ラビリスタ(アルファ) 第2話
{player}への心配から椿ヶ丘の街を巡りながらの健康診断を思いついた晶。その実施途中、二人でゲームで遊んだ晶は自分がアストルムを作った理由を思い出し、初心に立ち返るのだった。
-------------- situation:
椿ヶ丘の密かな休日
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
その日、{player}は晶に呼び出されていた。
用件の詳細は教えてもらえなかったが──
voice: vo_adv_1337002_000
晶:
【chara 106832 face 1 (normal)】
やっ、少年! 元気してる?
今日はこれまで色々ご迷惑をかけたお詫びと、
少年の労をねぎらって、特別に慰安旅行を計画しました!
voice: vo_adv_1337002_001
晶:
【chara 106832 face 1 (normal)】
ってわけで──お姉さんとお出かけしようぜ!
Choice: (1) 無言で立ち去る。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1337002_002
晶:
【chara 106832 face 6 (surprised)】
ちょっとちょっと!
いきなり帰るこたーないじゃん!
【chara 106832 face 4 (sad)】
お姉さん傷ついちゃうな~? 泣いちゃうぞ~?
voice: vo_adv_1337002_003
晶:
【chara 106832 face 4 (sad)】
いやまあ、気乗りしないのは分かるよ?
【chara 106832 face 1 (normal)】
自分で言うのもなんだけど、胡散くさいもんね正直。
【chara 106832 face 4 (sad)】
だけど少年の労をねぎらいたいってのはホント。
voice: vo_adv_1337002_004
晶:
【chara 106832 face 1 (normal)】
最近顔を会わせる機会がなかったから心配してたんだ。
ほら、あっちじゃ色々無茶なお願いとか聞いてもらってるし。
Choice: (2) 無茶なお願いって自覚はあるんだ。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1337002_005
晶:
【chara 106832 face 6 (surprised)】
うっ、言葉の棘がチクっと刺さる……
【chara 106832 face 4 (sad)】
しかし大人のアタシは黙って受けるのみ……
Choice: (3) 全部声に出てるけど。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1337002_006
晶:
【chara 106832 face 4 (sad)】
キミの良心に訴えかけるため、あえて声に出してます。
Choice: (4) 大人が子どもに気遣わせてどうする。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1337002_007
晶:
【chara 106832 face 6 (surprised)】
うぐっ……なに? 【chara 106832 face 4 (sad)】
今日の少年はそういう感じ?
ちょっと言葉の切れ味がジャックナイフ並になってきてるよ?
【chara 106832 face 6 (surprised)】
舌鋒の鋭さでフリースタイルの頂点目指し始めた?
voice: vo_adv_1337002_008
晶:
【chara 106832 face 6 (surprised)】
とにかく! 【chara 106832 face 4 (sad)】
お出かけは抜きにしたって、
【chara 106832 face 1 (normal)】
ちょっとした健康診断くらいはさせてほしいな。
Choice: (5) 渋々言う事に従う。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1337002_009
晶:
【chara 106832 face 1 (normal)】
おーいい子だね、あとで飴玉をあげよう。
じゃ、屋台はちょっと閉めて……と。
voice: vo_adv_1337002_010
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
ま、簡単な問診と体調チェックだからすぐに終わるよ。
それじゃこっちの椅子に座って。
【chara 106831 face 7 (special_a)】
えっと、まずは──
voice: vo_adv_1337002_011
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
うん。至って健康、問題なし!
強いていえば寝不足ぎみかな。
ゲームに熱中するのもほどほどにね。
voice: vo_adv_1337002_012
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
さって、それじゃエンジンをかけまして……っと。
お客さん、今日はどこまで?
Choice: (6) どこまでって?
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1337002_013
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
さっき言ったでしょ。
【chara 106831 face 1 (normal)】
今日は少年の労をねぎらう日だって。
voice: vo_adv_1337002_014
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
さすがに海外は難しいけど、
希望があれば大抵のとこには行っちゃうぞ~!
あっでも日帰りできる範囲でね! 明日学校でしょ?
voice: vo_adv_1337002_015
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
それじゃ目的地を決めようか。
どうする? どこでもいいよ!
Choice: (7) だったら……
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1337002_016
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
さあ、やってきました椿ヶ丘の商店街!
【chara 106831 face 6 (surprised)】
ってなんで!? ド近場じゃん! 徒歩で行ける距離!
