クリスティーナ(アルファ) 第3話
偽の七冠に破壊された村を訪れたクリスティーナたちは、大量に複製されたクリスティーナと遭遇する。村から森へと戦場を変えて、クリスティーナは始原の冠装の力で複製体を一網打尽にしてしまうのだった。
-------------- situation:
真贋の差、彼我の距離
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
破壊されたランドソルの街を、
{player}とクリスティーナは歩いていた。
voice: vo_adv_1339003_000
クリスティーナ:
【chara 133912 face 6 (surprised)】
ずいぶんと派手に壊されているな。
まあ、幾度となく危機を超えた場所ではあるが。
voice: vo_adv_1339003_001
クリスティーナ:
【chara 133912 face 4 (sad)】
微に入り細を穿ち、というか念入りに、というか。
【chara 133912 face 6 (surprised)】
…………ふむ。
Choice: (1) 何を考えているんですか?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1339003_002
クリスティーナ:
【chara 133912 face 6 (surprised)】
そうだな、
先日の出来事を少し、思い返していた。
voice: vo_adv_1339003_003
クリスティーナ:
【chara 133912 face 6 (surprised)】
ロールバックは結果、阻止したものの、
【chara 133912 face 2 (joy)】
世界は破壊されて見るも無残なありさまだ☆
voice: vo_adv_1339003_004
クリスティーナ:
【chara 133912 face 1 (normal)】
さすが七冠を模した複合体だな。
こうも執拗に壊しつくすなど、我々のデータをうまいこと使ったものだと
敵ながら称賛してやってもいいかと思っていたところさ。
voice: vo_adv_1339003_005
クリスティーナ:
【chara 133912 face 4 (sad)】
各地がこのありさまでは、
美しい街並みが自慢だったランドソルも見るに堪えん。
voice: vo_adv_1339003_006
クリスティーナ:
【chara 133912 face 1 (normal)】
いっそここに、新しい都を建てる……というのも悪くはないように
思うがな。
【chara 133912 face 2 (joy)】
なあ、坊や?
Choice: (2) こんなことになって、悲しいです。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1339003_007
クリスティーナ:
【chara 133912 face 2 (joy)】
あっはっは、素直な感想だ☆
【chara 133912 face 1 (normal)】
オマエのそういうところを、ワタシは心から好ましく思っている。
Choice: (3) クリスティーナさんは悲しくないですか?
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1339003_008
クリスティーナ:
【chara 133912 face 6 (surprised)】
ワタシ? ワタシか……
そうだな、【chara 133912 face 1 (normal)】
坊やの目にはどう見える?
Choice: (4) 楽しんでいるように、見えます。でも……
Choice: (5) 本当は怒ってるんじゃないかと思う。
----- Tag 4 -----
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1339003_009
クリスティーナ:
【chara 133912 face 2 (joy)】
ほう、オマエの目にはそう見えたか。
【chara 133912 face 1 (normal)】
いささか平凡な感想だが悪くはないな、
及第点をくれてやる☆
voice: vo_adv_1339003_010
クリスティーナ:
【chara 133912 face 1 (normal)】
待ち望み、求めてやまなかった非日常が
唐突に目の前に実現したのだ。
愉しくないわけがなかろう?
voice: vo_adv_1339003_011
クリスティーナ:
【chara 133912 face 2 (joy)】
事の次第を最初に知ったときは、
興奮を通り越して、感動したとさえ言っていい。
voice: vo_adv_1339003_012
クリスティーナ:
【chara 133912 face 3 (anger)】
……それと同時に、気に食わんとも思っているが。
voice: vo_adv_1339003_013
クリスティーナ:
【chara 133912 face 3 (anger)】
……まさかこのワタシが、こうも感情を揺り動かされるとはな。
voice: vo_adv_1339003_014
クリスティーナ:
【chara 133912 face 3 (anger)】
……よし、決めた。
今から出るぞ。付いて来い。
voice: vo_adv_1339003_015
クリスティーナ:
【chara 133912 face 1 (normal)】
遊んだ後は、ちゃんと後片付けをしておかなくてはな。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
クリスティーナが{player}を連れて向かったのは
ランドソルの外れの、ある村だった。
Choice: (6) ……ここは?
