シナツ 第4話
夢の中。{player}は謎の女性の協力を得て、はぐれてしまった怜と再会する。去り際に女性が名前を名乗ると、怜はその名に繋がる幼少の思い出と、彼女に抱く不思議な親近感について語るのだった。
-------------- situation:
剣持て死なず
--------------
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
ソルの塔頂上にて。
{player}とレイは自分たちの世界に帰るため、
シナツと共に塔の中枢へとやってきた。
voice: vo_adv_1356004_000
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】
思った以上に長い滞在になったけれど、有意義な時間が過ごせたよ。
平和になったこの世界を見られて、本当に良かった。
【chara 100311 face 2 (joy)】
ありがとう、シナツ。
voice: vo_adv_1356004_001
シナツ:
【chara 135612 face 2 (joy)】
礼を言うのはこちらの方だ……【chara 135612 face 4 (sad)】
キミたちがいなければ、
私の精神も弟子たちとの関係も、どうなっていたことか。
【chara 135612 face 2 (joy)】
いくら感謝しても足りない。
voice: vo_adv_1356004_002
シナツ:
【chara 135612 face 2 (joy)】
これからも皆、より良い方向へ進んでいけるだろう。
二人とも、助けてくれて本当にありがとう……
voice: vo_adv_1356004_003
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】
どういたしまして。
【chara 100311 face 1 (normal)】
さて、名残惜しいけれど……そろそろ元の世界に帰ろうか。
転送をお願いしていいかい、シナツ。
voice: vo_adv_1356004_004
シナツ:
【chara 135612 face 2 (joy)】
あぁ、もちろん。
今準備するから──
voice: vo_adv_1356004_005
レイ:
【chara 135612 face 6 (surprised)】
【chara 100311 face 6 (surprised)】
……どうした? 何か問題でも?
voice: vo_adv_1356004_006
シナツ:
【chara 135612 face 6 (surprised)】
いや、その前に。
【chara 135612 face 1 (normal)】
実はもう一つだけ、キミたちに協力してほしいことがある。
【chara 135612 face 4 (sad)】
急ですまないが……
voice: vo_adv_1356004_007
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】
それって……【chara 100311 face 4 (sad)】
うわっ!
この光って、まさか……
--- Switch scene ---
Choice: (1) あれ、ここって……
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1356004_008
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
よし……うまくいったな。
【chara 135631 face 2 (joy)】
ぶっつけ本番の割には何とかなるものだ。
voice: vo_adv_1356004_009
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
ソルの塔の機能を使った、現実世界のシミュレーション……
私が持つ怜としての記憶を複製した急ごしらえの世界だが、
【chara 135631 face 1 (normal)】
問題なく構築できている。
voice: vo_adv_1356004_010
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
キミ、大丈夫か? 何かおかしなところや痛いところは──
Choice: (2) あの。お姉さんは……誰ですか?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1356004_011
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
ふむ……やはりこちら側での認識は、ゲーム内の世界と異なるか。
【chara 135631 face 1 (normal)】
だが今はかえって好都合だろう。
voice: vo_adv_1356004_012
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 2 (joy)】
大丈夫だ、怪しいものではない。
【chara 135631 face 4 (sad)】
といっても、信じてはもらえないだろうが……
Choice: (3) いえ、信じます。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1356004_013
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
……いいのか?
【chara 135631 face 4 (sad)】
私としてはありがたいが……
Choice: (4) 悪い人には見えないので。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1356004_014
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
そうか……
【chara 135631 face 2 (joy)】
ふふっ、確かにキミはそういう人間だったな。
voice: vo_adv_1356004_015
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 2 (joy)】
さて……キミの友人を捜しにいこうか。
どうやらはぐれてしまったようだからな。
voice: vo_adv_1356004_016
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
友人とはぐれた──我ながら面白みのない設定だが。
状況は分かりやすいほうがいい。【chara 135631 face 4 (sad)】
うまくできているといいが。
Choice: (5) 友人……そうだ、怜はどこだろう?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1356004_017
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
怜のことを思い出したか。
【chara 135631 face 1 (normal)】
きっと彼女も、この街のどこかにいるだろう。
【chara 135631 face 2 (joy)】
もちろん、私も協力するよ。
voice: vo_adv_1356004_018
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 1 (normal)】
だから、キミさえよければ……道すがらの雑談でも構わない。
【chara 135631 face 2 (joy)】
キミが知る彼女のことを、私に聞かせてくれ。
voice: vo_adv_1356004_019
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
ここは……通学路だな。
【chara 135631 face 1 (normal)】
キミが毎日登校時に通っている場所、そうだろう?