Choice: (8) 急に言われても思いつかないって。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1337002_017
晶:
【chara 106831 face 6 (surprised)】
あちゃー、【chara 106831 face 4 (sad)】
サプライズが裏目に出ちゃったかぁ……
移動より近場の駐車場探す方が苦労しちゃったよ。
voice: vo_adv_1337002_018
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
ま、少年がいいならそれで良し!
で、どこに行く? 買い物? 街ブラ?
voice: vo_adv_1337002_019
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
せっかく車で来たんだ、大荷物になっても大丈夫!
ここはアタシに任せて──【chara 106831 face 6 (surprised)】
って、あれ? 少年?
……居ないし!!
voice: vo_adv_1337002_020
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
もーどこ行っちゃって……【chara 106831 face 6 (surprised)】
見つけたっ!
【chara 106831 face 4 (sad)】
少年~! ちょっと置いていかないでよ~!
voice: vo_adv_1337002_021
晶:
【chara 106831 face 6 (surprised)】
ふぃー、追いついた……
ん、なにやら香ばしい匂いが。
【chara 106831 face 7 (special_a)】
ここは……肉屋?
Choice: (9) コロッケください。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1337002_022
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
あ、お腹が空いてたんだ?
たまにはクレープ以外のものも食べたいって感じ?
voice: vo_adv_1337002_023
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
なら、アタシも便乗させてもらおうかな。
キミと同じものを食べる機会もあんまりないしね。
voice: vo_adv_1337002_024
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
少年のは……牛肉たっぷり特製コロッケ?
すみません、追加でこのコロッケもう一つ!
voice: vo_adv_1337002_025
肉屋の店主:
【chara 1 face 1 (normal)】
毎度! すぐ揚げちゃうから待っててね。
voice: vo_adv_1337002_026
晶:
【chara 106831 face 6 (surprised)】
むむ……【chara 106831 face 1 (normal)】
このコロッケなかなかイケるね!
タネの配合へのこだわり、カラッとした揚げ具合……
熟練の技術を感じるぞ!
voice: vo_adv_1337002_027
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
こういうコロッケってお店ごとの特色が強く出てていいね!
少年はよく行くの? あそこのお店。
【chara 106831 face 7 (special_a)】
学校帰りとかによく寄る? 【chara 106831 face 1 (normal)】
ふーん、そうなんだ。
voice: vo_adv_1337002_028
晶:
【chara 106831 face 7 (special_a)】
ねえ、こんなこと聞くのも野暮だけどさ。
少年的には、このコロッケとうちのクレープ……
【chara 106831 face 1 (normal)】
どっちに軍配を上げる?
Choice: (10) コロッケが圧勝。
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1337002_029
晶:
【chara 106831 face 6 (surprised)】
くっ、これはリサーチ不足か……?
クレープ屋の店主としては由々しき事態だぞ。
【chara 106831 face 4 (sad)】
どんなクレープなら勝てるか、さっそく商品開発を……
voice: vo_adv_1337002_030
晶:
【chara 106831 face 7 (special_a)】
いや、勝つだけならクレープに限らなくてもいいのか?
いっそ同じ土俵で勝負するべき……?
【chara 106831 face 4 (sad)】
うーんそれとも……
Choice: (11) 目の前で手を振ってみる。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1337002_031
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
クレープの定義を保ちつつ勝つには……
【chara 106831 face 6 (surprised)】
待てよ、掛け合わせの発想だ。
【chara 106831 face 4 (sad)】
コロッケ×クレープ……いや、クレープ×コロッケ?
Choice: (12) 反応が無いので先に行く。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1337002_032
晶:
【chara 106831 face 6 (surprised)】
はっ……見えた、見えたぞ! 【chara 106831 face 1 (normal)】
新作のクレープが!
クレープ生地で包んだクリーム系コロッケだ!
【chara 106831 face 4 (sad)】
あれ、でもそれって最早クレープじゃなくコロッケ……?
voice: vo_adv_1337002_033
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
ねえ、ちょっと意見を聞きたいんだけどさ~?
少年はどう思──【chara 106831 face 6 (surprised)】
また居なくなってる!
voice: vo_adv_1337002_034
晶:
【chara 106831 face 6 (surprised)】
もう、目を離したらすーぐ居なくなっちゃうんだから。
こんなセリフ言うのも二回目だよ!
