クリスティーナ(アルファ) 第1話
街を見つめるクリスティーナは、ふと千里真那を信奉するようになったきっかけを思い出す。鬱屈から抜け出すための絶対を探したもう戻らない時間を、彼女はただ懐かしむのだった。


-------------- situation:
昔日、あるいは悪魔の始原
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 『レジェンドオブアストルム』の開発が始まるより少し前、
政財界の有力者たちが集まるパーティーにて──

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 クリスティーナは立て続けの電話に対応するため
ひとり会場を抜け出していた。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 3 (anger)】 ワタシだ。
スケジュールを把握したうえで連絡をよこしている……【chara 107131 face 1 (normal)】 ということは
それに足る内容ということだな?

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 構わんよ、そういうことなら話すがいい。
【chara 107131 face 6 (surprised)】 人払い? 会場からは出たから心配は要らん。
【chara 107131 face 4 (sad)】 中は騒がしいが……

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真那:
【chara 106931 face 3 (anger)】 ……

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 この庭は──静かなものさ☆

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 ふふ、なんだと? 愉しそう? ……いつだってワタシは上機嫌さ。
冗談はさておき、ここはなかなかカンが鋭いと
褒めてやるべきだろうが──切るぞ。次を待たせている。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 待たせたな。【chara 107131 face 6 (surprised)】 ……ああ、その件か。
【chara 107131 face 1 (normal)】 ……安心するといい。すでに法曹とのコンセンサスは形成してある。
そちらが心配することはひとつもない、と言い切ってやろう。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 このクリスティーナ・モーガン、
一度交わした契約は決して違えはしないさ。
疑ってくれるな。個人の信条というやつだ。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 このプロジェクトがお互いの利益になることを祈っている。
それでは、よい夜を。

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真那:
【chara 106931 face 3 (anger)】 ──…………

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 ふふ♪
なかなか愉しい夜になってきたな。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 失礼。サウザンドグループの社長とお見受けするが、
【chara 107131 face 1 (normal)】 パーティーを抜け出して思索の最中とは。
どうりで今日、会場内で姿を見かけないと思ったよ。

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真那:
【chara 106931 face 4 (sad)】 ……有象無象の相手に辟易しているだけ。
【chara 106931 face 3 (anger)】 人が立っているだけで次から次へと押し寄せて……まるで土鳩の群れね。
鬱陶しいことこの上ないわ。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 4 (sad)】 有名税と割り切る他ないな。
【chara 107131 face 1 (normal)】 特に、アナタや我々のような身の上ならば。

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真那:
【chara 106931 face 6 (surprised)】 あなたの方はパーティーそっちのけで電話に夢中だったようだけど。
戻らなくていいのかしら?
【chara 106931 face 1 (normal)】 大切なコネクションづくりの機を逃すのは痛手でしょうに。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 あっはっは、ご忠告痛み入る。
【chara 107131 face 1 (normal)】 だが、ワタシにとっては今この場の方が重要なんだ。
千里ノ宮の当主とこうして話せる機会などそうそうありはしないからな。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 どちらが面白いか、比べるまでもないだろう?
このタイミングで電話が来たのは僥倖というほかないな。
日頃からの現場主義の賜物とでも言えるかもしれん☆

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真那:
【chara 106931 face 4 (sad)】 それなりの富も権力も持っているくせに、現場にこだわっているのね。
【chara 106931 face 3 (anger)】 よほどの暇人か労働者根性が抜けないのか、どちらかしら。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 4 (sad)】 ずいぶんと手厳しいな。
【chara 107131 face 6 (surprised)】 同じ経営者同士、このポリシーには共感してもらえると思ったんだが。

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真那:
【chara 106931 face 3 (anger)】 働き蟻に任せて回るものは、働き蟻に任せておけばいいでしょう。
肝心なタイミングまで伏せておくから、切り札は切り札たり得るのよ。

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真那:
【chara 106931 face 1 (normal)】 いちいち出しゃばらずとも、
きちんと調教された下僕ならば、ちゃんと成果を持ってくるわ。

