アイラ 第1話
複製世界のサラサリアを案内役のアイラと巡る{player}。 賑やかな宴の帰り道、夜風に吹かれながらアイラは胸の奥に秘めた孤独を打ち明け、{player}と分かち合うのだった。
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
かつてアイラが管理者として統治していたサーバー『リンクス』。
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
管理者の責務から解放されたアイラは、今──
-------------- situation:
こぼれた本音は夜の中
--------------
voice: vo_adv_1355001_000
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
騎士く～ん！ こっちこっち～！
voice: vo_adv_1355001_001
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
久しぶりだね！ 【chara 135511 face 6 (surprised)】
いやそうでもない？
【chara 135511 face 2 (joy)】
ま、その様子だと、ばっちり元気にしてたみたいで何より！
voice: vo_adv_1355001_002
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
こないだは立て込んでたからさ～……
ゆっくりする時間もなかったでしょ？
こっちの世界を案内してあげられなくってごめんね～！
voice: vo_adv_1355001_003
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
だから、そのお詫びって訳じゃないけど。
今日はこのアイラさんが、サラサリアを案内してしんぜよう！
【chara 135511 face 9 (special_c)】
──なんてね♪
Choice: (1) よろしくお願いします。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1355001_004
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
あははっ、ちょーっと固いなあ！
もっと気楽にリラックス、リラ～ックス♪
【chara 135511 face 1 (normal)】
あたしと騎士くんの間柄だもん、遠慮はナシだよ？ 【chara 135511 face 9 (special_c)】
ねっ！
Choice: (2) じゃあ、よろしく。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1355001_005
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
あっはは♪ いいね、その調子！
【chara 135511 face 1 (normal)】
そんじゃさっそく行こっか。
まずは、あたしの一番お気に入りの場所から──
voice: vo_adv_1355001_006
アイラ：
【chara 135511 face 8 (special_b)】
かんぱーーーいっ！！
あはははっ！ さあみんなで飲むよ～っ！！
voice: vo_adv_1355001_007
アイラ：
【chara 135511 face 8 (special_b)】
ごくっごくっごくっ……【chara 135511 face 1 (normal)】
ぷはーっ！
【chara 135511 face 2 (joy)】
あ～……染みるぅ～～……
やっぱりサラサリアの赤麦しゅわが一番！ 【chara 135511 face 1 (normal)】
そうでしょ？
Choice: (3) いきなり飛ばしてるね……
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1355001_008
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
あはは！
まーまー、そんな顔しなさんな。これには理由があるんだって。
voice: vo_adv_1355001_009
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
このお店はさ、むかーしからここにあってね。
【chara 135511 face 2 (joy)】
サラサリア名物の伝統料理を出してくれるんだよ♪
【chara 135511 face 1 (normal)】
ほら、騎士くんは【美食殿】なんでしょ？
voice: vo_adv_1355001_010
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
おいしいもの、知りたいよね？
【chara 135511 face 2 (joy)】
ギルドのみんなにお土産話や、レシピなんかも教えてあげたら
きっと喜ぶと思うなあ♪
voice: vo_adv_1355001_011
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
騎士くんの世界と、あたしの世界。
世界が違えば、文化も変わる。【chara 135511 face 9 (special_c)】
当然料理の味だってね？
voice: vo_adv_1355001_012
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
別世界のサラサリア料理がどんな味か、
改めて確かめておくのも、良い経験になるんじゃないかなーって。
【chara 135511 face 2 (joy)】
文字通り『違う世界の味』、興味あるでしょ？
Choice: (4) 興味、あります！
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1355001_013
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
……っていうのは、理由の半分。
【chara 135511 face 2 (joy)】
もう半分は、ただあたしが飲みたいだけ～♪ えへへっ。
voice: vo_adv_1355001_014
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
ほら！ 騎士くんも注文しなって！
【chara 135511 face 2 (joy)】
ここのタンドーリが絶品でさ。
ま～た麦しゅわに合う味なんだな～これが！
voice: vo_adv_1355001_015
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
あっ、騎士くんにはこっちね。
砂漠のオアシスで採れる木の実で作った新鮮なジュース！
voice: vo_adv_1355001_016
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
ここらの子たちはみんな大好きなんだよ。
甘酸っぱくて暑いときも元気が出る味でね。
【chara 135511 face 2 (joy)】
騎士くんもきっと気に入るよ♪
voice: vo_adv_1355001_017
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
