レイ(アストラル) 第2話
修行の合間、ふいに家族の話題に触れたシナツへ反射的に突き放した態度を取ってしまうレイ。しかし、それが不器用なシナツの思い遣りからの行動だと分かると、レイはその温かな心遣いに感謝するのだった。


-------------- situation:
不器用な私たちは
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 属性の力を使いこなすため、
{player}たちは修行を続けていた。

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レイ:
【chara 128811 face 3 (anger)】 いくぞ、シナツ!

voice: vo_adv_1288002_001
シナツ:
【chara 129211 face 1 (normal)】 ……力の扱いにも慣れてきたようだな。
最初の頃に比べれば大したものだ。

voice: vo_adv_1288002_002
レイ:
【chara 128811 face 2 (joy)】 ああ、【chara 128811 face 3 (anger)】 それに……こんな芸当もできる!

voice: vo_adv_1288002_003
シナツ:
【chara 129211 face 6 (surprised)】 ……風の力で剣速を上げたか……!
【chara 129211 face 2 (joy)】 ふふ、悪くない応用だ。

voice: vo_adv_1288002_004
レイ:
【chara 128811 face 3 (anger)】 あなたに教えを乞える時間も限られている。
なら、その中で私にできることをしなければならない。
私たちが先に進むために。……そこだっ!

voice: vo_adv_1288002_005
シナツ:
【chara 129211 face 1 (normal)】 …………時間は限られている、か。

voice: vo_adv_1288002_006
シナツ:
【chara 129211 face 1 (normal)】 ……私がこの世界に居られる時間は僅かしかない。
レイ。キミと邂逅を果たせたことさえ、奇跡と呼ぶべきだろう。

voice: vo_adv_1288002_007
シナツ:
【chara 129211 face 7 (special_a)】 ……流転する運命の中で引き当てた、極小の確率。
この機を逃せば、二度は起こらないだろう奇跡……

voice: vo_adv_1288002_008
シナツ:
【chara 129211 face 1 (normal)】 ……今、私が居る間に為せる事。
そして為すべき事……解決すべき課題は、やはり……

voice: vo_adv_1288002_009
レイ:
【chara 128811 face 6 (surprised)】 シナツ、剣を仕舞って……どうかしたか?

voice: vo_adv_1288002_010
シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】 ……レイ。
キミの家族はどうしている?

voice: vo_adv_1288002_011
レイ:
【chara 128812 face 6 (surprised)】 家族? 【chara 128812 face 4 (sad)】 ……さあ、どうしているのやら。
便りが無いなら無事に暮らしているんだろう。

voice: vo_adv_1288002_012
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】 その様子だと……連絡は取ってなさそうだな。

voice: vo_adv_1288002_013
レイ:
【chara 128812 face 4 (sad)】 何かあれば家の使いが飛んでくるだろうさ。
しかし、あなたがその話題を口に出すとは……

voice: vo_adv_1288002_014
レイ:
【chara 128812 face 3 (anger)】 ……異なる世界とはいえ自分のことだ。
愉快な話題かどうかくらいは、分かってくれていると思っていたが。

voice: vo_adv_1288002_015
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 ……そうだな。
すまない、安易に触れるべき話題ではなかった。

voice: vo_adv_1288002_016
レイ:
【chara 128812 face 4 (sad)】 ………………

voice: vo_adv_1288002_017
レイ:
【chara 128812 face 4 (sad)】 ……いいさ。
だけど、これ以上この話を続けるつもりはない。

voice: vo_adv_1288002_018
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 ……状況は同じなのか。
この世界の『レイ』も……

voice: vo_adv_1288002_019
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 ………………

voice: vo_adv_1288002_020
レイ:
【chara 128812 face 6 (surprised)】 ……シナツ? 【chara 128812 face 4 (sad)】 どうしたんだ?

voice: vo_adv_1288002_021
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 ……いや、なんでもない。
【chara 129212 face 1 (normal)】 続きを始めよう。

Choice: (1) はーい。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1288002_022
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 やあ。キミ、ちょっといいかな?

