シノブ(サマー) 第4話
夏休みの間仕事に追われていたしのぶは、{player}に誘われ彼の学校に赴く。人気のない校舎の散策を楽しんだしのぶは、黄昏時の屋上で自分らしい演出で感謝の想いを伝えるのだった。
-------------- situation:
夏霊怪異録 昏き舎の巡り
--------------
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シノブ:
【chara 127111 face 1 (normal)】
図らずもツアーに隠された陰謀を阻止した私たちは、
帰路へつこうとしていました。
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シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
そこで私たちは不思議な体験をすることになるのです──
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ドクロ親父:
【chara 2414 face 1 (normal)】
やれやれ、休暇のはずがとんでもない目にあっちまったな。
これも小僧がテキトーに決めたせいだ! 死んで詫びやがれ!
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シノブ:
【chara 127111 face 4 (sad)】
やめてお父さん。悪いのは全部ツアコンたちなんだから。
【chara 127111 face 6 (surprised)】
それに……
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シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
それに、少しの間だけでもデ、デートみたいなことできたから
【chara 127111 face 5 (shy)】
そんなに悪い気はしない、かな。
Choice: (1) 大丈夫? 疲れてない?
----- Tag 1 -----
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シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
だ、大丈夫、なんでもない、です……【chara 127111 face 2 (joy)】
あ、見てください。
沖の方で何か光ってますよ? 【chara 127111 face 6 (surprised)】
夜光虫、でしょうか?
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シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
でも、夜光虫はあんな光り方はしない……
【chara 127111 face 4 (sad)】
あ、光がどんどん強くなって、あ、ああっ!
--- Switch scene ---
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
夏休みもそろそろ終わりが近付いてきたある日の夕方、
{player}は街でしのぶと出会う。
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しのぶ:
【chara 103131 face 6 (surprised)】
あ、お久しぶりです{player}さん……
【chara 103131 face 1 (normal)】
今年の夏も暑さが厳しいですが、お体を壊したりしませんでしたか?
Choice: (2) しのぶちゃん、疲れてるみたいだけど……
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1271004_008
しのぶ:
【chara 103131 face 4 (sad)】
実は少々……【chara 103131 face 6 (surprised)】
夏休みで全国から占いのお客さんがたくさん訪れて、
【chara 103131 face 4 (sad)】
毎日忙しかったので……
Choice: (3) じゃあ夏休みどこにも行ってないの?
----- Tag 3 -----
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しのぶ:
【chara 103131 face 4 (sad)】
残念ながら。今日も仕事を終えて帰るところなんです。
【chara 103131 face 1 (normal)】
もっとも夏のレジャーにそれほど興味がないのでいいのですが。
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しのぶ:
【chara 103131 face 4 (sad)】
でも、せっかくの夏休みを仕事に費やすばかりで、
楽しめていないのはちょっと寂しいですけど……
Choice: (4) それならどこか遊びに行こうよ。
----- Tag 4 -----
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しのぶ:
【chara 103131 face 2 (joy)】
……うれしいお誘い感謝します。
【chara 103131 face 4 (sad)】
でも、明日以降も予約が詰まっているので、ちょっと難しいですね。
Choice: (5) じゃあ今から付き合ってよ。
----- Tag 5 -----
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しのぶ:
【chara 103131 face 6 (surprised)】
今から? 【chara 103131 face 4 (sad)】
でもこんな時間からではどこにも行けないのでは……
【chara 103131 face 6 (surprised)】
え、いいところがある? そうなんですね……
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しのぶ:
【chara 103131 face 2 (joy)】
分かりました、行きましょう。【chara 103131 face 1 (normal)】
父が
『こんな時間からどこへ連れ込む気だ、許せん、殺す!』
と言っていますが【chara 103131 face 2 (joy)】
気にしないでください。
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しのぶ:
【chara 103131 face 6 (surprised)】
ええと……ここってあなたの通う学校、ですよね?
もしかしてここへ……?
Choice: (6) ちょっとした冒険は味わえると思うよ。
----- Tag 6 -----
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しのぶ:
【chara 103131 face 1 (normal)】
たしかに他所の学校に入る機会なんてめったにないですが……
【chara 103131 face 6 (surprised)】
あ、ちょっと待って、置いていかないでください……
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しのぶ:
【chara 103131 face 6 (surprised)】
あ、【chara 103131 face 2 (joy)】
部活の練習中ですね。私は部活に入っていないので、
こういう光景は少し新鮮に見えます。
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しのぶ:
【chara 103131 face 1 (normal)】
夏の夕暮れ時に目標に向かってひたむきに汗を流す。
【chara 103131 face 2 (joy)】
高校生の青春って感じがしてちょっと見惚れてしまいます。
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しのぶ:
【chara 103131 face 6 (surprised)】
え? 次は校内を案内する? 【chara 103131 face 4 (sad)】
ほ、本当に入るんですか?
