シナツ 第3話
シナツが弟子に付ける稽古が、突然厳しくなった。レイはシナツの真意を知るため、彼女と剣を交える。刃を通じ内心の焦りを見抜かれたシナツ。それは、弟子達の未来を必ず守るという責任感故のものだった。
-------------- situation:
月下、交える刃と語らいと
--------------
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
{player}とレイは、
街はずれにあるシナツの稽古場へとやってきた。
voice: vo_adv_1356003_000
レイ：
【chara 100311 face 6 (surprised)】
これはまた……
【chara 100311 face 1 (normal)】
以前来た時に比べて、ずいぶんと賑やかになっているね。
voice: vo_adv_1356003_001
シナツ：
【chara 135612 face 2 (joy)】
ああ。
皆が勧誘を始めてすぐに、入門希望者が何人も現れたそうだ。
まさかこんなにとは、驚いたよ。
voice: vo_adv_1356003_002
シナツ：
【chara 135612 face 2 (joy)】
特に今日の稽古はキミたちも参加することだし、
いつもよりも賑やかになるだろう。
Choice: (1) いろいろ学ばせてもらいます。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1356003_003
シナツ：
【chara 135612 face 2 (joy)】
あぁ、よろしく頼む。
私たち全員にとって、いい経験になることを期待している。
voice: vo_adv_1356003_004
新入りの弟子：
【chara 311 face 1 (normal)】
オレっち、今日初めて稽古に参加するんすよ！
【chara 311 face 2 (joy)】
いや～、緊張するっすね～！
voice: vo_adv_1356003_005
弟子１：
【chara 1011 face 2 (joy)】
ふっふっふ、後輩ができてうれしいですよ。
私にも先輩風を吹かせるチャンスが来ました！
voice: vo_adv_1356003_006
シナツ：
【chara 135612 face 2 (joy)】
皆、やる気があるようで何よりだ。
voice: vo_adv_1356003_007
シナツ：
【chara 135612 face 1 (normal)】
さて、今日の稽古だが……
人数も増えたことだし、皆が意識を新たにするいい機会になるだろう。
voice: vo_adv_1356003_008
シナツ：
【chara 135612 face 3 (anger)】
基礎の基礎からきっちり身に付けてもらいたい。
内容はこの紙の通りだ。読んだ者から始めるように。
voice: vo_adv_1356003_009
レイ：
【chara 100311 face 1 (normal)】
ふむふむ、これが稽古の内容か……
【chara 100311 face 6 (surprised)】
……えっと、これは……ずいぶんハードなもののようだけど。
みんなはいつもこれを？
voice: vo_adv_1356003_010
弟子１：
【chara 1011 face 6 (surprised)】
い、いえ、いつもの10倍くらいやることが多いですよ！？
ほ、本当にこれをやるんですか？
【chara 1011 face 4 (sad)】
シナツ様っ、書き間違いだったり──
voice: vo_adv_1356003_011
シナツ：
【chara 135612 face 3 (anger)】
そこ。無駄口をたたいている暇はない。
さっそく始めるぞ……！
voice: vo_adv_1356003_012
弟子１：
【chara 1011 face 6 (surprised)】
はっ、はいっ！！
よろしくお願いします！
voice: vo_adv_1356003_013
新入りの弟子：
【chara 311 face 4 (sad)】
いっちに、いっちにっ！
【chara 311 face 6 (surprised)】
はひぃ……これ、いつまで走ってればいいんすかっ！？
【chara 311 face 4 (sad)】
こっこんなに大変だなんて聞いてない……っ。
voice: vo_adv_1356003_014
シナツ：
【chara 135612 face 3 (anger)】
弱音を吐くな！
ついてこられないやつは置いていく！
voice: vo_adv_1356003_015
弟子２：
【chara 1111 face 3 (anger)】
468、469っ……
【chara 1111 face 4 (sad)】
ぐおお、こんな調子じゃ腕がちぎれちまうっ……！
voice: vo_adv_1356003_016
シナツ：
【chara 135612 face 3 (anger)】
そこ、疲れてきたからといって手を抜くな。
限界を感じてからが本番だ。やる気がないならば帰っていいぞ！
voice: vo_adv_1356003_017
弟子２：
【chara 1111 face 3 (anger)】
あ、あります！
【chara 1111 face 4 (sad)】
このっ、【chara 1111 face 3 (anger)】
470、471……【chara 1111 face 4 (sad)】
くうぅっ……！
voice: vo_adv_1356003_018
シナツ：
【chara 135612 face 3 (anger)】
これで体力づくりは終わり。
次は実戦形式の稽古だ！
voice: vo_adv_1356003_019
シナツ：
【chara 135612 face 3 (anger)】
使うのは木刀でも、気を抜けば怪我をするぞ！
