エキドナ(サマー) 第3話
{player}の記憶の一端に触れたエキドナは覇瞳皇帝との邂逅を望む。茶会で言葉を交わす二人の空気は剣呑そのものだったが、{player}の仲裁で争いは起きずに茶会は終わるのだった。
-------------- situation:
魔女との友誼
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
{player}の容赦ない連続アルバイトを、
疲労困憊になりながら乗り越えたエキドナ。
彼女は一度、自身の記憶が反映された空間へと帰還する。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1320003_000
エキドナ:
【chara 132012 face 4 (sad)】
やれやれ、大変な目に遭った。
あんなにも立て続けに労働をすることになるとはね……
voice: vo_adv_1320003_001
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
しかし、おかげで彼のことが理解できてきた。
ひとまず最初の目的は達成できたかな。
voice: vo_adv_1320003_002
エキドナ:
【chara 132012 face 6 (surprised)】
さて、アメスは……不在かな?
【chara 132012 face 1 (normal)】
姿を消したボクを捜しに行ったのかもしれないね。
voice: vo_adv_1320003_003
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
せっかくだから色々と調べさせてもらうとしよう。
voice: vo_adv_1320003_004
エキドナ:
【chara 132012 face 6 (surprised)】
アメスはいつも何らかの能力でこの世界を観察しているようだけど、
さすがに誰にでも扱える代物ではなさそうだ。【chara 132012 face 1 (normal)】
普通ならね。
voice: vo_adv_1320003_005
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
ボクの空間を上書きしている状況であれば、やりようはある。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1320003_006
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
…………
voice: vo_adv_1320003_007
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
へえ。
ここには記憶が満ちているのか。
voice: vo_adv_1320003_008
エキドナ:
【chara 132012 face 6 (surprised)】
これは……彼の記憶の断片か。
voice: vo_adv_1320003_009
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
どれどれ──
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1320003_010
エキドナ:
【chara 132012 face 4 (sad)】
──っ!
voice: vo_adv_1320003_011
エキドナ:
【chara 132012 face 6 (surprised)】
安全装置がかかっているのか。
【chara 132012 face 4 (sad)】
一筋縄ではいかなさそうだ。
voice: vo_adv_1320003_012
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
ただ、これだけボクの興味をそそる代物に
触れられもしないというのは、いささか酷が過ぎるだろう。
voice: vo_adv_1320003_013
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
ふむ……
なら、もう一つの手を試してみようか──
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
夜のギルドハウス。
寝る前の{player}は、奇妙な感覚を覚える。
Choice: (1) ……?
----- Tag 1 -----
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1320003_014
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
おや、驚かせてしまったかな?
voice: vo_adv_1320003_015
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
その反応、戸惑ってはいないようだ。
……いつもと違う、といったところかな。
voice: vo_adv_1320003_016
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
ここはボクの夢の城。
【chara 132012 face 2 (joy)】
魔女の茶会を開く場所だよ。
voice: vo_adv_1320003_017
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
アメスの塔を勝手に使わせてもらっている分、
色々と制限はあるんだけどね。
voice: vo_adv_1320003_018
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
おかげで君にお茶を提供することもままならない。
【chara 132012 face 4 (sad)】
お茶のないお茶会なんてね。
Choice: (2) お構いなく。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1320003_019
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
相変わらず欲がないね、君は。
voice: vo_adv_1320003_020
エキドナ:
【chara 132012 face 6 (surprised)】
おっと、悠長に話している余裕はないんだった。
【chara 132012 face 1 (normal)】
アメスが戻ってくる前に済ませたい。
voice: vo_adv_1320003_021
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
君をここに招待したのは、図々しくも二度目のお願いがあるからなんだ。
【chara 132012 face 2 (joy)】
聞いてもらってもいいかな?
Choice: (3) もちろん。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1320003_022
エキドナ:
【chara 132012 face 6 (surprised)】
……これもまた躊躇なしか。
voice: vo_adv_1320003_023
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
そのお人よし、よほど環境に恵まれていたのかい? それとも……
いや、今はよそう。
voice: vo_adv_1320003_024
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
なに、今度のお願いはそう難しいことじゃない。
【chara 132012 face 1 (normal)】
君にこの茶会の立会人となってほしいんだ。
voice: vo_adv_1320003_025
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
これから呼ぶ『ある人物』との茶会の、立会人にね──
voice: vo_adv_1320003_026
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
──ようこそ、魔女の茶会へ。
voice: vo_adv_1320003_027
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
…………
voice: vo_adv_1320003_028
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
応じてくれてありがとう。
歓迎するよ──【chara 132012 face 2 (joy)】
覇瞳皇帝。
Choice: (4) ……!
