シノブ(サマー) 第2話
消えた海の家の店員の捜索依頼を受け調査するシノブだが、協力していた{player}も消えてしまう。怒れるシノブが現場の森に入ると、その鬼気迫る様子に怯えた犯人が現れ意外な真相を語る。
-------------- situation:
夏霊怪異録 帰らずの森
--------------
voice: vo_adv_1271002_000
シノブ:
【chara 127111 face 1 (normal)】
前回もお話しした通り、夏は霊媒師にとってのかき入れ時。
ひっきりなしに舞い込む依頼の中で印象的なものをお話ししましょう。
voice: vo_adv_1271002_001
シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
それは、一人の男性が訪ねてきたことに端を発します──
voice: vo_adv_1271002_002
男性1:
【chara 414 face 6 (surprised)】
あ、あんたが、シノブさんか? 凄腕っていわれてるあの……
voice: vo_adv_1271002_003
シノブ:
【chara 103113 face 6 (surprised)】
凄腕かどうかは判断しかねますが、【chara 103113 face 1 (normal)】
シノブは私です。
【chara 103113 face 6 (surprised)】
ずいぶんと顔色が悪いようですが、いったいどうされましたか?
voice: vo_adv_1271002_004
男性1:
【chara 414 face 4 (sad)】
お、俺のことはいいんだ……【chara 414 face 6 (surprised)】
それより友達を、友達を捜してくれ!
【chara 414 face 4 (sad)】
頼む、あんただけが頼りなんだ!
voice: vo_adv_1271002_005
シノブ:
【chara 103113 face 6 (surprised)】
落ち着いてください。
大丈夫、門前払いするようなまねはしませんから。
voice: vo_adv_1271002_006
男性1:
【chara 414 face 4 (sad)】
す、すまない……順に話すよ。
【chara 414 face 6 (surprised)】
ええと、俺と友達は先日まである海の家でバイトしてたんだ。
voice: vo_adv_1271002_007
男性1:
【chara 414 face 1 (normal)】
そこは店長は見た目こそおっかないけど感じのいい人で、
店の雰囲気も明るくて結構楽しく働いてたんだよ。
voice: vo_adv_1271002_008
男性1:
【chara 414 face 6 (surprised)】
でも一つだけ、店長に厳しく言われてることがあった。
【chara 414 face 3 (anger)】
「店の裏の森には絶対に行かないように」ってさ。
voice: vo_adv_1271002_009
シノブ:
【chara 103113 face 6 (surprised)】
その森はどんなところなのですか?
voice: vo_adv_1271002_010
男性1:
【chara 414 face 6 (surprised)】
なんでも入ったら出られないって噂の心霊スポットらしい。
【chara 414 face 4 (sad)】
危ないから行くな、って話なのかと思ったんだがな……
【chara 414 face 6 (surprised)】
俺たちはそこに店長が食事を持って入ってくのを見ちまったんだ。
voice: vo_adv_1271002_011
シノブ:
【chara 103113 face 6 (surprised)】
食事を持って……【chara 103113 face 1 (normal)】
それは少し妙ですね。
voice: vo_adv_1271002_012
男性1:
【chara 414 face 6 (surprised)】
だろ? だから友達が興味持っちまってさ、
【chara 414 face 4 (sad)】
店長の目を盗んで夜中一人で森に入ったみたいなんだ。
voice: vo_adv_1271002_013
シノブ:
【chara 103113 face 6 (surprised)】
みたい、とは……?
voice: vo_adv_1271002_014
男性1:
【chara 414 face 4 (sad)】
翌日、あいつは店に来なかった。今も消息不明だ。
俺は森でなにかあったんじゃないかって思ってる。
voice: vo_adv_1271002_015
男性1:
【chara 414 face 6 (surprised)】
もしかしたら店長は何か知ってるかもしれない。
【chara 414 face 4 (sad)】
でも、とてもじゃないけど怖くて聞けなかった……
voice: vo_adv_1271002_016
男性1:
【chara 414 face 4 (sad)】
証拠はない。【chara 414 face 6 (surprised)】
けど、あの森には何か恐ろしい秘密が
あるんじゃないかって……
【chara 414 face 4 (sad)】
だから霊媒師のあなたに相談したんだ。頼む、あいつをどうか……
voice: vo_adv_1271002_017
シノブ:
【chara 103113 face 1 (normal)】
……分かりました。
調査の後、しかるべき対応をさせていただきます。
voice: vo_adv_1271002_018
男性1:
【chara 414 face 1 (normal)】
あ、ありがとう! 【chara 414 face 4 (sad)】
どうかあいつのこと助けてやってくれ!