voice: vo_adv_1288002_023
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 急に押しかけてすまない。
相談があるんだけど……【chara 100311 face 4 (sad)】 シナツのことなんだ。

voice: vo_adv_1288002_024
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 その、少し刺々しく当たってしまっただろう?
私の……家族の話題が出た時に。

voice: vo_adv_1288002_025
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 キミも知っての通り、私と家族の仲はあまり良くない。
【chara 100311 face 6 (surprised)】 元々は家が嫌で飛び出してきたからね。

voice: vo_adv_1288002_026
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 シナツは異なる世界から来た、もう一人の私だ。
【chara 100311 face 4 (sad)】 他ならぬ彼女だからこそ、私が家族の話題に触れられたくないことを。
その意味をよく知っているはずなんだ。

voice: vo_adv_1288002_027
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 だけど、シナツは今まで好意的に接してくれている。
時間があれば、修行に付き合ってくれているし……
【chara 100311 face 4 (sad)】 その、親しくしようとしてくれているのも、分かる。

voice: vo_adv_1288002_028
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 そんな彼女に対して、私の態度は不躾だった。
だから……その、お詫びをしたいんだ。

voice: vo_adv_1288002_029
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 いや、詫びるだけじゃなく……礼を伝えたい。
【chara 100311 face 4 (sad)】 そのための品選びを手伝ってくれないか?

Choice: (2) それなら急がないとね。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1288002_030
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 キミ……【chara 100311 face 2 (joy)】 ありがとう。
そうと決まれば早速行動に移そう。

voice: vo_adv_1288002_031
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 街に出かける準備をしてくるから、外で合流しよう。
【chara 100311 face 2 (joy)】 ……じゃあ、また後で。

Choice: (3) 僕も準備しないと。
----- Tag 3 -----
Choice: (4) レイ?
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1288002_032
シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】 …………レイではないよ。
【chara 129212 face 4 (sad)】 期待外れになってしまったのなら……すまない。

voice: vo_adv_1288002_033
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】 ……キミ。
申し訳ないが、少し時間をもらえるだろうか。

voice: vo_adv_1288002_034
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 その……【chara 129212 face 1 (normal)】 キミにしか頼めない相談があるんだ。

voice: vo_adv_1288002_035
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 シナツの好み……といっても、
自分のことはあまり語らないからな。
【chara 100311 face 2 (joy)】 まったく、誰に似たんだか……

voice: vo_adv_1288002_036
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 それにしても遅いな……
いつもならこんなに時間はかからないのに。

Choice: (5) 待たせてごめん。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1288002_037
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 やっと来た。【chara 100311 face 2 (joy)】 もう、遅いよ?
【chara 100311 face 1 (normal)】 一体何をして……

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シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】 ……レイ。

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レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 シナツ!? なぜここに……!

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シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 ……その、【chara 129212 face 1 (normal)】 少し時間はあるだろうか。

voice: vo_adv_1288002_041
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 いや、その……【chara 100311 face 4 (sad)】 すまない!
急用で、街まで買い物に行ってくる。
冒険用の備蓄品を切らしていたから。

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シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 ……そ、そうか。
それなら、仕方ない……な。

voice: vo_adv_1288002_043
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 ……そんなに落ち込まれると心苦しいじゃないか。
【chara 100311 face 6 (surprised)】 だが、今、贈り物のことを知られるわけにはいかない。

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レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 すまない、シナツ。この件も後でまとめて必ず詫びる。
だから今は、説明できないことを許してくれ。

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レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 店の数も多いし、この辺りなら
贈り物選びには問題なさそうだ。

voice: vo_adv_1288002_046
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 しかし、何がいいんだろう……
あまりかさばる物だと邪魔になるだろうし。

Choice: (6) 手料理でリベンジ……とか?
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1288002_047
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 手料理……【chara 100311 face 4 (sad)】 手料理か…………

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レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 いや……悪いアイデアではないと思う。
【chara 100311 face 4 (sad)】 ただ今回に限っては、あのシチューの件があるだろう?

voice: vo_adv_1288002_049
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 どうにかユイには許してもらえたけれど、
あの笑顔で優しく問い詰められる恐ろしさは……
そうだね、ちょっとやめておこうか……

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レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 っと、すまない。大丈……

voice: vo_adv_1288002_051
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】 ……レイか。怪我はないか?

