チカ（儀装束） 第3話
素直になれないチカはついに反抗期状態に陥ってしまい、{player}に正面から想いをぶつける。チカの気持ちを受け止めた彼と共に、チカは一回り成長し、ついに二人の新しい精霊の予兆が訪れる。
-------------- situation:
時にはこんなわがままを
--------------
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
追いかけてきた芸能記者から逃げ出したチカ。
一人社の中で、精霊を授かるために集中しようとするが──
voice: vo_adv_1344003_000
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
はあ……
だめ。ぜんぜん集中できない……
voice: vo_adv_1344003_001
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
情けないなあ。
あんなことくらいで、心が乱されて……
voice: vo_adv_1344003_002
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
アイドルとしても、唱喚士としても、もっとしっかりしなくちゃ。
【chara 134411 face 4 (sad)】
こんな中途半端な私じゃ、精霊を授かるなんて無理に決まってる……
きっと、彼にもがっかりされちゃっただろうな。
voice: vo_adv_1344003_003
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
はあ……どうしたらいいんだろう。
ランファさんには師匠なんて言っちゃったけど
私の方がまだまだなんて……うう……すごくかっこ悪い……
voice: vo_adv_1344003_004
チカ：
【chara 134411 face 6 (surprised)】
──誰……だろう。
めったに人なんて来ないはずなのに──
voice: vo_adv_1344003_005
記者1：
【chara 1 face 1 (normal)】
チカさん。ここにいるんでしょう？
voice: vo_adv_1344003_006
チカ：
【chara 134411 face 6 (surprised)】
っ！ その声は、さっきの芸能記者の……
【chara 134411 face 3 (anger)】
な、なんですか。ここは神聖なお社です。静かにしてください……！
voice: vo_adv_1344003_007
記者2：
【chara 1 face 1 (normal)】
いいからいいから、早く顔を見せてくれない？
こんなところに籠ってたら、
あることないこと邪推されちゃうよ。そうなったら困るのは……
voice: vo_adv_1344003_008
チカ：
【chara 134411 face 6 (surprised)】
他の記者まで！？
【chara 134411 face 4 (sad)】
わ、分かりました！
開けますから、そんなにドアをたたかないでください！
voice: vo_adv_1344003_009
記者3：
【chara 1 face 1 (normal)】
おおーっ。その衣装、素敵ですね！
今度のステージの衣装ですか？ どうなんですか？ ねえねえ！
voice: vo_adv_1344003_010
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
ステージ衣装じゃありません。
【chara 134411 face 4 (sad)】
それに、今は一人で集中したくて……
voice: vo_adv_1344003_011
記者2：
【chara 1 face 1 (normal)】
ダメじゃないのチカさん。
人気アイドルとあろうものが、
一人になりたいだなんて。
voice: vo_adv_1344003_012
記者3：
【chara 1 face 1 (normal)】
そうそう。
アイドルってのはいつもファンの目の届くところにいなきゃ。
voice: vo_adv_1344003_013
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
そ、そんなこと言われても……唱喚士の修行に来ているんです。
取材なら、落ち着いてからお受けしますから、
今日はお帰りいただけませんか？
voice: vo_adv_1344003_014
記者2：
【chara 1 face 1 (normal)】
もしかして言えないことでもあるの？
何か後ろ暗いことでも？
だとしたら見過ごせないなあ……
voice: vo_adv_1344003_015
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
何もありません！
【chara 134411 face 4 (sad)】
里のみなさんのご迷惑になりますので、
これ以上は……
voice: vo_adv_1344003_016
記者3：
【chara 1 face 1 (normal)】
あなたアイドルでしょう。
ワガママ言ってたらファンもついてこなくなるよ？
voice: vo_adv_1344003_017
チカ：
【chara 134411 face 6 (surprised)】
わ、わがまま？ 私が……？
voice: vo_adv_1344003_018
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
…………っ。
と、ともかく、お引き取りを！
voice: vo_adv_1344003_019
記者1：
【chara 1 face 1 (normal)】
……チカさん。
ランドソルに戻ったら、ちゃんと取材させていただけるんですね？
voice: vo_adv_1344003_020
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
……ええ。お約束します。
voice: vo_adv_1344003_021
記者1：
【chara 1 face 1 (normal)】
わかりました。
おいみんな、行こう。
voice: vo_adv_1344003_022
記者2：
【chara 1 face 1 (normal)】
あーあ、せっかくこんなところまで来たのになあ。
voice: vo_adv_1344003_023
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
…………はあ。
voice: vo_adv_1344003_024
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
もうっ……今度は何ですか？
voice: vo_adv_1344003_025
チカ：
【chara 134411 face 6 (surprised)】
{player}さん？ どうしてここに……
Choice: (1) チカ、大丈夫？
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1344003_026
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
え、ええ、もちろん。
【chara 134411 face 1 (normal)】
平気です。あんなことくらい、慣れてますから。
voice: vo_adv_1344003_027
チカ：
【chara 134411 face 6 (surprised)】
……あの、ランファさんは？
Choice: (2) チカのこと心配してた。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1344003_028
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
そうでしたか……
voice: vo_adv_1344003_029
