キョウカ(スプリング) 第2話
地域のボランティアに参加したキョウカはある偏屈な老人と出会い、彼のために希少な花を咲かせようと決意する。老人の元に通い交流を重ねながら花を咲かせることに成功、その心も開かせるのだった。
-------------- situation:
開くは花と心
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
植物への関心と人の役に立ちたいという気持ちから、
キョウカは地域のボランティアに参加し、
花壇の花の手入れをしていた。
voice: vo_adv_1307002_000
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
よいしょ、と。ふぅ……【chara 130711 face 2 (joy)】
こんな感じでどうですか?
voice: vo_adv_1307002_001
おばさん:
【chara 1511 face 2 (joy)】
あーら、いい感じじゃない。あたしが教えることなんてないみたいだね。
Choice: (1) キョウカちゃん、これどうすればいい?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1307002_002
キョウカ:
【chara 130711 face 3 (anger)】
もう、あなたはもっとしっかりしてください!
せっかくボランティアに参加してるんですから!
voice: vo_adv_1307002_003
おばさん:
【chara 1511 face 2 (joy)】
アハハ、あまり気負わず気楽にやっとくれ。
あんたたちみたいに若い子が参加してくれるだけで
本当にうれしいんだからさ。
voice: vo_adv_1307002_004
おばさん:
【chara 130711 face 1 (normal)】
【chara 1511 face 1 (normal)】
いつもは近所のジジババばっかだし、
【chara 1511 face 4 (sad)】
たまに若い人が来てくれても──
voice: vo_adv_1307002_005
おじいさん:
【chara 511 face 3 (anger)】
だから、そうじゃねえって言ってるだろ!
肥料は多くやればいいってもんじゃねえんだよ!
voice: vo_adv_1307002_006
ギャル:
【chara 1211 face 6 (surprised)】
はぁ? 【chara 1211 face 3 (anger)】
いきなりなんなん? イミわかんないんですけど~!
voice: vo_adv_1307002_007
ギャル男:
【chara 1111 face 4 (sad)】
こっえ~。もういいっしょ、あっち行くべ。
voice: vo_adv_1307002_008
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
あの、あれって……
voice: vo_adv_1307002_009
おばさん:
【chara 1511 face 4 (sad)】
驚かせちまったね。あれは近所の偏屈じいさんだよ。
花に関しちゃ誰よりも詳しいんだけど、とにかく愛想がなくてね。
おかげで若い人たちも来づらくなっちまってさ。
voice: vo_adv_1307002_010
おばさん:
【chara 1511 face 4 (sad)】
昔はあんなんじゃなかったんだけどね……
【chara 1511 face 3 (anger)】
わざわざ参加するんだから、もう少し周りと仲良くすりゃあいいのに。
voice: vo_adv_1307002_011
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
そうですね。ボランティアは助け合いなんだから、
怒るんじゃなくて協力し合った方が絶対にいいと思います。
voice: vo_adv_1307002_012
おばさん:
【chara 1511 face 1 (normal)】
やれやれ、あんたの方がよっぽど大人だね。
【chara 1511 face 6 (surprised)】
とにかく、じいさんにはなるべく近寄らないようにね。
悪人じゃないけど怒鳴られたりするのはイヤだろう?
voice: vo_adv_1307002_013
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
でも、付き合いがよくないのに、どうして参加してるんだろう?
【chara 130711 face 4 (sad)】
ボランティアなんだから好きにしていいはずなのに……
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
それから数日後、キョウカと{player}は
ボランティアで作業した辺りを通りかかった。
voice: vo_adv_1307002_014
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
えへへ、お花すごくきれい……がんばったかいがありました。
【chara 130711 face 1 (normal)】
……あの、どうかしたんですか? 同じところじっと見つめて。
Choice: (2) ここってたしか……
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1307002_015
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
はい、あのおじいさんが口出ししてたところですけど……
【chara 130711 face 2 (joy)】
ここだけ他のお花よりずっと育ちがいいですね。
voice: vo_adv_1307002_016
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
態度はよくないかもだけど、【chara 130711 face 1 (normal)】
お花については本当にすごい人かも……
って、あそこにいるの、例のおじいさんですよね?
voice: vo_adv_1307002_017
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
お花、見てるのかな……【chara 130711 face 6 (surprised)】
あっ、あれ、私がお世話したとこです!