Choice: (13) 考え事の邪魔しちゃ悪いと思って。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1337002_035
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
とか言いながら、こっそり振り切ろうとしてなかった?
アタシが手振って追いかけた時、
歩くペースを速めたような気がしたけど?
voice: vo_adv_1337002_036
晶:
【chara 106831 face 7 (special_a)】
あれ、瞬きが急に多くなったね?
それに口元を触る頻度も増えた。
【chara 106831 face 1 (normal)】
無意識の防御反応かな? 興味深いね。
voice: vo_adv_1337002_037
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
まあ深くは追及しないでおこうかな。
少年をねぎらう……っていうか、
もうキミの休日にアタシが付いてってる形だしね。
voice: vo_adv_1337002_038
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
で、来たりましたはゲームセンター……っと。
それでお目当てのゲームはどいつ?
Choice: (14) 話題の新作格闘ゲームを指さす。
----- Tag 14 -----
voice: vo_adv_1337002_039
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
おっ、いいねえ! これを選んだってことは、
もしかしてアタシとの対戦をご希望かな?
いいよ、少年が望むならいくらでも相手してあげよう!
voice: vo_adv_1337002_040
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
じゃあ早速、闘ろっか。
【chara 106831 face 7 (special_a)】
っと、その前に【chara 106831 face 1 (normal)】
これを渡しておこう。
Choice: (15) これは……ゲーム用ICカード?
----- Tag 15 -----
voice: vo_adv_1337002_041
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
そう、プリペイドチャージ入り。
たまーに遊ぶ時用に用意してるんだ。
ユーザー情報未登録にしてるのは、まあ色々な事情で。
Choice: (16) 自分の持ってるけど……
----- Tag 16 -----
voice: vo_adv_1337002_042
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
分かってる、でもこれはお姉さんからの気遣いだ。
アタシが手加減抜きで勝負したら、
少年のお小遣いがすっからかんになっちゃうからさ?
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
{player}は晶が押し付けてくるICカードを受け取った。
voice: vo_adv_1337002_043
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
さーて、将来有望な若者をいっちょ揉んでやりますか!
少年、ハンデほしい? 片手縛りでも全然いいよ!
さて一体、どんなキャラを使うのかな~?
Choice: (17) 目に留まったキャラを選ぶ。
----- Tag 17 -----
voice: vo_adv_1337002_044
不良青年っぽいキャラ:
【chara 1 face 1 (normal)】
ナメんじゃねえ!
voice: vo_adv_1337002_045
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
へぇ、喧嘩っ早いオールドタイプの不良キャラか。
【chara 106831 face 7 (special_a)】
この作品の主人公かな?
こういうキャラクターってまだ生き残ってるんだ。
voice: vo_adv_1337002_046
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
コマンドを見る限り、技性能も素直で使いやすそうだ。
アタシは……このカンフーメイドでいこうかな?
voice: vo_adv_1337002_047
不良青年っぽいキャラ:
【chara 1 face 1 (normal)】
うおおおお! 燃えてきたぜえ!
voice: vo_adv_1337002_048
不良青年っぽいキャラ:
【chara 1 face 1 (normal)】
ぐあああぁぁぁぁぁっ!!
voice: vo_adv_1337002_049
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
ノーダメージで完・全・勝・利っ……!
ちょーっと大人げなかったかな?
Choice: (18) な、何もできなかった……
----- Tag 18 -----
voice: vo_adv_1337002_050
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
ハンデなしの真剣勝負がいいなんて言うから~
頑張ってリクエストに応えてあげたのに。
voice: vo_adv_1337002_051
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
まあ七冠を名乗る以上、これくらいの芸当はできないとね。
さて、次はどれで勝負する?
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
そうして二人は店内のゲームを遊びつくし──
voice: vo_adv_1337002_052
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
いやー、遊んだ遊んだ!
こんなに熱中したのいつぶりだろう?
Choice: (19) まさか全敗するなんて……
----- Tag 19 -----
voice: vo_adv_1337002_053
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
アタシも結構やるもんでしょ?
でも、キミがクリスに誘われた理由が少し分かったよ。
土壇場での集中力と反応速度はかなりのものだ。
voice: vo_adv_1337002_054
晶:
【chara 106831 face 7 (special_a)】
ねえ、少年はさ……ゲーム好き?