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
私、嫌な態度取っちゃったな……
ランファさんに謝らなくちゃ。{player}さんにも。
voice: vo_adv_1344003_030
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
でも、今は。
冷静に顔を合わせるなんて、できそうにない。
voice: vo_adv_1344003_031
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
この人の、顔を見てるのも──
本当は、つらいんだもの。
どうしてこんなに、素直になれないんだろう……
voice: vo_adv_1344003_032
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
あなたもランファさんのところに、いてあげればよかったのに……っ
私のことより、ほかの誰かのところにいてあげたらいいじゃないですか！
voice: vo_adv_1344003_033
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
……じゃなくてっ。
その……私なんかのこと、気にしなくていいですから……
別に、一人でだって……精霊を生み出すことはできるはずですし。
voice: vo_adv_1344003_034
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
だから、あなたに手伝ってもらわなくても……！
Choice: (3) あれ、精霊の様子が……
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1344003_035
チカ：
【chara 134411 face 6 (surprised)】
何か、伝えようとしてる……？
素直になれって、ちゃんと気持ちを伝えろって……！？
voice: vo_adv_1344003_036
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
そっ、そんなの無理！
無理に決まってるでしょう！
Choice: (4) どうしたの？
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1344003_037
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
きゃああ！？ なっ、何！？
精霊から、魔力が流れ込んでくる──
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1344003_038
ご隠居オババ：
【chara 611 face 1 (normal)】
おやおや……
こっそり様子を見に来てみれば、【chara 611 face 2 (joy)】
なるなるほどほど。
voice: vo_adv_1344003_039
ご隠居オババ：
【chara 611 face 6 (surprised)】
素直になれないあの子に、精霊がしびれを切らしたのじゃな。
【chara 611 face 4 (sad)】
本心と相反する言葉ばかり並べているさまは、
さぞもどかしかったのじゃろう。
voice: vo_adv_1344003_040
ご隠居オババ：
【chara 611 face 6 (surprised)】
精霊は本来素直な心の主を求めるもの。
【chara 611 face 4 (sad)】
苦しんでいるとあらば、背中を押すこともあろうの……
特に今は、特別あつらえの装束を着て、結びつきが強まっておるし……
voice: vo_adv_1344003_041
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
…………
Choice: (5) チカ？
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1344003_042
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
つん。なんでしょうか。つんっ。
Choice: (6) つん？
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1344003_043
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
私にかまわないでください。
ほら、もう帰ってくださいっ。今は一人で集中したいんです。
あなたは忙しいでしょうから。
voice: vo_adv_1344003_044
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
私の心配なんていらないです。
あなたにここにいてほしいなんてこれっぽっちも思っていませんし！
どこにも行かないでほしいなんて言わないですし！
voice: vo_adv_1344003_045
ご隠居オババ：
【chara 611 face 6 (surprised)】
おやおやおや。なるなるほどほど。
これはあの子、反抗期に入ってしまったんだねえ……
voice: vo_adv_1344003_046
ご隠居オババ：
【chara 611 face 4 (sad)】
まじめな子じゃて、今まで周りに反抗したことなどなかったろうに。
【chara 611 face 6 (surprised)】
遅れてきた反抗期、というわけかいね。
voice: vo_adv_1344003_047
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
こんなかわいくない子はほっといて、
早く他の子のところに行ってあげてください。
つーんだっ。
Choice: (7) チカのことが心配だから、ここにいるよ。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1344003_048
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
つん。そんなこと言って。
知ってるんですよ、私。
voice: vo_adv_1344003_049
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
このあいだのライブの時です。
ノゾミのことは24回も見ていたのに、私のことは23回でしたよね？
voice: vo_adv_1344003_050
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
楽屋に来てくれる時だって！
最初に声をかけるのはツムギが21回、なのに私はたったの20回！
voice: vo_adv_1344003_051
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
これだけ差をつけておいて、よくそんなことが言えますね！？
Choice: (8) チカが大切なことに変わりはない。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1344003_052
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
つん。言葉だけなら、なんとでもっ。
行動で示してくださいっ！
ほらほら、ほら。できないじゃないですか！
voice: vo_adv_1344003_053
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
大切だって言いながら……そうやって逃げてばっかりで。
本当に私が大切なら、今すぐ──【chara 134411 face 6 (surprised)】
きゃっ！？
voice: vo_adv_1344003_054
ご隠居オババ：
【chara 611 face 2 (joy)】
