんた一体何者なんだい?
voice: vo_adv_1267001_027
アキノ:
【chara 126711 face 2 (joy)】
おーっほっほほ! よく聞いてくださいました!
私【メルクリウス財団】の、アキノ・ウィスタリアと申します。
【chara 126711 face 1 (normal)】
今は視察でオーマの店を回っているところですの。
voice: vo_adv_1267001_028
土産物屋:
【chara 1 face 1 (normal)】
【メルクリウス財団】……アキノ・ウィスタリア……!?
おおおい、母ちゃん! とんでもねぇことになっちまった!
voice: vo_adv_1267001_029
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
それでご主人、こちらで販売しているオーマの名産品について
ランドソルへの販路開拓の相談を──
voice: vo_adv_1267001_030
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
次はこちらのお店ですわね。
名物のトゥンヌスをキャラクター化したオリジナルグッズ……
【chara 126711 face 2 (joy)】
なるほど、新しい着眼点ですわ。
voice: vo_adv_1267001_031
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
名入れ商品の受注生産……【chara 126711 face 2 (joy)】
面白いですわね!
私とあなたさまのペアネーム入りトゥンヌスぬいぐるみも、
発注させていただけますこと?
voice: vo_adv_1267001_032
アキノ:
【chara 126711 face 2 (joy)】
記念品としてもきっとニーズがありますわね♪
恋人たちの夏の思い出にも……ツアーのお土産にしても
喜ばれそうですわ! 【chara 126711 face 1 (normal)】
ランドソルで紹介させていただいてもよろしくて?
voice: vo_adv_1267001_033
グッズ屋:
【chara 1 face 1 (normal)】
おおおお、もちろんです! 実は誰にも振り向いてもらえず……
いつ商売をたたむかと悩んでいたんです……!
ぜひ、うちの商品を広めてください、お願いします!
voice: vo_adv_1267001_034
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
こちらは職人手作りの民芸品のお店でしょうか?
【chara 126711 face 2 (joy)】
木彫りトゥンヌスの置き物なんかもありますのね。
等身大トゥンヌスモニュメントの迫力は凄まじいですわね……
voice: vo_adv_1267001_035
職人:
【chara 1 face 1 (normal)】
そう言ってくださるとは有り難いお客さんじゃ……
だが後継者がおらんでのう……
もうワシの代で終わりにするしかないと、覚悟しておるんじゃ……
voice: vo_adv_1267001_036
オーマ住民1:
【chara 1 face 1 (normal)】
おい、なんかこの辺りにとんでもねぇバイヤーが来てるらしいぞ。
ゴージャスでグラマラスなイカした女が、高笑いしながら
店にある品物、全部買い取っちまうって。
voice: vo_adv_1267001_037
オーマ住民2:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
【chara 1 face 1 (normal)】
俺が聞いたのだと、土地も含めて
店の権利ごと傘下に収めちまうってハナシだ。
もうオーマの8割ほどが買い占められちまったらしい。
voice: vo_adv_1267001_038
オーマ住民3:
【chara 1 face 1 (normal)】
そこの角の店主なんか、顔を札束ではたかれた上に
正座した膝の上に札束を積まれてく地上げを受けたって聞いたぞ。
それも金額に音を上げるまで延々続くってよ。かぁーっ、羨ましいぜ!
voice: vo_adv_1267001_039
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
金に物をいわせて、店を買い漁るだなんて
【chara 126711 face 4 (sad)】
とんでもない方が世間にはいますわね。
品性の欠片もありませんわ。
voice: vo_adv_1267001_040
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
でも、それほどの方なら社交界のパーティーで
一度くらいお会いしてそうなものですが……
【chara 126711 face 4 (sad)】
私の記憶にはありませんわね。【chara 126711 face 6 (surprised)】
一体どこのどなたかしら……?
voice: vo_adv_1267001_041
オーマ住民たち:
【chara 1 face 1 (normal)】
なんでも、アキノ・ウィスタリアって名乗ってたらしい。
voice: vo_adv_1267001_042
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
アキノ・ウィスタリア……そんな方が──【chara 126711 face 6 (surprised)】
って!
私じゃありませんの! 事実無根ですわ!
voice: vo_adv_1267001_043
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
確かに、ちょっと資金に困っているお店には融資の話もしましたし、
引退を考えている方には後継者育成プログラムのお話をしました。
【chara 126711 face 6 (surprised)】
プロモーションをご提案したり、経営のアドバイスもしましたが……
Choice: (4) 大体、事実通りというか……
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1267001_044
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
どこがですの!? 冗談じゃありませんわ!