【chara 106831 face 1 (normal)】
って聞かなくても分かるか。
今日の遊びっぷりを見てたらね!
voice: vo_adv_1337002_055
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
そんなふうに遊んでほしくて、
アタシもゲームを作ってた、はずなんだけどなぁ……
Choice: (20) はず、っていうのは?
----- Tag 20 -----
voice: vo_adv_1337002_056
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
ま、大人のめんどくさい所でさ。
【chara 106831 face 7 (special_a)】
遊んでもらう人の事だけ考えていればいい訳じゃないんだ。
【chara 106831 face 4 (sad)】
人間関係とか政治的根回しとか、色々ね。
voice: vo_adv_1337002_057
晶:
【chara 106831 face 7 (special_a)】
そういえば、少年に話した事あったっけ。
【chara 106831 face 1 (normal)】
こう見えても医者を目指してたんだ。
父さん……アタシの父が医者でね。
--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1337002_058
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
人のために尽くして、たくさんの患者を救って……
とても立派な人だった。
voice: vo_adv_1337002_059
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
アタシが医学を修めたのもその影響。
仕事の都合で海外を転々としてさ。
父に付いて回って、色んな所に行ったよ。
voice: vo_adv_1337002_060
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
難民キャンプ、人里離れた田舎町、荒野の集落……
【chara 106831 face 7 (special_a)】
「この手で助けられる人がいるなら」【chara 106831 face 1 (normal)】
なんて息巻いてさ。
voice: vo_adv_1337002_061
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
寝る間もなく患者を診て回って、
それでいつの間にか、仲良くなった地域の人と一緒に
農作業や読み書きを教えたりまでしちゃう始末でね。
voice: vo_adv_1337002_062
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
そんな父の背中に憧れた……【chara 106831 face 7 (special_a)】
だけど、
誰もが善意に善意を返してくれるとは限らない。
色々あって……【chara 106831 face 1 (normal)】
まあ、裏切られるような形になっちゃったんだ。
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1337002_063
晶:
【chara 106834 face 7 (special_a)】
地球上の色んな国に行ったけど、
みんな自分のことしか考えてないどころか、
本当は他人のことなんてどうでもいいと思ってる。
voice: vo_adv_1337002_064
晶:
【chara 106834 face 7 (special_a)】
父さんは医師としてたくさんの人を救って、
みんなから尊敬されてた。
【chara 106834 face 4 (sad)】
……でも結局は、人に裏切られて死んだ。
voice: vo_adv_1337002_065
晶:
【chara 106834 face 4 (sad)】
父さんに憧れて医学は修めたけど、
アタシには人間を救うことに意味があるとは思えないよ……
--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1337002_066
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
優しさを知らなきゃ人は簡単に裏切る。
信用してもらえなければ、相手の言葉に存在しない悪意を見出す。
そうした世界がある事を……アタシは嫌というほど見てきた。
voice: vo_adv_1337002_067
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
だけど、叶うなら少年には知らないままで居てほしい。
キミの心の温かさ、優しさが、どうか削れてしまわないように。
voice: vo_adv_1337002_068
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
──希望がないとさ、心がやさぐれちゃうんだ。
暗闇の中をあてども無く彷徨っている気分になる。
そうすると……人に優しくできなくなっていく。
voice: vo_adv_1337002_069
晶:
【chara 106831 face 7 (special_a)】
海外の遠く離れた場所だけじゃない。
この街でも……【chara 106831 face 4 (sad)】
あの椿ヶ丘の病院で、
ベッドから動けずに過ごし続ける子たちがいる。
voice: vo_adv_1337002_070
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
何も悪くないのに、ただそう生まれついただけで……
暖かい陽を浴びて走り回ったり、
砂浜に足を取られるくすぐったさを知ることもできない。
voice: vo_adv_1337002_071
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
だけど、ゲームでなら……
ゲームの世界でならできるんだ。
こっちの世界ではできないことが。
still display end
voice: vo_adv_1337002_072
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
認識の拡張──海の無い国で一生を終えていく人が
ゲームの中で初めて泳いだ時の感覚は偽物で、
【chara 106831 face 7 (special_a)】
そこで生まれた笑顔は全くの虚構なのかな?
voice: vo_adv_1337002_073
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
ゲームの世界は、確かに仮想の世界だけど……
そこに真実が生まれる事だってある、ってアタシは思う。
voice: vo_adv_1337002_074
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
希望を、幸せを、心の温かさを知れば人は優しくなれる。
そうした善意の応酬が続いていけば、
より良い世界になっていくんじゃないかって。
voice: vo_adv_1337002_075
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
……なーんて、青臭い夢に燃えてたのが昔のアタシ。
そこから現実を知って、ちょっとスレた
イイ感じのお姉さんになったのが、今のアタシ。
Choice: (21) イイ感じのお姉さん……?
