ソノ 第3話
地元の友達の結婚式に参列することになったソノ。付き添ってくれた{player}の優しい笑顔にかすかに心揺れる。しかしソノは、子どもの体では恋もできないと少し寂しさを覚えるのであった。
-------------- situation:
ブーケトスは突然に
--------------
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
ランドソルの繁華街を歩いていた{player}の視界に
見覚えのある小柄な影が立ち止まる。
voice: vo_adv_1325003_000
ソノ：
【chara 132512 face 6 (surprised)】
あ。【chara 132512 face 2 (joy)】
あはは……偶然だねえ。
……【chara 132512 face 6 (surprised)】
まさか、また散歩の途中？
【chara 132512 face 2 (joy)】
そっかー、ヒマを持て余してんだねえ……
voice: vo_adv_1325003_001
ソノ：
【chara 132512 face 2 (joy)】
まあ、これも縁ってやつかな。
ヒマならちょっと付き合ってくんない？
買い物。
voice: vo_adv_1325003_002
ソノ：
【chara 132512 face 1 (normal)】
ホントは一人で行こうと思ってたんだけどね～
【chara 132512 face 6 (surprised)】
ああ、買うものは決まってるんだ。【chara 132512 face 2 (joy)】
お祝いの品。
voice: vo_adv_1325003_003
ソノ：
【chara 132512 face 6 (surprised)】
前話さなかったっけ？
「結婚しました♪」って手紙送ってきた地元の友人。
【chara 132512 face 1 (normal)】
それが今度披露宴するって招待状きちゃってね。
voice: vo_adv_1325003_004
ソノ：
【chara 132512 face 1 (normal)】
つってもこの体じゃいけないから、
せめてよさげな祝いの品でもおくろうかなって。
voice: vo_adv_1325003_005
ソノ：
【chara 132512 face 6 (surprised)】
そだ。君、確か配達のバイトも結構やってたって言ってたよね。
配達頼める？
【chara 132512 face 2 (joy)】
あとついでに代理でメッセージも。
Choice: (1) ソノさんは行かないの？
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1325003_006
ソノ：
【chara 132512 face 4 (sad)】
や、この体でいっても、向こうも分かんないから。
【chara 132512 face 1 (normal)】
入れ替わりの秘薬だって数十分で元に戻っちゃうからさ。
Choice: (2) ソノさんの代理として行こう。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1325003_007
ソノ：
【chara 132512 face 6 (surprised)】
ん？ 代理って……私が私の代理？
私がメッセージ伝えるの？ 姪っ子として？
……なるほど、それならありか……？
voice: vo_adv_1325003_008
ソノ：
【chara 132512 face 2 (joy)】
さすが{player}くん。
若者は発想が柔軟だね。
voice: vo_adv_1325003_009
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
あ……でも無理だわ。
【chara 132512 face 4 (sad)】
披露宴会場、うちの故郷の近くだから。
子どもの体一人でいけるようなとこじゃないの。
Choice: (3) 僕も行くから大丈夫だよ。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1325003_010
ソノ：
【chara 132512 face 6 (surprised)】
え……配達のバイト頼まれたでしょって……？
【chara 132512 face 2 (joy)】
ふふ……まったく君って人は。
voice: vo_adv_1325003_011
ソノ：
【chara 132512 face 2 (joy)】
分かった、じゃあ一緒にお願いします。
……【chara 132512 face 6 (surprised)】
ってか最近君に頼ってばっかだな……
voice: vo_adv_1325003_012
ソノ：
【chara 132512 face 2 (joy)】
…………
……
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
そして、披露宴当日。
ソノと{player}は会場となる
ガーデンウェディングの会場へ来ていた。
voice: vo_adv_1325003_013
ソノ：
【chara 132512 face 2 (joy)】
ふふ、こんないいとこで披露宴なんて奮発したじゃん。
……【chara 132512 face 6 (surprised)】
故郷出てからだから１年近く会ってないのか。
【chara 132512 face 1 (normal)】
元気かなあの子──
voice: vo_adv_1325003_014
ソノ：
【chara 132512 face 2 (joy)】
……あ、いた。
【chara 132512 face 9 (special_c)】
ふふ……幸せそうな顔しちゃってさ。
【chara 132512 face 2 (joy)】
じゃ、いこっか。
voice: vo_adv_1325003_015
ソノ：
【chara 132512 face 2 (joy)】
こんにちは……！
ご結婚おめでとうございます……！