voice: vo_adv_1288002_052
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 シナツ!? 【chara 100311 face 4 (sad)】 どうしてここに……

voice: vo_adv_1288002_053
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 それは……
………………【chara 129212 face 1 (normal)】 いや、なんでもない。

voice: vo_adv_1288002_054
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】 レイの方こそ、買い出しは済んだのか。
【chara 129212 face 1 (normal)】 ……む、まだ途中のようだな。
荷物持ちが必要なら声をかけなさい。私も手伝おう。

voice: vo_adv_1288002_055
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 い、いや! 大丈夫だ!
【chara 100311 face 6 (surprised)】 それより、私は向こうの方を見てこよう。
ここらでの買い物はキミに任せる!

voice: vo_adv_1288002_056
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 シナツが居るとは予想外だった……
【chara 100311 face 6 (surprised)】 食材を見て何をしていたんだ?
まさか料理に目覚めたとか……【chara 100311 face 4 (sad)】 いや、それはないか。

voice: vo_adv_1288002_057
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 でも、キミが足止めしてくれたおかげで
なんとか贈り物を準備できたよ。【chara 100311 face 2 (joy)】 あとは帰るだけだね。

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レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ここは……釣具店か。
【chara 100311 face 1 (normal)】 シナツも、釣りに興味あったりするんだろうか。

voice: vo_adv_1288002_059
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ………………

Choice: (7) ちょっと見ていく?
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1288002_060
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 い、いや。今回は贈り物を探しに来たんだ。
【chara 100311 face 4 (sad)】 目的の品は調達したわけで、寄り道をしている場合じゃ……

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レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 わぁ、すごいな……見て、キミ!
リール部分に魔道具を使用した最新式の釣り竿だって。
【chara 100311 face 1 (normal)】 自動巻き取り機能がついてるのはありがたいね。

Choice: (8) すごいね。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1288002_062
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 ね。こっちは竹を使った職人による一点物だ。
【chara 100311 face 2 (joy)】 自然の風合いに丁寧な仕上げ……惚れ惚れするよ。

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レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 今の釣り竿は気に入ってるけど、もう一本あってもいいのかな。
素材が違うだけで、手応えがぐっと変わるからね。

voice: vo_adv_1288002_064
???:
【chara 1 face 1 (normal)】 ……釣り竿か。
いい作りをしているな。

voice: vo_adv_1288002_065
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 ああ、【chara 100311 face 4 (sad)】 とはいえ値段が値段だ。
今すぐ買うわけにも……【chara 100311 face 6 (surprised)】 シナツっ!?

voice: vo_adv_1288002_066
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 ……幽霊でも見たような反応だな…………

voice: vo_adv_1288002_067
シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】 買い出しはこれが目的だったのか?
【chara 129212 face 2 (joy)】 ……なるほど、食料調達の手段を持っておくのは悪くない。

voice: vo_adv_1288002_068
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 いや、そういう訳では……

voice: vo_adv_1288002_069
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】 ……うん?
違ったのか……?

voice: vo_adv_1288002_070
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 まずい! この荷物がシナツへの贈り物だとバレるわけには……! 

voice: vo_adv_1288002_071
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 あ、ああ……【chara 100311 face 1 (normal)】 ちょうど買い終えたところでね。

voice: vo_adv_1288002_072
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 そうだ、キミ! シナツの釣り竿選びを手伝ってあげるといい。
私は他の買い物を済ませてくるよ。それじゃ!

voice: vo_adv_1288002_073
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】 …………

Choice: (9) えーっと……それじゃ見ます?
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1288002_074
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】 ……キミが釣り竿選びを手伝ってくれるのか?
【chara 129212 face 2 (joy)】 それなら非常に助かる。

voice: vo_adv_1288002_075
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 ふぅ、なんとか露見せずに済んだかな……

Choice: (10) かなり挙動不審だったけど……
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1288002_076
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 だって、まさか行く先々で
シナツ本人と会うなんて思わないじゃないか!

voice: vo_adv_1288002_077
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ……だが、シナツは別世界の管理者だったんだ。
【chara 100311 face 1 (normal)】 やっと得られた束の間の自由を、楽しみたかったのかもしれない。

voice: vo_adv_1288002_078
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ……思い返すと、シナツには
私たちにばかり時間を割かせてしまっているんだな。