----- Tag 21 -----
voice: vo_adv_1337002_076
晶:
【chara 106831 face 6 (surprised)】
こら、そこ~!
何言ってんだコイツみたいな目で見ない!
【chara 106831 face 4 (sad)】
どこからどー見たって、イイ感じのお姉さんでしょ~?
voice: vo_adv_1337002_077
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
まあそんな訳で……いつも善意で助けてくれる少年に、
今回はアタシがお返しする番ってわけ。
voice: vo_adv_1337002_078
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
それで……今日はどうだったかな?
voice: vo_adv_1337002_079
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
せめてキミの気晴らしにでもなったなら、
時間を取ってもらった甲斐もあるってもんだけど。
Choice: (22) 悪くない一日だった。
----- Tag 22 -----
voice: vo_adv_1337002_080
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
そう? ならよかった。
アタシもキミの生まれ育った街が
どんな所か知れてよかったよ。
voice: vo_adv_1337002_081
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
うん、一緒に遊ぶことで緊張もすっかり解けたみたいだし。
それに──もう一つの目標も達成できた。
voice: vo_adv_1337002_082
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
今日一日を通じて……
キミの集中力や判断力、他者とのコミュニケーション、
どれも問題が発生している兆候は見られなかった。
voice: vo_adv_1337002_083
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
今のところ、精神的消耗の症状は見られない。
心身ともに診察結果は極めて良好、ってところかな。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1337002_084
晶:
【chara 106832 face 6 (surprised)】
とにかく! 【chara 106832 face 4 (sad)】
お出かけは抜きにしたって、
【chara 106832 face 1 (normal)】
ちょっとした健康診断くらいはさせてほしいな。
voice: vo_adv_1337002_085
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
うん。至って健康、問題なし!
強いていえば寝不足ぎみかな。
ゲームに熱中するのもほどほどにね。
voice: vo_adv_1337002_086
晶:
【chara 106831 face 7 (special_a)】
単なる寝不足……ならいいけど。
自律神経が乱れての睡眠障害だったら厄介だな。
【chara 106831 face 4 (sad)】
強いストレスを受けていないか、簡単にはチェックしたけど……
voice: vo_adv_1337002_087
晶:
【chara 106831 face 7 (special_a)】
やっぱり少し時間をかけて診察した方が良さそうだ。
となると、少年が自然体を見せてくれそうな言い分は……
voice: vo_adv_1337002_088
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
さって、それじゃエンジンをかけまして……っと。
お客さん、今日はどこまで?
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1337002_089
晶:
【chara 106831 face 7 (special_a)】
あの日、キミをアストルムにログインさせたことを
アタシは絶対に後悔しないって、そう誓ったんだ。
voice: vo_adv_1337002_090
晶:
【chara 106831 face 7 (special_a)】
だからアタシには責任がある。
何を差し置いても、キミを守る責任が。
voice: vo_adv_1337002_091
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
……もう覚えてないかもしれないけど。
冷え切って錆び付いていたアタシの
スタートボタンを押してくれたのはキミなんだ。
--- Switch scene ---

--- Switch scene ---
still display end

--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1337002_092
晶:
【chara 106831 face 7 (special_a)】
世界中をより良くしたい、【chara 106831 face 4 (sad)】
なんて言って
キミが取り返しのつかない傷を負うような事になったら……
それこそ悔やんでも悔やみ切れない。
voice: vo_adv_1337002_093
晶:
【chara 106831 face 7 (special_a)】
キミの善意を、自らを省みる事のない献身を、
【chara 106831 face 1 (normal)】
打算も見返りも求めない、純粋な光を見たからこそ。
voice: vo_adv_1337002_094
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
だからこそ、アタシは……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1337002_095
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
やっぱ世界、救いたいよね~
Choice: (23) IQゼロの声色で言う事じゃない。
----- Tag 23 -----
voice: vo_adv_1337002_096
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
ははは、そうかもね。
でも大それた願い事ってさ、
しかめっ面より笑顔で言った方が叶う気がしない?
voice: vo_adv_1337002_097
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
世界中の人を幸せに……笑顔にするなら、
まずは最初の一人、自分自身が笑ってないとさ。
Choice: (24) ならちゃんと休まないと。
----- Tag 24 -----
voice: vo_adv_1337002_098
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
休まないと……【chara 106831 face 6 (surprised)】
って、えっ? アタシ?