voice: vo_adv_1271002_019
ドクロ親父:
【chara 2411 face 1 (normal)】
おいおい、いいのかシノブ? 安請け合いしちまってよ。
ヒトコワ系ならオレたちの出る幕じゃないぞ。
voice: vo_adv_1271002_020
シノブ:
【chara 103113 face 1 (normal)】
それは調査しなきゃ分からないよ。【chara 103113 face 6 (surprised)】
例の森はたしか
有名な心霊スポットだったはずだから。
voice: vo_adv_1271002_021
ドクロ親父:
【chara 2411 face 1 (normal)】
でもどうやって捜す気だ? そんな森を当てもなく捜索なんて
下手したらこっちが迷っちまうぞ。
voice: vo_adv_1271002_022
シノブ:
【chara 103113 face 6 (surprised)】
さすがにそんなことはしないよ。
できればもう少し情報もほしいし、【chara 103113 face 3 (anger)】
こうなったら……
voice: vo_adv_1271002_023
ドクロ親父:
【chara 2411 face 1 (normal)】
おい、シノブまさか……イヤだぞ、イヤだからなオレは!
voice: vo_adv_1271002_024
シノブ:
【chara 127112 face 1 (normal)】
本日よりこちらでお世話になるシノブです。
接客業は不慣れですが、どうぞよろしくお願いします。
Choice: (1) よろしくお願いします!
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1271002_025
店長:
【chara 911 face 2 (joy)】
はい、よろしくね。【chara 911 face 1 (normal)】
丁度人手が足りなかったから、
君たちみたいにいい子が来てくれて助かるよ。
voice: vo_adv_1271002_026
店長:
【chara 911 face 1 (normal)】
分からないことがあったら何でも聞いて。
僕や他のスタッフがしっかりフォローするからさ。
【chara 911 face 2 (joy)】
気軽にやってよ。【chara 911 face 6 (surprised)】
ああ、でも──
voice: vo_adv_1271002_027
店長:
【chara 911 face 3 (anger)】
店の裏の森には絶対に入らないで。
これだけは必ず守ってほしい。必ずだ。
voice: vo_adv_1271002_028
シノブ:
【chara 127112 face 6 (surprised)】
……分かりました。
voice: vo_adv_1271002_029
店長:
【chara 911 face 2 (joy)】
よし、それじゃあ開店準備に取り掛かろうか!
今日も忙しくなるぞー!
Choice: (2) さっそく警告してきたね。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1271002_030
シノブ:
【chara 127111 face 1 (normal)】
ええ、あの感じから察するに、何か隠しているようですね。
voice: vo_adv_1271002_031
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
それよりオレはまた小僧の手を借りるのが腹立たしいぜ。
あー忌々しいったらありゃしない!
voice: vo_adv_1271002_032
シノブ:
【chara 127111 face 4 (sad)】
すみません、父の言うことは聞き流してください。
【chara 127111 face 6 (surprised)】
でも、あなたに頼りきりなのは否定できませんね……
Choice: (3) 好きでやってることだから大丈夫!
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1271002_033
シノブ:
【chara 127111 face 2 (joy)】
……そう言っていただけると助かります。
【chara 127111 face 1 (normal)】
それでは仕事をしながら情報を集めていきましょう。
voice: vo_adv_1271002_034
シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
店長に怪しまれないよう、
表向きはちゃんと仕事に励むことも忘れないようにお願いします。
voice: vo_adv_1271002_035
シノブ:
【chara 127112 face 1 (normal)】
お待たせしました、シーフードカレーと焼きそばです。
ごゆっくりどうぞ。
voice: vo_adv_1271002_036
シノブ:
【chara 127112 face 2 (joy)】
いらっしゃいませ。3名様ですね? こちらの席にお願いします。
voice: vo_adv_1271002_037
シノブ:
【chara 127112 face 1 (normal)】
オーダー入ります。
ラーメン二つにかき氷イチゴとメロンでお願いします。
voice: vo_adv_1271002_038
バイト仲間:
【chara 3311 face 2 (joy)】
……なあなあ、君と一緒に来た彼女、なかなかいいじゃん。
ちょっと大人しめだけど丁寧で落ち着いた接客、
ホントにこの仕事はじめてなのかね。
Choice: (4) 人と話すのは慣れてるみたいです。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1271002_039
バイト仲間:
【chara 3311 face 2 (joy)】
何? 詳しいじゃん。もしかして君の恋人?