Choice: (11) ちゃんとお礼を言いたいね。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1288002_079
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 ああ、そうだ。ささやかな贈り物に過ぎないが……
【chara 100311 face 2 (joy)】 それでもちゃんと選んだ品だ。喜んでもらえるとうれしい。

voice: vo_adv_1288002_080
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 シナツ、いるか?

voice: vo_adv_1288002_081
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 急で申し訳ない。少し時間を取れるだろうか。
【chara 100311 face 4 (sad)】 話があって……

voice: vo_adv_1288002_082
シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】 話なら……私からも、ある。
まずは場所を変えよう。
【chara 129212 face 6 (surprised)】 ……その前に、これを持ちなさい。

voice: vo_adv_1288002_083
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 え? っと、これは……釣り竿?
【chara 100311 face 4 (sad)】 ちょっと、行くって……どこへ? 何しに?

voice: vo_adv_1288002_084
シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】 釣りだ。
大事な話は釣りをしながらするに限る。
【chara 129212 face 6 (surprised)】 {player}も一緒にだ。

voice: vo_adv_1288002_085
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】 ……エサの仕掛けは、これでいいのか?

voice: vo_adv_1288002_086
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ああ……問題ない。

voice: vo_adv_1288002_087
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 ……分からない。
なぜ私は、シナツと釣りをしているんだ? 

voice: vo_adv_1288002_088
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 しかし、考え方によっては好都合だ。
【chara 100311 face 1 (normal)】 こちらから呼び出す手間が省けた。【chara 100311 face 6 (surprised)】
贈り物もきちんとあるな……【chara 100311 face 1 (normal)】 よし、大丈夫。

voice: vo_adv_1288002_089
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 シナツ、【chara 100311 face 4 (sad)】 話なんだが……

voice: vo_adv_1288002_090
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 ……すまなかった。

voice: vo_adv_1288002_091
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 えっ?

voice: vo_adv_1288002_092
シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】 ……キミの家族について触れたことだ。
【chara 129212 face 4 (sad)】 少々思うところがあってな……

voice: vo_adv_1288002_093
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ……どういう意味だ?

voice: vo_adv_1288002_094
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 ……レイ。
私はキミの『複製』だ。

voice: vo_adv_1288002_095
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 ……私はキミの生まれも境遇も知っている。
そして恐らく……
キミが抱えている問題も。

voice: vo_adv_1288002_096
シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】 私がこの世界に居られる時間はほとんどない。
【chara 129212 face 4 (sad)】 その焦燥が……私の判断を誤らせた。
できる限りの問題を解決しようとしてしまった。

voice: vo_adv_1288002_097
シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】 ……だがそれは。
キミが、【chara 129212 face 4 (sad)】 そして『私』が最も嫌うことだった。
だから改めて、この場で謝罪させてほしい。

voice: vo_adv_1288002_098
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 シナツ…………

voice: vo_adv_1288002_099
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 ……先を越されてしまったな。

voice: vo_adv_1288002_100
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 私の方こそすまない。
シナツがそこまで考えてくれていたなんて……
それなのに、私は自分のことにしか気が回らなかった。

voice: vo_adv_1288002_101
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 それで、その……【chara 100311 face 1 (normal)】 これを、受け取ってほしい。

voice: vo_adv_1288002_102
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】 これは……ペンダント?

voice: vo_adv_1288002_103
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 私からのお詫びと……あなたへのお礼だ。
【chara 100311 face 4 (sad)】 気に入らなかったら、捨ててもらって構わない。

voice: vo_adv_1288002_104
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 あなたの世界に持ち帰れるかも分からない物だが。
それでも、形にしておきたかったんだ。
【chara 100311 face 1 (normal)】 言葉だけではなく、この気持ちを。

voice: vo_adv_1288002_105
シナツ:
【chara 129212 face 6 (surprised)】 …………そうか。

voice: vo_adv_1288002_106
シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】 レイ、少しこちらに来てくれないか?

voice: vo_adv_1288002_107
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 構わないが、何を……わっ?