気を引き締めて挑め！
voice: vo_adv_1356003_020
レイ：
【chara 100312 face 3 (anger)】
ふっ！ はっ！ とうっ！！
【chara 100312 face 1 (normal)】
やはりこれは、かなりハードだな……
【chara 100312 face 6 (surprised)】
{player}、大丈夫かい？
Choice: (2) 僕はなんとか、でもみんなが……
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1356003_021
弟子１：
【chara 1011 face 4 (sad)】
はぁ、はぁ……
体が限界です、きゅ、休憩させてください……
あと、水も……
voice: vo_adv_1356003_022
シナツ：
【chara 135612 face 1 (normal)】
よし、休憩を認めよう。
【chara 135612 face 3 (anger)】
ただし水が欲しければ、向こうの滝まで自分で汲みに行くんだ。
voice: vo_adv_1356003_023
弟子１：
【chara 1011 face 4 (sad)】
ひえぇっ！
い、行ってきます！！
voice: vo_adv_1356003_024
シナツ：
【chara 135612 face 1 (normal)】
よし、今日はここまで。
皆、明日の稽古に備えて体を休めるように。
voice: vo_adv_1356003_025
弟子１：
【chara 1011 face 4 (sad)】
はぁ、はぁ……
あ、ありがとうございましたぁ……
voice: vo_adv_1356003_026
レイ：
【chara 100311 face 6 (surprised)】
シナツの稽古って……いつもこんなに厳しいのかい？
voice: vo_adv_1356003_027
弟子１：
【chara 1011 face 6 (surprised)】
いえ、そんなことはなくて……
【chara 1011 face 4 (sad)】
今までは門下生が少なかったからかもしれませんが、
今日になっていきなり、です……
voice: vo_adv_1356003_028
新入りの弟子：
【chara 311 face 4 (sad)】
ぜはー、ぜはー……これじゃ命が持たないっす……
せっかく弟子になれたけど、続けていく自信がないっす……
voice: vo_adv_1356003_029
レイ：
【chara 100311 face 6 (surprised)】
みんな立ち上がれないくらい疲れているし……戸惑ってるみたいだ。
【chara 100311 face 4 (sad)】
……こんな様子じゃ、せっかく増えた門下生が
出ていってしまうかもしれない。
voice: vo_adv_1356003_030
弟子１：
【chara 1011 face 4 (sad)】
もしかしてシナツ様……
私たちが像を作ろうとしていたことを、内心では怒っていたり？
その仕返しだったらどうしよう……
voice: vo_adv_1356003_031
弟子２：
【chara 1111 face 6 (surprised)】
そ、そんな！
【chara 1111 face 4 (sad)】
ってことは、俺らが勧誘した人たちも追い出すつもりで……？
voice: vo_adv_1356003_032
レイ：
【chara 100311 face 6 (surprised)】
そういうことを考える人ではないよ。
【chara 100311 face 4 (sad)】
何か思惑はあるんだろうけど……
Choice: (3) 話を聞くのがよさそうだ。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1356003_033
レイ：
【chara 100311 face 1 (normal)】
うん、私もそのつもりだよ。
【chara 100311 face 6 (surprised)】
ただ、単純に聞いたとして答えてくれるだろうか……
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
その日の夜。
部屋で休んでいたシナツのもとに、来客が現れた。
voice: vo_adv_1356003_034
シナツ：
【chara 135611 face 3 (anger)】
……レイか。
voice: vo_adv_1356003_035
レイ：
【chara 100311 face 6 (surprised)】
こちらを見もせずに、【chara 100311 face 1 (normal)】
さすがだな。
さて……あなたと少し話がしたい。
voice: vo_adv_1356003_036
シナツ：
【chara 135611 face 6 (surprised)】
こんな夜更けに？
【chara 135611 face 1 (normal)】
用件はなんだ？ 【chara 135611 face 2 (joy)】
茶でも──
voice: vo_adv_1356003_037
レイ：
【chara 100311 face 1 (normal)】
いや、ここでするような話でもないんだ。
だから、二人で少し出かけないか？
【chara 100311 face 6 (surprised)】
それと……あなたの武器も、持ってきてほしい。
voice: vo_adv_1356003_038
シナツ：
【chara 135611 face 6 (surprised)】
……なるほど、【chara 135611 face 1 (normal)】
分かった。
すぐに支度をしよう。
voice: vo_adv_1356003_039
レイ：
【chara 100311 face 2 (joy)】
……夜になると少し冷えるね。
