エリコ(コマンダー) 第1話
引きこもりたちの更生を依頼されたエリコは、彼らを強引に外へ連れ出す。不満を露わにする引きこもりたちをねじ伏せ特訓を課すと、彼らは心身共に健康になり友情が芽生え、社会復帰を果たすのだった。


-------------- situation:
帰ってきた鬼教官
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ある日{player}は街中で
エリコが男性に話しかけられているのを見かけた。

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エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 ──ですから、何度も言っているように
もうやるつもりはございませんわ。【chara 102711 face 1 (normal)】 どうぞお引き取りを。

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男性1:
【chara 1111 face 4 (sad)】 そこをどうか頼む!
【chara 1111 face 3 (anger)】 伝説の教官といわれたあなたの力が必要なんだ!

Choice: (1) どうかしたの?
----- Tag 1 -----
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エリコ:
【chara 1111 face 6 (surprised)】 【chara 102711 face 2 (joy)】 まあ、あなた様! 【chara 102711 face 6 (surprised)】 実はこちらの方が
私に教官をやってほしいというのです。

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エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 どうやら先の【王宮騎士団(NIGHTMARE)】での新兵訓練が
巷で評判になっているようですわ。

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エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 なんでも「伝説の教官」、なんて呼ばれているみたいですよ?
【chara 102711 face 2 (joy)】 「壊し屋」の私が「伝説の教官」、だなんて……クスクス。

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男性1:
【chara 1111 face 4 (sad)】 ……あなたがあの「壊し屋」だってのは驚いたけど、
それくらいのパワーがある人じゃないときっとダメだと思う。

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男性1:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 【chara 1111 face 4 (sad)】 だからどうか、【chara 1111 face 3 (anger)】 どうか引きこもっちまった友人を助けてやってくれ!

Choice: (2) 引き、こもり……?
----- Tag 2 -----
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男性1:
【chara 1111 face 4 (sad)】 ああ、俺と友人は学生時代から陸上競技をやっていてさ、
【chara 1111 face 1 (normal)】 あいつは特に優秀でエリート街道まっしぐら、
数々の大会を制してきたんだ。

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男性1:
【chara 1111 face 4 (sad)】 でも、舞台が全国になるとあいつと同等、
もしくはそれ以上のヤツがごまんといた。
思うように勝てなくなり、自分が特別じゃないって思い知らされたんだ。

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男性1:
【chara 1111 face 4 (sad)】 プライドを傷つけられ、はじめての挫折に苦しんだあいつは
陸上をやめて自宅に引きこもっちまったんだ……

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エリコ:
【chara 102711 face 2 (joy)】 クスクス、【chara 102711 face 1 (normal)】 人の心というものはもろいものですね。

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エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 そのような人を部屋から出したとしても、
高すぎるプライドがきっと邪魔をして社会復帰は難しいでしょう。

voice: vo_adv_1299001_012
男性1:
【chara 1111 face 4 (sad)】 ああ、問題はそこなんだ。よしんば引きずり出せても、
かつて頂点に立った男が普通の生活や仕事をできるかどうか……

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エリコ:
【chara 102711 face 1 (normal)】 ならば、ほうっておけばいいのです。
【chara 102711 face 6 (surprised)】 わざわざ余計な苦労をする必要などありませんわ。

voice: vo_adv_1299001_014
男性1:
【chara 1111 face 2 (joy)】 はは、手厳しいな。【chara 1111 face 4 (sad)】 でも、それでも友人だからさ、ほっとけないんだよ。

voice: vo_adv_1299001_015
男性2:
【chara 1111 face 6 (surprised)】 【chara 911 face 4 (sad)】 うおおー! 分かる、分かるぞその気持ち!

voice: vo_adv_1299001_016
男性3:
【chara 414 face 1 (normal)】 友情というのはいかなる数式でも解き明かせない
複雑で尊いものですからね。

voice: vo_adv_1299001_017
エリコ:
【chara 102711 face 4 (sad)】 はぁ……【chara 102711 face 6 (surprised)】 もしかしてあなたたちも?