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しのぶ:
【chara 103131 face 4 (sad)】
部外者の私と一緒にいるのを見つかったら
あなたまで怒られてしまうのでは……
voice: vo_adv_1271004_020
しのぶ:
【chara 103131 face 6 (surprised)】
……でも、そのドキドキ感も含めて【chara 103131 face 2 (joy)】
冒険、ですよね。
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しのぶ:
【chara 103131 face 1 (normal)】
先程から父が『止めろ、引き返せ!』と騒いでいますが、
【chara 103131 face 2 (joy)】
ここまで来たのなら、最後までお付き合いします。
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しのぶ:
【chara 103131 face 1 (normal)】
夕暮れ時の人気のない廊下……【chara 103131 face 2 (joy)】
結構雰囲気ありますね。
まるでホラー映画の一場面みたいです。
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しのぶ:
【chara 103131 face 2 (joy)】
日頃から心霊慣れしていても、少しドキドキしてしまいます……
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しのぶ:
【chara 103131 face 6 (surprised)】
ううん、もしかしたらこの人と二人っきりという状況が
ドキドキさせるのかな?
voice: vo_adv_1271004_025
しのぶ:
【chara 103131 face 5 (shy)】
何気ない景色も隣にいる人次第でこんなにも変わるんだ。
【chara 103131 face 1 (normal)】
どちらにしても結構楽しいよ。
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しのぶ:
【chara 103131 face 6 (surprised)】
ここがあなたのクラスの教室……
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しのぶ:
【chara 103131 face 6 (surprised)】
もしあなたと同じクラスで、席も隣同士だったら……
【chara 103131 face 2 (joy)】
ふふ、こんな想像するなんて、私も存外女学生らしいな。
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しのぶ:
【chara 103131 face 6 (surprised)】
何か音が聞こえませんか? これって、足音……?
Choice: (7) 先生の見回りだ! 隠れよう!
----- Tag 7 -----
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しのぶ:
【chara 103131 face 6 (surprised)】
は、はい!
voice: vo_adv_1271004_030
しのぶ:
【chara 103131 face 6 (surprised)】
……行った、みたいですね。【chara 103131 face 2 (joy)】
ふふ、あはは!
はぁ、凶悪な霊と対峙している時より緊張しました。
voice: vo_adv_1271004_031
しのぶ:
【chara 103131 face 2 (joy)】
思った以上の大冒険ですね。【chara 103131 face 6 (surprised)】
ん? あれは……
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しのぶ:
【chara 103131 face 6 (surprised)】
浮遊霊……だいぶ存在が希薄になってる。
【chara 103131 face 1 (normal)】
もうなんの思念も感じない、たださまようだけの無害な存在。
voice: vo_adv_1271004_033
しのぶ:
【chara 103131 face 6 (surprised)】
思い返してみると、夏休みの間中ただひたすら仕事に忙殺され、
何もできなかった私もまた、半ば幽霊みたいなものだったな……
voice: vo_adv_1271004_034
しのぶ:
【chara 103131 face 2 (joy)】
なんだか久しぶりに人並みの女学生に戻った気がする。
{player}さんには感謝しないと。
voice: vo_adv_1271004_035
しのぶ:
【chara 103131 face 2 (joy)】
せっかくだし、この楽しくも少しだけ怖い冒険の最後は
私らしいやり方で想いを伝えたいな……
Choice: (8) どうかしたの?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1271004_036
しのぶ:
【chara 103131 face 2 (joy)】
いえ、なんでもありません。
【chara 103131 face 6 (surprised)】
あの、もしよろしければ屋上、行ってみたいのですが……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1271004_037
しのぶ:
【chara 103131 face 2 (joy)】
……夕陽、キレイですね。ゾッとするほどの赤と
黒い影が満たすこの時間を、黄昏時といいます。
voice: vo_adv_1271004_038
しのぶ:
【chara 103131 face 1 (normal)】
隣にいる人の顔も分からない、「誰そ彼」時。
【chara 103131 face 6 (surprised)】
ならば、今あなたの隣にいるのは、本当に上喜しのぶでしょうか?