はは、安心しな。俺彼女いるからとったりしないからさ。
Choice: (5) ところで裏の森について知ってますか?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1271002_040
バイト仲間:
【chara 3311 face 1 (normal)】
ん? やっぱ気になる?
【chara 3311 face 4 (sad)】
あの温和な店長が森のことになると急に厳しくなるからな。
voice: vo_adv_1271002_041
バイト仲間:
【chara 3311 face 6 (surprised)】
まあ最近もバイトが森に入って消えたって噂もあるしな。
【chara 3311 face 1 (normal)】
ピリピリするのも分かるよ。
voice: vo_adv_1271002_042
バイト仲間:
【chara 3311 face 4 (sad)】
でも悪いな、俺も詳しいことは知らないんだ。
voice: vo_adv_1271002_043
店長:
【chara 911 face 6 (surprised)】
おーい、立ち話してないで君たちも働いてよー!
voice: vo_adv_1271002_044
バイト仲間:
【chara 3311 face 6 (surprised)】
やっべ、仕事仕事!
voice: vo_adv_1271002_045
シノブ:
【chara 1 face 1 (normal)】
店の営業が終わった後、私と{player}さんは、
こっそりと森の前に合流しました──
voice: vo_adv_1271002_046
シノブ:
【chara 103113 face 2 (joy)】
お疲れさまです。どうにか無事に初日を終えられました。
【chara 103113 face 6 (surprised)】
こういう仕事ははじめてだったのですが、
【chara 103113 face 2 (joy)】
結構楽しいものですね。
voice: vo_adv_1271002_047
シノブ:
【chara 103113 face 6 (surprised)】
霊媒師に相談するお客さんは基本みなさん深刻なので、
【chara 103113 face 2 (joy)】
気軽で明るいやり取りはとても新鮮でした。
voice: vo_adv_1271002_048
シノブ:
【chara 103113 face 6 (surprised)】
も、もちろん情報収集もちゃんとやりましたよ?
【chara 103113 face 4 (sad)】
もっとも、心霊スポットだという噂以上のことは聞けませんでしたが……
Choice: (6) 僕も同じく……
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1271002_049
シノブ:
【chara 103113 face 4 (sad)】
やはり簡単にはいきませんね。
【chara 103113 face 6 (surprised)】
でも、たしかなことは一つ、【chara 103113 face 1 (normal)】
この森は何かあります。
voice: vo_adv_1271002_050
シノブ:
【chara 103113 face 6 (surprised)】
森の中から外にまで強い霊気が溢れてきています。
【chara 103113 face 3 (anger)】
少なくとも無責任な噂だけの心霊スポットでないことはたしかです。
voice: vo_adv_1271002_051
店長:
【chara 911 face 3 (anger)】
君たち、ここで何をしてるんだい?
voice: vo_adv_1271002_052
シノブ:
【chara 103113 face 6 (surprised)】
店長……お疲れさまです。
voice: vo_adv_1271002_053
店長:
【chara 911 face 3 (anger)】
まさか二人とも、森に入ってやしないよね?
voice: vo_adv_1271002_054
シノブ:
【chara 103113 face 1 (normal)】
もちろん。森の中から何か音が聞こえたので、
気になって見に来たのです。
voice: vo_adv_1271002_055
店長:
【chara 911 face 1 (normal)】
……そう。きっと獣かなにかだね。【chara 911 face 2 (joy)】
さあ、今日はもう帰るといいよ。
初日で疲れたよね? 【chara 911 face 1 (normal)】
僕は仕込みがあるから残るけどね。
voice: vo_adv_1271002_056
シノブ:
【chara 103113 face 2 (joy)】
……分かりました。それでは失礼します。
voice: vo_adv_1271002_057
ドクロ親父:
【chara 2411 face 1 (normal)】
あの野郎、きっとシノブが森に入らないよう見張るつもりだぜ。
どうする? あいつの目を盗んで行くのは難しそうだぞ。
voice: vo_adv_1271002_058
ドクロ親父:
【chara 2411 face 1 (normal)】
もういっそぶちのめして口を割らせちまうか? なあ?