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真那:
【chara 106931 face 1 (normal)】 切り札の使いどころを見誤るのは下僕の調教すらできない無能。
【chara 106931 face 2 (joy)】 あるいは、本当は飼い主を欲しがっている野良犬ね。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 なるほど、千里ノ宮家の当主は舌鋒鋭いと聞いていたが、
これほどまでとは!
【chara 107131 face 2 (joy)】 野良犬と表現されたのはこれが初めてだ☆

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真那:
【chara 106931 face 2 (joy)】 ふふ。世間知らずなのね。
……首輪が欲しいなら尻尾を振ってごらんなさい。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】 む、それはスカウトなのか?
【chara 107131 face 1 (normal)】 アナタがそれに足る人だと証明してくれたなら
考えよう。

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真那:
【chara 106931 face 3 (anger)】 ……フン。そんなわけないでしょう。
精々、いい飼い主に巡り会えるよう祈ってなさい。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 どうせ巡り会えるなら、
いい飼い主よりも退屈しない仕事と巡り会いたいものだな☆

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 ああ、退屈しない仕事といえば。
サウザンドグループも国連の開発する例のプロジェクトに関わるとか。

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真那:
【chara 106931 face 6 (surprised)】 ──鼻だけじゃなくて耳もいいのね。
【chara 106931 face 1 (normal)】 野良犬じゃなくて野良ウサギだったのかしら?

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 現場を駆け回っていると、
いろいろ聞こえてくるものでね。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 おっと……もう少し話していたかったのだが、
連絡のようだ。失礼するよ。

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真那:
【chara 106931 face 1 (normal)】 お構いなく。
これ以上の興味はないわ。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 ワタシだ。
【chara 107131 face 2 (joy)】 ……ほう、それは面白い。
なに、否やはないさ☆ 当然参加するに決まっている。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 翌朝に必要な手配を進めるからな。準備をしておけ。
──『ウィズダム』、か。
【chara 107131 face 2 (joy)】 心してかからなければな! はっはっはっはっは!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 やがて月日が過ぎ、
『レジェンドオブアストルム』の開発が始まろうという頃。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】 うん? あれは……サウザンドグループの。
【chara 107131 face 1 (normal)】 こんなところで行き会うとは……

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真那:
【chara 106931 face 4 (sad)】 ──……

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 久しぶりですな。
こんなところでお会いすることがあるとは。
奇遇、というべきかどうか。

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部下:
【chara 331 face 4 (sad)】 っ、クリスティーナ様。
さすがにおやめください、その方は……

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 3 (anger)】 構わんだろう、知己にあいさつする程度のことで
目くじらを立てるものじゃあない☆
【chara 107131 face 1 (normal)】 あっはは、それともオマエは、ああいうのを見るとすくみ上る性質か?

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部下:
【chara 331 face 4 (sad)】 ちょ、ちょっと、いくら何でも失礼ですよ……!

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 3 (anger)】 ……ふん、冗談の通じないやつめ。
【chara 107131 face 6 (surprised)】 久方ぶりの再会なんだ、積もる話でもしたいと思うのが人情だろう?
【chara 107131 face 1 (normal)】 なあ、千里ノ宮家のご当主。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】 どこかで食事でも……とお誘いするのは場所柄少々気が引ける。
【chara 107131 face 1 (normal)】 何しろ、気軽に出入りもできないような場所だからな。
【chara 107131 face 4 (sad)】 おまけにカフェテリアもまだ工事中だというし。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 4 (sad)】 中に入る業者もワタシに任せておけばよかったんだ。
そうしたら気が利いた店をいくつか見繕ってやったのに。
まったく……【chara 107131 face 6 (surprised)】 まあいい。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】 そんなわけだから、立ち話になってしまうが──

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真那:
【chara 106931 face 1 (normal)】 ……なぜ、ここにあなたがいるのかしら。

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真那:
【chara 106931 face 2 (joy)】 ああ、理由を問いたいわけではないわ。知っているから。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 あっはは……☆ もちろん、アナタがここにいる理由と同じさ。
【chara 107131 face 1 (normal)】 ゲームに興味があったとは意外だが、
【chara 107131 face 2 (joy)】 きっと素晴らしいプロジェクトになるに違いないな!

