エキドナ(サマー) 第2話
観察すると共にアルバイトを手伝うことになったエキドナ。複数のアルバイトをはしごする{player}の行動が理解できない彼女だったが、逆に{player}への興味は増すばかりであった。
-------------- situation:
魔女との勤労
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
{player}の観察のため、
夏の海でアルバイトをすることになったエキドナだったが──
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1320002_000
エキドナ:
【chara 132011 face 6 (surprised)】
この砂、随分とこまかいね。
海という場所特有のものかな?
voice: vo_adv_1320002_001
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
なるほど。
海は水だけではなく、砂にも多量のソルテを含んでいるんだね。
植物が育っていないのはそのせいかな?
voice: vo_adv_1320002_002
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
少し離れれば木々はちゃんと生えている。
海の影響が大地にどの程度の影響を及ぼしているのか、興味深いね。
voice: vo_adv_1320002_003
エキドナ:
【chara 132011 face 6 (surprised)】
ふむ。
このうち捨てられた容器に使用されている素材は見たことがないものだ。
何が原料なんだろう?
voice: vo_adv_1320002_004
エキドナ:
【chara 132011 face 6 (surprised)】
こんな風に無造作に捨てられているところを見ると、
そこまで貴重なものではないようだね。
【chara 132011 face 1 (normal)】
大量生産されている、ということか。
voice: vo_adv_1320002_005
エキドナ:
【chara 132011 face 2 (joy)】
人の欲望は尽きることがないね。
【chara 132011 face 1 (normal)】
ああいや、非難しているんじゃないよ。
【chara 132011 face 2 (joy)】
欲望はボクのいわば伴侶だからね。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1320002_006
エキドナ:
【chara 132011 face 6 (surprised)】
おや? この生き物は不思議な形をしているね。
【chara 132011 face 1 (normal)】
是非とも持って帰ってじっくりと生態を観察したいところだよ。
voice: vo_adv_1320002_007
エキドナ:
【chara 132011 face 6 (surprised)】
こっちにも見たことのない生物が……!
【chara 132011 face 2 (joy)】
これは目移りしてしまうな。
voice: vo_adv_1320002_008
エキドナ:
【chara 132011 face 2 (joy)】
ぜひとも砂浜だけじゃなくて、海の中の生物までじっくりと……
Choice: (1) ……ちゃんと働いてる?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1320002_009
エキドナ:
【chara 132011 face 6 (surprised)】
おっと、働いていないと疑われるのは心外だね。
【chara 132011 face 1 (normal)】
よく考えてみてほしい。
voice: vo_adv_1320002_010
エキドナ:
【chara 132011 face 2 (joy)】
ボクはこの世界に来てまだ日が浅いんだぜ?
【chara 132011 face 1 (normal)】
つまりこのアルバイトという行為の目的となる収集物、
どれがごみなのかがまだ分別が付かない状態なのさ。
voice: vo_adv_1320002_011
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
だからこそまずはこうしてよく見て、
理解する必要があるんだよ。
Choice: (2) なるほど!
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1320002_012
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
分かってもらえてうれしいよ。
voice: vo_adv_1320002_013
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
決して深い意味があるわけじゃないんだが、
ボク以外と話す時はもう少し疑り深くなってもいいかもしれない。
【chara 132011 face 1 (normal)】
世の中には悪い奴がたくさんいるからね。
voice: vo_adv_1320002_014
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
では引き続き観察……ごみ拾いをするとしよう。
【chara 132011 face 6 (surprised)】
あっちにも何か奇妙な──
voice: vo_adv_1320002_015
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
──ふむ。
Choice: (3) どうしたの?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1320002_016
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
いや、なんということはないさ。
ただ、疲れてもう立てそうにないだけ。
voice: vo_adv_1320002_017
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
言っただろう? ボクは肉体労働は得意じゃないんだ。
それにもう随分とごみ拾いをしているだろう?
【chara 132011 face 6 (surprised)】
さすがに君だって……健康そのものだね。驚きだ。
voice: vo_adv_1320002_018
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
……すまないが手を貸してくれないか?
このままボクが立ち上がれずに波にさらわれて死んでしまったら
君も寝覚めが悪いだろう?