voice: vo_adv_1271002_059
シノブ:
【chara 103113 face 4 (sad)】
確証もないのにできるわけないでしょ。【chara 103113 face 6 (surprised)】
急ぎたいのは山々だけど、
【chara 103113 face 4 (sad)】
店長の心証を悪くして動きづらくなるのは避けたいから……
voice: vo_adv_1271002_060
シノブ:
【chara 103113 face 6 (surprised)】
今日のところはこれで引きあげですね。
【chara 103113 face 1 (normal)】
明日以降、様子を見て行動しましょう。
voice: vo_adv_1271002_061
シノブ:
【chara 1 face 1 (normal)】
しかし昼間は店の仕事に追われ、そして閉店後も残る
店長の目をかいくぐり調査するのは難しく、
進展がないまま二日が経過してしまいました──
voice: vo_adv_1271002_062
バイト仲間:
【chara 3311 face 2 (joy)】
なあなあ、今日の夜裏の森に行かないか?
実は俺も前々から気になってたんだよ、あの森。
Choice: (7) え、でも店長が……
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1271002_063
バイト仲間:
【chara 3311 face 2 (joy)】
店長今日は仕入れで夜は店を空けるんだ。
だから行くなら今日がチャンスだぜ。
voice: vo_adv_1271002_064
バイト仲間:
【chara 3311 face 6 (surprised)】
あ、でもシノブちゃんには内緒にしてくれよ?
【chara 3311 face 1 (normal)】
店長不在とはいえ目立たないにこしたことはないからな。
Choice: (8) ……分かりました。行きましょう!
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1271002_065
バイト仲間:
【chara 3311 face 2 (joy)】
いいねいいね! 真面目そうに見えて結構ノリいいじゃん!
【chara 3311 face 1 (normal)】
それじゃあ仕事終わったら森の入り口に集合な。
【chara 3311 face 2 (joy)】
くれぐれも他の人に見つからないようにな。
voice: vo_adv_1271002_066
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
……小僧のヤツ、森に入るようだな。いいじゃねえか、
小僧と店の男なら何かあっても全く問題ないしな。
せいぜいシノブの役に立ってから死にやがれ!
voice: vo_adv_1271002_067
シノブ:
【chara 103113 face 6 (surprised)】
……{player}さんはまだかな?
もう片付けは終わってると思うんだけど。
voice: vo_adv_1271002_068
ドクロ親父:
【chara 2411 face 1 (normal)】
おうシノブ、小僧なら先に帰ったぞ。
なんか用があるとか言ってたな。オレたちも帰ろうぜ。
voice: vo_adv_1271002_069
シノブ:
【chara 103113 face 6 (surprised)】
そう、なの……【chara 103113 face 1 (normal)】
分かった。
voice: vo_adv_1271002_070
シノブ:
【chara 1 face 1 (normal)】
そして翌日、出勤した私に店長が恐ろしい事実を告げたのです──
voice: vo_adv_1271002_071
シノブ:
【chara 127112 face 6 (surprised)】
そんな……あの人が来てないって、本当ですか!
voice: vo_adv_1271002_072
店長:
【chara 911 face 4 (sad)】
うん、もう一人のバイトの子も来てないんだ。
ああ、どうしてこんなことに……
voice: vo_adv_1271002_073
シノブ:
【chara 127111 face 3 (anger)】
……お父さん、昨日{player}さんが先に帰ったって、
それ本当なの?
voice: vo_adv_1271002_074
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
お、おう……そうだったような、そうじゃないような……
voice: vo_adv_1271002_075
シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
お父さんのあの様子、きっと森に入ったんだ。
【chara 127111 face 4 (sad)】
あの人のことだから調査を進めようとしてくれたはず……
voice: vo_adv_1271002_076
シノブ:
【chara 127111 face 4 (sad)】
私のせいだ……私が巻き込んだせいでこんなことに……
何もできなかった自分に怒りを覚えるよ……
voice: vo_adv_1271002_077
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
シノブ、あまり自分を責めるな。小僧が勝手にやったことだし、
一番悪いのは失踪事件の犯人だろう!