Choice: (25) ずっと考え事してたよね?
----- Tag 25 -----
voice: vo_adv_1337002_099
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
あー……分かっちゃった?
気取られないよう注意してたつもりなんだけどな……
voice: vo_adv_1337002_100
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
でも、まさかこっちが気遣われるとは。
医者の不養生とはよく言うけれど、
診察した相手に心配されるようじゃ本末転倒だね。
voice: vo_adv_1337002_101
晶:
【chara 106831 face 7 (special_a)】
うん……実は世界を救う方法を考えてたんだ。割と本気で。
【chara 106831 face 1 (normal)】
まだ実現途中だけど、壮大で途方もないスケールの話でさ?
voice: vo_adv_1337002_102
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
それを叶えるためには、きっとキミの力を借りる事になると思う。
【chara 106831 face 4 (sad)】
……いつもの事ながら迷惑かけるね。
Choice: (26) いつもの事だから慣れてる。
----- Tag 26 -----
voice: vo_adv_1337002_103
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
あはは、そうだね。
いつも……いつだってキミに助けられてきた。
voice: vo_adv_1337002_104
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
達成困難な目的が立ちはだかろうとも、
キミが進むべき道筋を照らし出してくれた。
voice: vo_adv_1337002_105
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
ゲームで人の心を変えられれば、
それは巡り巡って世界を変えていく。
そんな絵空事みたいな夢を──本気で叶えてみたくなった。
voice: vo_adv_1337002_106
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
そのゲームはもう始まっている。後戻りはできない……
アタシにできるのは、ただ全力でクリアを目指すだけ。
voice: vo_adv_1337002_107
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
少年、やっぱりさ。
改めてお願いしてもいいかな?
Choice: (27) 何を?
----- Tag 27 -----
voice: vo_adv_1337002_108
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
とんでもない事態ばかり起きるし、
どうしようもない困難ばかり押し寄せてくる世界だけど……
voice: vo_adv_1337002_109
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
少年、アタシと一緒に、全部まるごと救っちゃおうぜ?
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1337002_110
ラビリスタ:
【chara 133712 face 7 (special_a)】
……また、随分と懐かしい夢を見たもんだ。
voice: vo_adv_1337002_111
ラビリスタ:
【chara 133712 face 6 (surprised)】
今の夢を見せたのはフィオ? 【chara 133712 face 4 (sad)】
……にしては痕跡がないな。
いつもの光もなかったようだし……
【chara 133712 face 6 (surprised)】
って事は……単なるアタシの夢?
voice: vo_adv_1337002_112
ラビリスタ:
【chara 133712 face 2 (joy)】
ま、そりゃそうだ。少年が向こうで目覚めた時には
アタシはもう世界中から追われる身になってたんだから。
voice: vo_adv_1337002_113
ラビリスタ:
【chara 133712 face 1 (normal)】
だけど、夢の中とはいえ……恥ずかしい~!
どんな思いでゲームを作ってるとか、
アタシの苦労話とか少年にするべきじゃなかったなぁ……
voice: vo_adv_1337002_114
ラビリスタ:
【chara 133712 face 1 (normal)】
作る裏側の苦労なんて知らなくていいんだ。
【chara 133712 face 2 (joy)】
ただ、純粋に遊んでくれればそれでいい。
みんなに楽しんでもらうために、この世界を創ったんだから。
voice: vo_adv_1337002_115
ラビリスタ:
【chara 133712 face 1 (normal)】
さて……シズルちゃんとリノちゃんには特命を出したし、
アタシはアタシの仕事をしに行きますか。
voice: vo_adv_1337002_116
ラビリスタ:
【chara 133712 face 2 (joy)】
今のアタシにできる事を、全力で。
【chara 133712 face 1 (normal)】
後戻りできないなら、フルアクセルで進むしかないよね!
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
外套を翻し、【ラビリンス】のアジトを後にするラビリスタ。
その表情は、決意と{player}への信頼に
満ちているのだった。