ヤマト 第2話
賭場で諍いを起こすヤマト。体を張ってその喧嘩を止めた{player}の事を更に見直した彼女は、「妹たちどちらかの婿になれ」と命じ、自分は{player}の『義姉』だと一方的に宣言する。
-------------- situation:
jackpotの義弟
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ヤマトと共に追手から逃げることになった{player}。
潜り込んだのは、ランドソルの地下にある賭博場だった。
voice: vo_adv_1300002_000
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】
久しぶりに来たが、
やっぱり賭場の空気ってのはウマいねぇ。
Choice: (1) ずいぶん怪しい雰囲気の場所だね。
Choice: (2) ……前にも来たことがあるような……?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1300002_001
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
あっはっは、あたりまえじゃないか。
隠れるにゃあイカガワシイ場所が一番なんだよ。
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----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1300002_002
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】
へーえ?
【chara 130012 face 2 (joy)】
見かけによらず遊んでるってワケかい?
じゃあ説明はいらないかもしれないが──
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1300002_003
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】
ここは魔物のレース場さ。
逃げるだけじゃツマらないだろ、【chara 130012 face 2 (joy)】
ちょっと楽しもうじゃないか。
おいでボーヤ!
voice: vo_adv_1300002_004
スタッフ:
【chara 2511 face 2 (joy)】
いらっしゃいませ。
第224回、モンスターレースの会場へようこそ!
【chara 2511 face 1 (normal)】
お客様、賭け金はいかがいたしましょう?
voice: vo_adv_1300002_005
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
もちろん、ここにある有り金全部だ。
単勝で頼むよ。
voice: vo_adv_1300002_006
スタッフ:
【chara 2511 face 7 (special_a)】
全額単勝で!?
【chara 2511 face 4 (sad)】
お、お客様、勝負師ですな……
Choice: (4) そんなに使って大丈夫?
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1300002_007
ヤマト:
【chara 130012 face 4 (sad)】
ん? なんだいボーヤ。
まさかお前まで金の使い道にあれこれ指図するつもりかい?
ったく、どいつもこいつもうるさいったらありゃしない。
voice: vo_adv_1300002_008
ヤマト:
【chara 130012 face 6 (surprised)】
いいかい。
ウチの金はアタシの金だ。何に使おうとアタシの勝手だろ。
【chara 130012 face 2 (joy)】
それに生活費が倍々に増えりゃ、ワカナだって大喜びだろうが。
Choice: (5) つまり生活費なんだね……
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1300002_009
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
博打ってのはね、【chara 130012 face 7 (special_a)】
失うモンが大きけりゃ大きいほど面白いんだよ。
voice: vo_adv_1300002_010
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
この一本勝負に人生がかかってるなんざ、
ククク、ゾックゾクするだろうが……!
Choice: (6) ワカナちゃんの苦労が分かった気がする。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1300002_011
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
カカカッ、そりゃよかった。
学び多きシャカイベンキョーだねぇ♪
【chara 130012 face 1 (normal)】
さあ、次のレースは……
voice: vo_adv_1300002_012
ヤマト:
【chara 130012 face 6 (surprised)】
………………うん?
なんだいありゃ。
コース内に客が立ち入ってんじゃないか。
voice: vo_adv_1300002_013
客1:
【chara 911 face 2 (joy)】
へへへ……♪
voice: vo_adv_1300002_014
客2:
【chara 6311 face 2 (joy)】
ニヒヒ……
voice: vo_adv_1300002_015
ヤマト:
【chara 130012 face 3 (anger)】
……あいつら、何してやがる。
voice: vo_adv_1300002_016
ヤマト:
【chara 130012 face 3 (anger)】
──オラッ! 今すぐそこをどきな!
voice: vo_adv_1300002_017
客1:
【chara 911 face 4 (sad)】
い、いでででで!
なにすんだよ姉ちゃん!
voice: vo_adv_1300002_018
ヤマト:
【chara 130012 face 8 (special_b)】
正直に吐きな。
今コース内に細工しようとしてたね?
イカサマかい?
voice: vo_adv_1300002_019
客2:
【chara 6311 face 6 (surprised)】
イ、イカサマぁ!?
【chara 6311 face 4 (sad)】
い、いやそんなつもりはねえよ。言いがかりもいい加減にしろ!
コースで記念写真は撮ったけど……【chara 6311 face 3 (anger)】
それだけだよ!
voice: vo_adv_1300002_020
客2:
【chara 6311 face 3 (anger)】
てめえこそ証拠もねえのにいきなり首根っこ掴みやがって!
無礼を詫びろっ!
Choice: (7) 落ち着いて、話を聞こう。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1300002_021
ヤマト:
【chara 130012 face 3 (anger)】
ボーヤは黙ってな!