【chara 100311 face 1 (normal)】
でもこれくらいが、気を引き締めるのにはちょうどいいかな。
voice: vo_adv_1356003_040
シナツ：
【chara 135613 face 2 (joy)】
同感だ……
だがこの静けさは心地よい。
【chara 135613 face 1 (normal)】
それに──月明かりで、すべてのものが冴えわたって見える。
voice: vo_adv_1356003_041
レイ：
【chara 100311 face 6 (surprised)】
覚えてるかな。
私たちが初めて出会った、赤い霧騒動の中でも……
【chara 100311 face 1 (normal)】
シナツに強引に連れ出されて、夜の散歩をしたことがあった。
voice: vo_adv_1356003_042
レイ：
【chara 100311 face 1 (normal)】
あの時はとても驚いたよ。
風が冷たいと思ったら、空を飛んでいるなんて思わなかったし。
【chara 100311 face 2 (joy)】
ふふ、あんな目に遭ったのは後にも先にも一回きりだ。
voice: vo_adv_1356003_043
シナツ：
【chara 135613 face 2 (joy)】
……散歩というには、物騒なやり取りだったな。
あの時は。
voice: vo_adv_1356003_044
レイ：
【chara 100311 face 1 (normal)】
でもそのおかげで、あなたを理解することができた。
マスクで隠した心の奥を、少しだけ見せてもらえた気がする。
voice: vo_adv_1356003_045
シナツ：
【chara 135613 face 2 (joy)】
生憎……言葉で語るのは得意でなくてな。
その性分は、今も変わらない……
voice: vo_adv_1356003_046
レイ：
【chara 100311 face 3 (anger)】
私はそれで構わないよ。
あなただって……だからこそ、この誘いに乗ってくれたんだろう？
voice: vo_adv_1356003_047
レイ：
【chara 100311 face 1 (normal)】
剣だけでなく、その戦装束も……あの時と同じだ。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1356003_048
シナツ：
【chara 135613 face 1 (normal)】
ならば、これ以上言葉を交わす必要もないな。
【chara 135613 face 3 (anger)】
私たちに必要なのは、刃のみ……
voice: vo_adv_1356003_049
レイ：
【chara 100312 face 3 (anger)】
あぁ……シナツ、一戦お相手願おう。
voice: vo_adv_1356003_050
シナツ：
【chara 135613 face 1 (normal)】
承知した……【chara 135613 face 3 (anger)】
では、いくぞ。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1356003_051
レイ：
【chara 100312 face 6 (surprised)】
っ……！
voice: vo_adv_1356003_052
レイ：
【chara 100312 face 6 (surprised)】
この威圧感……【chara 100312 face 3 (anger)】
やはり別格だな。
私が歩む剣の道の、はるか先にいる……そんな存在だ。
voice: vo_adv_1356003_053
レイ：
【chara 100312 face 3 (anger)】
でも、臆するわけにはいかない。
私には、やるべきことがある……！
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1356003_054
レイ：
【chara 100312 face 3 (anger)】
はあぁぁぁぁっ！！
voice: vo_adv_1356003_055
シナツ：
【chara 135613 face 3 (anger)】
ふっ──甘いっ。
voice: vo_adv_1356003_056
レイ：
【chara 100312 face 3 (anger)】
くっ、弾かれたっ……！
渾身の剣を、いとも簡単に！
voice: vo_adv_1356003_057
シナツ：
【chara 135613 face 3 (anger)】
──そこだ。
これで、終わらせる──
voice: vo_adv_1356003_058
レイ：
【chara 100312 face 3 (anger)】
いや、まだだっ！
voice: vo_adv_1356003_059
シナツ：
【chara 135613 face 3 (anger)】
っ……
【chara 135613 face 1 (normal)】
なるほど、見込みもなく戦いを挑んだわけではないか。
voice: vo_adv_1356003_060
レイ：
【chara 100312 face 3 (anger)】
当然……私だって剣士だ。
甘く見られては困るよ。
voice: vo_adv_1356003_061
レイ：
【chara 100312 face 3 (anger)】
一瞬でも気を抜けば、なすすべなく敗北する……あの時のように。
voice: vo_adv_1356003_062
レイ：
【chara 100312 face 3 (anger)】
だが、私だって……あの時の私より、強くなってる……！
voice: vo_adv_1356003_063
レイ：
【chara 100312 face 3 (anger)】
戦いはこれからだ、いくぞっ！