のどかな場所だ──【chara 135631 face 2 (joy)】
いい街だな。
voice: vo_adv_1356004_020
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
だが、怜が通っているのは違う学校、だな。
住まいも離れていたはずだから、ここで怜に出会うことはなさそうだ。
【chara 135631 face 1 (normal)】
ならば、もっと別の場所を捜すのがいいだろう。
voice: vo_adv_1356004_021
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
喫茶店……
【chara 135631 face 1 (normal)】
なるほど、キミが怜とよく会っていた場所か。
放課後や休みの日なら、確かにこのあたりに来ることもできるだろう。
voice: vo_adv_1356004_022
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
ここでよく、レジェンドオブアストルムの話を?
【chara 135631 face 2 (joy)】
確かにゲームの中なら、現実の立場も関係ないし、
いろいろなしがらみも忘れられる。
voice: vo_adv_1356004_023
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 4 (sad)】
厳しいしきたりで縛られて育ち、学校の空気も好きになれず……
【chara 135631 face 2 (joy)】
だからこそキミたちと過ごす時間を大切にしていたんだな。
voice: vo_adv_1356004_024
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 1 (normal)】
ふむ。今は生憎、準備をしていないが……
この場所でなら釣りも楽しめそうだ。
【chara 135631 face 2 (joy)】
もう少し上流にも行ってみたい気がするな。
voice: vo_adv_1356004_025
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 2 (joy)】
釣りはいいぞ……
多少の悩み事も、流れる水を見つめているだけでとけていく。
そして──心静かに己を見つめなおす時間でもある。
Choice: (6) 怜も、釣りが好きなんです。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1356004_026
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 2 (joy)】
ふふっ、そうだろうな。
ならこれからも、彼女の戯れに付き合ってやってくれ。
きっと、喜ぶだろうから。
voice: vo_adv_1356004_027
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
私は彼女の複製であり、同じ記憶を持っている。
【chara 135631 face 4 (sad)】
だが、今の私にとってそれは……遠い昔の思い出となってしまった。
何度も繰り返すリセットの中で、記憶だけが膨らんで。
voice: vo_adv_1356004_028
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 4 (sad)】
だからこそ……
この景色を見つめ、彼の話を聞き、確かめたかったんだ。
【chara 135631 face 6 (surprised)】
私の原点となる「士条怜」の記憶を……
voice: vo_adv_1356004_029
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 1 (normal)】
私たちが生きる世界も、私自身も……これから変わっていく。
【chara 135631 face 2 (joy)】
キミたちと同じように、な。
それがどんな未来に繋がっているか、今はまだ分からない。
voice: vo_adv_1356004_030
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 1 (normal)】
それでも……私を形作る過去を、見つめ直すことができた。
ならばこの思いを胸に、恐れず歩み続けていけるだろう。
Choice: (7) えっと……?
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1356004_031
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
すまない、【chara 135631 face 1 (normal)】
ただの独り言だよ。
【chara 135631 face 2 (joy)】
だが……キミに感謝していることだけは、伝えさせてくれ。
voice: vo_adv_1356004_032
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 1 (normal)】
さて、彼女のことなら……
今ごろは『あの場所』にいるんじゃないか?
Choice: (8) お姉さんも、怜を知っているんですか?
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1356004_033
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 1 (normal)】
あぁ。キミと違った立場ではあるが、よく知っている。
【chara 135631 face 2 (joy)】
私にとっても、大事な人で……
幸せになってほしいと願っているんだ。
voice: vo_adv_1356004_034
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
怜はああ見えて、まだ弱いところもある。
【chara 135631 face 1 (normal)】
だからキミはこれからも傍にいて、彼女の拠り所になってあげてほしい。
voice: vo_adv_1356004_035
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 2 (joy)】
未熟だった彼女が、成長できたのも……
きっとキミのおかげだから、な。
Choice: (9) ……分かりました。
----- Tag 9 -----
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
そして{player}が街を見下ろす展望台を訪れたとき──
Choice: (10) 怜!