voice: vo_adv_1271002_078
シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
犯人……【chara 127111 face 3 (anger)】
そうだね、まだ手遅れと決まったわけじゃない。
この怒りの矛先は元凶にぶつけることにしよう……
voice: vo_adv_1271002_079
シノブ:
【chara 127111 face 3 (anger)】
店長、教えてください。あの森には何があるんですか?
voice: vo_adv_1271002_080
店長:
【chara 911 face 6 (surprised)】
え、し、知らない……僕は何も知らないよ?
voice: vo_adv_1271002_081
シノブ:
【chara 127111 face 3 (anger)】
そんなはずはありません。
あなたが森の中に食事を持っていくのを見た人がいるんですよ。
voice: vo_adv_1271002_082
シノブ:
【chara 127111 face 3 (anger)】
人の命がかかってるのです。どうか正直に答えてください。
voice: vo_adv_1271002_083
店長:
【chara 911 face 4 (sad)】
ひぃっ! し、知らない……僕は何もしてない! 関係ないんだ!
だ、だから勘弁してくれぇ……!
voice: vo_adv_1271002_084
シノブ:
【chara 127111 face 3 (anger)】
……分かりました。店長は何もしていない、ということですね。
それだけ聞ければ十分です。
voice: vo_adv_1271002_085
店長:
【chara 911 face 6 (surprised)】
え、ちょっとシノブちゃん? まさか森に行くつもりじゃ……
【chara 911 face 4 (sad)】
ダ、ダメだよ! あの森は、シ、シノブちゃん!
voice: vo_adv_1271002_086
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
う、うわぁ、シノブのヤツ相当怒ってるな……
ああなったらもうオレでも止められないぞ。
voice: vo_adv_1271002_087
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
おいおい、足元はでこぼこだわ、昼間なのに暗くて道が見づらいわ、
予想よりずっと厄介な森だな。
夜に入ろうもんならマジで出られないかもしれないぜ。
voice: vo_adv_1271002_088
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
シノブ、転んだり迷子にならないよう気を付けて……って、聞いてる?
voice: vo_adv_1271002_089
シノブ:
【chara 127111 face 3 (anger)】
そんなこと気にしてる暇はないし、強い霊気をたどれば問題ないよ。
【chara 127111 face 4 (sad)】
早く行かなきゃ、あの人の元へ。【chara 127111 face 3 (anger)】
そして元凶に罰を……
voice: vo_adv_1271002_090
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
ひえぇ、怒気がビリビリと伝わってくるぞ……
元凶ってヤツ、ご愁傷様だぜ。
voice: vo_adv_1271002_091
シノブ:
【chara 1 face 1 (normal)】
それからほどなくして、私たちは森の中に粗末な小屋を発見しました。
中からは場所に似つかわしくないほどの強い霊気が漏れ出ていました。
voice: vo_adv_1271002_092
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
シノブ、絶対ここだぞ。何がいるのかわからないから慎重に……
voice: vo_adv_1271002_093
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
って、そんなあっさり開けるんじゃない!
voice: vo_adv_1271002_094
シノブ:
【chara 127111 face 4 (sad)】
うっ、酷い臭い……部屋中ゴミだらけ……【chara 127111 face 6 (surprised)】
あっ!
人が倒れてる……!
voice: vo_adv_1271002_095
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
あれは小僧だな。他にも二人いるな。
店のバイトと知らない野郎……きっと依頼の男だぜ。
voice: vo_adv_1271002_096
シノブ:
【chara 127111 face 2 (joy)】
……よかった、3人とも生きてる。
【chara 127111 face 6 (surprised)】
でも全員縛られてるし、頭にケガも……【chara 127111 face 3 (anger)】
犯人がいる、ってことだね。
voice: vo_adv_1271002_097
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
お、落ち着くんだ。こんなとこで暴れたら小僧たちも危ないぞ!
voice: vo_adv_1271002_098
シノブ:
【chara 127111 face 1 (normal)】
分かってる、分かってるよお父さん。
冷静に、そして速やかに見つけて、しかるべき処置をするから。
voice: vo_adv_1271002_099
シノブ:
【chara 127111 face 3 (anger)】
その結果、この世に地獄が展開されてしまうかもしれないけど──
voice: vo_adv_1271002_100
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
ひっ! 静かなのがかえって怖い!