voice: vo_adv_1271004_039
しのぶ:
【chara 103131 face 1 (normal)】
黄昏時は逢魔が時とも呼ばれます。
魔の者に逢うというこの時間。
voice: vo_adv_1271004_040
しのぶ:
【chara 103131 face 1 (normal)】
もしかしたら私は──幽霊かもしれませんよ?
voice: vo_adv_1271004_041
しのぶ:
【chara 103131 face 2 (joy)】
……ふ、ふふ、冗談です。私は正真正銘、上喜しのぶです。
voice: vo_adv_1271004_042
しのぶ:
【chara 103131 face 1 (normal)】
もっとも、幽霊になりかけていたのは本当ですが……
Choice: (9) 何か言った?
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1271004_043
しのぶ:
【chara 103131 face 2 (joy)】
いえ、何も。【chara 103131 face 1 (normal)】
ただあなたは霊に憑かれやすい体質、
黄昏時に限らずどこかで恐ろしい怪異と遭遇するかもしれません。
voice: vo_adv_1271004_044
しのぶ:
【chara 103131 face 2 (joy)】
でも、その時は私が全力でお守りします。必ずです。
それが私らしさを取り戻してくれたあなたへの恩返しになるから……
voice: vo_adv_1271004_045
しのぶ:
【chara 103131 face 6 (surprised)】
分からなくていいんです。【chara 103131 face 2 (joy)】
さあ、そろそろ出ましょうか。
閉じ込められでもしたら父がまたうるさいので。
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1271004_046
アメス:
【chara 190011 face 5 (shy)】
かーっ! 青春! いい青春じゃない!
【chara 190011 face 2 (joy)】
こういうの、こういうのもっとちょうだい!
voice: vo_adv_1271004_047
アメス:
【chara 190011 face 6 (surprised)】
あんた普段はクソニブチンだけど、
時々こういうファインプレー見せるから目が離せないのよね。
voice: vo_adv_1271004_048
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】
おかげでシノブも助けられたしね。
voice: vo_adv_1271004_049
アメス:
【chara 190011 face 6 (surprised)】
あの子はその異能ゆえに人とは半歩ずれてるようなとこがあって、
ちょっと危うい感じもあるのよね。
voice: vo_adv_1271004_050
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】
そんなシノブをこちら側に繋ぎ留めるのがあんたという存在よ。
voice: vo_adv_1271004_051
アメス:
【chara 190011 face 1 (normal)】
シノブはあんたを守るって決めているけど、
あんたたちは互いに守り守られる仲でいなさい。
voice: vo_adv_1271004_052
アメス:
【chara 190011 face 2 (joy)】
それが二人の幸福でもあるからね。
それじゃあ今日はここまで。ばいばーい!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1271004_053
シノブ:
【chara 127111 face 4 (sad)】
……あれ、すみません。ちょっと眠ってしまいました。
【chara 127111 face 6 (surprised)】
この夏の疲れが出たのでしょうか……
voice: vo_adv_1271004_054
シノブ:
【chara 127111 face 2 (joy)】
でも、夢の中で楽しい夏のひと時を過ごしていたような気がします。
真っ赤な夕陽が印象的な、そんな夢……
voice: vo_adv_1271004_055
シノブ:
【chara 127111 face 1 (normal)】
残念ながら陽はとっくに沈んでいますが、
【chara 127111 face 2 (joy)】
見てください、星がキレイですよ。
voice: vo_adv_1271004_056
シノブ:
【chara 127111 face 2 (joy)】
トラブルはありましたけど、あなたとこうして星空を見られたなら、
それはもういい思い出です。
voice: vo_adv_1271004_057
シノブ:
【chara 127111 face 6 (surprised)】
でも……【chara 127111 face 2 (joy)】
私、ちょっと欲が出てしまいました。
【chara 127111 face 1 (normal)】
これではまだ足りないって。
voice: vo_adv_1271004_058
シノブ:
【chara 127111 face 2 (joy)】
夏はまだまだこれからです。だから……
【chara 127111 face 5 (shy)】
だから、もっと私と一緒に思い出を作ってくれませんか?
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シノブ:
【chara 127111 face 5 (shy)】
思い出すのも大変なくらいいっぱいの思い出を!
voice: vo_adv_1271004_060
シノブ:
【chara 1 face 1 (normal)】
不思議なくらい自然に、私はそう口にしていたのでした。