【chara 130711 face 4 (sad)】
どうしよう、引っこ抜かれたりしませんかね……
voice: vo_adv_1307002_018
おじいさん:
【chara 511 face 1 (normal)】
ふん、いい仕事しておるな。小さいのに大したもんだ。
voice: vo_adv_1307002_019
キョウカ:
【chara 130711 face 6 (surprised)】
……ほ、褒められちゃった。
【chara 130711 face 2 (joy)】
それにすごく優しい目をしてます。【chara 130711 face 1 (normal)】
この前とは別人みたいです。
Choice: (3) 本当は優しい人なんじゃないのかな?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1307002_020
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
かもしれません。おばさんも昔はあんなじゃなかったって言ってました。
私、おじいさんのことが気になってきました。
voice: vo_adv_1307002_021
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
たしかおばさんの家がこのあたりだったはずです。
【chara 130711 face 2 (joy)】
ちょっと話を聞きに行ってみませんか?
voice: vo_adv_1307002_022
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
これからもボランティアは続けたいですし、
おじいさんとも仲良くなった方がいいですからね。
voice: vo_adv_1307002_023
おばさん:
【chara 1511 face 6 (surprised)】
え? あのじいさんのことが知りたいって?
voice: vo_adv_1307002_024
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
はい、前に昔はあんなじゃなかったって言ってましたよね?
あれってどういうことですか?
voice: vo_adv_1307002_025
おばさん:
【chara 1511 face 6 (surprised)】
……ふむ、ただの興味本位、ってわけじゃなさそうだね。
【chara 1511 face 4 (sad)】
あたしから聞いたって言わないでおくれよ。【chara 1511 face 6 (surprised)】
実は──
Choice: (4) 結構大変な話だったね……
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1307002_026
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
はい、一緒にボランティアに参加するくらい仲の良かった
奥さんを亡くされてたんですね。
voice: vo_adv_1307002_027
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
それに、病身の奥さんに希少なお花を咲かせて見せるって
約束してたのに、叶えられなかったなんて……
Choice: (5) 希少な花ってなんだろう?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1307002_028
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
おばさんの話どおりなら、おそらく『キョウカソウ』だと思います。
手に入れるのはもちろん、咲かせるのもかなり難しいという
幻のお花です。【chara 130711 face 4 (sad)】
私も図鑑でしか見たことありませんが。
voice: vo_adv_1307002_029
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
もしお花が咲いていれば、
おじいさんももう少し違ってたかもしれませんね……
voice: vo_adv_1307002_030
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
あの{player}さん、
私おじいさんのことを聞いて、どうすればいいか考えました。
voice: vo_adv_1307002_031
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
私は、おじいさんと一緒にキョウカソウを咲かせてみたいです。
voice: vo_adv_1307002_032
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
おじいさん、きっとお花を咲かせられなかったことが心残りで、
いろんなことがどうでもよくなっているのかもしれません。
voice: vo_adv_1307002_033
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
でも、お花のことは今でも大好きなんだと思います。
【chara 130711 face 1 (normal)】
だからキョウカソウを咲かせられれば、
少しは変わるんじゃないかなって……
voice: vo_adv_1307002_034
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
はい、余計なお世話だって怒られるかもしれません。
【chara 130711 face 4 (sad)】
でも、独りぼっちは、とても悲しいですから……
【chara 130711 face 1 (normal)】
あなたならわかってくれますよね?
voice: vo_adv_1307002_035
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
ふふ、あなたならそう言ってくれると思ってましたよ。
【chara 130711 face 1 (normal)】
それでええと……一つ、相談があるんです。
キョウカソウ、手に入るあてはありませんか?
voice: vo_adv_1307002_036
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
幻のお花といわれるだけあって普通の花屋さんじゃ手に入りませんし、
【chara 130711 face 4 (sad)】
たとえあったとしても私のおこづかいじゃとても手が出せなくて……
voice: vo_adv_1307002_037
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
自分から言い出しておいて、
最初からあなたの手を借りるのは恥ずかしいんですが……
voice: vo_adv_1307002_038
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
いろんな人と知り合いのあなたなら、お花を手に入れられませんか?