voice: vo_adv_1299001_018
男性2:
【chara 911 face 1 (normal)】 おうよ! 俺のダチも絶賛引きこもり中だ。
【chara 911 face 4 (sad)】 かつては破壊王と呼ばれたあいつが、
一度の敗北で引きこもっちまうなんてよぉ……

voice: vo_adv_1299001_019
男性3:
【chara 414 face 6 (surprised)】 神童と讃えられた彼の頭脳を、暗い部屋に閉じ込めておくなんて
人類の損失です。【chara 414 face 4 (sad)】 どうか、どうかお力を貸してください!

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男性1:
【chara 1111 face 4 (sad)】 もう一度同じ舞台に、とは言わない。
でもせめて、外に出てきてほしいんだ。【chara 1111 face 3 (anger)】 昔のあいつみたいに
笑顔で暮らしてほしいんだ! どうか力を貸してくれ!

voice: vo_adv_1299001_021
エリコ:
【chara 102711 face 2 (joy)】 クスクス。お断りいたします。

voice: vo_adv_1299001_022
男性2:
【chara 911 face 6 (surprised)】 そ、そんな……【chara 911 face 4 (sad)】 あんた「伝説の教官」なんじゃねえのかよ!

voice: vo_adv_1299001_023
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 それはあなたたちが勝手に呼んでいるだけですわ。
そもそも教官をやっていたのは大事な目的があったからです。

voice: vo_adv_1299001_024
エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 あなた方の友情は美しいものですが、私の友達ではありませんし、
【chara 102711 face 1 (normal)】 手を貸したところで私にはなんのメリットもありませんわ。

Choice: (3) メリットならあるよ。
Choice: (4) 助けてあげてくれないかな?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1299001_025
エリコ:
【chara 102711 face 4 (sad)】 あなた様の言うことに間違いはないでしょうが、
少々わかりかねますわ。

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----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1299001_026
エリコ:
【chara 102711 face 4 (sad)】 ……やはりあなた様はそうおっしゃるのですね。しかし……

----- Tag 5 -----
Choice: (6) エリコにはもっと人と関わってほしい。
----- Tag 6 -----
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エリコ:
【chara 102711 face 4 (sad)】 ……ズルいおかたですわ。私があなた様の頼みを断れないと
ご存知なのにそのようなことをおっしゃるのですもの。

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エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 お言葉の真意は図りかねますが……【chara 102711 face 1 (normal)】 いいでしょう。
あなた様に免じて今一度教官の座に返り咲くとしましょう。

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男性3:
【chara 414 face 6 (surprised)】 本当ですか! 【chara 414 face 1 (normal)】 助かります!

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エリコ:
【chara 102711 face 6 (surprised)】 ただし、この件は私の流儀でやらせていただきますわ。
【chara 102711 face 1 (normal)】 最悪、再起不能になったとしても、文句など言われませんように。

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エリコ:
【chara 414 face 6 (surprised)】 【chara 102711 face 1 (normal)】 さて、【chara 102711 face 2 (joy)】 今度はどう鍛えてさしあげましょうか。
腕が鳴りますわ、クスクス。クスクスクス……!

voice: vo_adv_1299001_032
男性1:
【chara 1111 face 1 (normal)】 ──着いたよ、ここがあいつの家だ。
【chara 1111 face 6 (surprised)】 まずは俺が声をかけるから見ててくれ。

voice: vo_adv_1299001_033
男性1:
【chara 1111 face 6 (surprised)】 おーい、俺だ、いるんだろ? ちょっと出てきてくれないか?
今日はお前に会わせたい人がいるんだ。だから──

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元競技者:
【chara 311 face 3 (anger)】 何度来ても同じだ! ほっといてくれって言ってんだろ!