voice: vo_adv_1271002_101
???:
【chara 6311 face 6 (surprised)】
ま、待ってくれ! ぜ、全部白状するから、命だけはどうか……!
voice: vo_adv_1271002_102
シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
あ、え……あなたは……?
voice: vo_adv_1271002_103
盗賊:
【chara 6311 face 4 (sad)】
お、俺はここに潜伏してるしがない盗賊だ……
voice: vo_adv_1271002_104
シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
盗賊……【chara 127111 face 3 (anger)】
そう、あなたがこの人たちを──
voice: vo_adv_1271002_105
盗賊:
【chara 6311 face 6 (surprised)】
ち、違う! 俺じゃない! 【chara 6311 face 4 (sad)】
ほら、俺もこのとおりケガ人だ!
男3人も倒せやしないって!
voice: vo_adv_1271002_106
シノブ:
【chara 127111 face 3 (anger)】
なら何でこんなことになっているのですか?
ウソや言い逃れはご自身のためになりませんよ?
voice: vo_adv_1271002_107
盗賊:
【chara 6311 face 6 (surprised)】
ちゃ、ちゃんと話すから、そんなにすごまないでくれ!
voice: vo_adv_1271002_108
盗賊:
【chara 6311 face 4 (sad)】
お、俺は魔道具を盗んで逃走中、ケガをしてここに隠れ住んでたんだ。
食料は近くの海の家の店長を脅して運ばせてた……
voice: vo_adv_1271002_109
シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
それじゃあ、店長が森に入ったのはそのためということですか……
voice: vo_adv_1271002_110
盗賊:
【chara 6311 face 1 (normal)】
ああ。ついでに店長には森に誰も近づけるなって言っといたんだが、
【chara 6311 face 4 (sad)】
何日か前にそこで倒れてる男が森に入ってきやがった……
voice: vo_adv_1271002_111
シノブ:
【chara 127111 face 3 (anger)】
それで口封じに襲ったのですか?
voice: vo_adv_1271002_112
盗賊:
【chara 6311 face 6 (surprised)】
違う! それに関しちゃ俺は無実だ!
【chara 6311 face 1 (normal)】
そのとき丁度俺は外で一服してたんだ。
voice: vo_adv_1271002_113
盗賊:
【chara 6311 face 4 (sad)】
そしたらそいつ、俺を見て幽霊だと思ったみたいでな。
慌てて逃げようとして、つまづいて頭打って気絶したんだ……
voice: vo_adv_1271002_114
シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
……たしかに、足元は悪いし、視界もきかない夜なら
それもありえますが……【chara 127111 face 3 (anger)】
ではどうして店長に言わなかったのですか?
voice: vo_adv_1271002_115
盗賊:
【chara 6311 face 4 (sad)】
顔を見られたと思ったからだよ。
でも口封じしようと思っても、いざとなったらできなくて……
voice: vo_adv_1271002_116
盗賊:
【chara 6311 face 4 (sad)】
かといって目を覚まして逃げられてもマズいと思って
縛って放置してたんだ。
voice: vo_adv_1271002_117
盗賊:
【chara 6311 face 4 (sad)】
それから、これ以上厄介事が起こらないよう
店長に絶対人を近づけるなって強く言っといたんだが……
voice: vo_adv_1271002_118
シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
今度はこちらのお二人が入ってきたと。
voice: vo_adv_1271002_119
盗賊:
【chara 6311 face 4 (sad)】
ああ、そして全く同じ展開が繰り返されたよ……
【chara 6311 face 6 (surprised)】
で、また縛って途方に暮れてたら、
今度は殺意ゴリッゴリの鬼みたいな女が来るじゃねえか……
voice: vo_adv_1271002_120
盗賊:
【chara 6311 face 4 (sad)】
なんだよこれ、夏の夜の悪夢かよ……
voice: vo_adv_1271002_121
シノブ:
【chara 127111 face 4 (sad)】
……
voice: vo_adv_1271002_122
盗賊:
【chara 6311 face 4 (sad)】
こ、これで全部だ。盗みと脅迫、拘束は俺の仕業だが、
こいつらに危害は何一つ加えちゃいねえ!
voice: vo_adv_1271002_123
盗賊:
【chara 6311 face 6 (surprised)】
なのにこいつら、揃いも揃ってなんで目ぇ覚まさないんだ?