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1339003_016
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
……例の七冠に破壊された村さ。
【chara 107111 face 6 (surprised)】
王都の中心からこれだけ離れてもずいぶんな被害だな。
voice: vo_adv_1339003_017
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
人気はないようだ。
【chara 107111 face 2 (joy)】
それならそれで好都合だな。気兼ねなく暴れられるぞ?
voice: vo_adv_1339003_018
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
どうしてここに来たのか、気になっているようだな、坊や?
いずれ分かる……と言いたいところだが、答えを教えてやろう☆
voice: vo_adv_1339003_019
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
すべてが終わったにも拘わらず──
【chara 107111 face 3 (anger)】
まだ、祭りの終わりを知らない馬鹿どもが、
パーティーを続けているようだから、【chara 107111 face 2 (joy)】
台無しにしてやりに来たのさ♪
voice: vo_adv_1339003_020
クリスティーナ:
【chara 107111 face 2 (joy)】
……いかにも、ワタシ向きの仕事じゃあないか☆
voice: vo_adv_1339003_021
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
さて──どんな様子だ。
Choice: (7) なんだか、嫌な予感がする。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1339003_022
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
ほう、坊やもなかなかカンがいい。
人っ子一人いないのに、異様な緊張感が漂っている。
【chara 107111 face 1 (normal)】
さて、何が潜んでいるのか……
voice: vo_adv_1339003_023
クリスティーナ:
【chara 107111 face 3 (anger)】
っ!
──避けろ!
Choice: (8) ……今のはいったい!?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1339003_024
クリスティーナ:
【chara 107111 face 3 (anger)】
話は後だ。退避しろ。
voice: vo_adv_1339003_025
クリスティーナ:
【chara 107111 face 3 (anger)】
……急げ。
voice: vo_adv_1339003_026
クリスティーナ:
【chara 107111 face 3 (anger)】
……どうやらなかなか短気な連中のようだ。
【chara 107111 face 2 (joy)】
気が合いそうでうれしいよ……☆
Choice: (9) 敵って、一体……何がいるの?
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1339003_027
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
ワタシがいる。
【chara 107111 face 3 (anger)】
──それも、無数のな。
voice: vo_adv_1339003_028
???:
【chara 1 face 1 (normal)】
………………
Choice: (10) 無数って!?
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1339003_029
クリスティーナ:
【chara 107111 face 2 (joy)】
あっはっは、どうした?
【chara 107111 face 1 (normal)】
脳が理解を拒否した……とでも?
voice: vo_adv_1339003_030
クリスティーナ:
【chara 107111 face 3 (anger)】
シャキッとしろ、【chara 107111 face 1 (normal)】
ここからが面白いところなんだからな。
……文字通り無数にワタシがいるんだよ。
voice: vo_adv_1339003_031
クリスティーナ:
【chara 107111 face 6 (surprised)】
偽の七冠がランドソル中破壊してはいたが。
まさかこんなに数が増えているとは予想外だ。
データをコピーした結果なのか、バグなのか……
voice: vo_adv_1339003_032
クリスティーナ:
【chara 107111 face 3 (anger)】
ネネカが悪さをしたわけではなさそうだが
いずれにしても放っておくわけにはいくまい!
voice: vo_adv_1339003_033
クリスティーナ:
【chara 107111 face 3 (anger)】
宴の終わりを知らずにパーティーに興じている無粋な連中……【chara 107111 face 6 (surprised)】
というのが
ほかならぬワタシのコピーだとは、
【chara 107111 face 4 (sad)】
さすがに皮肉が利いている。
voice: vo_adv_1339003_034
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
だが!
刺激が強いのがワタシの好みだ。
【chara 107111 face 2 (joy)】
さあ……存分に味わわせてもらおう☆
voice: vo_adv_1339003_035
クリスティーナ:
【chara 107111 face 1 (normal)】
坊やも付き合ってくれるんだろう?
voice: vo_adv_1339003_036
クリスティーナ:
【chara 107111 face 2 (joy)】
仮にアレがワタシ同様に絶対の権能を持っているのだとしたら、
相当に厄介な相手だぞ?
【chara 107111 face 1 (normal)】
わくわくするじゃあないか!
Choice: (11) 提案です。一度帰還して作戦を……
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1339003_037
クリスティーナ:
【chara 107111 face 2 (joy)】
あっはっは! 却下だ!
