レム(サマー) 第3話
海辺の夏祭りで、空きスペースの活用法に頭を悩ませる主催者に、レムは「砂像コンテスト」を提案。雪像作りの経験を活かしてスバルくん像を何体も作り上げ、海の初心者ながらもビーチを存分に盛り上げる。
-------------- situation:
浜辺の芸術家(メイド)
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
次にレムが
『夏の海』を体験しにやってきたのは──
voice: vo_adv_1321003_000
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
ずいぶん賑わっていますね。
これが、海辺の『夏祭り』ですか。
voice: vo_adv_1321003_001
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
海の上でも浜辺でも……
ここから見えるだけでも多くの催しものが見えます。
【chara 132112 face 2 (joy)】
とても楽しそうですね!
Choice: (1) 今日は下見をしよう。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1321003_002
レム:
【chara 132112 face 2 (joy)】
はい!
【chara 132112 face 1 (normal)】
この夏祭りはしばらくの間開催しているんですよね?
voice: vo_adv_1321003_003
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
スバルくんや姉様が気に入りそうな催し物に、
あらかじめレムが目星を付けておこうと思います!
voice: vo_adv_1321003_004
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
……ですが……あそこはいったい?
voice: vo_adv_1321003_005
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
あの一角だけぽっかりと空いて……
なんの催し物もありません。
voice: vo_adv_1321003_006
レム:
【chara 132112 face 4 (sad)】
なんだか変ですね。いったいどうしたのでしょうか……?
voice: vo_adv_1321003_007
???:
【chara 1 face 1 (normal)】
うううう……
やっぱりおかしいよね……不自然だよね……
voice: vo_adv_1321003_008
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
え?
voice: vo_adv_1321003_009
主催者:
【chara 1413 face 4 (sad)】
どーしよーーーー!! ねーねー、どうすれば、どうすればいい!?
voice: vo_adv_1321003_010
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
お、落ち着いてください。
【chara 132112 face 4 (sad)】
いったい何があったんですか?
voice: vo_adv_1321003_011
主催者:
【chara 1413 face 4 (sad)】
実はさ、元々このスペースで海辺のファッションコンテストってのを
やるはずだったんだけど……【chara 1413 face 6 (surprised)】
あ、俺、夏祭りの主催者ね。
voice: vo_adv_1321003_012
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
なんとステージ機材の発注を丸っと全部忘れててさ。
【chara 1413 face 4 (sad)】
今日になって急にイベントごとポシャッちゃったんだよね~
【chara 1413 face 6 (surprised)】
びっくりだろ? 【chara 1413 face 4 (sad)】
ああ俺のバカバカ!
voice: vo_adv_1321003_013
主催者:
【chara 1413 face 4 (sad)】
しかもここ、ビーチのど真ん中じゃない。
ここがぽっかり空いてるってのは、大変よろしくないんだよな~
あ~困った困った。
voice: vo_adv_1321003_014
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
……
voice: vo_adv_1321003_015
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
あの、もしよろしければ。
Choice: (2) 手伝わせてください。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1321003_016
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
ほんと? 通りすがりなのに?
なんか代わりの企画、考えてくれんの?
voice: vo_adv_1321003_017
レム:
【chara 132112 face 4 (sad)】
現状いい案を思い付いているわけではないです……
【chara 132112 face 1 (normal)】
ですが、この街の方たちにはいつもお世話になっていますし。
voice: vo_adv_1321003_018
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
それに、レムの大切な人達を、この夏祭りに招待したいんです。
なので、なにかできることがないか、一緒に考えましょう。
voice: vo_adv_1321003_019
主催者:
【chara 1413 face 4 (sad)】
た~す~か~る~!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
というわけで、急遽イベントの代案を考えることになった
レムと{player}──
voice: vo_adv_1321003_020
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
多くの人が楽しめる、
海辺の催し物……
voice: vo_adv_1321003_021
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
……海辺でかけっこ、【chara 132112 face 1 (normal)】
というのはどうでしょうか?