話に尾ひれどころか、背びれに腹びれまでくっついて
全身ヒレまみれですわよ! 地上げに札束ビンタって何ですの!?
voice: vo_adv_1267001_045
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
はぁ、はぁ……
ただお土産を買うつもりが、どうしてこんなことに……
Choice: (5) お土産ありがとう。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1267001_046
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
……まぁ、あなたさまに喜んでいただけるのなら良かったですわ。
【chara 126711 face 6 (surprised)】
多少変な噂が立ってしまいましたけれど……
【chara 126711 face 1 (normal)】
いずれ収まるでしょうし、些細な問題ですわね。
voice: vo_adv_1267001_047
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
この方にお礼はできましたし。
【chara 126711 face 2 (joy)】
ちゃんと当初の目的は達成しましたわね。偉いですわ、私。
voice: vo_adv_1267001_048
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
……当初の目的?
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1267001_049
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
まずは手近なお店を見つつ、【chara 126711 face 6 (surprised)】
{player}さまと
より親密になるためのプランを考えたいところですが……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1267001_050
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
これじゃ、ただお土産を買い漁っただけじゃありませんの!
【chara 126711 face 4 (sad)】
親密になるどころか、途中からは商談に夢中で、
すっかり目的を忘れてしまってましたわ……!
voice: vo_adv_1267001_051
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
私としたことがなんという失態を……
これじゃ計画どころじゃありませんわよ……
Choice: (6) 計画って?
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1267001_052
アキノ:
【chara 126711 face 5 (shy)】
け、計画……というのは、その……ア、【chara 126711 face 2 (joy)】
アレですわ!
ええっと……そうっ! 新しいビジネスを立てるという計画の!
ですが、ちょっと練り直しが必要そうですわね!
voice: vo_adv_1267001_053
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
ほら、あなたさまもたくさんの荷物を抱えてますし、
一度、そのお土産を置きに戻られた方がよろしいのではなくて?
【chara 126711 face 2 (joy)】
ええ、そういたしましょう。私はこちらで視察を続けていますから。
Choice: (7) すぐに戻ってくるね。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1267001_054
アキノ:
【chara 126711 face 2 (joy)】
いいえ、ゆっくりで大丈夫ですわよ!
むしろ、休憩やお昼寝をされてきても全然オッケーですわ!
【chara 126711 face 6 (surprised)】
……ふぅ、【chara 126711 face 4 (sad)】
行きましたわね。
voice: vo_adv_1267001_055
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
……このままではダメですわ!
何かを贈ったり、いつも通りのアプローチをしたら、
いつも通りの結果にしかならないじゃありませんの!
voice: vo_adv_1267001_056
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
{player}さまと距離を縮めるどころか、
【chara 126711 face 4 (sad)】
かえって開いてしまったような気がしますわ……
voice: vo_adv_1267001_057
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
でも、私専属の騎士になっていただくためには
一体どうすれば良いのかしら……
voice: vo_adv_1267001_058
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
あぁ……考え込みすぎて、
頭がクラクラしてきましたわ。
【chara 126711 face 1 (normal)】
お店に入って休憩としましょう……
voice: vo_adv_1267001_059
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
あら、こんな裏通りに料理店が……?
それにひんやりした空気が……
voice: vo_adv_1267001_060
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
あ、あのー? ごめんくださいまし……?
voice: vo_adv_1267001_061
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
……人の気配がありませんわね。
【chara 126711 face 4 (sad)】
表札は開店中になっていたはずですけれど……
voice: vo_adv_1267001_062
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
…………
voice: vo_adv_1267001_063
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
あのー、もしー……?
voice: vo_adv_1267001_064
オーマの老婆:
【chara 611 face 1 (normal)】
いらっしゃい……
voice: vo_adv_1267001_065
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
きゃあああああああっ!?
voice: vo_adv_1267001_066
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
お、おお、驚かさないでくださいまし!
心臓が口からご挨拶するところだったじゃありませんの!
voice: vo_adv_1267001_067
オーマの老婆:
【chara 611 face 2 (joy)】
ヒーッヒッヒッヒッ……うちの店に入ってきたんだ。
アンタ、何か迷ってることがあるんだろう?