こんな愉しそうな状況を置いて帰れるものか!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1339003_038
クリスティーナ:
【chara 133911 face 1 (normal)】
さっきまでの攻撃は、意図的に当ててないというのは分かっているさ☆
【chara 133911 face 2 (joy)】
だが、ワタシの姿を取るというなら、相応に愉しませてくれよ?
voice: vo_adv_1339003_039
クリスティーナの複製たち:
【chara 1 face 1 (normal)】
………………
voice: vo_adv_1339003_040
クリスティーナ:
【chara 133911 face 1 (normal)】
自分と対峙する機会が二度も訪れるなど
さすがのワタシでも思いつかなかったぞ。
まあ……これほど増殖するとは思わなかったが。
voice: vo_adv_1339003_041
クリスティーナ:
【chara 133911 face 2 (joy)】
さあ、片っ端から消えていくがいい!
voice: vo_adv_1339003_042
クリスティーナ:
【chara 133911 face 3 (anger)】
ほう、数の利を頼みとしてきたか。
【chara 133911 face 6 (surprised)】
互いに絶対の権能を持つ以上、多勢に無勢とでも言うつもりか?
voice: vo_adv_1339003_043
クリスティーナ:
【chara 133911 face 3 (anger)】
甘い、甘いッ!
【chara 133911 face 2 (joy)】
コピーであるというなら、せめてワタシと同じくらいには
この応酬を愉しんでくれ!
voice: vo_adv_1339003_044
クリスティーナの複製たち:
【chara 1 face 1 (normal)】
………………
voice: vo_adv_1339003_045
クリスティーナ:
【chara 133911 face 3 (anger)】
ふっ……! せいっ!
【chara 133911 face 2 (joy)】
いいな! 調子が出てきてるじゃあないか!
voice: vo_adv_1339003_046
クリスティーナ:
【chara 133911 face 2 (joy)】
ほら、もっとだ!
【chara 133911 face 3 (anger)】
まだまだ足りないぞ!
voice: vo_adv_1339003_047
クリスティーナの複製:
【chara 107112 face 1 (normal)】
あはは……☆
その愉悦、いつまで続く……?
voice: vo_adv_1339003_048
クリスティーナ:
【chara 133911 face 3 (anger)】
無粋な問いだ! 命のやり取りにはまだまだ遠いぞ♪
これでは宴を終わらせることもできん。
Choice: (12) でも、このままじゃ危ないです。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1339003_049
クリスティーナ:
【chara 133911 face 3 (anger)】
分かっている、坊や。
やつらが同じ権能を持つ以上、長引けば結果は知れている。
【chara 133911 face 6 (surprised)】
今は攻撃をすべて同じ場所にあてて圧し切っているだけだからな。
voice: vo_adv_1339003_050
クリスティーナ:
【chara 133911 face 3 (anger)】
……だから、一つでもこちらのパワーが劣れば。
その時は……【chara 133911 face 6 (surprised)】
分かるな?
voice: vo_adv_1339003_051
クリスティーナ:
【chara 133911 face 6 (surprised)】
そんな情けない顔を見せるな。
【chara 133911 face 3 (anger)】
このワタシがむざむざやられるようなことがあってたまるか。
voice: vo_adv_1339003_052
クリスティーナ:
【chara 133911 face 1 (normal)】
ワタシのことをよく知る坊やなら、
そのあたりは先刻承知だと思っていたのだがな?
voice: vo_adv_1339003_053
クリスティーナの複製:
【chara 107112 face 3 (anger)】
そろそろ降参か?
voice: vo_adv_1339003_054
クリスティーナの複製:
【chara 107112 face 1 (normal)】
もう愉しませてくれないのか?
voice: vo_adv_1339003_055
クリスティーナの複製:
【chara 107112 face 1 (normal)】
屠ってやろう……☆
voice: vo_adv_1339003_056
クリスティーナ:
【chara 133911 face 3 (anger)】
馬鹿め。
勝ち誇るのはまだ早い──ッ!
voice: vo_adv_1339003_057
クリスティーナ:
【chara 133911 face 1 (normal)】
劣化コピーのキサマらは忘れているのかもしれないが……
この権能の弱点は、ワタシが最も知っている☆
【chara 133911 face 3 (anger)】
坊や、逃げるぞ! 遮蔽物伝いに隠れながら走れ!
Choice: (13) 逃げる!!
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1339003_058
クリスティーナの複製:
【chara 107112 face 1 (normal)】
………………追いかけっこはこれまでか?
voice: vo_adv_1339003_059
クリスティーナ:
【chara 133911 face 2 (joy)】
なんだ、まだ遊び足りなかったか?
そろそろ次の遊びに移ろうと思ったんだが。
ここまでついてきたこと、褒めてやろう☆
Choice: (14) も、もう限界……!