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
月明かりの下、闇を裂くようにいくつもの剣閃が放たれ、ぶつかり合う。
その戦いはいつまでも続くように思われたが、やがて──
voice: vo_adv_1356003_064
レイ：
【chara 100312 face 6 (surprised)】
くぅっ……！
voice: vo_adv_1356003_065
レイ：
【chara 100312 face 4 (sad)】
まずい、体勢が！
ここで追撃を受けたら……【chara 100312 face 3 (anger)】
いや、シナツも！
voice: vo_adv_1356003_066
シナツ：
【chara 135613 face 3 (anger)】
っ……
以前のキミなら、次の一撃で終わっていた。
【chara 135613 face 1 (normal)】
……私が動ければ、な。
voice: vo_adv_1356003_067
シナツ：
【chara 135613 face 1 (normal)】
互いの実力を知るなら、もう十分か……
【chara 135613 face 2 (joy)】
腕を上げたな、レイ。
voice: vo_adv_1356003_068
レイ：
【chara 100311 face 1 (normal)】
そちらこそ……
管理者の力は失ったはずなのに、相変わらずすさまじい剣技だ。
まったく、底が知れないな。
voice: vo_adv_1356003_069
シナツ：
【chara 135613 face 2 (joy)】
キミが感じているほど、私たちの実力に差はない。
現に私は、以前のように勝負を決めきることができなかった。
voice: vo_adv_1356003_070
レイ：
【chara 100311 face 1 (normal)】
……それはきっと、あなたの心に隙があったから……だと思う。
voice: vo_adv_1356003_071
シナツ：
【chara 135613 face 6 (surprised)】
隙……？
voice: vo_adv_1356003_072
レイ：
【chara 100311 face 6 (surprised)】
あぁ。あなたの剣には、今までにはない……【chara 100311 face 4 (sad)】
かすかな雑念──
【chara 100311 face 6 (surprised)】
いうなれば、焦りを感じたんだ。
【chara 100311 face 1 (normal)】
私はその隙を狙っただけだよ。
voice: vo_adv_1356003_073
シナツ：
【chara 135613 face 6 (surprised)】
……そんなものが、私に？ 【chara 135613 face 4 (sad)】
いや、あるのかもしれない。
私は、以前ほど研ぎ澄まされてはいない……
そういう自覚がかすかにある。
voice: vo_adv_1356003_074
レイ：
【chara 100311 face 6 (surprised)】
不躾な質問にはなるけれど……
【chara 100311 face 4 (sad)】
弟子たちに厳しい稽古を課すのは、それが理由なんじゃないか？
voice: vo_adv_1356003_075
シナツ：
【chara 135613 face 6 (surprised)】
……なるほど、それが目的だったか。
【chara 135613 face 1 (normal)】
剣を通じて、私の心を……
voice: vo_adv_1356003_076
レイ：
【chara 100311 face 4 (sad)】
よければ聞かせてほしい。
言葉にはしていない、あなたの考えを。
voice: vo_adv_1356003_077
シナツ：
【chara 135613 face 1 (normal)】
……構わない。聞いてくれ。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1356003_078
シナツ：
【chara 135613 face 1 (normal)】
私は……数えきれないほど繰り返してきた。
【chara 135613 face 4 (sad)】
世界がリセットを迎え、何もかもがなかったことになる運命を。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1356003_079
シナツ：
【chara 135613 face 1 (normal)】
それに抗おうとして、何度も失敗を重ねた。
【chara 135613 face 4 (sad)】
その中で……守りたかった大切な人々を傷つけ、
喪ってしまうことだってあった。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1356003_080
シナツ：
【chara 135613 face 4 (sad)】
だがそれすらも、リセットで元通りになってしまう。
取り返しのつかない悲劇すら、なかったことになったんだ。
voice: vo_adv_1356003_081
シナツ：
【chara 135613 face 4 (sad)】
でも今は違う。
取り返しのつかない失敗をしてしまっても、
その結果を覆すことはもうできない。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1356003_082
シナツ：
【chara 135613 face 4 (sad)】
もちろん私は、覚悟の上でこの道を選んだ。
【chara 135613 face 3 (anger)】
だから私には、責任がある……
voice: vo_adv_1356003_083
シナツ：
【chara 135613 face 4 (sad)】