voice: vo_adv_1288002_108
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 ……私らしくないことをしているのは、自覚している。

voice: vo_adv_1288002_109
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 だが、ずっとこうしたかった。
いや……こうしてほしかったんだ。『私』は。

voice: vo_adv_1288002_110
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 ……キミが家族に求めていたもの、
そして埋められなかったもの……
満たされなかったものを、少しでも満たそうとした。

voice: vo_adv_1288002_111
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 シナツ……もしかしてあなたは……

voice: vo_adv_1288002_112
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 私はキミの親にはなれない。
【chara 129212 face 1 (normal)】 むしろ、キミこそが私の親といえるのかもしれない。

voice: vo_adv_1288002_113
シナツ:
【chara 129212 face 4 (sad)】 それでも私は……
キミの力になりたいと願ってしまった。
肉親のように。それが分不相応だとしても。

voice: vo_adv_1288002_114
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ……そういうこと、だったのか。

voice: vo_adv_1288002_115
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 シナツがこの世界で……仮初ながら自由になった時間を
私に割いてくれていたのは……そこに意味があったんだ。

voice: vo_adv_1288002_116
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 時々、親のようなことを言うと思っていたけれど……
【chara 100311 face 4 (sad)】 そこまで考えてくれていたのか。

voice: vo_adv_1288002_117
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 ……胸に埋められない欠落があるのは、私だけじゃない。
私の『複製』である……シナツも同じはずだ。
【chara 100311 face 6 (surprised)】 それでも、自分より私のことを……

voice: vo_adv_1288002_118
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 まったく……【chara 100311 face 2 (joy)】 どこまでも不器用な人だ。

voice: vo_adv_1288002_119
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 誰も、誰かの代わりになんてなれない。
【chara 100311 face 2 (joy)】 それに……ならなくていいんだ。

voice: vo_adv_1288002_120
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 私はあなたを、あなたのこととして覚えておく。
【chara 100311 face 1 (normal)】 決して父の代わりなんかじゃなく……
【chara 100311 face 2 (joy)】 シナツ。他の誰でもない、あなたの記憶として。

voice: vo_adv_1288002_121
シナツ:
【chara 129212 face 2 (joy)】 ……そうか。

voice: vo_adv_1288002_122
シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】 ……今回はキミにも世話をかけたな。
色々手伝ってもらった。

voice: vo_adv_1288002_123
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ……手伝ってもらった?

voice: vo_adv_1288002_124
シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】 ……キミに謝罪する機会を作りたい、と相談していたんだ。
【chara 129212 face 6 (surprised)】 まさか、街の至る先々で鉢合わせるとは思わなかったが……

voice: vo_adv_1288002_125
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 それじゃ……キミは全部知っていたのか?

Choice: (12) どっちからも秘密だって言われて。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1288002_126
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 はぁ……納得がいった。
【chara 100311 face 1 (normal)】 道理でキミの態度が時々変だったわけだよ。

voice: vo_adv_1288002_127
シナツ:
【chara 129212 face 2 (joy)】 ……奇しくも。
私たちは同じ目論みをしていたわけだ。
【chara 129212 face 1 (normal)】 板挟みになった彼には悪いことをしてしまった。

Choice: (13) 仲直りできたみたいでよかった。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1288002_128
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 ああ……【chara 100311 face 1 (normal)】 キミ、ありがとう。

voice: vo_adv_1288002_129
シナツ:
【chara 129212 face 1 (normal)】 それでは釣りの続きといこう。
【chara 129212 face 6 (surprised)】 初めてとはいえ、一匹は釣果をあげたいところだ。

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レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 任せてくれ。釣りにかけては私に一日の長がある。

voice: vo_adv_1288002_131
シナツ:
【chara 129212 face 2 (joy)】 ……生意気を言う。忘れたのか?
私はキミと根本を同じくしている。

voice: vo_adv_1288002_132
シナツ:
【chara 129212 face 2 (joy)】 ……つまり、私もキミと同等程度には、
釣り上手になる潜在能力がある、ということだ。
相手を甘く見ると痛い目を見るぞ。

voice: vo_adv_1288002_133
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 それなら勝負でもしようか。
より大きい獲物を釣った方の勝ち。
分かりやすくていいだろう?

voice: vo_adv_1288002_134
シナツ:
【chara 129212 face 2 (joy)】 ああ、こちらは構わない。

voice: vo_adv_1288002_135
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 決まりだ。【chara 100311 face 2 (joy)】 ほらキミも竿を持って。
どうせなら3人で競った方が楽しいだろう?

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 こうして、水面に釣り糸を垂らしながら
レイたちは楽しいひと時を過ごすのだった。