voice: vo_adv_1299001_035
男性1:
【chara 1111 face 4 (sad)】 ……とまあ、毎度こんな感じで取り付く島もないんだ。

voice: vo_adv_1299001_036
エリコ:
【chara 129911 face 1 (normal)】 なるほど、よくわかりました。
それではさっそく出てきてもらいましょう。【chara 129911 face 3 (anger)】 そーれ。

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元競技者:
【chara 311 face 6 (surprised)】 ひ、ひぃっ! な、なななんだ、強盗か……!
【chara 311 face 4 (sad)】 か、かか金目の物なんてウチにはないぞ!

voice: vo_adv_1299001_038
エリコ:
【chara 129911 face 7 (special_a)】 強盗なんて心外ですわ。【chara 129911 face 1 (normal)】 あなたのご友人に頼まれて来ました。
【chara 129911 face 2 (joy)】 さあ、参りましょう。モラトリアムはもうお終いですわ。

voice: vo_adv_1299001_039
元競技者:
【chara 311 face 6 (surprised)】 は、はぁ? 【chara 311 face 3 (anger)】 ふざけるな! 勝手なこと言ってんじゃねえぞ!
俺は絶対に出な、【chara 311 face 4 (sad)】 うっぎゃあー!?

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エリコ:
【chara 129911 face 6 (surprised)】 あまり暴れないほうがいいですわ。
骨なんて小枝とさほど変わりませんから。

voice: vo_adv_1299001_041
元競技者:
【chara 311 face 4 (sad)】 いでー! お、折れる! で、出るよ、出るからは、離してくれぇー!

voice: vo_adv_1299001_042
エリコ:
【chara 129911 face 1 (normal)】 約束通り連れ出しました。【chara 129911 face 2 (joy)】 思いのほか簡単でしたわ。
最初からこうすれば手間も時間も省けましたのに。クスクス……

voice: vo_adv_1299001_043
男性1:
【chara 1111 face 6 (surprised)】 ハ、ハハ……【chara 1111 face 4 (sad)】 「壊し屋」恐るべし、だな……

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 そしてエリコは同様の手口で残る二人も
部屋から引きずり出すことに成功した。

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エリコ:
【chara 129911 face 2 (joy)】 はい、皆さんご機嫌よう。【chara 129911 face 1 (normal)】 私はエリコ、あなたたちの教官です。
これからみなさんは私の下で社会復帰の訓練を受けていただきます。

voice: vo_adv_1299001_045
エリコ:
【chara 129911 face 2 (joy)】 どうぞよろしくお願いしますわ、クスクスクス。

voice: vo_adv_1299001_046
元格闘家:
【chara 6311 face 4 (sad)】 こんなとこまで連れ出しやがって、【chara 6311 face 3 (anger)】 ふざけんじゃねえぞコラァ!
無理やり連れだして教官だ社会復帰だ? 頭沸いてんのかテメェ?

voice: vo_adv_1299001_047
元学生:
【chara 2513 face 3 (anger)】 全くだね。【chara 2513 face 4 (sad)】 見たまえ、君に掴まれた腕がアザになってるじゃないか。
【chara 2513 face 3 (anger)】 これは立派な傷害事件であり誘拐だ。訴えてやるぞ!

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エリコ:
【chara 129911 face 6 (surprised)】 はあ、【chara 129911 face 1 (normal)】 訴えるのは構いませんが、
いったいなんとおっしゃるつもりなのですか?

voice: vo_adv_1299001_049
エリコ:
【chara 129911 face 7 (special_a)】 まさか年下の女子に負けたなんて、
普通ならとても恥ずかしくて口にできないと思いますが。

voice: vo_adv_1299001_050
元格闘家:
【chara 6311 face 6 (surprised)】 ぐっ……テ、テメェが馬鹿力なのは認めるが、
あん時は油断があったんだ。【chara 6311 face 1 (normal)】 普通にやれば負けやしねえ!

