ヤマト 第1話
強盗に便乗したフリをして{player}を被害から救ったヤマト。素直にお礼を言われ{player}を改めて気に入ったヤマトは、彼の腕を掴み「社会勉強をさせてやる」と路地裏に消えていく。


-------------- situation:
poker faceな盗人
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ある日のランドソル。
風呂敷包みを持ったヤマトを追いかける
{player}の姿があった。

Choice: (1) ヤマトさん、それを返して。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1300001_000
ヤマト:
【chara 130012 face 7 (special_a)】 フン、嫌だね。
返せと言われて返す盗賊がどこの世界にいるんだい。

voice: vo_adv_1300001_001
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 ずいぶん必死になるじゃないか。
てことは……
【chara 130012 face 7 (special_a)】 この風呂敷包みにゃ、そんなに上等なモンが入ってんのかい。

voice: vo_adv_1300001_002
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】 だったらアタシが品定めしてやろうじゃないか♪
【chara 130012 face 7 (special_a)】 よいしょっとぉ!
──フンッ!

Choice: (2) そんな乱暴に扱ったら……!
----- Tag 2 -----
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──さかのぼること数分前。
事の始まりは、街を歩いていた{player}が、
一人の老婆に出会ったことだった。

voice: vo_adv_1300001_003
おばあさん:
【chara 611 face 6 (surprised)】 よいしょ、よいしょ……
【chara 611 face 4 (sad)】 ああ、腰が痛いよ……ふぅ……

Choice: (3) 荷物、持ちますよ。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1300001_004
おばあさん:
【chara 611 face 6 (surprised)】 あらまあ急に軽くなったと思ったら。お兄さんが持ってくれるのかい?
【chara 611 face 1 (normal)】 これはうちの家宝なんだが、いかんせん重くってね。
【chara 611 face 2 (joy)】 助かるよ、ありがとうねえ。

voice: vo_adv_1300001_005
おばあさん:
【chara 611 face 4 (sad)】 だけど重い荷物を持たせてばかりじゃ悪いよ。
【chara 611 face 1 (normal)】 お兄さんの剣だって大事なものだろう。こっちはアタシが持とう。
ぶつかって傷がついたら悪いからね。

Choice: (4) ありがとう。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1300001_006
???:
【chara 1 face 1 (normal)】 フゥン。家宝かい。
いいこと聞いたねぇ♪

voice: vo_adv_1300001_007
おばあさん:
【chara 611 face 6 (surprised)】 ……?
アンタ誰だい。

voice: vo_adv_1300001_008
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 名乗るほどのモンじゃあないよ。
ただの盗賊さ。

voice: vo_adv_1300001_009
おばあさん:
【chara 611 face 6 (surprised)】 と、盗賊だって!?
は、白昼堂々なんでこんなところに……

voice: vo_adv_1300001_010
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 そりゃこっちの台詞さ。
あいにく、アタシも人のモンを頂くのが大好きでね。
【chara 130012 face 2 (joy)】 ──ってなわけで……その家宝とやらも頂いていくよ!

voice: vo_adv_1300001_011
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 あらよっと♪
それじゃ、あばよ!

Choice: (5) ヤマトさん待って!
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1300001_012
ヤマト:
【chara 130012 face 6 (surprised)】 あぁ? 悪いが断るよ。
【chara 130012 face 1 (normal)】 あいにく追いかけっこの先約があるんでね。
【chara 130012 face 7 (special_a)】 ほら、後ろ見てみな。

voice: vo_adv_1300001_013
兵士長:
【chara 712 face 1 (normal)】 いたぞ! ヤマトはあそこだ!
追え! 追えー!

voice: vo_adv_1300001_014
ヤマト:
【chara 130012 face 4 (sad)】 ったく、しつけのなってないゴロツキに挨拶してやっただけなのに、
ヨロイども、目の色変えてアタシを追ってきやがる。
【chara 130012 face 2 (joy)】 アタシのことがそんなに好きかい。

voice: vo_adv_1300001_015
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 まぁいいさ。追われりゃ追われるだけ楽しくなんのが、
【chara 130012 face 2 (joy)】 盗賊のサガってモンだからねぇ。