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1320002_019
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
ありがとう。
【chara 132011 face 6 (surprised)】
さて……もうそろそろいいんじゃないかな。
voice: vo_adv_1320002_020
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
このアルバイトという行為は十分堪能したよ。
【chara 132011 face 4 (sad)】
確かに手伝うとは言ったよ。
だけど、もう──
Choice: (4) ちょうど終わろうと思ってた。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1320002_021
エキドナ:
【chara 132011 face 2 (joy)】
それは何よりだ。
ボクとしてはもちろんまだ余力は残してはいたが、
終わりというのであれば喜んで──
Choice: (5) 次は海辺の巡回だよ。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1320002_022
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
……なんだって?
voice: vo_adv_1320002_023
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
すまない、聞き間違いかもしれない。
【chara 132011 face 6 (surprised)】
今何と言ったのか、もう一度聞かせてもらえるかな?
voice: vo_adv_1320002_024
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
次は……海辺の巡回……?
voice: vo_adv_1320002_025
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
君はもしかしてまだアルバイトとやらを続けるつもりかい?
voice: vo_adv_1320002_026
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
……正直言って予想外だ。
もう切り上げようと思っていたところだが──
もっと深く君のことを知りたくなってしまった。
voice: vo_adv_1320002_027
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
君の行動は『未知』そのものだ。
voice: vo_adv_1320002_028
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
ああ、もちろん手伝わせてもらうよ。
【chara 132011 face 4 (sad)】
君の手伝いをすると言ったのはボクだからね。
voice: vo_adv_1320002_029
エキドナ:
【chara 132011 face 3 (anger)】
……ただし、もう肉体労働はごめんだよ?
魔物:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──ギャオオオオオッ!
voice: vo_adv_1320002_030
エキドナ:
【chara 132011 face 6 (surprised)】
今度は海の安全確保、というわけか。
【chara 132011 face 1 (normal)】
人にとっていい自然環境なら、魔物が寄ってくるのも必然だ。
voice: vo_adv_1320002_031
エキドナ:
【chara 132011 face 6 (surprised)】
見たところによると、
魔物除けの結界みたいなものはないのかな?
voice: vo_adv_1320002_032
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
まあ、あったとしても──
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
──グオオオオオッ!
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1320002_033
エキドナ:
【chara 132011 face 2 (joy)】
事実として目の前にこれだけの魔物がいるのであれば
機能していなさそうだね。
voice: vo_adv_1320002_034
エキドナ:
【chara 132011 face 6 (surprised)】
少々旗色が悪いように見えるが、大丈夫かい?
voice: vo_adv_1320002_035
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
見たところによると、
君は単身で戦うことを得意としていない。
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_1320002_036
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
無理せず逃げるという選択もあるよ。
【chara 132011 face 2 (joy)】
もちろん、君に奥の手があるんだったらそれを披露してくれてもいい。
voice: vo_adv_1320002_037
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
いざとなったらボクが──
Choice: (6) 逃げて。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1320002_038
エキドナ:
【chara 132011 face 6 (surprised)】
……防戦一方だと思ってはいたけれど、なるほど。
ボクの安全を優先していたというわけか。
voice: vo_adv_1320002_039
エキドナ:
【chara 132011 face 2 (joy)】
やれやれ、ここまでくると大したものだ。
voice: vo_adv_1320002_040
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
その信念の先にある結末も気にはなるけど──
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
──グオオオオオッ!
──グオオオオオッ!
──グオオオオオッ!
voice: vo_adv_1320002_041
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
ふふ。
魔物たち:
【chara 1611 face 1 (normal)】
……ッ!?
voice: vo_adv_1320002_042
エキドナ:
【chara 132011 face 2 (joy)】
おや。魔物は逃げ出してしまったようだ。
【chara 132011 face 6 (surprised)】
何か怖いものでも見たのかな──
voice: vo_adv_1320002_043
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
──やっと終わった。
voice: vo_adv_1320002_044
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
と、安堵していたんだけど。
【chara 132011 face 6 (surprised)】
……まだやるの?
voice: vo_adv_1320002_045
エキドナ:
【chara 132011 face 6 (surprised)】
金銭的に不自由しているようにも見えないが……
【chara 132011 face 4 (sad)】
どうやら、君の欲の根源が理解できてきたよ。
voice: vo_adv_1320002_046
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
金銭的対価を得るためにこんなに一生懸命働いたのは
初めてかもしれない。
voice: vo_adv_1320002_047
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
それで? 次は何をするんだい?