voice: vo_adv_1299001_051
元競技者:
【chara 311 face 3 (anger)】 ああ、俺の脚力なら速攻でぶっちぎってたぜ。

voice: vo_adv_1299001_052
元学生:
【chara 2513 face 3 (anger)】 先ほどは突然の侵略行為に驚かされたけど、
すでに無数の勝ちパターンを見つけている。二度と不覚はとらないさ。

voice: vo_adv_1299001_053
エリコ:
【chara 129911 face 2 (joy)】 クスクス、【chara 129911 face 7 (special_a)】 ドブ虫どもが吠えてますわ。

voice: vo_adv_1299001_054
元格闘家:
【chara 6311 face 6 (surprised)】 だ、誰がドブ虫だコラァ!

voice: vo_adv_1299001_055
エリコ:
【chara 129911 face 1 (normal)】 あなたたちが私のやり方に納得できないのはわかりました。
それでは私と、あなたたちの得意分野で勝負しましょう。

voice: vo_adv_1299001_056
エリコ:
【chara 129911 face 2 (joy)】 それで私に勝てたのなら訓練の必要はありません。
部屋に戻るなりなんなりお好きになさってください。

voice: vo_adv_1299001_057
元競技者:
【chara 311 face 6 (surprised)】 ほ、【chara 311 face 3 (anger)】 本当、だな? あんたに勝てたら好きにしていいんだな?

voice: vo_adv_1299001_058
元格闘家:
【chara 6311 face 2 (joy)】 よっしゃあ! 【chara 6311 face 1 (normal)】 おうお前ら、やってやろうぜ!

voice: vo_adv_1299001_059
元学生:
【chara 2513 face 3 (anger)】 ああ、生意気な小娘に大人の本気を見せてあげよう。

voice: vo_adv_1299001_060
エリコ:
【chara 129911 face 6 (surprised)】 ふぅ、10カウントは……必要なさそうですね。
これで私の17連勝ですが、当然まだ続けますよね?
【chara 129911 face 1 (normal)】 だってあなたは「破壊王」と呼ばれた人なんですから。

voice: vo_adv_1299001_061
元格闘家:
【chara 6311 face 6 (surprised)】 ウソだ……こんな小娘に、俺が……
【chara 6311 face 4 (sad)】 お、俺は「破壊王」なんだ……俺は、俺は……!

voice: vo_adv_1299001_062
エリコ:
【chara 129911 face 2 (joy)】 ──はい、地理も私の勝ちです。
【chara 129911 face 1 (normal)】 数学、文学、歴史に続いて4連勝ですわ。
【chara 129911 face 6 (surprised)】 もしかして手加減してくれてますか? 【chara 129911 face 1 (normal)】 大人の余裕というものですか?

voice: vo_adv_1299001_063
元学生:
【chara 2513 face 6 (surprised)】 あ、ありえない……僕の頭脳がこうもたやすく……
【chara 2513 face 4 (sad)】 いったい、どこで計算を間違えたんだ……

voice: vo_adv_1299001_064
エリコ:
【chara 129911 face 2 (joy)】 あらあら、顔が青いですよ? 【chara 129911 face 1 (normal)】 まだ大して走ってませんが、
【chara 129911 face 7 (special_a)】 エリートならこれくらいどうってことありませんよね?

voice: vo_adv_1299001_065
元競技者:
【chara 311 face 4 (sad)】 うぶ、う、ぐうぅ……も、もうイヤだ……走りたく、ない……
お、俺の、負け……

voice: vo_adv_1299001_066
エリコ:
【chara 129911 face 2 (joy)】 聞こえませんね。
【chara 129911 face 7 (special_a)】 もう一度大きな声で、はっきりとおっしゃってください。

voice: vo_adv_1299001_067
元競技者:
【chara 311 face 4 (sad)】 俺の負けだあ! だから、もう許してくれえー!

voice: vo_adv_1299001_068
エリコ:
【chara 129911 face 2 (joy)】 そうですか。【chara 129911 face 1 (normal)】 では今後私のやり方に従っていただきます。
そちらの二人も文句はありませんね?