【chara 130711 face 4 (sad)】
お代はすぐには無理ですが、必ず払いますから……
Choice: (6) 知り合いの花屋に聞いてみるよ。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1307002_039
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
あ、ありがとうございます!
こういうときあなたの顔の広さは頼りになりますね。
それでは、どうかお願いします!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
それから数日後、{player}から
キョウカソウが手に入ったと連絡を受けた。
voice: vo_adv_1307002_040
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
これが、キョウカソウ……【chara 130711 face 2 (joy)】
本当に手に入れてくれたんですね。
ありがとうござ……【chara 130711 face 1 (normal)】
あの、なんだか少々お疲れみたいですが。
Choice: (7) 色々と、大変だった……
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1307002_041
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
な、何があったのかは聞きませんが、【chara 130711 face 2 (joy)】
本当に助かりました……
あなたの苦労、無駄にはしません。
voice: vo_adv_1307002_042
キョウカ:
【chara 130711 face 7 (special_a)】
善は急げ、さっそくおじいさんに会いに行きましょう!
voice: vo_adv_1307002_043
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
こんにちは……あの、ちょっといいでしょうか?
voice: vo_adv_1307002_044
おじいさん:
【chara 511 face 4 (sad)】
あん? 【chara 511 face 1 (normal)】
お前らはたしかボランティアに来てたヤツらだな。
voice: vo_adv_1307002_045
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
はい。【chara 130711 face 1 (normal)】
あの、おじいさんが植物に詳しいと聞いたので、
お花について教えてもらいたいんですが……
voice: vo_adv_1307002_046
おじいさん:
【chara 511 face 6 (surprised)】
っ! お前、その花は……【chara 511 face 3 (anger)】
帰れ、お前に教えることなんて何もない。
voice: vo_adv_1307002_047
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
で、でも……
voice: vo_adv_1307002_048
おじいさん:
【chara 511 face 3 (anger)】
帰れと言ってるのが分からんか!
voice: vo_adv_1307002_049
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
……わかりました。失礼します。
voice: vo_adv_1307002_050
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
……やっぱり追い返されちゃいましたね。
予想はしてましたが、ちょっとショックです……
【chara 130711 face 3 (anger)】
でも、あきらめませんよ!
voice: vo_adv_1307002_051
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
キョウカソウを育てながら、おじいさんのもとに通います。
お花が好きならきっと口を出したくなるはずですから。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
数日後──
voice: vo_adv_1307002_052
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
こんにちはー
voice: vo_adv_1307002_053
おじいさん:
【chara 511 face 1 (normal)】
お前、この間の……【chara 511 face 3 (anger)】
何度来たって協力なんかしないぞ。
voice: vo_adv_1307002_054
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
いえ、今日は育て途中のお花を見てほしかっただけです。
どうですか? 順調に育ってますよね。
voice: vo_adv_1307002_055
おじいさん:
【chara 511 face 4 (sad)】
だから見ねえって言ってる……【chara 511 face 1 (normal)】
おい、この花どこに置いてる?
voice: vo_adv_1307002_056
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
ええと……【chara 130711 face 2 (joy)】
風通しのいい日向に置いてます。
voice: vo_adv_1307002_057
おじいさん:
【chara 511 face 1 (normal)】
そうか。こいつはかなり繊細な植物だ。日光に当てすぎるのもよくない。
午後は日陰に移動して……
【chara 511 face 4 (sad)】
って、何言ってんだわしは……【chara 511 face 3 (anger)】
もういいだろ、とっとと帰れ。
voice: vo_adv_1307002_058
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
はーい、貴重なご意見、ありがとうございました!
