エリス 第1話
エリスが眠る城を訪れた{player}。かつて夢見ていた理想郷と絶大な力を失ったことで、悲観的になっていたエリスだが、彼に自分の回復を願われたことで少し意識が変わっていくのだった。
-------------- situation:
未練
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ある日。
{player}は一人、エリスが眠る城を訪れていた。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
……かつてエリスは、{player}を想うあまり
彼と二人だけの理想郷で生きることを望んでいた。
そしてその願いは同時に、世界を破滅へ向かわせるものでもあった。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
{player}たちは世界を守るため、エリスと対峙。
……その結果エリスの願いは果たされず、
彼女自身もまた力を使い果たして消滅したかに思われた。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
しかし、エリスはミネルヴァによって存在を保護されていた。
とある事件を通して、エリスの存在を知った{player}たちは
彼女の助力を求めて、秘匿されていた城へと向かい再会を果たした。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
そして……{player}たちと共に事件を解決に導いた後。
彼女は傷ついた心身を修復するため、
再び深い眠りにつくこととなったのだった……
Choice: (1) イバラに手を伸ばす。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1290001_000
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
…………
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1290001_001
エリス:
【chara 129011 face 1 (normal)】
……騎士クン……
【chara 129011 face 2 (joy)】
来て、くれたんだね。
voice: vo_adv_1290001_002
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】
……ええと。
今日は、どうしたの……?
Choice: (2) お見舞いに来たんだ。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1290001_003
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】
お見舞い……
わたしを?
voice: vo_adv_1290001_004
エリス:
【chara 129011 face 1 (normal)】
……そっか。
心配、してくれてるんだね。
voice: vo_adv_1290001_005
エリス:
【chara 129011 face 2 (joy)】
……ありがとう。
わたしは、大丈夫だよ。
voice: vo_adv_1290001_006
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
すぐに目を覚ますのは、ちょっと難しいけれど……
【chara 129011 face 1 (normal)】
修復の経過は順調だから。
Choice: (3) 順調なら、よかったよ。
Choice: (4) この間は、無理させてごめんね。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1290001_007
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】
安心、してくれた……?
【chara 129011 face 2 (joy)】
……なら、わたしも安心。ふふっ。
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----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1290001_008
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】
謝らないで。
【chara 129011 face 1 (normal)】
わたしが決めたことだから。
【chara 129011 face 2 (joy)】
……騎士クンの力になれて、良かったよ。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1290001_009
エリス:
【chara 129011 face 2 (joy)】
……騎士クンは優しいね。本当に……
わたしのことも気にしてくれるなんて。
voice: vo_adv_1290001_010
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
……そう。
騎士クンは誰にだって優しくしてくれる。
だから……
voice: vo_adv_1290001_011
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
わたしを特別扱いしてくれたわけじゃ、ない。
voice: vo_adv_1290001_012
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
……本当は、勘違いしたいけれど……
この期待を抱くのは、まだ、ちょっとだけ……こわい、な。
Choice: (6) 何か僕にできることはある?
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1290001_013
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】
ん……
そうだね……
voice: vo_adv_1290001_014
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】
……なら。
【chara 129011 face 1 (normal)】
お話を、聞きたいな。
voice: vo_adv_1290001_015
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
今のわたしは、眠っていることしかできないから。
分かることは、この城の中のことだけ。
voice: vo_adv_1290001_016
エリス:
【chara 129011 face 10 (special_d)】
わたしの中にあるミネルヴァの残滓が反応するような、
世界の異変が起きればその限りじゃないけれど……
【chara 129011 face 4 (sad)】
残滓は残滓。権限は限定的なもの。
voice: vo_adv_1290001_017
エリス:
【chara 129011 face 10 (special_d)】
だから……
【chara 129011 face 1 (normal)】
わたしが眠っている間に、騎士クンがどんなことをしたのか。
知りたいな。
Choice: (7) 分かったよ。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1290001_018
エリス:
【chara 129011 face 2 (joy)】
……ありがとう。
voice: vo_adv_1290001_019
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
……自由でないことには、慣れている。
生まれたときからそうだった。
voice: vo_adv_1290001_020
エリス:
【chara 129011 face 7 (special_a)】
それでも、騎士クンのことを知ることはできた。
喜びも悲しみも、苦しさも……結んだ絆も。
あなたが経験したことの全てを。
voice: vo_adv_1290001_021
エリス:
【chara 129011 face 7 (special_a)】
ソルの塔から解き放たれた後ですら。
自由はなくても、力があった。
ミソラたちに能力を貸し与える程度の力が。
voice: vo_adv_1290001_022
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
……でも今は。
その力すら、失われてしまった。
voice: vo_adv_1290001_023
エリス:
【chara 129011 face 10 (special_d)】
この事実を言い訳にするつもりはないけれど……
【chara 129011 face 1 (normal)】
あなたの優しさに甘えたい。勘違いをしない程度に……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
それから……
{player}は『裏世界』での冒険について
エリスに話していった。
--- Switch scene ---
--- Switch scene ---
still display end
--- Switch scene ---
still display end
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1290001_024
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】
『裏世界』……
騎士クンの冒険は、もうそんなに遠いところまで進んでるんだね。
Choice: (8) 『裏世界』のことは知ってたの?