麦しゅわは、こっちの世界でも大人の味だからさ、あははっ。
【chara 135511 face 1 (normal)】
騎士くんが飲めるようになるまではちゃんと待つから安心して？
【chara 135511 face 2 (joy)】
さてそれじゃもう一回、【chara 135511 face 8 (special_b)】
乾杯！
voice: vo_adv_1355001_018
酒場の客１：
【chara 1 face 1 (normal)】
おっ、今日もイイ飲みっぷりだね、アイラ様！
voice: vo_adv_1355001_019
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
あはは、あたしはもう管理者じゃないんだから！
【chara 135511 face 1 (normal)】
アイラでいいって！
voice: vo_adv_1355001_020
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
それに、んぐっ、んぐっ……【chara 135511 face 2 (joy)】
はぁ。
やっぱ大勢で飲んだ方が楽しいからね～！
【chara 135511 face 1 (normal)】
その方がおいしいし！ みんなもどう？ 【chara 135511 face 2 (joy)】
一緒にさ♪
voice: vo_adv_1355001_021
酒場の客１：
【chara 1 face 1 (normal)】
おっ、じゃあ俺たちもありがたく！
お前ら、今日は飲むぞ～！！
voice: vo_adv_1355001_022
周囲の客たち：
【chara 1 face 1 (normal)】
おお～～～～っ！！
voice: vo_adv_1355001_023
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
あれ？ 騎士くん、グラスが空いてるね～？
【chara 135511 face 2 (joy)】
マスター、おかわりお願い！
voice: vo_adv_1355001_024
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
んであたしは、やっぱり麦しゅわで！
voice: vo_adv_1355001_025
酒場の客１：
【chara 1 face 1 (normal)】
アイラ様が飲むなら～♪ 飲むのが男～っとぉ！
voice: vo_adv_1355001_026
酒場の客２：
【chara 1 face 1 (normal)】
マスター！ こっちのテーブルにも麦しゅわ３つ！
つまみも追加でっ！
voice: vo_adv_1355001_027
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
あたしと張り合うのはやめといた方がいいんじゃない～？
【chara 135511 face 2 (joy)】
潰れちゃっても知らないよ～♪
voice: vo_adv_1355001_028
酒場の客３：
【chara 1 face 1 (normal)】
ひっく。まだまだ～いけるぞォ～……ういっく。
ぐー、ぐー……
Choice: (5) アイラさん、みんなに慕われてるんだね。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1355001_029
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
あははっ、そうかな～？
あっちこっちに顔出してたら、みんな仲良くなっちゃってさ。
voice: vo_adv_1355001_030
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
これまでは『リセット』の影響で、
何回顔合わせてもやり直しになっちゃってたけど……
【chara 135511 face 2 (joy)】
今はこうやって覚えてくれるからさ。うれしくって。
voice: vo_adv_1355001_031
酒場の客１：
【chara 1 face 1 (normal)】
そういや、アイラ様。
そちらの坊ちゃんは……
voice: vo_adv_1355001_032
アイラ：
【chara 135511 face 6 (surprised)】
ん？ 騎士くんのこと？
【chara 135511 face 1 (normal)】
あたしの大切な人だよ？
voice: vo_adv_1355001_033
酒場の客１：
【chara 1 face 1 (normal)】
え？
voice: vo_adv_1355001_034
周囲の客：
【chara 1 face 1 (normal)】
えええぇぇ～～～っ！！？
voice: vo_adv_1355001_035
酒場の客１：
【chara 1 face 1 (normal)】
た、たたっ、大切な人ォ！？
アイラ様のォっ！？
Choice: (6) えっと……アイラさん？
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1355001_036
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
あははっ、何びっくりした顔してるのさ！
騎士くんはあたしの大切な人だよ。
すっごく、すごく。ね。
voice: vo_adv_1355001_037
アイラ：
【chara 135511 face 7 (special_a)】
騎士くんがいなかったら、ここにいるみんなもあたしも
今こんなふうに騒いでなんていられなかった。
あたしたちに未来をくれた人だもん。
voice: vo_adv_1355001_038
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
そのうえで、一緒に騒ぐ麦しゅわ仲間候補でしょ？
友達でしょ？ 【chara 135511 face 2 (joy)】
……って考えたら、『大切な人』に決まってるじゃん！
voice: vo_adv_1355001_039
アイラ：
【chara 135511 face 4 (sad)】
それともな～に～？
騎士くんはあたしの事、なんとも思ってないってこと～？
【chara 135511 face 2 (joy)】
にゃははは。そんなわけないよね～ぇ？
Choice: (7) この人……酔っぱらってる！！
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1355001_040
酒場の客２：
【chara 1 face 1 (normal)】
アイラ様がここに居るのは坊ちゃんのおかげ……
つまり、命の恩人ってことですかい？
それとも用心棒とか？
voice: vo_adv_1355001_041
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
あっはは、細かいことはいいじゃない！
説明もちょっと難しいし～？
voice: vo_adv_1355001_042
アイラ：
【chara 135511 face 6 (surprised)】
まー強いていうなら……【chara 135511 face 1 (normal)】
生みの親っていうか？
【chara 135511 face 2 (joy)】
ある意味、お父さん？ になるのかな？