【chara 611 face 1 (normal)】
相談事があるやつが良く来るのさ、この店にはね。
voice: vo_adv_1267001_068
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
相談……? 【chara 126711 face 4 (sad)】
よく分かりませんが、
【chara 126711 face 1 (normal)】
とりあえず飲み物のメニューをくださるかしら?
【chara 126711 face 6 (surprised)】
……それじゃあ、【chara 126711 face 1 (normal)】
このソーダフロートを一つ。
voice: vo_adv_1267001_069
オーマの老婆:
【chara 611 face 2 (joy)】
はい、おまちどう。
【chara 611 face 1 (normal)】
それでアンタ……何か悩みごとがあるのかい?
voice: vo_adv_1267001_070
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
ぎくっ。
【chara 126711 face 4 (sad)】
……どうして分かりますの?
voice: vo_adv_1267001_071
オーマの老婆:
【chara 611 face 2 (joy)】
伊達に年を食っちゃいないからね。
このオーマの世話焼きオババの相談屋に来るなんて、
アンタ……【chara 611 face 1 (normal)】
ツいてるよ。
voice: vo_adv_1267001_072
オーマの老婆:
【chara 611 face 2 (joy)】
仕事や商売の斡旋、人生に関わる大きな悩みから、
明日の天気占い、夕飯の献立相談までなんでもござれだ。
ま、だまされたと思って話していきなよ。ヒッヒッヒッヒッ。
voice: vo_adv_1267001_073
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
これは……【chara 126711 face 4 (sad)】
私のお友達の話なのですが。
その、気になっている殿方がいるようなのです。
voice: vo_adv_1267001_074
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
ただ、その殿方の周りには魅力的な女性が多く……
少し自信を無くしてしまっている、というか。
voice: vo_adv_1267001_075
オーマの老婆:
【chara 611 face 1 (normal)】
なるほど。恋の悩みだね?
voice: vo_adv_1267001_076
アキノ:
【chara 126711 face 5 (shy)】
こっ、ここここっ、恋っ!?
【chara 126711 face 4 (sad)】
いえ! そんな大それた話ではなく、
あくまで騎士としてそばに居てほしいというか……
voice: vo_adv_1267001_077
オーマの老婆:
【chara 611 face 6 (surprised)】
なんでアンタが焦るんだい。
そのお友達の話をしてるんだろうに。
voice: vo_adv_1267001_078
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
お友達? 【chara 126711 face 1 (normal)】
……あ、ああ! そうでしたわね!
【chara 126711 face 2 (joy)】
そう、私のお友達の話ですわ! 私ではなく!
voice: vo_adv_1267001_079
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
私のお友達も、決して魅力が無いわけではないのです。
【chara 126711 face 4 (sad)】
むしろ家柄もよく文武両道、才覚に長けている器量よしなのですが……
voice: vo_adv_1267001_080
オーマの老婆:
【chara 611 face 4 (sad)】
……それだけ自画自賛できるのに、
色恋に関しちゃ勇気が出せないもんなんだねぇ。
voice: vo_adv_1267001_081
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
え? 何かおっしゃいまして?
voice: vo_adv_1267001_082
オーマの老婆:
【chara 611 face 6 (surprised)】
独り言だよ。気にせんどくれ。
voice: vo_adv_1267001_083
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
いくら長所があっても、
振り向いてもらえなければ意味がないのです。
voice: vo_adv_1267001_084
オーマの老婆:
【chara 611 face 1 (normal)】
まぁ、事情は分かったよ。
つまり、そのお友達の恋愛成就をさせたいわけだ。
voice: vo_adv_1267001_085
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
そう! そうなのです!
voice: vo_adv_1267001_086
オーマの老婆:
【chara 611 face 2 (joy)】
なら、解決は簡単だね。
確かこの辺に……あった。
voice: vo_adv_1267001_087
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
なんですの? これは……
voice: vo_adv_1267001_088
オーマの老婆:
【chara 611 face 6 (surprised)】
ん? 【chara 611 face 1 (normal)】
ああ……これが一番手っ取り早いだろ。
【chara 611 face 2 (joy)】
惚れ薬さ。
voice: vo_adv_1267001_089
アキノ:
【chara 126711 face 5 (shy)】
ほ、ほほほ、惚れ薬っ……!?
voice: vo_adv_1267001_090
オーマの老婆:
【chara 611 face 2 (joy)】
それもただの惚れ薬じゃない。
霊験あらたかなオーマの清水で作った恋の秘薬さ。
【chara 611 face 1 (normal)】
魔獣も竜もたまらず恋に落ちるシロモノだよ。
voice: vo_adv_1267001_091
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
霊験あらたかなオーマ秘伝の恋の秘薬……?