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真那:
【chara 106931 face 3 (anger)】 無駄に慣れ合うつもりはない。
ゲームにも興味はないわ。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 相変わらずでうれしいよ。
【chara 107131 face 1 (normal)】 ならば、アナタの有能な下僕を差し向ければよかったのでは?
切り札を出さずとも回ると、ほかならぬアナタの発言だ。

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真那:
【chara 106931 face 2 (joy)】 てっきりもう忘れているものだとばかり思っていたけれど。
なかなかの記憶力の持ち主ね。
【chara 106931 face 3 (anger)】 別に褒めてはいないけど。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 あの夜のひと時は愉しい時間だったからな。
日々をどれほど多忙に過ごそうと、忘れ難いほどに。

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真那:
【chara 106931 face 1 (normal)】 ならば野良犬呼ばわりされたことも幸福な記憶、というわけ。
【chara 106931 face 2 (joy)】 変わり者ね、あなた。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 よく言われるよ☆

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 ワタシは期待しているんだ。
アナタが一体どんなゲームを作ろうとここにやってきたのかを。
どんなことを成し得てくれるのか。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 ぜひよろしく頼むよ。チームメイトとして。

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真那:
【chara 106931 face 6 (surprised)】 チームメイト?
【chara 106931 face 3 (anger)】 虫唾が走る言葉ね。

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真那:
【chara 106931 face 1 (normal)】 私は。
私のためだけにこの場にいるの。【chara 106931 face 2 (joy)】 新たな世界を手にするために。

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真那:
【chara 106931 face 3 (anger)】 ──邪魔したら許さないわ。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】 ……新たな世界、とは?
それが、世界に名だたる千里真那が、このプロジェクトに参加する
理由なのか。

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真那:
【chara 106931 face 3 (anger)】 答える義理はないわね。

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ウィズダム職員:
【chara 1 face 1 (normal)】 ご歓談中、失礼します。
千里様、準備が整いましたので、こちらへ。

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真那:
【chara 106931 face 2 (joy)】 失礼。
──ああ。もし知りたいのなら。

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真那:
【chara 106931 face 1 (normal)】 芸を覚えて私に尻尾を振ってみなさい。
【chara 106931 face 2 (joy)】 面白かったら拾ってあげなくもないわ。

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部下:
【chara 331 face 6 (surprised)】 …………っ。
【chara 331 face 4 (sad)】 噂にたがわず怖い方ですね……
こちらが畏縮してしまいます。下手な刺激をなさるのは……

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】 ……ふむ。
気づいたか? 話している間中、ワタシのことを全く見ていなかったぞ。

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部下:
【chara 331 face 6 (surprised)】 そうでしたか?
お二人とも差し向かいで話されていましたが。
目が合わないとかそういうことでしょうか。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 いいや、違うよ。
【chara 107131 face 6 (surprised)】 ワタシの方を向いていながら、【chara 107131 face 3 (anger)】 ずっと先を視ているような……
もっと、何か違うものを……

voice: vo_adv_1339001_066
部下:
【chara 331 face 6 (surprised)】 そうですかね……?
【chara 331 face 4 (sad)】 いえ、私にはよくわからないですが。
【chara 331 face 6 (surprised)】 クリスティーナ様?

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 3 (anger)】 富も地位も権力もあるはずなのに、俗に溺れるでもなく
退屈に倦むわけでもなく。
そこにあるのは深い、渇望のように見えたが──【chara 107131 face 6 (surprised)】 『新たな世界』、か。

voice: vo_adv_1339001_068
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】 いったい何を求めているのか。何を、目指しているのか。
【chara 107131 face 3 (anger)】 千里真那が文字通り、ただのゲームの開発プロジェクトに
参加するとは到底思えないからな……

voice: vo_adv_1339001_069
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】 しかも、このワタシに尻尾を振れと言ってきた。
【chara 107131 face 1 (normal)】 まったく興味を持たれていないわけでもない、ということか? 