voice: vo_adv_1325003_016
花嫁：
【chara 1 face 1 (normal)】
どうもありがとう♪
……あれ、あなたは？
どなたの娘さんかしら？
voice: vo_adv_1325003_017
ソノ：
【chara 132512 face 6 (surprised)】
あ、私……ソノおばちゃんの代理です。
【chara 132512 face 2 (joy)】
私はソノおばちゃんの姪でイロハって言います。
voice: vo_adv_1325003_018
花嫁：
【chara 1 face 1 (normal)】
え？ ソノの？ 姪っ子ちゃんかあ。確かに面影あるかも。
本人は忙しくて不参加って言ってたのに、律儀だなー
忙しいのって、新しくお店を始めたからだっけ？
voice: vo_adv_1325003_019
ソノ：
【chara 132512 face 2 (joy)】
はい、そうです。
あ、これそのお店の商品の美容液です。
こちらに書かれた用法用量を守って使ってください。
voice: vo_adv_1325003_020
花嫁：
【chara 1 face 1 (normal)】
おー、なんかすごく効果ありそう。
ありがとね、これで彼にもっと輝いてるあたしを見てもらえるわ。
voice: vo_adv_1325003_021
ソノ：
【chara 132512 face 2 (joy)】
ふふっ……色気よりも食い気だったあんたがまさか結婚なんてねぇ……
voice: vo_adv_1325003_022
花嫁：
【chara 1 face 1 (normal)】
え？
voice: vo_adv_1325003_023
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
やば。
……【chara 132512 face 2 (joy)】
ってソノおばちゃんが言ってました。
ね、お兄ちゃん。
Choice: (4) 言ってました。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1325003_024
花嫁：
【chara 1 face 1 (normal)】
あはは、まあ確かに言いそう。
君が連れてきてくれたんだ。ありがとうね。
もしかして君って……あ、そろそろ時間みたい。
voice: vo_adv_1325003_025
花嫁：
【chara 1 face 1 (normal)】
今日は、料理もおいしいの用意してるからさ、
君も姪っ子ちゃんも楽しんでいってよ。
また後でお話ししよ。
voice: vo_adv_1325003_026
ソノ：
【chara 132512 face 2 (joy)】
……ふふ、バレずにお祝いできたよ。
さて、このまま帰るのもなんだし、
ここはお言葉に甘えて楽しんでいこっか。
voice: vo_adv_1325003_027
給仕：
【chara 1 face 1 (normal)】
招待客の方はこちらへどうぞ。
はい、お嬢ちゃんにはお子様用のミニカレーにグラタンもあるよ。
voice: vo_adv_1325003_028
ソノ：
【chara 132512 face 2 (joy)】
美味しそうですね。
【chara 132512 face 6 (surprised)】
……あ、向こうにキャビアがあるわよ！
voice: vo_adv_1325003_029
ソノ：
【chara 132512 face 6 (surprised)】
へー、ズッカの冷製ポタージュにイカのグラティナーティアッレエルベ。
メインは牛のボリートネルヴィーノじゃん。
【chara 132512 face 2 (joy)】
へいシェフ。ここのやつ全部くださる？
voice: vo_adv_1325003_030
給仕：
【chara 1 face 1 (normal)】
は、はい。や……お子さまなのに詳しいですね。
こっちも自慢の料理ですから、心行くまでご堪能下さい。
voice: vo_adv_1325003_031
ソノ：
【chara 132512 face 2 (joy)】
そりゃもう、たっぷり。
披露宴まできたんだから、元とるわよ。
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
しばらく料理を堪能したソノは、手を止めて
華やいだ雰囲気で進む披露宴を見ていた。
voice: vo_adv_1325003_032
ソノ：
【chara 132512 face 2 (joy)】
ふふ、あいつ……馬子にも衣装ってやつ？
きれいじゃん。
世界一、きれい。
Choice: (5) ……元気ない？
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1325003_033
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
や、友達の結婚式でテンション下がるほど終わってないから。
【chara 132512 face 4 (sad)】
遠くに行っちゃった気がしてちょっと寂しいけどさ。
voice: vo_adv_1325003_034
ソノ：
【chara 132512 face 1 (normal)】
あの子とは小っちゃい頃からの幼なじみでさ。
【chara 132512 face 2 (joy)】
ノリだけで生きてる様な子だったのに、
すっかり大人の顔しちゃって……って、26だから当たり前か。
Choice: (6) いい友達だったんですね。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1325003_035
ソノ：
【chara 132512 face 2 (joy)】
ま、ね。
……あはは、ミニカレー大盛りにしてんじゃん。
それで何でそんな笑顔なのよ……
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
ドキン……ッ！
voice: vo_adv_1325003_036