voice: vo_adv_1299001_069
元格闘家:
【chara 6311 face 4 (sad)】 うぅ……チクショウ……どうにでもしやがれ……

voice: vo_adv_1299001_070
元学生:
【chara 2513 face 4 (sad)】 終わった……僕には何の価値もありはしないさ……

voice: vo_adv_1299001_071
エリコ:
【chara 129911 face 4 (sad)】 やれやれ、今更何を落ち込んでいるのですか?

voice: vo_adv_1299001_072
エリコ:
【chara 129911 face 6 (surprised)】 そもそもあなたたちは自分が頂点だと勘違いし、一度や二度の敗北で
簡単にドロップアウトしたダメ虫ではありませんか。

voice: vo_adv_1299001_073
エリコ:
【chara 129911 face 4 (sad)】 それでもプライドは捨てきれず、救いの手も振り払ってしまうという
愚かの極み。【chara 129911 face 6 (surprised)】 あなたたちが部屋で床の染みになり果てるのは勝手ですが、
【chara 129911 face 4 (sad)】 残された人たちはいい迷惑です。

voice: vo_adv_1299001_074
元競技者たち:
【chara 1 face 1 (normal)】 ぐはあぁっ!!

voice: vo_adv_1299001_075
エリコ:
【chara 129911 face 3 (anger)】 生きていても死んでいても迷惑をかけるなら、
せめてご友人に借りの一つでも返したらどうなんです?

voice: vo_adv_1299001_076
エリコ:
【chara 129911 face 1 (normal)】 さあ選びなさい、【chara 129911 face 3 (anger)】 どん底で汚物として消えてしまうのか、
【chara 129911 face 7 (special_a)】 それとも虫らしくもう一度羽ばたいてみせるのかを。

Choice: (7) ちょ、ちょっと言い過ぎじゃ……
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1299001_077
元競技者:
【chara 311 face 4 (sad)】 ……いや、いいんだ。その子の言うとおりだ。

voice: vo_adv_1299001_078
元学生:
【chara 2513 face 4 (sad)】 僕たちだって分かってたさ。
自分が特別なんかじゃないってことをね。

voice: vo_adv_1299001_079
元格闘家:
【chara 6311 face 4 (sad)】 でもよぉ、認めたくなかったんだよ。それだけが俺の全てだったからな。
現実と向き合えば、イヤでも事実を突きつけられちまう。

voice: vo_adv_1299001_080
元競技者:
【chara 311 face 4 (sad)】 だから、部屋に引きこもって現実から、そして友人からも逃げ続けた。
【chara 311 face 1 (normal)】 でも……それももう終わりだ。

voice: vo_adv_1299001_081
元学生:
【chara 2513 face 1 (normal)】 後生大事に抱え続けた安いプライドは、
完膚なきまでに壊されたからな。

voice: vo_adv_1299001_082
元格闘家:
【chara 6311 face 2 (joy)】 ああ、まるで足枷がとれたみたいに体が軽いぞ。
全く大したもんだぜ姉ちゃん……いや、教官よぉ。

voice: vo_adv_1299001_083
エリコ:
【chara 129911 face 2 (joy)】 当然ですわ。私は「壊し屋」、壊すのは得意ですから。
【chara 129911 face 7 (special_a)】 さあ、明日から特訓です。せいぜい覚悟してくださいね、【chara 129911 face 2 (joy)】 クスクス。

voice: vo_adv_1299001_084
エリコ:
【chara 129911 face 2 (joy)】 クスクス、【chara 129911 face 1 (normal)】 みなさんおはようございます。【chara 129911 face 7 (special_a)】 逃げずに来られて立派ですわ。
【chara 129911 face 1 (normal)】 ではさっそく、みなさんにはこちらをやっていただきます。

voice: vo_adv_1299001_085
元競技者:
【chara 311 face 6 (surprised)】 これって……斧、だよな。【chara 311 face 4 (sad)】 これでいったい何を……