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 ……このプロジェクト、
今までに見たことのないものが見られそうだな☆

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 また少し月日は流れ、『レジェンドオブアストルム』の開発が始まって
しばらくしたある日のこと。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 クリスティーナは研究と称し、
オンラインで晶と対戦ゲームに興じていた。

voice: vo_adv_1339001_071
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 こんにちは、【chara 107131 face 2 (joy)】 死ね☆
あっはっは! 新大陸を統一して蓄えたこの力、
旧大陸でNPCどもと汲々と争っていた晶では到底抗えまい☆

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 どうだ晶、これが文明シミュレーションゲームというものだ!
【chara 107131 face 1 (normal)】 オマエの育てた領土を橋頭堡にして、【chara 107131 face 2 (joy)】 旧大陸もワタシが統一してやろう☆

voice: vo_adv_1339001_073
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】 な、なんだ? NPCどもがワタシに次々と宣戦布告していく……!?
【chara 107131 face 3 (anger)】 旧大陸各国が、一致団結してワタシを倒そうというのか!?

voice: vo_adv_1339001_074
クリスティーナ:
【chara 107131 face 4 (sad)】 て、手塩にかけて育成したワタシのユニットが溶けていく……!
くっ……講和もできないとなると、ここからの勝ち筋が無い……!
これはワタシの完敗、だな。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 いつか鼻を明かしてやりたいものだがな!

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真那:
【chara 106931 face 3 (anger)】 ……ずいぶんと騒がしいわね。

voice: vo_adv_1339001_077
クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 息抜きと称してゲームの研究中だ。
【chara 107131 face 1 (normal)】 仕事ばかりでは息が詰まるからな。

voice: vo_adv_1339001_078
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 メトロイドヴァニアレース、アクションパズル、
ゾンビシューティング……あとは文明シミュレーション。
惑星軌道から始める変わり種もあるが?

voice: vo_adv_1339001_079
真那:
【chara 106931 face 6 (surprised)】 ふぅん、文明……

voice: vo_adv_1339001_080
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 ご一緒にいかがかな?
何か知見を得られるかもしれないぞ。

voice: vo_adv_1339001_081
真那:
【chara 106931 face 3 (anger)】 結構よ。知見は足りているわ。
ゲームにかまけて進捗が遅れないように注意なさい。

voice: vo_adv_1339001_082
クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 心得ているとも。
【chara 107131 face 3 (anger)】 …………

voice: vo_adv_1339001_083
クリスティーナ:
【chara 107131 face 3 (anger)】 ……今、何事にも関心の薄い千里真那が
文明シミュレーションにだけ興味を示したな。
『新たな世界』……文明シミュレーション……

voice: vo_adv_1339001_084
クリスティーナ:
【chara 107131 face 3 (anger)】 ……もしかすると、千里真那の求めているものとは
シミュレーションゲームのプレイヤーのような
世界を支配する神のごとき座なのか? 

voice: vo_adv_1339001_085
クリスティーナ:
【chara 107131 face 4 (sad)】 常人であれば一笑に付してしまうところだが、
【chara 107131 face 1 (normal)】 有り得ない話ではない……

voice: vo_adv_1339001_086
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 ……この言い知れぬ鬱屈と退屈で覆われた天が
壊れる日は近いかもしれんな。

voice: vo_adv_1339001_087
クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】 都市部のマップを検討しているんだが。
少々意見をもらいたい。

voice: vo_adv_1339001_088
真那:
【chara 106931 face 3 (anger)】 てんで駄目ね。

voice: vo_adv_1339001_089
クリスティーナ:
【chara 107131 face 4 (sad)】 即却下とは。
【chara 107131 face 6 (surprised)】 都市部からのアクセス、バトルフィールドとしての使いやすさ。
文化的背景の設定から導き出した最適解かと思ったがな。

voice: vo_adv_1339001_090
真那:
【chara 106931 face 3 (anger)】 ……NPCの配置がまるで考慮されていない。
【chara 106931 face 4 (sad)】 こんな書割みたいな町のどこに人間が住まうというの。

voice: vo_adv_1339001_091
真那:
【chara 106931 face 3 (anger)】 ベニヤで組まれた迷路を作りたいなら、
それ用のコンテンツにしなさい。
晶がオブジェクトを用意するでしょう。