voice: vo_adv_1307002_059
おじいさん:
【chara 511 face 4 (sad)】
ったく、なんなんだあの子どもは……
voice: vo_adv_1307002_060
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
こんにちはー!
voice: vo_adv_1307002_061
おじいさん:
【chara 511 face 4 (sad)】
また来やがったな。【chara 511 face 3 (anger)】
わしは忙しいんだ、とっとと帰れ……【chara 511 face 1 (normal)】
おい、
その鉢ちょっと見せてみろ。
voice: vo_adv_1307002_062
おじいさん:
【chara 130711 face 1 (normal)】
【chara 511 face 1 (normal)】
ぬぅ、茎が細いな。【chara 511 face 3 (anger)】
ちょっと待ってろ、いい肥料がある。
【chara 511 face 1 (normal)】
こいつを一日おきにやるんだ。やりすぎには注意しろよ。
voice: vo_adv_1307002_063
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
なんだかんだで面倒見てくれるんですよね。
【chara 130711 face 2 (joy)】
やっぱり根は優しい人なんだ。
voice: vo_adv_1307002_064
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
今日もありがとうございました。【chara 130711 face 1 (normal)】
それじゃあ私たちはこれで──
voice: vo_adv_1307002_065
おじいさん:
【chara 511 face 3 (anger)】
おい待て。お前ら散々わしの手を煩わせたんだ、
【chara 511 face 1 (normal)】
こっちにも手を貸してもらうぞ。
voice: vo_adv_1307002_066
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
か、かまいませんけど、何をすれば……
voice: vo_adv_1307002_067
おじいさん:
【chara 511 face 1 (normal)】
まんじゅうだ。もらいもんだけどわし一人じゃ食いきれんからな。
こいつを食っていってもらうぞ。【chara 511 face 3 (anger)】
お残しは許さんからな。
voice: vo_adv_1307002_068
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
おじいさん……【chara 130711 face 2 (joy)】
はい、いただきます!
voice: vo_adv_1307002_069
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
どうでしょう、かなりいい感じに育ってると思いますけど……
voice: vo_adv_1307002_070
おじいさん:
【chara 511 face 1 (normal)】
そうだな。そろそろこの鉢じゃ小さいかもしれん。
別の大きな鉢に植え替えるぞ。
voice: vo_adv_1307002_071
おじいさん:
【chara 511 face 4 (sad)】
ちいと手間がかかるからな。【chara 511 face 1 (normal)】
おいデカいの、お前にも手伝ってもらうぞ。
Choice: (8) 何でも言ってください!
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1307002_072
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
もうあと少しのところまできました。
【chara 130711 face 4 (sad)】
どうか、どうか無事に咲いてください……!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
キョウカたちが老人の元に通い始めてしばしの時が過ぎ、
ついにその日を迎えた。
voice: vo_adv_1307002_073
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
……咲いた。【chara 130711 face 2 (joy)】
咲きました!
すごくきれいなお花……鏡みたいにキラキラしてますよ!
Choice: (9) 頑張ったね、キョウカちゃん!
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1307002_074
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
いいえ、私一人じゃとても無理でした。
これもおじいさんのおかげです。どうですかおじいさん──
voice: vo_adv_1307002_075
おじいさん:
【chara 511 face 4 (sad)】
……
voice: vo_adv_1307002_076
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
おじい、さん?