voice: vo_adv_1299001_086
エリコ:
【chara 129911 face 1 (normal)】 これを振り続けてください。一日中、ただひたすらに。

voice: vo_adv_1299001_087
エリコ:
【chara 129911 face 2 (joy)】 回数のノルマはありません。自分のペースで振ってください。
【chara 129911 face 1 (normal)】 休憩をはさんで構いません。手が痛くなったら止めていいですよ。

voice: vo_adv_1299001_088
エリコ:
【chara 311 face 6 (surprised)】 【chara 129911 face 1 (normal)】 ですが、一回一回真面目に、手を抜かずに振ってください。
それが守られない場合は……【chara 129911 face 8 (special_b)】 【chara 129911 face 2 (joy)】 クスクス。

voice: vo_adv_1299001_089
元格闘家:
【chara 6311 face 6 (surprised)】 おいヤベェぞ、教官のヤツ本気だぞ……
【chara 6311 face 4 (sad)】 こいつは真面目にやるしかねえな。

voice: vo_adv_1299001_090
元学生:
【chara 2513 face 4 (sad)】 はぁ……たまには体を動かすのも悪くないか……【chara 2513 face 6 (surprised)】 って、重っ!
【chara 2513 face 4 (sad)】 くぅ……これは大変なことになったな……

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 エリコの指示の通り、3人はひたすら斧を振り続けた。
そうして数日が経った頃──

voice: vo_adv_1299001_091
元学生:
【chara 2513 face 3 (anger)】 ふっ、ふっ、ふっ!

voice: vo_adv_1299001_092
元格闘家:
【chara 6311 face 2 (joy)】 ……お前、素振り上手くなったな。
正直途中で音を上げるかと思ってたぜ。

voice: vo_adv_1299001_093
元学生:
【chara 2513 face 1 (normal)】 最初の数日は筋肉痛で死ぬかと思ったけど、
君らが体の動かし方を教えてくれたからね。
【chara 2513 face 2 (joy)】 ありがとう、二人とも。

voice: vo_adv_1299001_094
元格闘家:
【chara 6311 face 2 (joy)】 へ、へへ、よせやい……

voice: vo_adv_1299001_095
元競技者:
【chara 311 face 2 (joy)】 助かるのはこっちも同じだ。素振りは単調な作業だからな。
物知りのあんたが色々面白い話を
聞かせてくれるのは本気でありがたい。

voice: vo_adv_1299001_096
元学生:
【chara 2513 face 6 (surprised)】 そ、そうか。【chara 2513 face 1 (normal)】 昔は優れた論文を書くとか、
試験でトップをとるとかしか考えてなかったからさ。
こういう役立て方もあるもんなんだな。

voice: vo_adv_1299001_097
エリコ:
【chara 129911 face 2 (joy)】 クスクス。【chara 129911 face 1 (normal)】 なかなか順調そうですね。

Choice: (8) 何も教えなくていいの?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1299001_098
エリコ:
【chara 129911 face 1 (normal)】 新兵の戦闘訓練ではありませんから問題ありませんわ。
目的は3人にひたすら体を動かしてもらうことですから。

voice: vo_adv_1299001_099
エリコ:
【chara 129911 face 1 (normal)】 斧を振らせることで、なまり切った体と思考を鍛え直してもらいます。
【chara 129911 face 2 (joy)】 真面目に打ち込んでいればネガティブな思考に陥ることもないでしょう。

voice: vo_adv_1299001_100
エリコ:
【chara 129911 face 1 (normal)】 3人が打ち解けて単純作業が苦でなくなったのもうれしい誤算でした。
これで途中で投げ出す心配はなくなりましたわ。

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エリコ:
【chara 129911 face 6 (surprised)】 まあ、【chara 129911 face 4 (sad)】 問題が起きた時に使おうと思っていた特製の薬が
出番がないまま終わりそうなのが残念ですが。【chara 129911 face 2 (joy)】 クスクス。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 それからまたしばらくの時が経ったある夜のこと──

魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】 ──ギャオオオオオッ!