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1320003_029
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
遠慮なく座ってくれたまえ。
ボクはエキドナ。【chara 132012 face 2 (joy)】
『強欲の──
voice: vo_adv_1320003_030
覇瞳皇帝:
【chara 132012 face 6 (surprised)】
【chara 106911 face 3 (anger)】
──その口を閉じて元の世界に帰りなさい、異分子。
voice: vo_adv_1320003_031
エキドナ:
【chara 132012 face 4 (sad)】
つれないじゃないか。
自己紹介くらい聞いてくれてもいいのに。
voice: vo_adv_1320003_032
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
本来ここに存在しないはずのものなんて、
名前を覚えるまでもないでしょう?
voice: vo_adv_1320003_033
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
──特に魔女、なんてものは。
voice: vo_adv_1320003_034
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
……なるほど。
彼の記憶の断片から見た苛烈な姿そのままだ。
【chara 132012 face 2 (joy)】
しかし同時に深い知見も感じさせる。いい茶会となりそうだ。
voice: vo_adv_1320003_035
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
……記憶の断片、ですって?
【chara 106911 face 4 (sad)】
ハァ……そこの気の抜けた顔したあなた。
この魔女にいいように扱われているようね。
voice: vo_adv_1320003_036
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
思慮が足りないのも判断が甘いのもわかりきっているけれど、
【chara 106911 face 3 (anger)】
誰にでも心を許すその間抜けさだけは許容しがたいわね。
voice: vo_adv_1320003_037
エキドナ:
【chara 132012 face 6 (surprised)】
いいように扱ってるだなんて心外だな。
【chara 132012 face 1 (normal)】
彼はただこの茶会の立会人として呼んだだけだよ。
voice: vo_adv_1320003_038
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
それに、言葉を交わすならまずボクからだろう?
君を招いたのはボクなんだよ?
voice: vo_adv_1320003_039
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
ゲストになった覚えはないわ。
voice: vo_adv_1320003_040
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
でもここに君はいる。そうだろう?
その気になればこの場に来ないという選択肢も君にはあったんじゃない?
voice: vo_adv_1320003_041
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
…………
voice: vo_adv_1320003_042
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
いいわ。
『謁見』を認めてあげる。
voice: vo_adv_1320003_043
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
なるほど、謁見と来たか。
この世界においては『ゲスト』はボク、ということだね。
【chara 132012 face 1 (normal)】
それならそれで構わないよ。
voice: vo_adv_1320003_044
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
不遜なものね。
強欲の魔女、あなたがこの世界の何を知っているというの?
voice: vo_adv_1320003_045
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
すべてを知りたいと願っているよ。
ボクは──強欲だからね。
voice: vo_adv_1320003_046
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
でも今この瞬間は君のことだ。
【chara 132012 face 2 (joy)】
特に──君の持つ権能のことをね。
voice: vo_adv_1320003_047
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 1 (normal)】
……『覇瞳天星』。
【chara 106911 face 6 (surprised)】
ああそういうこと。あなたの目的は──
voice: vo_adv_1320003_048
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
──この世界を識ること。
voice: vo_adv_1320003_049
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
理解が早くて助かるよ。
voice: vo_adv_1320003_050
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
君の権能である、この世界を視る力。
それを応用した未来視とも呼べる奇跡。
【chara 132012 face 2 (joy)】
その力を放っておくなんてボクには到底できない。
voice: vo_adv_1320003_051
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
そこでだ、覇瞳皇帝。
voice: vo_adv_1320003_052
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
──ボクと手を組まないかい?
voice: vo_adv_1320003_053
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
手を組む、ですって?
voice: vo_adv_1320003_054
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
君は未来をも見通す力を持ちながら敗北した。
それはひとえに、
用意されている可能性の数が足りなかったからに他ならない。
voice: vo_adv_1320003_055
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
見通すべき未来の母数が足りなかったのさ。
voice: vo_adv_1320003_056
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
ボクが新たな未来を用意しよう。
異分子であるボクが君の計算外となろう。
見通せる未来の無限の分岐、無数の可能性となろう。
Choice: (5) それは……!