voice: vo_adv_1355001_043
周囲の客：
【chara 1 face 1 (normal)】
お父さんっ！？！！？！？
voice: vo_adv_1355001_044
酒場の客１：
【chara 1 face 1 (normal)】
ってことは、坊ちゃんが父さんでアイラ様が娘で……
だめだ！ 俺たちじゃこの爆弾発言を処理しきれねえ！
どうする？ 隠すか？ 何を！？ どうやって！？
Choice: (8) ちょっと！ 誤解です！
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1355001_045
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
あっはっはっは♪ 冗談だってば。
みんな、悪ふざけに付き合ってくれてありがとね～
voice: vo_adv_1355001_046
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
そうそう、ぜんぶ冗談冗談──
【chara 135511 face 4 (sad)】
う…………っ。
Choice: (9) わあああ、アイラさん！
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1355001_047
アイラ：
【chara 135511 face 4 (sad)】
ごめん、騎士くん……
ちょっとペース早かった、かも……？
なんか、気持ちわる…………うぇっぷ。
Choice: (10) あんなにいっぱい飲むから……！
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1355001_048
酒場のマスター：
【chara 1 face 1 (normal)】
……坊主。
外に出て、風に当たらせてやんな。
はしゃぎすぎたんだな、アイラ様も。
Choice: (11) すみません、ありがとうございます！
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1355001_049
酒場のマスター：
【chara 1 face 1 (normal)】
今日はツケにしとく。また来てくれ。
voice: vo_adv_1355001_050
アイラ：
【chara 135511 face 4 (sad)】
うぇ～、ふらふらするぅ～……
あれ？ あたし、お金払ったっけ……？
Choice: (12) 今はいいから。
----- Tag 12 -----
Choice: (13) それより気分は……？
----- Tag 13 -----
voice: vo_adv_1355001_051
アイラ：
【chara 135511 face 4 (sad)】
うん、ちょっと落ち着いた……かな。
voice: vo_adv_1355001_052
アイラ：
【chara 135511 face 4 (sad)】
あはは……おかしいな。
あたし、酔い潰れたことなんかないのに。
voice: vo_adv_1355001_053
アイラ：
【chara 135511 face 4 (sad)】
ごめんね、迷惑かけちゃって……
【chara 135511 face 1 (normal)】
キミがいるから張り切りすぎたのかも。
voice: vo_adv_1355001_054
アイラ：
【chara 135511 face 4 (sad)】
あたし……ずっと、明るくいなきゃって思ってたから、さ。
Choice: (14) ずっと頑張ってたんだね……
----- Tag 14 -----
voice: vo_adv_1355001_055
アイラ：
【chara 135511 face 6 (surprised)】
もちろん、それが管理者の仕事……【chara 135511 face 1 (normal)】
なんだけどね。
【chara 135511 face 4 (sad)】
あたしはみんなを笑顔にしたかった。
作り物だったとしても、笑顔でいてほしくて──
voice: vo_adv_1355001_056
アイラ：
【chara 135511 face 4 (sad)】
そのためには、【chara 135511 face 1 (normal)】
まずあたしが笑顔でいなくちゃって。
【chara 135511 face 6 (surprised)】
ずっとずっと、ずーっと頑張ってきて。
voice: vo_adv_1355001_057
アイラ：
【chara 135511 face 4 (sad)】
だから、笑顔でいるのが当たり前になっちゃってたんだよね。
【chara 135511 face 1 (normal)】
だって、明るいほうがいいでしょ。
嫌なことも笑い飛ばしてたほうが、【chara 135511 face 4 (sad)】
まだ希望が持てるって思えて。
voice: vo_adv_1355001_058
アイラ：
【chara 135511 face 6 (surprised)】
でも……ほんとは、心細かったりもするんだよ。
【chara 135511 face 4 (sad)】
ガラじゃないけど、怖くて、どうしようもないときとかも、さ？
やっぱり、あったりして……【chara 135511 face 7 (special_a)】
秘密の話だけどね。
voice: vo_adv_1355001_059
アイラ：
【chara 135511 face 4 (sad)】
こんな姿、ずっと彼くらいにしか見せられなかったから。
【chara 135511 face 7 (special_a)】
キミにも見せちゃったけど……【chara 135511 face 2 (joy)】
あははは。
voice: vo_adv_1355001_060
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
ま……キミも、騎士くん……だし。
【chara 135511 face 7 (special_a)】
いい……のかな……
voice: vo_adv_1355001_061
アイラ：
【chara 135511 face 4 (sad)】
あたし、疲れちゃった……
明日から、また頑張るから……
今くらいは……いい、よね……？
Choice: (15) 家まで送るよ。
----- Tag 15 -----
voice: vo_adv_1355001_062
アイラ：
【chara 135511 face 7 (special_a)】
ん……ありがと……
voice: vo_adv_1355001_063
アイラ：
【chara 135511 face 4 (sad)】
ね、もう少し、酔いがさめるまで……
このままでもいい、かな……
voice: vo_adv_1355001_064
アイラ：
【chara 135511 face 4 (sad)】
………………
Choice: (16) アイラさん？
----- Tag 16 -----
voice: vo_adv_1355001_065
アイラ：
【chara 135511 face 4 (sad)】
すぅ…………すぅ…………
Choice: (17) ……お疲れさま。
----- Tag 17 -----
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
声から力が抜け、眠りについたアイラ。
{player}はそんなアイラを背負い、
家まで送り届けに夜道を歩くのだった。