競走しながら水の冷たさも感じられて、ほどよく気持ちいいのではと。
voice: vo_adv_1321003_022
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
気持ちいいどころか、それじゃトレーニングだよ!
【chara 1413 face 4 (sad)】
お嬢ちゃん、砂浜ダッシュの過酷さ知らない?
voice: vo_adv_1321003_023
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
先日パトロール中に流木を持ち運びながら走った時は
それほど過酷だとは思いませんでしたが……
voice: vo_adv_1321003_024
主催者:
【chara 1413 face 4 (sad)】
アスリートかいな……
voice: vo_adv_1321003_025
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
砂浜を掘って、より深い穴を作れた方が勝ち、
という勝負はいかがでしょうか?
【chara 132112 face 6 (surprised)】
あ、危険なので、【chara 132112 face 1 (normal)】
掘った後にもう一度埋め直して……
voice: vo_adv_1321003_026
主催者:
【chara 1413 face 4 (sad)】
どこかの拷問刑ですかい……
voice: vo_adv_1321003_027
レム:
【chara 132112 face 2 (joy)】
海の端っこまで、ボートで競争──
voice: vo_adv_1321003_028
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
海に端っこ、ある?
voice: vo_adv_1321003_029
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
……ないんですか!
voice: vo_adv_1321003_030
主催者:
【chara 1413 face 4 (sad)】
……あんたさ。
【chara 1413 face 6 (surprised)】
え、もしかして海、知らないの?
voice: vo_adv_1321003_031
レム:
【chara 132112 face 4 (sad)】
ええと、知らなくはないのですが……
詳しく知っていると言えるほどではありません。
voice: vo_adv_1321003_032
レム:
【chara 132112 face 4 (sad)】
つまり海については……新参者ということになります……
voice: vo_adv_1321003_033
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
海の新参者って、初めて聞いたなおい。
そっちの兄ちゃんは腕組んだまま考え込んじまってるしよ。
voice: vo_adv_1321003_034
主催者:
【chara 1413 face 4 (sad)】
ん~、手詰まりか~……
voice: vo_adv_1321003_035
レム:
【chara 132112 face 4 (sad)】
なかなかいい考えが浮かばないですね。
やはりレムの浅はかな海の知識では……
voice: vo_adv_1321003_036
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
……?
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1321003_037
主催者:
【chara 1413 face 4 (sad)】
あーいいよいいよ、そんな頭下げないでよ。
元々あてにしてたわけじゃないんだし、てか俺のミスだし?
voice: vo_adv_1321003_038
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
いえ、そうではなくて……
この、足元の砂……
voice: vo_adv_1321003_039
主催者:
【chara 1413 face 4 (sad)】
砂がどうしたのよ。
voice: vo_adv_1321003_040
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
よくよく見れば、とても粒子が細かく、さらさらしています。
voice: vo_adv_1321003_041
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
そりゃそうさね。
浜辺の砂なんだから。
voice: vo_adv_1321003_042
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
この性質の砂であれば……
水分を含ませて、雪のように固められるかもしれません。
Choice: (3) 何か思いついた?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1321003_043
レム:
【chara 132112 face 2 (joy)】
はい。
雪像ならぬ、砂の像、砂像です!
voice: vo_adv_1321003_044
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
以前、ロズワール様のお屋敷が雪に覆われてしまった際、
みんなで雪像を作ったことがあるんです。
voice: vo_adv_1321003_045
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
あの時のように、砂で様々なものを作って、
スバルくんが開いたように『コンテスト』を開催すれば、
舞台がなくてもお客さんに楽しんでもらえるんじゃないでしょうか?
voice: vo_adv_1321003_046
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
なるほど……
うん………………【chara 1413 face 1 (normal)】
それだ!!