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
え、なに。
なんか急に胸にズンときたんだけど……
【chara 132512 face 4 (sad)】
ちょ、まって…………？ 今のもしかして心臓！？
voice: vo_adv_1325003_037
ソノ：
【chara 132512 face 4 (sad)】
ちょ……絶対ダメなんだけど。イロハの体で病気なんて。
病院行かないと……
voice: vo_adv_1325003_038
ソノ：
【chara 132512 face 4 (sad)】
だめだ、どんどん大きくなる……
【chara 132512 face 6 (surprised)】
いや、待って。
これ……
voice: vo_adv_1325003_039
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
これ、心臓の音だ。
そんで、ドキドキしてる理由は……
voice: vo_adv_1325003_040
ソノ：
【chara 132512 face 6 (surprised)】
この人と、一緒にいるからだ。
voice: vo_adv_1325003_041
ソノ：
【chara 132512 face 5 (shy)】
…………
……
voice: vo_adv_1325003_042
ソノ：
【chara 132512 face 4 (sad)】
いやキモイキモイキモイキモイ、何言ってんだ私……！？
【chara 132512 face 10 (special_d)】
相手17歳の子どもだよ！？ そんな、ドキドキだなんて……
Choice: (7) 大丈夫？
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1325003_043
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
えっ！？
【chara 132512 face 4 (sad)】
あ、うん……
voice: vo_adv_1325003_044
ソノ：
【chara 132512 face 1 (normal)】
腰痛ないし寝起きもスッキリで子どもの体、最高って思ってた。
お店もギルドも順調で、充実した毎日。
【chara 132512 face 2 (joy)】
なんだかんだイロハもよろこんでる……【chara 132512 face 4 (sad)】
でも。
voice: vo_adv_1325003_045
ソノ：
【chara 132512 face 4 (sad)】
でも……そうだ。
この体じゃ、恋愛……できない。
voice: vo_adv_1325003_046
ソノ：
【chara 132512 face 4 (sad)】
この体じゃ、恋愛も、結婚もできない。
……別にそんなこと何とも思ったことなかった。
付き合うとか面倒だし、恋なんてものにも興味ない。
voice: vo_adv_1325003_047
ソノ：
【chara 132512 face 4 (sad)】
そう思ってたはずなのに……
……っ。
voice: vo_adv_1325003_048
給仕：
【chara 1 face 1 (normal)】
これより花嫁さんによるブーケトスが行われますので
食事の提供は一時中断いたします！
列席の皆様はどうぞ前の方に──
voice: vo_adv_1325003_049
ソノ：
【chara 132512 face 6 (surprised)】
……っ！
っと、なんかイベント始まった。
【chara 132512 face 7 (special_a)】
話は後にしよ……！
voice: vo_adv_1325003_050
ソノ：
【chara 132512 face 6 (surprised)】
えーと、ブーケトス。ああ、あれか。
花嫁が投げた花束を受け取ると次結婚できるとかいうやつ。
Choice: (8) ソノさんは、花嫁さんに憧れはある？
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1325003_051
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
そりゃあ、昔は人並みに憧れてたし……
【chara 132512 face 4 (sad)】
今もまあ、ないといえば嘘になるかな。
voice: vo_adv_1325003_052
ソノ：
【chara 132512 face 4 (sad)】
……てか、今そういうぶっこみやめてほしいな。
精神衛生的に……うん。
voice: vo_adv_1325003_053
花嫁：
【chara 1 face 1 (normal)】
それじゃあいきます！
次の花嫁は、あなたよー♪
voice: vo_adv_1325003_054
花嫁：
【chara 1 face 1 (normal)】
せーの！
Choice: (9) ソノを抱えあげる。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1325003_055
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
え？ は？
ちょっ……何すんの？
--- Switch scene ---
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
花嫁に投げられたブーケは弧を描き{player}が
抱えあげたソノの腕に、吸い込まれるように収まる。
voice: vo_adv_1325003_056
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
え？ え？ え？
は？ どういうこと？
voice: vo_adv_1325003_057
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
ちょっ……なにこれ？