【chara 132011 face 6 (surprised)】
給仕は足りているように見えるけどね。
Choice: (7) 新メニューの開発。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1320002_048
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
ねえ、どういう基準でアルバイトを選んでいるんだい?
まさかとは思うけど、
頼まれたことをすべて二つ返事で引き受けてないかい?
voice: vo_adv_1320002_049
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
まあでも、そういうことならボクに任せてくれ。
voice: vo_adv_1320002_050
エキドナ:
【chara 132011 face 2 (joy)】
当然、店にある材料は好きに使って構わないんだろう?
この地の食文化を体験できるいい機会だ。
voice: vo_adv_1320002_051
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
こういった香りの強い植物や木の実などは
その外見から味の特徴も推測することができる。
【chara 132011 face 2 (joy)】
ボクの頭の中にはその効果的な組み合わせ方も刻まれている。
voice: vo_adv_1320002_052
エキドナ:
【chara 132011 face 2 (joy)】
ふふ、ボクの知識をもって未知の味を創造してあげよう。
voice: vo_adv_1320002_053
エキドナ:
【chara 132011 face 2 (joy)】
──さぁ、これで完成だ。
voice: vo_adv_1320002_054
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
冷める前に飲むんだよ?
Choice: (8) 一気に飲み干す。
Choice: (9) 躊躇う。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1320002_055
エキドナ:
【chara 132011 face 6 (surprised)】
……魔女が差し出したものを一気に飲み干すなんて、
【chara 132011 face 2 (joy)】
ずいぶんと勇敢だね。
Jump to tag 10
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1320002_056
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
乙女の手料理を前に躊躇するとは、傷つくな。
【chara 132011 face 1 (normal)】
……飲んだね。
【chara 132011 face 2 (joy)】
それじゃあ対価を払ってもらおうか。
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1320002_057
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
なんて、冗談だよ。
それじゃあ感想を聞かせてもらおうか。
Choice: (11) 不思議な味だね。でも……
----- Tag 11 -----
Choice: (12) 気付けばもう一口飲みたくなってくる。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1320002_058
エキドナ:
【chara 132011 face 2 (joy)】
ひとまず成功したみたいだ。
【chara 132011 face 1 (normal)】
理論上上手くいくのは間違いなかったけど、
結果は必ずしも理路整然と導かれるわけじゃないから安心したよ。
voice: vo_adv_1320002_059
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
目新しくも癖になる、深みのある味わいを目指してみた。
【chara 132011 face 2 (joy)】
君に不思議と印象付けられたなら、それは成功と言えるだろう。
voice: vo_adv_1320002_060
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
淹れ方もまとめてある。
誰が淹れても同様の味が出せるようにしてね。
voice: vo_adv_1320002_061
エキドナ:
【chara 132011 face 6 (surprised)】
……うん? 本当に何も変なものは入れてないよ。
【chara 132011 face 1 (normal)】
ただ、商品ということだからね。
【chara 132011 face 2 (joy)】
少し工夫をして、飲みたくなるような味にしているだけさ──
voice: vo_adv_1320002_062
エキドナ:
【chara 132011 face 6 (surprised)】
──ここまでいくつもアルバイトをしてきたわけだが。
voice: vo_adv_1320002_063
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
久しく労働というものをしていなかったボクには、
どれも新鮮な経験だった。
voice: vo_adv_1320002_064
エキドナ:
【chara 132011 face 2 (joy)】
君を観察していれば『未知』に触れられると感じたのは、
間違いではなかったようだ。
voice: vo_adv_1320002_065
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
君には今日一日の感謝を伝えなきゃね。
ボクは凄く満足しているんだ。
voice: vo_adv_1320002_066
エキドナ:
【chara 132011 face 2 (joy)】
本当にありがとう。
voice: vo_adv_1320002_067
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
というわけで、そろそろ切り上げて──
Choice: (13) 次は街まで配達だよ。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1320002_068
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_1320002_069
エキドナ:
【chara 132011 face 4 (sad)】
君のアルバイトの終わりだけは予測できない……
voice: vo_adv_1320002_070
エキドナ:
【chara 132011 face 1 (normal)】
本当に興味深いね、君は……