私を心から慕い、未来などという不確定要素を掲げても、
信じてついてきてくれた……
そんな皆を、何があっても守らなければならないんだ。
voice: vo_adv_1356003_084
シナツ：
【chara 135613 face 4 (sad)】
だが、管理者ではない今の私にできることは限られている。
【chara 135613 face 6 (surprised)】
ならばせめて、彼らが何も失わないよう……
【chara 135613 face 4 (sad)】
大切なものを守れる強さを、身に付けさせるしかない……
voice: vo_adv_1356003_085
レイ：
【chara 100311 face 4 (sad)】
それが、稽古を厳しくした理由か……
voice: vo_adv_1356003_086
シナツ：
【chara 135613 face 1 (normal)】
あぁ……【chara 135613 face 4 (sad)】
だが、これも単なる押し付けなのかもしれないな。
現に私のせいで皆を苦しめて──
Choice: (4) シナツさん！
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1356003_087
シナツ：
【chara 135613 face 6 (surprised)】
【chara 100311 face 6 (surprised)】
えっ、キミは……いや、皆も一緒に？
voice: vo_adv_1356003_088
弟子１：
【chara 1011 face 4 (sad)】
すみません、シナツ様！
私たち、騎士殿に言われて……ここでずっと隠れて見てたんです。
voice: vo_adv_1356003_089
弟子１：
【chara 1011 face 6 (surprised)】
でもおかげで、シナツ様のお気持ちが理解できました。
【chara 1011 face 3 (anger)】
だから、稽古だってもっと頑張ります！
voice: vo_adv_1356003_090
弟子２：
【chara 1111 face 4 (sad)】
今はまだ弱くて、心配をかけちまうかもですけど……
【chara 1111 face 3 (anger)】
いつかもっと強くなって、シナツ様を安心させてみせます！
voice: vo_adv_1356003_091
シナツ：
【chara 135613 face 6 (surprised)】
皆……
voice: vo_adv_1356003_092
レイ：
【chara 100311 face 1 (normal)】
……いい弟子たちじゃないか。
【chara 100311 face 2 (joy)】
心の底からシナツを慕って、ひたむきに努力して……
ちゃんと成長しているんだ。
voice: vo_adv_1356003_093
レイ：
【chara 100311 face 1 (normal)】
ならみんなの気持ちを受け止めて、信じてあげればいい。
彼らの努力は、必ず実を結ぶはずさ。
voice: vo_adv_1356003_094
シナツ：
【chara 135613 face 2 (joy)】
そうだな……今は無理でも、いつか必ず……
【chara 135613 face 1 (normal)】
失敗をなかったことにはできなくとも、それを糧にして進めばいい……
voice: vo_adv_1356003_095
シナツ：
【chara 135613 face 2 (joy)】
ふふっ……当たり前の言葉なのに、忘れてしまっていたよ。
キミたちのおかげで思い出せた……ありがとう。
voice: vo_adv_1356003_096
レイ：
【chara 100311 face 1 (normal)】
どういたしまして。
【chara 100311 face 2 (joy)】
あなたたちの力になれたなら、何よりだよ。
voice: vo_adv_1356003_097
弟子２：
【chara 1111 face 1 (normal)】
よし、明日も稽古を頑張るぞ！
【chara 1111 face 3 (anger)】
どんなに厳しくたって、乗り越えてみせる！
voice: vo_adv_1356003_098
シナツ：
【chara 135613 face 6 (surprised)】
あ……少し、待ってくれ。
【chara 135613 face 1 (normal)】
一応伝えておこう。
voice: vo_adv_1356003_099
シナツ：
【chara 135613 face 6 (surprised)】
明日の稽古は……メニューをもう一度、見直してみる。
【chara 135613 face 1 (normal)】
皆の練度に合わせて……無理をせず、それでも着実に
強くなれるように、だ。
voice: vo_adv_1356003_100
シナツ：
【chara 135613 face 6 (surprised)】
もちろん、簡単にこなせるものではないが……
【chara 135613 face 2 (joy)】
それでも皆ならやれる。そう信じている……
voice: vo_adv_1356003_101
弟子１：
【chara 1011 face 6 (surprised)】
シナツ様……【chara 1011 face 2 (joy)】
ありがとうございます！！
いつか、シナツ様に胸を張れるくらい、強くなって見せますから！
voice: vo_adv_1356003_102
シナツ：
【chara 135613 face 2 (joy)】
あぁ、期待している。
こちらこそ……ありがとう。
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
弟子たちの言葉に、穏やかな声音で答えるシナツ。
その表情は、降り注ぐ月明かりのように優しいものだった……