いや、なにってブーケだけど……
voice: vo_adv_1325003_058
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
え、もしかして 憧れがあるか聞いたのって……
ブーケとらせるため？
voice: vo_adv_1325003_059
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
いや、それよりも……ここって。
voice: vo_adv_1325003_060
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
……彼の腕の中？
voice: vo_adv_1325003_061
ソノ：
【chara 132512 face 5 (shy)】
～～……っ！！
voice: vo_adv_1325003_062
ソノ：
【chara 132512 face 5 (shy)】
ちょ、公衆の面前で何してんのよ？
そんな、人のこと軽々しく抱き上げて……
voice: vo_adv_1325003_063
ソノ：
【chara 132512 face 4 (sad)】
てか近いってば！
さっき意識しちゃったばっかだってのに
近すぎるって。
Choice: (10) うれしくなかった？
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1325003_064
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
いや、そういう問題じゃなくて……
【chara 132512 face 4 (sad)】
それに、ダメでしょ。
こんな子どもがとっちゃったら場が白けちゃわない？
Choice: (11) そうでもないよ。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1325003_065
花嫁：
【chara 1 face 1 (normal)】
あはは、ナイスキャッチ。
ソノのためにとってくれたんだ。
いい子だね、姪っ子ちゃん。
voice: vo_adv_1325003_066
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
えっと、そういうわけじゃ……
【chara 132512 face 5 (shy)】
なりゆきっていうか、彼が勝手に……
voice: vo_adv_1325003_067
花嫁：
【chara 1 face 1 (normal)】
それとも……自分と抱っこしてくれてる彼のためかな？
voice: vo_adv_1325003_068
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
なっ？
いやあの……【chara 132512 face 5 (shy)】
まだそういう関係じゃなくて……
voice: vo_adv_1325003_069
花嫁：
【chara 1 face 1 (normal)】
ふふっ……まだ、か。
ごめんね。昔のソノに似てて
ついからかっちゃった。
voice: vo_adv_1325003_070
花嫁：
【chara 1 face 1 (normal)】
ソノに伝えてもらっていいかな？
あなたも、幸せになってね、って。
voice: vo_adv_1325003_071
ソノ：
【chara 132512 face 5 (shy)】
うん……ありがと……
--- Switch scene ---
still display end
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
その、帰り道。
voice: vo_adv_1325003_072
ソノ：
【chara 132512 face 4 (sad)】
はぁ……まったく。
私ってばなんであんなことを……
voice: vo_adv_1325003_073
ソノ：
【chara 132512 face 4 (sad)】
完全に披露宴の空気に流されちゃってたわね。
おそるべし、幸せ空間……
Choice: (12) 顔赤いけど、大丈夫ですか？
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1325003_074
ソノ：
【chara 132512 face 7 (special_a)】
は？ 【chara 132512 face 4 (sad)】
そんなの、君がいきなり抱えあげて
振り回すようなことしたから頭に血が上ってんの。
voice: vo_adv_1325003_075
ソノ：
【chara 132512 face 4 (sad)】
そういうわけだから、ん……
おんぶ、してよ。
Choice: (13) ソノをおんぶする。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1325003_076
ソノ：
【chara 132512 face 6 (surprised)】
抱っこされた時も思ったけど……
思ってたよりがっしりしてんだよね。
【chara 132512 face 4 (sad)】
そりゃ、ドキドキもするっての。
voice: vo_adv_1325003_077
ソノ：
【chara 132512 face 9 (special_c)】
でもなんか、
今は安心できる感じ……
Choice: (14) どうかしました？
----- Tag 14 -----
voice: vo_adv_1325003_078
ソノ：
【chara 132512 face 2 (joy)】
別に、なんでもないから気にしなくていいよ。
【chara 132512 face 4 (sad)】
ふぁあ……うん……
今はまだ、ね……
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
そう言いながら、ソノは{player}の
背中でまどろむのだった。