----- Tag 14 -----
voice: vo_adv_1339003_060
クリスティーナ:
【chara 133911 face 4 (sad)】
それに比べて坊やは根性なしだな……
【chara 133911 face 3 (anger)】
もっとスタミナをつけろ!
【chara 133911 face 1 (normal)】
この程度の悪路、鼻歌交じりにスキップで駆け抜けて当然だぞ☆
voice: vo_adv_1339003_061
クリスティーナ:
【chara 133911 face 2 (joy)】
帰ったら筋トレのメニューを作ってやるから
期待していろ♪
voice: vo_adv_1339003_062
クリスティーナ:
【chara 133911 face 1 (normal)】
さて……このまま撤退戦を演じて引きずり回し、
一体ずつ減らしてやってもいいんだが……
ワタシもいい加減飽きてきたところだ。
voice: vo_adv_1339003_063
クリスティーナ:
【chara 133911 face 2 (joy)】
坊やが怪我をする前に片付けてしまうとしよう!
【chara 133911 face 3 (anger)】
──強化を寄越せ!
Choice: (15) 強化する!
----- Tag 15 -----
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1339003_064
クリスティーナ:
【chara 133911 face 1 (normal)】
蹂躙してやろう☆
──虚数魔境!
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1339003_065
クリスティーナ:
【chara 133911 face 1 (normal)】
ふう……これで一掃できたな。
遮蔽物となった木々の向こうから大火力で一掃すれば、
絶対防御で防ぐことも叶わんだろう。
voice: vo_adv_1339003_066
クリスティーナ:
【chara 133911 face 1 (normal)】
演算はオブジェクトが細かければ細かいほど時間がかかる。
細かいオブジェクトが多い森の中じゃあ、
どちらも不確定要素が増えるというものさ。
voice: vo_adv_1339003_067
クリスティーナ:
【chara 133911 face 2 (joy)】
同じ不安定な状況下なら──
攻撃は強い方が有利。
単純なことだ……♪
Choice: (16) よ、ようやく終わった……
----- Tag 16 -----
voice: vo_adv_1339003_068
クリスティーナ:
【chara 133911 face 2 (joy)】
ご苦労。坊やのお陰で今回はなかなか愉しめたぞ。
偽物の自分と戦うことは以前にもあったが、
こうも数が多いのは初めてだったからな。
voice: vo_adv_1339003_069
クリスティーナ:
【chara 133911 face 1 (normal)】
撤退戦の経路一つ間違えれば死んでもおかしくはなかった。
【chara 133911 face 2 (joy)】
久々にスリリングな命の危険を感じられたぞ♪
voice: vo_adv_1339003_070
クリスティーナ:
【chara 133911 face 1 (normal)】
うん、刺激としては上々だ。少々癖になりそうな気がしなくもない。
命にまで刃が届くほどの悪戯はなかなかないからな……
voice: vo_adv_1339003_071
クリスティーナ:
【chara 133911 face 6 (surprised)】
……なんだその顔は。命の危険があったのに、
愉しそうにしているワタシがそんなに不思議か?
【chara 133911 face 1 (normal)】
坊やならば分かると思っていたのだがな。
Choice: (17) すごくクリスティーナさんらしいと思う。
----- Tag 17 -----
voice: vo_adv_1339003_072
クリスティーナ:
【chara 133911 face 6 (surprised)】
ふん、あたりさわりのない返事ではあるが、まあいいだろう。
いつもならここで及第点としてやるところだが……
【chara 133911 face 1 (normal)】
最後に一つ、答えてもらおう。
voice: vo_adv_1339003_073
クリスティーナ:
【chara 133911 face 1 (normal)】
坊やは、なぜワタシが愉しそうに振舞っているのか
分かるか?
Choice: (18) 楽しいから……ですか?
Choice: (19) 怒っているからだと思う。
----- Tag 18 -----
----- Tag 19 -----
voice: vo_adv_1339003_074
クリスティーナ:
【chara 133911 face 1 (normal)】
ふむ、答え合わせしてやるのは簡単だが……【chara 133911 face 2 (joy)】
それではつまらんな☆
voice: vo_adv_1339003_075
クリスティーナ:
【chara 133911 face 2 (joy)】
村に戻るぞ、坊や!
答え合わせはそれからだ☆
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
こうして{player}は、クリスティーナの謎かけの
答えをもらえないままに後を追いかけたのだった。