【chara 130012 face 8 (special_b)】
……アタシはねぇ、賭場を荒らされるのがいっちばんキライなんだよ。
voice: vo_adv_1300002_022
ヤマト:
【chara 130012 face 3 (anger)】
ここにいるなら、怪しまれるような動きはするんじゃないって、
そう言ってんのがわかんねぇのか、このボンクラどもが!
voice: vo_adv_1300002_023
客1:
【chara 911 face 3 (anger)】
んだとぉ!
やってねぇっつってんじゃねーか!
voice: vo_adv_1300002_024
ヤマト:
【chara 130012 face 3 (anger)】
……ヤんのかい。
【chara 130012 face 8 (special_b)】
アアアアアアン!?
voice: vo_adv_1300002_025
客1:
【chara 911 face 3 (anger)】
オオオオオオン!?
voice: vo_adv_1300002_026
ヤマト:
【chara 130012 face 8 (special_b)】
アアアアアアアアアアン!?
voice: vo_adv_1300002_027
客2:
【chara 6311 face 3 (anger)】
オオオオオオオオオオン!?
voice: vo_adv_1300002_028
スタッフ:
【chara 2511 face 7 (special_a)】
あわわわわ……!
どどどどどうしよう……!
これじゃレースが始められない……
Choice: (8) 割って入る。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1300002_029
ヤマト:
【chara 130012 face 8 (special_b)】
ボーヤ。
邪魔すんじゃないよそこをどきな!
voice: vo_adv_1300002_030
客2:
【chara 6311 face 3 (anger)】
そうだ、ケンカの邪魔だ!
どきなっつってんだろ坊主!
オオオオオオオオオン、オーン!?
voice: vo_adv_1300002_031
ヤマト:
【chara 130012 face 3 (anger)】
てんめぇ、勝手にアタシのツレに凄むんじゃないよ!
アアアアアアアアアン、アアアーン!?
voice: vo_adv_1300002_032
スタッフ:
【chara 2511 face 7 (special_a)】
ああ! お兄さんがアンとオンの板挟みに……!
【chara 2511 face 4 (sad)】
だめだお兄さん、そこにいちゃ命が危ない!
お兄さん、お兄さん!?
Choice: (9) (ヤマトさんって、色々ハードだな……)。
Choice: (10) (苦しい……だんだん意識が遠く……)。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1300002_033
スタッフ:
【chara 2511 face 7 (special_a)】
ああ……!
挟まれたまま、お兄さんの目がうつろに……!
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----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1300002_034
スタッフ:
【chara 2511 face 7 (special_a)】
ああ……!
挟まれたまま、お兄さんの顔が死を覚悟した人のそれに……!
----- Tag 11 -----
Choice: (12) …………あれ?
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1300002_035
客1:
【chara 911 face 4 (sad)】
うん? どうした兄ちゃん。
急に固まって。
Choice: (13) なんだかいい匂いがする。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1300002_036
スタッフ:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
へ? 匂い? どこからです?
【chara 2511 face 7 (special_a)】
まさかあの世の花畑の匂いってわけじゃないですよね?
voice: vo_adv_1300002_037
ヤマト:
【chara 130012 face 4 (sad)】
ボーヤ、正気かい?
Choice: (14) ……こっちの方から……
----- Tag 14 -----
voice: vo_adv_1300002_038
ヤマト:
【chara 130012 face 6 (surprised)】
ああ? こっちって……アタシの方から!?
【chara 130012 face 3 (anger)】
今は匂いなんかどーでもいいんだよ!
どきなっつってんだ!
Choice: (15) ヤマトさんの、髪の毛から……?
----- Tag 15 -----
voice: vo_adv_1300002_039
ヤマト:
【chara 130012 face 3 (anger)】
ボーヤ聞こえないのかい!?
ああもう目の前につっ立ってんじゃないよ!
voice: vo_adv_1300002_040
スタッフ:
【chara 2511 face 6 (surprised)】
……え? お客さん、なんです?
こちらの方からすごくいい匂いがする……とおっしゃってますが。
Choice: (16) なんだか、すごく意外です。
----- Tag 16 -----
voice: vo_adv_1300002_041
ヤマトと客たち:
【chara 1 face 6 (surprised)】
……はぁ!?
voice: vo_adv_1300002_042
ヤマト:
【chara 130012 face 6 (surprised)】
……
voice: vo_adv_1300002_043
ヤマト:
【chara 130012 face 6 (surprised)】
とりあえず……無事みたいだね。【chara 130012 face 4 (sad)】
いい加減離れな。
いつまでも人の髪に鼻先突っ込んでるんじゃないよ。
Choice: (17) はっ、ごめんなさい。
----- Tag 17 -----
voice: vo_adv_1300002_044
ヤマト:
【chara 130012 face 4 (sad)】
ったく……
【chara 130012 face 3 (anger)】
自分から飛び込んで来といて、何謝ってんだよお前は!