【chara 126711 face 4 (sad)】
初めて聞きましたわ、そんなものがあるだなんて。
voice: vo_adv_1267001_092
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
ただの民間伝承……?
もし万が一にも効果があるなら、
あの方の心を射止めるのにきっと役立つはず……
voice: vo_adv_1267001_093
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
……ですが、私は。
voice: vo_adv_1267001_094
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
やめておきますわ。
voice: vo_adv_1267001_095
オーマの老婆:
【chara 611 face 6 (surprised)】
いいのかい? 惚れ薬ったって、
乙女の足りない勇気をちょーっとおまけしてくれるようなもんさ。
voice: vo_adv_1267001_096
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
私は思ったのです。このようなやり方で手に入れたとしても、
それは、そこから歩む道に一生消せない影を落とす……
そんな予感がするのです。
voice: vo_adv_1267001_097
アキノ:
【chara 126711 face 2 (joy)】
ビジネスも戦、恋も戦、そこに遠慮は無用ですわ。
【chara 126711 face 1 (normal)】
ですが、私には私の勝ち方というものがありますの。
voice: vo_adv_1267001_098
オーマの老婆:
【chara 611 face 2 (joy)】
ヒッヒッヒッ、それも一つの答えさね。
そういうのは嫌いじゃないよ。
voice: vo_adv_1267001_099
オーマの老婆:
【chara 611 face 1 (normal)】
それじゃ、このお節介な薬は仕舞っておくとしようかね。
voice: vo_adv_1267001_100
オーマの老婆:
【chara 611 face 6 (surprised)】
おや、なんだいこの手は?
voice: vo_adv_1267001_101
アキノ:
【chara 126711 face 2 (joy)】
お褒めに預かり、大変光栄なのですが……
それはそれとして。備えというものは必要ですわね。
voice: vo_adv_1267001_102
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
一事が万事と申しますし、【chara 126711 face 2 (joy)】
目的を達成するためには
あらゆる手段を使うことを想定する必要がありますわ。
「使えない」と「使わない」は大違いですもの。
voice: vo_adv_1267001_103
オーマの老婆:
【chara 611 face 1 (normal)】
……2000ルピだよ。
voice: vo_adv_1267001_104
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
商談成立ですわね。
【chara 126711 face 6 (surprised)】
これが、恋の秘薬……
voice: vo_adv_1267001_105
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
くんくん……果実のような甘い匂いがしますわね?
【chara 126711 face 4 (sad)】
ここは味も気になるところですが……
Choice: (8) あ、こんなところにいた。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1267001_106
アキノ:
【chara 126711 face 5 (shy)】
ぎくーーーっ!?
voice: vo_adv_1267001_107
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
…………あ。
voice: vo_adv_1267001_108
オーマの老婆:
【chara 611 face 6 (surprised)】
おや、飲んじまったね。
voice: vo_adv_1267001_109
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
い、勢い余って飲んでしまいましたわ!
【chara 126711 face 4 (sad)】
これって、どうなってしまいますの?
voice: vo_adv_1267001_110
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
うっ……? なんだか胸が苦しくて……
体が熱くなってきたような……?
Choice: (9) アキノさん? 大丈夫?
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1267001_111
アキノ:
【chara 126711 face 5 (shy)】
ああ、あなたさまがいつも以上に凛々しく見えますわ……♪
【chara 126711 face 4 (sad)】
いけません、このままじゃ私……!
voice: vo_adv_1267001_112
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
……いえ、ちょっと考え直してみましょう。
【chara 126711 face 6 (surprised)】
この方に飲ませて心を操るのは決して良くありませんが、
私が、自分で飲む分にはセーフではなくって?
voice: vo_adv_1267001_113
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
この胸を焦がすような熱さ……
【chara 126711 face 5 (shy)】
ああ、あなたさまが心配そうに見つめるその瞳が、
【chara 126711 face 2 (joy)】
なぜこんなにも、うれしく感じるのでしょう……!
voice: vo_adv_1267001_114
アキノ:
【chara 126711 face 2 (joy)】
恋の秘薬の力、恐るべしですわ……!