Choice: (6) ヤマトさん、それを返して。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1300001_016
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】 フン、嫌だね。
返せと言われて返す盗賊がどこの世界にいるんだい。

voice: vo_adv_1300001_017
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 ずいぶん必死になるじゃないか。
【chara 130012 face 7 (special_a)】 てことは……
この風呂敷包みにゃ、そんなに上等なモンが入ってんのかい。

voice: vo_adv_1300001_018
ヤマト:
【chara 130012 face 7 (special_a)】 だったらアタシが品定めしてやろうじゃないか。
【chara 130012 face 1 (normal)】 よいしょっとぉ!
──フンッ!

Choice: (7) そんな乱暴に扱ったら……!
----- Tag 7 -----
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ──!!

Choice: (8) これは……がらくた……?
----- Tag 8 -----
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ヤマトが地面に投げつけた風呂敷包み。
その中から転がり出たのは──家宝と呼ぶには似つかわしくない、
がらくたの山だった。

voice: vo_adv_1300001_019
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 ま、こんなことだろうと思ったさ。
ボーヤは色んな女に付け込まれすぎなんだよ。

voice: vo_adv_1300001_020
ヤマト:
【chara 130012 face 3 (anger)】 ったく、ポカ~ンとしてんじゃないっての。
あっちの通りを見な!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ヤマトが指さした先には、
重そうな風呂敷包みを抱えた老人と、
それを助けようとする青年の姿があった──

voice: vo_adv_1300001_021
老人:
【chara 511 face 2 (joy)】 すまないねぇ。
重いモンを持たせちまって。

voice: vo_adv_1300001_022
青年:
【chara 311 face 2 (joy)】 いいのいいの。家宝なんでしょ?
目的地まで運んでやるよ。

voice: vo_adv_1300001_023
老人:
【chara 511 face 2 (joy)】 ああじゃあ、お前さんのその荷物、代わりに持たせておくれ。
それくらいならワシにも持てる。

voice: vo_adv_1300001_024
青年:
【chara 311 face 6 (surprised)】 じゃあお願いしようかな。
【chara 311 face 1 (normal)】 よいしょっと──

voice: vo_adv_1300001_025
老人:
【chara 511 face 2 (joy)】 あいよ……(ニヤリ)。

voice: vo_adv_1300001_026
強盗:
【chara 311 face 6 (surprised)】 【chara 811 face 2 (joy)】 ──兄ちゃん悪りぃな。
この荷物はいただくぜ!

voice: vo_adv_1300001_027
青年:
【chara 311 face 6 (surprised)】 ……ええ! 俺の荷物!
それ財布も鍵も入ってるから……!
【chara 311 face 4 (sad)】 てか、あいつじいさんじゃねぇじゃねぇか!

voice: vo_adv_1300001_028
青年:
【chara 311 face 4 (sad)】 え、じゃあこの家宝は……
【chara 311 face 6 (surprised)】 ──!
うわぁぁぁ、【chara 311 face 4 (sad)】 中身ただの石じゃねーかーー!

voice: vo_adv_1300001_029
ヤマト:
【chara 130012 face 4 (sad)】 ……つうわけだよ。
【chara 130012 face 6 (surprised)】 わかったかいボーヤ?

voice: vo_adv_1300001_030
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】 アイツらは手練れの盗人集団。
お前さんから剣を奪おうとしたヤツも同じ手口さ。

voice: vo_adv_1300001_031
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】 最近流行りの『付け込み強盗』ってヤツだね。
人の善意に付け込んで、預かった荷物を掻っ攫っちまう。

voice: vo_adv_1300001_032
ヤマト:
【chara 130012 face 6 (surprised)】 どいつもこいつも老人のフリして、中身は若けぇコソ泥だよ。

voice: vo_adv_1300001_033
ヤマト:
【chara 130012 face 4 (sad)】 手配書だってその辺に貼られてるっつうのに、
まだあんなのに引っかかる人間がゴロゴロいるとはね。
【chara 130012 face 2 (joy)】 ハッ、ランドソルってのは呆けた街だよ。