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真那:
【chara 106931 face 3 (anger)】 享楽主義では世界は作れない。
心得なさい。

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真那:
【chara 106931 face 6 (surprised)】 新しい世界を作るのだから、ふさわしい目を持つように。
【chara 106931 face 1 (normal)】 破綻なく細部まで。
大地の隆起も蟻の働きも、人の営みに至るまですべてを視なさい。

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クリスティーナ:
【chara 107131 face 6 (surprised)】 それは例えば、神のごときものか?
例えば、【chara 107131 face 1 (normal)】 アナタが持ちうるような?

voice: vo_adv_1339001_095
真那:
【chara 106931 face 2 (joy)】 …………

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 そしてまた月日が経ち、ミネルヴァが失踪して七冠が決別した後のこと。
クリスティーナは展望台で一人、夕暮れを眺めていた。

voice: vo_adv_1339001_096
クリスティーナ:
【chara 107131 face 2 (joy)】 燃えるような夕暮れだな……
【chara 107131 face 1 (normal)】 そういえば、前にもこの展望台に来た時に同じものを見たか。

voice: vo_adv_1339001_097
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 ……まったく、何をしているのだろうな、ワタシは。
わざわざこんなところまでやってきて。

voice: vo_adv_1339001_098
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 仮に晶を見つけたとしても、
どうするかも決まっていないというのに。

voice: vo_adv_1339001_099
クリスティーナ:
【chara 107131 face 4 (sad)】 過ぎてしまった時は止められない。巻き戻しもできん。

voice: vo_adv_1339001_100
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 晶に押し付けられたこのゲームも、
真那さまに渡す日など来ようはずがないと、もちろん知っている。

voice: vo_adv_1339001_101
クリスティーナ:
【chara 107131 face 1 (normal)】 今はただ、懐かしむくらいは許されるか──

Choice: (1) どうしたの?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1339001_102
クリスティーナ:
【chara 133912 face 2 (joy)】 …………なんだ、坊やか。
【chara 133912 face 1 (normal)】 いや、なに。少しばかり夢を見ていたようだ。

Choice: (2) 疲れてる?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1339001_103
クリスティーナ:
【chara 133912 face 2 (joy)】 まさか。こんなに愉しいことが起きているんだ、高揚さえしている。
疲れることなどありえんよ。

voice: vo_adv_1339001_104
クリスティーナ:
【chara 133912 face 1 (normal)】 ……ただ、少し昔のことを思い出しただけだ。
ワタシがあの方を信奉することになったきっかけをな。

voice: vo_adv_1339001_105
クリスティーナ:
【chara 133912 face 6 (surprised)】 地位も名誉も権力も。すべてが手の届くところにあって、
【chara 133912 face 4 (sad)】 ワタシは退屈しきっていた。
【chara 133912 face 1 (normal)】 そんな鬱屈から抜け出すための絶対を、ずっと探していた。

Choice: (3) 今も?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1339001_106
クリスティーナ:
【chara 133912 face 1 (normal)】 ああ、今も。だが退屈はしていないよ。
まだ、何も終わってはいないからな。

voice: vo_adv_1339001_107
クリスティーナ:
【chara 133912 face 2 (joy)】 さあ、行くぞ坊や。やることなら山のようにある。
【chara 133912 face 1 (normal)】 どこから片付けるか──遅れずについて来いよ?

voice: vo_adv_1339001_108
クリスティーナ:
【chara 133912 face 2 (joy)】 昔話はそれからだ。

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 青い空の下。破壊されたランドソルをクリスティーナは歩き出す。
{player}は慌ててその背中を追いかけるのだった。