【chara 126711 face 1 (normal)】
そう、恋の秘薬のせいなのですから、
【chara 126711 face 6 (surprised)】
もうこうなったら行けるところまで突き進むしかないのでは?
voice: vo_adv_1267001_115
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
そうです! 全部、この恋の秘薬と夏の暑さと、
あとその他諸々のせいにしてしまって構いません!
【chara 126711 face 2 (joy)】
事ここに至った以上、もう私には前進しかありませんもの!
voice: vo_adv_1267001_116
アキノ:
【chara 126711 face 5 (shy)】
あ、あなたさま……!
その、聞いてほしい話があるのです。
voice: vo_adv_1267001_117
アキノ:
【chara 126711 face 1 (normal)】
私は、あなたさまに専属の騎士になっていただきたいと……
ずっとそうお伝えしてきました。
voice: vo_adv_1267001_118
アキノ:
【chara 126711 face 4 (sad)】
ですが、それは半分だけです。
私の胸の内の半分しかお伝えしていませんでしたの。
voice: vo_adv_1267001_119
アキノ:
【chara 126711 face 2 (joy)】
今なら、勇気を出せる気がしますわ……
【chara 126711 face 5 (shy)】
私、あなたさまに伝えたいことが……!
voice: vo_adv_1267001_120
オーマの漁師:
【chara 1411 face 6 (surprised)】
おーい、婆さま~!
この辺りで店ごと買い占めちまう商人が来てるってよ~!
【chara 1411 face 4 (sad)】
相談に乗ってもらえんかね~?
voice: vo_adv_1267001_121
オーマの漁師:
【chara 1411 face 6 (surprised)】
なんだ、まーた若いモンをからかって遊んでんのか。
【chara 1411 face 4 (sad)】
婆さま、そういう悪い冗談は止めなって言ったろ~?
voice: vo_adv_1267001_122
アキノ:
【chara 126711 face 6 (surprised)】
…………冗、談?
voice: vo_adv_1267001_123
オーマの老婆:
【chara 611 face 6 (surprised)】
ああ。アタシゃ、ちゃんと言ったはずだよ。
【chara 611 face 1 (normal)】
「勇気をちょっとおまけしてくれる」ってさ。
voice: vo_adv_1267001_124
アキノ:
【chara 126711 face 5 (shy)】
え? えぇっと、それって……
voice: vo_adv_1267001_125
オーマの漁師:
【chara 1411 face 4 (sad)】
アンタらも悪かったな。
秘薬だのなんだのって買わされなかったか?
【chara 1411 face 1 (normal)】
ありゃ、ここの婆さまの特製ジュースなんだわ。
voice: vo_adv_1267001_126
アキノ:
【chara 126711 face 5 (shy)】
こ、恋の秘薬というのは嘘でしたの!?
voice: vo_adv_1267001_127
オーマの老婆:
【chara 611 face 2 (joy)】
ヒッヒッヒッ、随分元気な顔になったじゃないか。
そんだけ勇気がありゃ、まじないに頼らなくても何とかなるよ。
【chara 611 face 1 (normal)】
アンタのお友達にもよく伝えておいておくれ。
voice: vo_adv_1267001_128
オーマの老婆:
【chara 611 face 2 (joy)】
にしても、やっぱり若い子をからかうのは楽しいねぇ。
ヒーッヒッヒッヒッヒッ……
voice: vo_adv_1267001_129
アキノ:
【chara 126711 face 5 (shy)】
────っ!!
voice: vo_adv_1267001_130
オーマの老婆:
【chara 611 face 1 (normal)】
おや、もう帰っちまうのかい?
【chara 611 face 2 (joy)】
そっちの坊や、何か悩みがあるなら相談に乗るよ。
voice: vo_adv_1267001_131
アキノ:
【chara 126711 face 3 (anger)】
遠慮いたします! 行きますわよ、あなたさま!
Choice: (10) えーっと……?
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1267001_132
オーマの老婆:
【chara 611 face 1 (normal)】
悩み事があればまたいつでもどうぞ。
【chara 611 face 2 (joy)】
ヒーッヒッヒッヒッヒッ……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
{player}の手を引きながらも、
火照った顔を見られないよう、早足で店を去るアキノなのだった。