--- Switch scene ---
still display end
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
アイディアは即採用。
さっそく参加者が募られ、砂像作りが始まった。
voice: vo_adv_1321003_047
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
すごいです!
急な告知にもかかわらず、たくさんの方が参加してくれていますね。
Choice: (4) 大盛り上がりだね!
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1321003_048
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
ですが……よかったんでしょうか。
【chara 132112 face 4 (sad)】
レムたちまで、参加させてもらって。
voice: vo_adv_1321003_049
主催者:
【chara 1413 face 2 (joy)】
いいのいいの!
全てはあんたたちのお陰なんだから。
招待枠だよ。好きに作ってっちゃってよ~!
voice: vo_adv_1321003_050
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
それでは、お言葉に甘えて……
voice: vo_adv_1321003_051
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
んん? ていうか既にほぼ出来上がってんじゃない。
【chara 1413 face 1 (normal)】
レムちゃん何作ったのそれ。
【chara 1413 face 5 (shy)】
恥ずかしがらずに見せてよ~
voice: vo_adv_1321003_052
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
砂で像を作るのは初めてだったのでまだまだ改良の余地はありますが……
voice: vo_adv_1321003_053
主催者:
【chara 1413 face 5 (shy)】
いいからいいから……
【chara 1413 face 6 (surprised)】
──って!? なんだこりゃ……!?
voice: vo_adv_1321003_054
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
もんのすげークオリティじゃねーかおい!!!!
voice: vo_adv_1321003_055
参加者たち:
【chara 1 face 1 (normal)】
ざわざわ……
voice: vo_adv_1321003_056
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
これは……スイカ割りをしている、青年像……?
voice: vo_adv_1321003_057
レム:
【chara 132112 face 2 (joy)】
はい。
『サマーバケーションを満喫する姿もカッコいいスバルくん像』です!
voice: vo_adv_1321003_058
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
なにこの躍動感……
リアルなスイカの割れ具合……
ほんとに砂で作ったのかよこれ!?
voice: vo_adv_1321003_059
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
レムちゃん、あんた優勝だよ…………
voice: vo_adv_1321003_060
参加者たち:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
【chara 1 face 1 (normal)】
こりゃ勝てねぇ。
参加者たち:
【chara 3 face 1 (normal)】
…………!
voice: vo_adv_1321003_061
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
み、皆様……
Choice: (5) もう『海の新参者』じゃないね。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1321003_062
主催者:
【chara 1413 face 2 (joy)】
ああ。この目からウロコのアイディアといい、
砂使いといい、【chara 1413 face 1 (normal)】
新参者どころか、海のプロだ!
voice: vo_adv_1321003_063
レム:
【chara 132112 face 2 (joy)】
スバルくん像で皆様が喜んでくださって、レムは感無量です……!
voice: vo_adv_1321003_064
主催者:
【chara 1413 face 2 (joy)】
さぁ~みんなも!
レムちゃんのをお手本に、いい砂像を作ってよ~!
voice: vo_adv_1321003_065
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
──って、あれ……?
voice: vo_adv_1321003_066
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
どうされましたか?
voice: vo_adv_1321003_067
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
レムちゃんがスバルくん像を作ったこの場所って、
ひょっとして……
voice: vo_adv_1321003_068
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
場所に何か問題でも?
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ざっぱぁぁぁぁぁん。
voice: vo_adv_1321003_069
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
きゃっ……!
波が……!?
Choice: (6) 像にかぶった!
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1321003_070
レム:
【chara 132112 face 4 (sad)】
な、なぜでしょう!?
さっきまで波打ち際はもっと遠くにあったはず。
まさか、海が近づいてきた……?
voice: vo_adv_1321003_071
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
レムちゃんあんたひょっとして、
満ち潮、知らないのかい!
voice: vo_adv_1321003_072
レム:
【chara 132112 face 6 (surprised)】
満ち潮……?