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1320003_057
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 2 (joy)】
ハッ。
随分と魅力的なお誘いだこと。
voice: vo_adv_1320003_058
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
だろう?
ボクたちが手を取り合えば、君はもう一度──
voice: vo_adv_1320003_059
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
お断りよ。
voice: vo_adv_1320003_060
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
……理由を聞いても?
voice: vo_adv_1320003_061
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
お生憎さま、強欲の魔女。
voice: vo_adv_1320003_062
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 3 (anger)】
神は唯一にして無二。
孤高にして絶対、【chara 106911 face 6 (surprised)】
故にその隣に立つものなど、【chara 106911 face 3 (anger)】
ない。
voice: vo_adv_1320003_063
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
絶対性を保つために可能性を自ら狭めると。
【chara 132012 face 2 (joy)】
ふむ……その選択もまた興味深い。
voice: vo_adv_1320003_064
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 1 (normal)】
せっかくだから、あなたという可能性を今のうちに
摘んでおくのも……【chara 106911 face 2 (joy)】
面白いかもしれないわね?
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1320003_065
エキドナ:
【chara 132012 face 6 (surprised)】
【chara 132012 face 1 (normal)】
異分子として排除されるというわけかな。
【chara 132012 face 2 (joy)】
これは参った。
力を制限されているボクではどうしようもない。
voice: vo_adv_1320003_066
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
…………
voice: vo_adv_1320003_067
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 2 (joy)】
…………
Choice: (6) ケンカはよくない。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1320003_068
エキドナ:
【chara 132012 face 6 (surprised)】
…………
voice: vo_adv_1320003_069
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_1320003_070
エキドナ:
【chara 132012 face 6 (surprised)】
ケンカ……【chara 132012 face 2 (joy)】
ふふ、確かに。
しかし雰囲気はぶち壊しだ。君もそう思わないかい?
voice: vo_adv_1320003_071
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
……ハァ。
つくづく、癇に障る。
voice: vo_adv_1320003_072
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
私を止めた以上、
この魔女の行動の責任はあなたが取りなさい。
【chara 106911 face 3 (anger)】
……いいわね?
Choice: (7) 頷く。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1320003_073
覇瞳皇帝:
【chara 106911 face 4 (sad)】
……愚かな子。
【chara 106911 face 6 (surprised)】
せいぜい、魔女に踊らされるといいわ。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1320003_074
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
君にはまたも助けられたよ。
【chara 132012 face 2 (joy)】
戦った結果がどうなるのか気にならないと言ったら嘘になるけど、
【chara 132012 face 1 (normal)】
やられてしまったら元も子もないからね。
voice: vo_adv_1320003_075
エキドナ:
【chara 132012 face 6 (surprised)】
それよりもなぜ君はボクを助けてくれたんだい?
【chara 132012 face 1 (normal)】
覇瞳皇帝によれば、ボクは君をいいように扱っていた魔女だというのに。
Choice: (8) アルバイトを手伝ってもらった。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1320003_076
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
なるほど。つまりそれがボクに支払われた対価ということか。
【chara 132012 face 1 (normal)】
不慣れな労働でもしておくものだね。
voice: vo_adv_1320003_077
エキドナ:
【chara 132012 face 6 (surprised)】
それに……?
まだなにか理由があるのかい?
Choice: (9) 友達だから。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1320003_078
エキドナ:
【chara 132012 face 5 (shy)】
……これはさすがのボクでも
可能性を予期していなかった答えだ。
ボクと、君が──
voice: vo_adv_1320003_079
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
本当に君は面白いね。
【chara 132012 face 1 (normal)】
この世界における、未知の最たるものかもしれない。
voice: vo_adv_1320003_080
エキドナ:
【chara 132012 face 1 (normal)】
君という存在は魔女の興味を大いにそそるね。
これからもしばらくの間観察させてもらうことにするよ。
voice: vo_adv_1320003_081
エキドナ:
【chara 132012 face 2 (joy)】
──ボクの好奇心を大いに満たしてくれそうだ。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
異世界を思うがままに観察するエキドナ。
その眼差しは{player}を捉え、
愉快な色を宿すのであった。