そこまでのケガじゃないだろうに……
voice: vo_adv_1271002_124
シノブ:
【chara 127111 face 1 (normal)】
それはおそらく、あなたが盗んだ魔道具が原因だと思います。
voice: vo_adv_1271002_125
盗賊:
【chara 6311 face 6 (surprised)】
え? あれが?
voice: vo_adv_1271002_126
シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
あくまで推測ですが、【chara 127111 face 1 (normal)】
バイトでの疲労と転倒でのダメージで弱った体に、
魔道具の強い霊気を受けて軽いこん睡状態に陥ったのではないかと。
Choice: (9) ん……あれ、ここは……
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1271002_127
シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
【chara 127112 face 2 (joy)】
{player}さん! よかった……大丈夫ですか?
【chara 127112 face 6 (surprised)】
痛みはありませんか? 吐き気やその他なにかしらの異常は?
voice: vo_adv_1271002_128
バイト仲間:
【chara 3311 face 6 (surprised)】
あれ、シノブちゃん……? 【chara 3311 face 4 (sad)】
えと、この人たち誰……?
voice: vo_adv_1271002_129
男性2:
【chara 1011 face 4 (sad)】
いてて……【chara 1011 face 6 (surprised)】
あれ、何で俺縛られてるの? ていうかここどこ?
voice: vo_adv_1271002_130
シノブ:
【chara 127111 face 1 (normal)】
ここは店の裏の森ですよ。
voice: vo_adv_1271002_131
男性2:
【chara 1011 face 6 (surprised)】
森……【chara 1011 face 4 (sad)】
ああ、そういえば一人で肝試しに入ったような気が……
【chara 1011 face 6 (surprised)】
あ! そうだバイト遅れちまう! 今何時だ?
voice: vo_adv_1271002_132
バイト仲間:
【chara 3311 face 4 (sad)】
うぅ、俺たちも森に入ろうとは言ったけど、
入ってからは全然記憶がないな……
voice: vo_adv_1271002_133
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
きっと頭を打ったショックで、
記憶が曖昧になっちまったんだろうな。
voice: vo_adv_1271002_134
シノブ:
【chara 127111 face 1 (normal)】
入ったら出られないという噂も、
【chara 127111 face 6 (surprised)】
おそらく過去にも今回みたいに転倒し、
不幸な事故になってしまった結果なのかもしれませんね。
voice: vo_adv_1271002_135
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
ケケケ、禁止されてたことやった罰だ、
森の肥やしにならなかっただけありがたく思うことだな。
voice: vo_adv_1271002_136
盗賊:
【chara 6311 face 4 (sad)】
は、はは……なんだよ、だったら大人しく店長に引き渡しゃよかったぜ。
無駄にストレスばっか溜まるし、とことんついてねえや……
voice: vo_adv_1271002_137
シノブ:
【chara 1 face 1 (normal)】
その後盗賊は【王宮騎士団(NIGHTMARE)】に引き渡され、
お店の方たちは念のため病院へと向かいました。
voice: vo_adv_1271002_138
シノブ:
【chara 1 face 1 (normal)】
犯人の自白により謎の失踪事件は解決しました。
真相は極めてシンプルでしたが、思い込みや軽率な行動が
事件を無駄に複雑化させてしまっていました──
voice: vo_adv_1271002_139
シノブ:
【chara 127111 face 4 (sad)】
はぁ……結果的にみなさん無事でよかったけど、
実際に犯罪者が潜んでいたとはいえ、
一人で大騒ぎしてしまって恥ずかしい限りです。
Choice: (10) でも、おかげで助かったよ。
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1271002_140
シノブ:
【chara 127111 face 2 (joy)】
……そう言ってもらえると、少しだけ救われた気がします。
【chara 127111 face 6 (surprised)】
結局心霊は関係ありませんでしたし、色々考えさせられる事件でした。
voice: vo_adv_1271002_141
シノブ:
【chara 1 face 1 (normal)】
後に父はこの時のことをこう振り返りました──
voice: vo_adv_1271002_142
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
アホどものせいで無駄に面倒な事件だったけどよ、
結局シノブ一人で片がついちまったな。
voice: vo_adv_1271002_143
ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
霊媒師があまりこういう事を言いたくはないけどよ、
結局一番怖かったのは人間だったな……我が娘ながら恐ろしいぜ。