voice: vo_adv_1307002_077
おじいさん:
【chara 511 face 1 (normal)】
お前たちがわしのために花を咲かせようとしてくれてるのは気付いてた。
最初こそ面倒だったが、徐々にお前たちと過ごすのが
楽しみになっていった。
voice: vo_adv_1307002_078
おじいさん:
【chara 511 face 1 (normal)】
花が咲けばわしも変われるのではないか、そう思っておったし、
こうして花が咲いたことは本当にうれしい。
voice: vo_adv_1307002_079
おじいさん:
【chara 511 face 4 (sad)】
だがな、うれしさ以上に寂しさがこみ上げてくるんじゃ。
この花を見せたかった人はもういないって、改めて実感するんじゃ。
悪かったな、お前たち。こんな老人に付き合わせちまって。
voice: vo_adv_1307002_080
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
そんな……私のしたことって、
おじいさんの悲しみを深めただけだったの?
voice: vo_adv_1307002_081
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
私一人やった気になって、バカみたいです……
やっぱり私じゃ、この人みたいにはできないのかな……
voice: vo_adv_1307002_082
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
おじいさん……私……
voice: vo_adv_1307002_083
おじいさん:
【chara 511 face 1 (normal)】
お前さんが気に病むことじゃない。これはわしの問題なんじゃ。
【chara 511 face 4 (sad)】
こんなんじゃばあさんにも叱られちまうのになぁ……
voice: vo_adv_1307002_084
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
ごめん、なさい……ごめん……
Choice: (10) 二人とも、あれ見て!
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1307002_085
キョウカ:
【chara 511 face 6 (surprised)】
【chara 130711 face 4 (sad)】
え……【chara 130711 face 6 (surprised)】
あっ、花びらにお日さまの光が反射して、
庭を照らしてる……【chara 130711 face 2 (joy)】
まぶしくて、でもとってもあったかい……
voice: vo_adv_1307002_086
おじいさん:
【chara 511 face 6 (surprised)】
あ、ああ、【chara 511 face 2 (joy)】
なんて心地いいんだ……
voice: vo_adv_1307002_087
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
あ、見てください、【chara 130711 face 2 (joy)】
光に誘われて蝶が飛んできましたよ?
すごい、キョウカソウってこんなことまでできるんですね。
voice: vo_adv_1307002_088
おじいさん:
【chara 511 face 1 (normal)】
……いや、いかな幻の花といえどそこまでの力はあるまい。
だがこの光景、【chara 511 face 2 (joy)】
まるでばあさんが生きていた頃みたいな温かさだ。
voice: vo_adv_1307002_089
おじいさん:
【chara 511 face 2 (joy)】
これはきっと、いつまでも一人で殻に閉じこもっとらんで、
かつての明るい日々を取り戻せという、
ばあさんからのメッセージなのかもしれん。
voice: vo_adv_1307002_090
おじいさん:
【chara 511 face 1 (normal)】
……ありがとうな。
voice: vo_adv_1307002_091
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
え?
voice: vo_adv_1307002_092
おじいさん:
【chara 511 face 1 (normal)】
お前さんがキョウカソウを咲かせてくれなければ、
きっと孤独のまま朽ちてただろうよ。【chara 511 face 2 (joy)】
本当にありがとうな。
voice: vo_adv_1307002_093
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
おじいさん……
【chara 130711 face 7 (special_a)】
い、いえ、同じお花を愛する者として当然のことをしたまでですから!
voice: vo_adv_1307002_094
おじいさん:
【chara 511 face 2 (joy)】
そうか……【chara 511 face 1 (normal)】
それじゃあさっそく行くとするか。
voice: vo_adv_1307002_095
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
え、いったい何を……行くってどちらへ……
voice: vo_adv_1307002_096
おじいさん:
【chara 511 face 2 (joy)】
決まってるじゃろ? 近所のやつらに自慢しに行くんじゃ!
さあ、ついて来いお前たち!
voice: vo_adv_1307002_097
キョウカ:
【chara 130711 face 6 (surprised)】
わ、ちょ、ちょっとおじいさん!
voice: vo_adv_1307002_098
おじいさん:
【chara 511 face 2 (joy)】
見ろ、この美しい花を! わしの弟子が咲かせたんじゃ!