【chara 130012 face 4 (sad)】
……チッ、気が削がれちまった。もういいよ。
voice: vo_adv_1300002_045
客1:
【chara 911 face 4 (sad)】
俺ももういいや……なんか気が抜けちまったしよ。
voice: vo_adv_1300002_046
スタッフ:
【chara 2511 face 4 (sad)】
よ、よかった……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
こうしてヤマトの髪の香りに動揺した{player}の
中途半端な動きにより、ケンカは意外にも早く収束したのだった。
voice: vo_adv_1300002_047
ヤマト:
【chara 130012 face 4 (sad)】
……
【chara 130012 face 1 (normal)】
……で……だ、ボーヤ。
【chara 130012 face 2 (joy)】
アタシを正面から止めるたぁ、お前、なかなかのモンじゃないか。
voice: vo_adv_1300002_048
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
感心しちまったよ。
さすがはウチの『ツレアイ』候補だねぇ♪
Choice: (18) 僕が、ツレアイ候補……?
----- Tag 18 -----
voice: vo_adv_1300002_049
ヤマト:
【chara 130012 face 6 (surprised)】
なんだい、目を白黒させて……ビビッてんのかい。
お前さんさっきからなんだか様子が変じゃないか?
【chara 130012 face 4 (sad)】
悪いものはさすがに食べちゃいないだろうが、熱でも……
voice: vo_adv_1300002_050
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】
……どれ、測ってやるよ。
【chara 130012 face 4 (sad)】
──おいおい、額に触るだけだろうに、そんな警戒するもんじゃないよ。
voice: vo_adv_1300002_051
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】
フン、今度は顔が赤いね……【chara 130012 face 7 (special_a)】
ああ、ひょっとしてお前、
アタシのツレアイになるって話だと思ってんのかい?
voice: vo_adv_1300002_052
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
──ハッ、ンなわけがないだろう?
voice: vo_adv_1300002_053
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
ウチの妹たちの、さ。
【chara 130012 face 1 (normal)】
前にも誘っただろう? アタシの弟になる気はないかって。
その時はボーヤにその気はないようだったけど。
voice: vo_adv_1300002_054
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】
だけど……アタシはますますお前さんのことが
気に入っちまったからね。
voice: vo_adv_1300002_055
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
なんせこちとら盗賊さ。
もうお前さんの返事は聞かないよ。
voice: vo_adv_1300002_056
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】
ワカナかフブキか、どっちにするかはおいおい見極めるが、
【chara 130012 face 2 (joy)】
いずれにしてもお前は、アタシの義弟。
アタシはお前の、義姉さんになるワケだ。
voice: vo_adv_1300002_057
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
お前さんがなんと言おうと、これは決定事項だよ。
【chara 130012 face 7 (special_a)】
覆したけりゃ、アタシをぶちのめしてからにしな♪
voice: vo_adv_1300002_058
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
……ってワケで、さぁ。
姉弟の契りでも交わすとするかねぇ。
Choice: (19) ちぎりって?
----- Tag 19 -----
voice: vo_adv_1300002_059
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】
フフン、アタシの背中をボーヤに預けるってことさ。
【chara 130012 face 2 (joy)】
つまり……次のレースでどの魔物に賭けるかを、
お前に決めさせてやるって言ってんだよ。
voice: vo_adv_1300002_060
ヤマト:
【chara 130012 face 1 (normal)】
アタシの全財産を、お前に託す。
──さぁ、どれに賭ける!
Choice: (20) 責任重大すぎるよ。
----- Tag 20 -----
voice: vo_adv_1300002_061
ヤマト:
【chara 130012 face 8 (special_b)】
……なんだい、義姉の盆じゃあ賭けられないってのかい!
アアン!?
Choice: (21) じゃ、じゃあ5番で。
----- Tag 21 -----
voice: vo_adv_1300002_062
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
……ようし♪
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
きっと外れる。そして殺される。
そう青ざめる{player}だったが……
voice: vo_adv_1300002_063
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
やった! やったよボーヤ!
見な! 大穴だよ!
Choice: (22) もしかして……当たった!?
----- Tag 22 -----
voice: vo_adv_1300002_064
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
よくやったよ! それでこそアタシの義弟。
ウチの立派な稼ぎ頭だよ!
voice: vo_adv_1300002_065
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
おいでボーヤ。
ワカナやフブキがよくやった時はねぇ、こうしてやるんだよ♪
voice: vo_adv_1300002_066
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
お前にもしてやろうね。
よくやったよ、ボーヤ。
voice: vo_adv_1300002_067
ヤマト:
【chara 130012 face 2 (joy)】
よーしよしよし。
よーしよしよし。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
そう言って、上機嫌で{player}の頭を
わしゃわしゃと撫でるヤマト。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
これまでにない距離感と、髪の毛のいい匂い──
突然できた『義姉』という存在に戸惑うばかりの、
{player}なのであった。