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1356004_036
怜:
【chara 100332 face 6 (surprised)】
{player}か、【chara 100332 face 2 (joy)】
よかった……!
いきなりはぐれてしまったから、捜していたんだよ。
voice: vo_adv_1356004_037
怜:
【chara 100332 face 2 (joy)】
何となくの思いつきで、ここに来てみたけれど。
無事に会えて安心したよ。
【chara 100332 face 6 (surprised)】
いったいどこに行ってたんだ?
Choice: (11) 心配かけてごめん。
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1356004_038
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】
別に謝ることじゃないよ。
【chara 100332 face 4 (sad)】
私も、キミを見失うなんてうっかりしていた……
【chara 100332 face 6 (surprised)】
おや、そちらの女性は?
Choice: (12) この人が助けてくれたんだ。
----- Tag 12 -----
voice: vo_adv_1356004_039
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 4 (sad)】
…………
voice: vo_adv_1356004_040
怜:
【chara 100332 face 6 (surprised)】
あなたは……どこかで会ったことが?
【chara 100332 face 4 (sad)】
父のパーティー……ではないし……
voice: vo_adv_1356004_041
怜:
【chara 100332 face 6 (surprised)】
だけれど、不思議と懐かしい感じがする。
なんだか、他人のような気がしない……
voice: vo_adv_1356004_042
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 1 (normal)】
……気にすることはない。
たまたま通りかかった、ただのお節介焼きだ。
voice: vo_adv_1356004_043
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 2 (joy)】
キミたちが無事再会できたなら、それでいい。
【chara 135631 face 1 (normal)】
私は失礼する──
Choice: (13) 待って!
----- Tag 13 -----
--- Switch scene ---

voice: vo_adv_1356004_044
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
……どうした?
キミの目的はもう達せられただろう?
Choice: (14) お姉さんの名前を、教えてください。
----- Tag 14 -----
voice: vo_adv_1356004_045
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 1 (normal)】
……気にするな。
名乗るほどの者ではない……
Choice: (15) それでも、覚えていたいから。
----- Tag 15 -----
voice: vo_adv_1356004_046
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
……【chara 135631 face 1 (normal)】
そうか。
キミたちは、覚えていてくれるのか。
【chara 135631 face 2 (joy)】
ふふ。そう言ってくれて、うれしいよ。ありがとう。
voice: vo_adv_1356004_047
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 6 (surprised)】
……私はもうただの複製された人格ではなく。
生きる意志を持つ存在として、ここに立っている。
【chara 135631 face 1 (normal)】
自らの未来を選び取って、歩み出したんだ……
voice: vo_adv_1356004_048
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 1 (normal)】
ならば、私自身の意志で決めよう。
この世界での在り方も、この先の未来も……
voice: vo_adv_1356004_049
見知らぬ女性:
【chara 135631 face 1 (normal)】
…………

voice: vo_adv_1356004_050
志名都:
【chara 135631 face 1 (normal)】
志名都……剣持志名都。それが私の名前だ。
Choice: (16) ありがとうございます、志名都さん。
----- Tag 16 -----
voice: vo_adv_1356004_051
志名都:
【chara 135631 face 2 (joy)】
こちらこそ、いい時間が過ごせたよ。
……またな。
--- Switch scene ---
still display end
voice: vo_adv_1356004_052
怜:
【chara 100332 face 4 (sad)】
っ……もう、いない……
行ってしまったの?
voice: vo_adv_1356004_053
怜:
【chara 100332 face 6 (surprised)】
なんだか不思議な人だったね。
【chara 100332 face 1 (normal)】
……剣持志名都、か。
Choice: (17) どうしたの?
----- Tag 17 -----
voice: vo_adv_1356004_054
怜:
【chara 100332 face 6 (surprised)】
あぁ、その……
【chara 100332 face 1 (normal)】
彼女の名前を聞いて、昔のことを思い出したんだ。
voice: vo_adv_1356004_055
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】
士条家には、武士の時代から受け継がれている家訓があってね。
その中に『剣持て死なず』というものがあるんだ。
voice: vo_adv_1356004_056
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】
剣を持ちながら、すなわち戦場で死んではならない。
必ず生きて帰り、愛する者と共に生涯を全うする。
そのために、命を守り抜く強さを鍛え上げよ……【chara 100332 face 2 (joy)】
そんな教えさ。
voice: vo_adv_1356004_057
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】
響きが似ていただけかもしれない。
【chara 100332 face 4 (sad)】
でももしかしたら彼女も、同じ教えの下で生きてきたのかも……
【chara 100332 face 1 (normal)】
そう考えたら、どうも他人とは思えなくてね。
voice: vo_adv_1356004_058
怜:
【chara 100332 face 4 (sad)】
志名都も、私と同じことを言い聞かされて
育ってきたんだろうか……【chara 100332 face 2 (joy)】
ふふっ。
Choice: (18) 何か面白いことがあったの?