Choice: (9) 入口が、ここと近くてびっくりしたよ。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1290001_025
エリス:
【chara 129011 face 1 (normal)】
存在くらいは……
入口は、この城のすぐ近くだから。
【chara 129011 face 4 (sad)】
あまり詳しいことは分からないけれど。
voice: vo_adv_1290001_026
エリス:
【chara 129011 face 7 (special_a)】
……そもそも。
騎士クンがいない世界のことなんて、知る必要もない。
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----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1290001_027
エリス:
【chara 129011 face 10 (special_d)】
この辺りは隠しフォルダ【chara 129011 face 6 (surprised)】
──ええと、すごく見つけにくい場所なの。
覇瞳皇帝でも、手がかりなしでは認識できないくらい厳重で……
【chara 129011 face 1 (normal)】
だから、何かを隠すにはちょうどいいの。
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1290001_028
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】
けれど……どういうことなのかしら。
騎士クンの話では、複製のアストルムとも違う
とても広い世界が、いくつもあるそうだけれど……【chara 129011 face 4 (sad)】
そんなはずは……
voice: vo_adv_1290001_029
エリス:
【chara 129011 face 7 (special_a)】
……そして。
【アルターメイデン】
still display end
voice: vo_adv_1290001_030
エリス:
【chara 129011 face 10 (special_d)】
騎士クン。
【chara 129011 face 6 (surprised)】
その【アルターメイデン】の冒険者たちは……
がんばっている?
Choice: (11) がんばってるよ。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1290001_031
エリス:
【chara 129011 face 10 (special_d)】
……そう。
騎士クンの迷惑になっていないのなら……
よかった。
voice: vo_adv_1290001_032
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】
わたしの作ったアバターの一部が、どうやら彼女たちの中に残っている
ようだけれど……【chara 129011 face 10 (special_d)】
だからといって「『作り手』に似た」とは言わないわ。
【chara 129011 face 7 (special_a)】
あなたたちは、あなたたちの意志で騎士クンに救いを求めたのでしょう。
Choice: (12) 『裏世界』のことが気になる?
Choice: (13) 【アルターメイデン】の3人が気になる?
----- Tag 12 -----
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1290001_033
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】
え……
気にしているように見えた、かな……?
Choice: (14) 何か考えてるみたいだったから。
----- Tag 14 -----
voice: vo_adv_1290001_034
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】
考えて……
voice: vo_adv_1290001_035
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
ああ……騎士クンを勘違いさせちゃった。
わたしはあなたから話を聞きたかっただけで。
冒険を羨ましく思ったわけじゃないのに……
voice: vo_adv_1290001_036
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
どうすればいいのかな……
違うって言ったら、騎士クンも嫌な気持ちになるよね……
Choice: (15) 気になるなら、一緒に行こう。
----- Tag 15 -----
voice: vo_adv_1290001_037
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】
…………
voice: vo_adv_1290001_038
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】
……わたしが?
騎士クン、と……?
Choice: (16) うん。元気になったら。
----- Tag 16 -----
voice: vo_adv_1290001_039
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
……騎士クンは、勘違いしてる。
voice: vo_adv_1290001_040
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
わたしが興味を持っているのは、あなたのことだけ。
『裏世界』のことも、【アルターメイデン】のことも。
あなたが話してくれたから……ほんのちょっと、気になっただけ。
voice: vo_adv_1290001_041
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】
……だけど。
voice: vo_adv_1290001_042
エリス:
【chara 129011 face 5 (shy)】
違うよ、なんて。
とても言えない。
voice: vo_adv_1290001_043
エリス:
【chara 129011 face 1 (normal)】
……うん。
元気になったら。
voice: vo_adv_1290001_044
エリス:
【chara 129011 face 2 (joy)】
だって。
あなたが誘ってくれたから。
voice: vo_adv_1290001_045
エリス:
【chara 129011 face 2 (joy)】
……いつか……
わたしが元気になったら。
そのときに、もう一度声をかけてほしいな。
Choice: (17) そうするよ。
----- Tag 17 -----
voice: vo_adv_1290001_046
エリス:
【chara 129011 face 2 (joy)】
……うん。そうして。
voice: vo_adv_1290001_047
エリス:
【chara 129011 face 2 (joy)】
騎士クンから冒険に誘ってもらえるなんて、思わなかった。
voice: vo_adv_1290001_048
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
……今のわたしは……無力。
自力で目覚めることはおろか、
この夢の中に騎士クンを閉じ込めておくことだってできない。
voice: vo_adv_1290001_049
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
……つくづく……
思い知らされる。
わたしには何もないのだと。
voice: vo_adv_1290001_050
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
自由もなく、力もない。
……生まれた意味すらも、ない。
voice: vo_adv_1290001_051
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
挙句の果てに……
生きる目的すらも、失ったまま。
voice: vo_adv_1290001_052
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
……騎士クンとわたしだけの理想郷。
そこに至ることはもう、望めない。
voice: vo_adv_1290001_053
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
……できることなら……
このまま永遠に眠っていたかった。
voice: vo_adv_1290001_054
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
二度と目覚めることなく。
ただ誰にも気づかれることなく。
この世界の終わりと共に、消え去りたかった。
voice: vo_adv_1290001_055
エリス:
【chara 129011 face 4 (sad)】
……それなのに。
voice: vo_adv_1290001_056
エリス:
【chara 129011 face 10 (special_d)】
もう一度、出会ってしまった。
【chara 129011 face 4 (sad)】
もう一度、出会えてしまった。
あなたと。こうして。
voice: vo_adv_1290001_057
エリス:
【chara 129011 face 6 (surprised)】
その事実が。
わたしの心に焼き付いている。
voice: vo_adv_1290001_058
エリス:
【chara 129011 face 1 (normal)】
……だから。
もし、あなたが……
わたしと冒険に出ることを望んでくれるのなら……
voice: vo_adv_1290001_059
エリス:
【chara 129011 face 2 (joy)】
……その想いに応えるために。
生きてみてもいいのかもしれない。
voice: vo_adv_1290001_060
エリス:
【chara 129011 face 2 (joy)】
……ねえ、騎士クン。
もっとお話を聞かせて。
どんなことでもいいから……ね?