ホホホ……。あんなに身を乗り出すから……
さてさて、どうなるやら。
若いってのは良いものじゃの……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1344003_055
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
…………
……………………
voice: vo_adv_1344003_056
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
どうですか。{player}さん。
こんなわがままな女の子、嫌いになったでしょう？
Choice: (9) 嫌いになんかならない。
Choice: (10) わがままなチカも魅力的だ。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1344003_057
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
嘘。うそですっ。
【chara 134411 face 4 (sad)】
私はツムギみたいにおしゃれでかわいい女の子じゃないから。
魅力なんて、全然ないです。
Jump to tag 11
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1344003_058
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
そんなはずないです……
【chara 134411 face 4 (sad)】
ノゾミみたいに天真爛漫じゃない、から。
まぶしくない、から。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1344003_059
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
私には、アイドルっていう仕事がある。
歌えば応えてくれる精霊もいる。
voice: vo_adv_1344003_060
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
なのに私は、また新しい精霊を生み出したいと思っている。
あなたにも、もっともっと、多くを望んでしまって……
voice: vo_adv_1344003_061
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
それでもまだ、足らなくて……
なのに、素直になることもできないんです。
あなたに本当の気持ちを伝えることもできない……
voice: vo_adv_1344003_062
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
あの記者さんの、言った通りです。
本当の私は、こんなにも、わがままで……あなたを困らせたりして。
どうしようも、ないんです。
Choice: (12) チカのわがままなら、受け入れるよ。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1344003_063
チカ：
【chara 134411 face 6 (surprised)】
……っ。
……本当ですか？
本当の、本当の、本当ですか？
voice: vo_adv_1344003_064
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
……信じちゃいますよ。
本気にしちゃいますよ……？
今更だめって言っても、遅いですからね。
voice: vo_adv_1344003_065
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
……じゃあ、あの。
voice: vo_adv_1344003_066
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
もっと、わがまま、……いいです、か？
voice: vo_adv_1344003_067
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
私のこと、もっと、見てほしいです……
voice: vo_adv_1344003_068
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
誰にでも優しいのは、あなたの美徳。
それは分かってます。
でも、それでも、だけど……
voice: vo_adv_1344003_069
チカ：
【chara 134411 face 3 (anger)】
私を、私のことも、もっとたくさん、見てほしいんです！
voice: vo_adv_1344003_070
ご隠居オババ：
【chara 611 face 2 (joy)】
────ホホホ。
災い転じてなんとやら、かのう？
voice: vo_adv_1344003_071
ご隠居オババ：
【chara 611 face 2 (joy)】
あっぱれじゃ、あのあんちゃん。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1344003_072
ご隠居オババ：
【chara 611 face 6 (surprised)】
おや、魔力切れかね。
精霊が、あの子の中から出て行ってしまったよ。
voice: vo_adv_1344003_073
ご隠居オババ：
【chara 611 face 1 (normal)】
反抗期はここで終わりじゃな。
voice: vo_adv_1344003_074
チカ：
【chara 134411 face 6 (surprised)】
あ、あれっ……？
わ、私……いったい？ どうしてこんな……っっ！
voice: vo_adv_1344003_075
チカ：
【chara 134411 face 7 (special_a)】
ごごご、ごめんなさいっ！
い、い、いま、どきますからっ、どきますからぁっ！
Choice: (13) チカのことをたくさん見てる。
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1344003_076
チカ：
【chara 134411 face 7 (special_a)】
い、今は見なくて結構ですからっ！
だいじょうぶですからぁっ！
voice: vo_adv_1344003_077
チカ：
【chara 134411 face 7 (special_a)】
ややや、やっぱり、私のこと見ないでください～～～！！
見てほしいけど、今は見なくていいですっ！！
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1344003_078
チカ：
【chara 134411 face 4 (sad)】
う、うう……恥ずかしい……
精霊たちが背中を押してくれたとはいえ、
間が悪すぎ──【chara 134411 face 6 (surprised)】
え……？
voice: vo_adv_1344003_079
チカ：
【chara 134411 face 6 (surprised)】
な、なんなの、これ……？
体が急に光りはじめて……
voice: vo_adv_1344003_080
チカ：
【chara 134411 face 6 (surprised)】
それだけじゃない。体の奥が、熱くなるような、この感覚……
voice: vo_adv_1344003_081
チカ：
【chara 134411 face 6 (surprised)】
ま、まさか……新しい精霊が生まれるの！？
voice: vo_adv_1344003_082
記者1：
【chara 1 face 1 (normal)】
……へえ。そうか、そうか。
あのまじめで優等生なアイドル、カルミナのチカがねえ。
voice: vo_adv_1344003_083
記者1：
【chara 1 face 1 (normal)】
フフフ。面白い記事になりそうだ。