----- Tag 18 -----
voice: vo_adv_1356004_059
怜:
【chara 100332 face 6 (surprised)】
あぁ、いや……【chara 100332 face 4 (sad)】
実を言うと小さいころは、
この『剣持て死なず』という家訓が好きじゃなかったんだ。
voice: vo_adv_1356004_060
怜:
【chara 100332 face 6 (surprised)】
「死なず」の発音がどうにも難しくてね……
【chara 100332 face 4 (sad)】
復唱させられるたびに「しなちゅ」と言ってしまって、
【chara 100332 face 2 (joy)】
よく父に叱られたっけ。あははっ。
voice: vo_adv_1356004_061
怜:
【chara 100332 face 1 (normal)】
でも……あの言葉は私の中に息づいていて、
強くなるための力にもなっている。
家のことはいまだに、複雑な思いがあるけれど……
--- Switch scene ---
Choice: (19) ん……今のは、夢?
----- Tag 19 -----
voice: vo_adv_1356004_062
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】
うぅっ……今、何か不思議な夢を見ていたような……
【chara 100311 face 6 (surprised)】
シナツ、キミが仕組んだのか?
協力とか何とか言っていたけれど。
voice: vo_adv_1356004_063
シナツ:
【chara 135612 face 2 (joy)】
……二人とも無事、起きたようだな。
【chara 135612 face 1 (normal)】
そのあたりは秘密にさせてもらえると助かる。
さあ、そろそろ転送が始まるぞ、備えてくれ。
Choice: (20) あれ、えっと……シナチュさん?
----- Tag 20 -----
voice: vo_adv_1356004_064
シナツ:
【chara 135612 face 6 (surprised)】
へっ? しなちゅ……?
【chara 135612 face 4 (sad)】
だっ、大丈夫か、キミ。
私はシナツだ、シナチュではない……
voice: vo_adv_1356004_065
レイ:
【chara 100311 face 8 (special_b)】
ぷっ……あははははっ!
【chara 100311 face 2 (joy)】
しなちゅ、か……なんだか懐かしい響きだな。
【chara 100311 face 1 (normal)】
それにかわいい。【chara 100311 face 2 (joy)】
ニックネームにしてもいいかもしれないぞ?
voice: vo_adv_1356004_066
シナツ:
【chara 135612 face 7 (special_a)】
そっそれは……さすがに気恥ずかしいだろう!?
弟子たちに呼ばれたりでもしたら、師匠としての威厳というモノが……
voice: vo_adv_1356004_067
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】
ふふっ、確かに!
【chara 100311 face 1 (normal)】
じゃあその呼び名は、私たちの中での秘密ということにしておこう。
【chara 100311 face 2 (joy)】
じゃあ、また。シナツ。
voice: vo_adv_1356004_068
シナツ:
【chara 135612 face 5 (shy)】
秘密も何も、忘れてくれていい──
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1356004_069
シナツ:
【chara 135612 face 6 (surprised)】
あ……
【chara 135612 face 2 (joy)】
……ふむ、無事に転送できたか。
voice: vo_adv_1356004_070
シナツ:
【chara 135612 face 6 (surprised)】
急に、静かになった気がするな。
【chara 135612 face 1 (normal)】
……私もそろそろ帰らなければ。
【chara 135612 face 2 (joy)】
皆が待っているいつもの場所に……
voice: vo_adv_1356004_071
シナツ:
【chara 135612 face 2 (joy)】
そして……もっと強くなろう。
【chara 135612 face 1 (normal)】
大切なものを守り抜き、生き続ける……【chara 135612 face 2 (joy)】
その覚悟を示すために。
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
二人の転送を見届け、塔の頂上から降りていくシナツ。
その目には、確かな未来を見据える光が宿っていた。