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ざっぱぁぁぁぁぁん!!
voice: vo_adv_1321003_073
レム:
【chara 132112 face 4 (sad)】
ス、スバルくん像が……!
voice: vo_adv_1321003_074
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
レムちゃん、海の波ってのはな、
満ちたり引いたりして、波打ち際が移動するもんなんだよ!
voice: vo_adv_1321003_075
主催者:
【chara 1413 face 4 (sad)】
ああ、だめだ……こうなっちゃもう手の打ちようがねぇ……!
見るんじゃない……見ちゃだめだぁぁ!
voice: vo_adv_1321003_076
レム:
【chara 132112 face 4 (sad)】
満ち潮……そんなものがあったんですね……
そんな基本的なことも分かっていないなんて、
やはりレムはまだまだ海の新参者……
voice: vo_adv_1321003_077
レム:
【chara 132112 face 3 (anger)】
もっともっと海について知見を深めなければと、
身が引き締まる思いです……!
voice: vo_adv_1321003_078
主催者:
【chara 1413 face 4 (sad)】
あんだけの作品が波間に消えちまったってのに……
前向きで謙虚だなぁ……
Choice: (7) 次は波のこない場所に作ろう。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1321003_079
レム:
【chara 132112 face 4 (sad)】
はい。こちらのスバルくん像は新たに作り直します。
【chara 132112 face 6 (surprised)】
それにしても、念のためたくさん作っておいて正解でした。
【chara 132112 face 1 (normal)】
まだまだ皆様にスバルくん像を味わっていただきたいので。
voice: vo_adv_1321003_080
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
……ん?
voice: vo_adv_1321003_081
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
なんて言ったいま?
たくさん……?
voice: vo_adv_1321003_082
レム:
【chara 132112 face 2 (joy)】
はい。
夏のスバルくんの魅力を表現するのに
一体の砂像ではとても足りなかったので。
voice: vo_adv_1321003_083
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
他のものはあちらに。
voice: vo_adv_1321003_084
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
うぉぁっ!?
スバルくん像が、いちにい、さんしい……
いつの間にそんなに作ったの!?
voice: vo_adv_1321003_085
レム:
【chara 132112 face 3 (anger)】
これでも全然足りません!
voice: vo_adv_1321003_086
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
右から、『バナナボートに食らいつく屈強なスバルくん像』
【chara 132112 face 2 (joy)】
『トロピカルジュースに舌鼓を打つおしゃれなスバルくん像』
『姉様のためにジュースのおかわりを注ぐ紳士なスバルくん像』。
voice: vo_adv_1321003_087
レム:
【chara 132112 face 2 (joy)】
それから、『ジュースをこぼしてしまい
姉様から砂に埋められる勇ましいスバルくん像』
『埋められたままうっかりお昼寝をするかわいいスバルくん像』。
voice: vo_adv_1321003_088
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
まだまだありますよ。あとは────
voice: vo_adv_1321003_089
主催者:
【chara 1413 face 6 (surprised)】
レムちゃん……
あんた確かに海の新参者かもしんねぇが……【chara 1413 face 2 (joy)】
本気だな。
voice: vo_adv_1321003_090
レム:
【chara 132112 face 2 (joy)】
レムは夏の楽しみを正確にお伝えするために来ていますから!
スバルくんがこの砂像を見て
何と言ってくれるか楽しみ……【chara 132112 face 1 (normal)】
というのもありますけど。
voice: vo_adv_1321003_091
レム:
【chara 132112 face 1 (normal)】
それに、スバルくん像はもちろん、
その向こうには『敬愛すべき姉様像』もご用意しています。
【chara 132112 face 2 (joy)】
ひとつずつ説明させていただきますね。【chara 132112 face 1 (normal)】
まずは──
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
レムの本気を目の当りにし、
スバルたちはきっとこのイベントを楽しんでくれる。
そう確信した{player}なのであった。