Choice: (9) 僕、剣を渡しちゃうところだった。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1300001_034
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】 フン、ギリギリ盗られずに済んだね。
大事なもんなら肌身離さずちゃんと持っておきな。

Choice: (10) 助けてくれたんだよね?
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1300001_035
ヤマト:
【chara 130012 face 6 (surprised)】 ……アン?
【chara 130012 face 4 (sad)】 バカも休み休み言いな。
なんでアタシがボーヤを助けなきゃいけないんだい。

voice: vo_adv_1300001_036
ヤマト:
【chara 130012 face 8 (special_b)】 ……ああいうコスい手合いを見ると、ムシズが走るんだよ。
【chara 130012 face 1 (normal)】 欲しけりゃ正面から奪えばいいだろ? 回りくどい真似せずに。

voice: vo_adv_1300001_037
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 だからつい、邪魔したくなっちまっただけさ。
残念ながらお前さんのためじゃあない。

voice: vo_adv_1300001_038
ヤマト:
【chara 130012 face 6 (surprised)】 って、あん?
──あのコス泥の野郎、こっちへ逃げてくるね。
【chara 130012 face 7 (special_a)】 そうか、【王宮騎士団(NIGHTMARE)】に追われて……フン♪

voice: vo_adv_1300001_039
強盗:
【chara 811 face 3 (anger)】 どけっ! 邪魔だ!
どけどけ!

voice: vo_adv_1300001_040
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 ──あらよっ。

voice: vo_adv_1300001_041
強盗:
【chara 811 face 6 (surprised)】 【chara 811 face 4 (sad)】 わわっ!? っとっとっと!
【chara 811 face 3 (anger)】 ──テンメェ……足引っかけやがったな!
なにしやがる!

voice: vo_adv_1300001_042
ヤマト:
【chara 130012 face 3 (anger)】 おーい、腹ペコ王女ンとこのヨロイども!
アタシを追っかけんのもいいが、
ココにももう一人、お訪ねモンがいるよ──っとぉ!

voice: vo_adv_1300001_043
強盗:
【chara 811 face 6 (surprised)】 うわぁぁぁ!?
お、俺をブン投げるなぁぁぁ!?

voice: vo_adv_1300001_044
兵士長:
【chara 712 face 1 (normal)】 うん? この顔は……付け込み強盗のメンバーの!?
──確保だ!

voice: vo_adv_1300001_045
強盗:
【chara 811 face 6 (surprised)】 そんなぁぁ!

voice: vo_adv_1300001_046
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】 カッカッカ!
【chara 130012 face 1 (normal)】 ……さぁ、アタシもこの隙にズラかるとするかね。

voice: vo_adv_1300001_047
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 ボーヤもあんまりボーっとしてんじゃないよ。
たまには人を疑いな。
【chara 130012 face 2 (joy)】 ──じゃあね!

Choice: (11) ヤマトを追いかける。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1300001_048
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 なんだい、ボーヤまでアタシを追っかけてくんのかい。
【chara 130012 face 2 (joy)】 別に構わないが、ドロボーの逃げ足についてこられるかねぇ。
ほらほら、ほらほら♪

voice: vo_adv_1300001_049
ヤマト:
【chara 130012 face 6 (surprised)】 ……ボーヤお前、案外しつこいね。
【chara 130012 face 4 (sad)】 ああ? なんだって? 言いたいことがある?