すごいだろう、なあ!
voice: vo_adv_1307002_099
ギャル:
【chara 1211 face 6 (surprised)】
ちょ、きゅーになんなん? イミわかんないんですけど!
voice: vo_adv_1307002_100
ギャル男:
【chara 1111 face 6 (surprised)】
でもこの花、マジキレイじゃね? こんなん見たことないっしょ。
voice: vo_adv_1307002_101
ギャル:
【chara 1211 face 4 (sad)】
それよりじーちゃんのキャラ変の方がパないんですけど!
voice: vo_adv_1307002_102
おばさん:
【chara 1511 face 6 (surprised)】
ホントたまげたよ。花を咲かせただけじゃなく、
じいさんまで変えちまって……
【chara 1511 face 1 (normal)】
いったいどんな魔法を使ったんだい?
voice: vo_adv_1307002_103
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
魔法なんてそんな……ただ、一緒にお花を育てただけです。
それに、あれがきっと本来のおじいさんなんだと思います。
voice: vo_adv_1307002_104
おばさん:
【chara 1511 face 1 (normal)】
……あんたが言うんだ、そうかもしれないね。
【chara 1511 face 2 (joy)】
だとしても、じいさんを変えたあんたがすごいのは変わらないけどね。
voice: vo_adv_1307002_105
おじいさん:
【chara 511 face 2 (joy)】
そうじゃろそうじゃろ? この子はすごいんじゃ!
植物の知識はもちろん、その愛情は誰にも負けん!
ほれほれ、このキョウカソウを見れば一目瞭然じゃろ?
voice: vo_adv_1307002_106
おばさん:
【chara 1511 face 2 (joy)】
あーもう、分かったから!
【chara 1511 face 1 (normal)】
でもまあ、じいさんが元気になってよかったよ。
voice: vo_adv_1307002_107
おばさん:
【chara 1511 face 2 (joy)】
それじゃ花が咲いたことと合わせて、
小さくて偉大な立役者をお祝いしなきゃね。
voice: vo_adv_1307002_108
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
わ、私はそんな、立役者だなんて……
voice: vo_adv_1307002_109
おじいさん:
【chara 511 face 2 (joy)】
それはいいな! よし、今からわしの家に集合だ!
今日はわしのおごり、無礼講じゃー!
voice: vo_adv_1307002_110
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
すっかりごちそうになっちゃいましたね。
それにしてもみなさん私のこと褒めすぎですよ。
本当に照れくさかったです……
Choice: (11) みんな楽しそうだったね。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1307002_111
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
はい。おじいさんと地域のみなさんが笑いあってるのを見て
私も楽しくなっちゃいました。
voice: vo_adv_1307002_112
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
私のしたことは無駄じゃなかった、それがとてもうれしいです。
voice: vo_adv_1307002_113
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
これもあなたがキョウカソウの苗を手に入れてくれたおかげです。
本当にありがとうございました。
Choice: (12) キョウカちゃんが頑張ったおかげだよ。
----- Tag 12 -----
Choice: (13) でも、どうしてあそこまで頑張れたの?
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1307002_114
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
だって、ずっと悲しいままでいたら、周りの人たちにも
悲しみが広がっちゃいます。
voice: vo_adv_1307002_115
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
あの優しい人たちには、ずっと笑顔でいてほしいじゃないですか。
voice: vo_adv_1307002_116
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
それに、自分のことより人のために動いちゃう人を知ってますから、
【chara 130711 face 7 (special_a)】
私もそうしてみたかったのかもしれません。
voice: vo_adv_1307002_117
キョウカ:
【chara 130711 face 1 (normal)】
え、立派な人だね?
voice: vo_adv_1307002_118
キョウカ:
【chara 130711 face 4 (sad)】
ふぅ、やっぱり気付いてませんね。
【chara 130711 face 1 (normal)】
本当に仕方ない人。
voice: vo_adv_1307002_119
キョウカ:
【chara 130711 face 2 (joy)】
いえ、なんでもありません。さあ、帰りましょう。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
満足感と達成感、そして人助けができたよろこびを胸に
帰路に着くキョウカだった。