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元格闘家:
【chara 6311 face 2 (joy)】 う、うおおおー! やった……やったぞ!
魔物を倒したぞー!

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元競技者:
【chara 311 face 4 (sad)】 はぁ、しんどかった……
【chara 311 face 6 (surprised)】 教官に魔物を倒してこいって言われたときはどうなるかと思ったけど、
【chara 311 face 1 (normal)】 案外できるもんだな。

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元競技者:
【chara 311 face 2 (joy)】 もっとも、お前の的確な指揮とサポートがなきゃ
とても無理だったけどな。

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元学生:
【chara 2513 face 1 (normal)】 いや、君が脚でかく乱してくれたからだよ。
おかげで落ち着いて指示が出せた。【chara 2513 face 2 (joy)】 助かったよ。

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元格闘家:
【chara 6311 face 2 (joy)】 おいおい、前線で戦い続けた俺もちゃんとほめろよな!

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元競技者たち:
【chara 1 face 1 (normal)】 はははは!

魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】 ──グオオオオオッ!

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元学生:
【chara 2513 face 6 (surprised)】 し、しまった、倒し切れてなかったのか!

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元格闘家:
【chara 6311 face 6 (surprised)】 やべえ、もう体力が……

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エリコ:
【chara 129911 face 1 (normal)】 まだまだ素振りが足りませんわ。【chara 129911 face 3 (anger)】 ふっ!

魔物:
【chara 1614 face 1 (normal)】 ──ギャオオオオオッ!

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元競技者:
【chara 311 face 6 (surprised)】 教官! 【chara 311 face 4 (sad)】 ……た、助かったよ……

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元格闘家:
【chara 6311 face 4 (sad)】 悪ぃ、俺ら浮かれちまって……

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エリコ:
【chara 129911 face 2 (joy)】 クスクス、【chara 129911 face 1 (normal)】 未熟な教え子の後始末も仕事の内です。
気にすることはありません。でも──

voice: vo_adv_1299001_114
エリコ:
【chara 129911 face 2 (joy)】 みなさん自身の持ち味は出せていましたわ。
【chara 129911 face 1 (normal)】 能力の活かし方、使いどころがわかったのなら、
もうあんな暗くて狭い部屋に戻らなくてもいいのではありませんか?

voice: vo_adv_1299001_115
元学生:
【chara 2513 face 6 (surprised)】 きょ、教官……

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エリコ:
【chara 129911 face 6 (surprised)】 そろそろあなたたちの面倒を見るのも飽きてきました。
【chara 129911 face 1 (normal)】 あとはどうぞお好きに生きてください。それでは──

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元競技者たち:
【chara 1 face 1 (normal)】 ありがとうございましたー!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 それからしばしの後──

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エリコ:
【chara 129911 face 6 (surprised)】 おや、あれは……

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元学生:
【chara 2513 face 1 (normal)】 まったく、君たちに押し切られてしまったけど
僕らが受けるにはいささか難易度が高い任務だよ……

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元格闘家:
【chara 6311 face 2 (joy)】 まあまあ、そこはお前の頭脳に期待してんだ。頼むぜ?

voice: vo_adv_1299001_121
元競技者:
【chara 311 face 1 (normal)】 大丈夫、【chara 311 face 2 (joy)】 俺たち3人ならきっと大丈夫だ。

voice: vo_adv_1299001_122
元学生:
【chara 2513 face 1 (normal)】 やれやれ。それじゃあまずは作戦会議といこうか。

voice: vo_adv_1299001_123
エリコ:
【chara 129911 face 2 (joy)】 クスクス、【chara 129911 face 1 (normal)】 どうやらもう教官の出番はなさそうですね。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 教え子たちの前途ある姿を見て、秘かにほほ笑むエリコだった。