Choice: (12) 助けてくれてありがとう。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1300001_050
ヤマト:
【chara 130012 face 8 (special_b)】 ………………
【chara 130012 face 3 (anger)】 ったく、物分かりが悪いねぇ。
ボーヤのためじゃないって、さっきそう言っただろうが。

Choice: (13) でも、それは本当の理由じゃないよね?
----- Tag 13 -----
Choice: (14) だって……
----- Tag 14 -----
voice: vo_adv_1300001_051
ヤマト:
【chara 130012 face 4 (sad)】 んだってぇ?
コスい泥棒はキライだっていう割にゃ
【バンディ・シスターズ】がグロゴ団にしたことも、相当だったぁ?

voice: vo_adv_1300001_052
ヤマト:
【chara 130012 face 4 (sad)】 だからさっきの話じゃ理屈が通らない……だと?
【chara 130012 face 8 (special_b)】 …………
……ボーヤ……てんめぇ……

voice: vo_adv_1300001_053
ヤマト:
【chara 130012 face 3 (anger)】 アタシの言ってることが信用ならねえって、そう言ってんのかい?

voice: vo_adv_1300001_054
ヤマト:
【chara 130012 face 8 (special_b)】 そんじゃあ何かい……
アタシがアンタを助けたくて助けたって……

voice: vo_adv_1300001_055
ヤマト:
【chara 130012 face 3 (anger)】 そう言いたいのかい!
アアアアアアン!?

Choice: (15) た、たまには人を疑えってヤマトさんが。
----- Tag 15 -----
voice: vo_adv_1300001_056
ヤマト:
【chara 130012 face 6 (surprised)】 ………………あん?

voice: vo_adv_1300001_057
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】 ………………
……カーッハッハッハッハッハ!!

voice: vo_adv_1300001_058
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 …………お前…………

voice: vo_adv_1300001_059
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】 ボヤっとしてるようだが、まあまあ口が回るじゃないか。

voice: vo_adv_1300001_060
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 ……フン。

voice: vo_adv_1300001_061
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 二度も断られたんじゃ、もう諦めようと思っていたが、
【chara 130012 face 2 (joy)】 やっぱり見逃すのが惜しくなっちまったねぇ。

voice: vo_adv_1300001_062
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】 ……クククッ。
3度目のなんとやら、だ♪

voice: vo_adv_1300001_063
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】 ああ、そうさ。お前の言う通りだよ。
アタシはお前を助けるために、風呂敷包みをひったくったんだよ。

Choice: (16) どうして嘘をついたの。
----- Tag 16 -----
voice: vo_adv_1300001_064
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】 何せこちとら盗賊稼業だ。
商売人と違って売り買いは本分じゃないのさ。
人のモンを頂くのは好きだが、【chara 130012 face 1 (normal)】 恩を売るのはキライでね。

voice: vo_adv_1300001_065
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 欲しいモンは自力で手に入れりゃいい。
【chara 130012 face 2 (joy)】 恩を盾にしてまで他人にしてほしいことなんて、
ありゃしないのさ。

voice: vo_adv_1300001_066
ヤマト:
【chara 130012 face 4 (sad)】 ……とまぁ。
さっきまではそう思ってたんだが……

voice: vo_adv_1300001_067
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 どうやらこのアタシにも、
自力じゃあ思い通りにならないモンがあるようだ。

voice: vo_adv_1300001_068
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 ってなワケでここは一つ、
ボーヤの恩返しに期待してみようじゃないか。【chara 130012 face 2 (joy)】
分の悪い賭けだけどね──

voice: vo_adv_1300001_069
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】 ──ついてきな!
お前を助けたせいでヨロイどもに距離を縮められちまったからね。
お詫びに一日アタシについて、見張りをしな!

Choice: (17) わ! 引っ張らないで……!
----- Tag 17 -----
voice: vo_adv_1300001_070
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】 んでもってそのついでに……
ワカナ並みのハナタレなお前に、
【chara 130012 face 7 (special_a)】 シャカイベンキョーってのをさせてやるよ……♪

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 ヤマトに手を引かれ、ランドソルの暗い裏路地へと消えていく、
{player}なのであった。