ヒヨリ（サラサリア） 第1話
{player}に気持ちを伝えようとするもどうしていいか分からないヒヨリは、アイラに相談する。アイラの助言を受け緊張しつつも勇気を振り絞り、ヒヨリは{player}をデートに誘った。
-------------- situation:
押してもらった背中
--------------
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
複製世界のサラサリアにて。
基本世界への帰還を前に、数日間サラサリアに滞在することになった
ヒヨリと{player}だが──
Choice: (1) 相談したいことって、なに？
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1357001_000
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
あっ、あのねっ！
実は、【chara 135712 face 4 (sad)】
あたし騎士くんのこと……
【chara 135712 face 6 (surprised)】
じゃなくて……っ。
voice: vo_adv_1357001_001
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
か、片思いしてる友達がいてねっ……
それで、その子が、【chara 135712 face 4 (sad)】
ええと……えっと、その……
voice: vo_adv_1357001_002
ヒヨリ：
【chara 135712 face 8 (special_b)】
ととと、友達じゃないよっ！ 【chara 135712 face 4 (sad)】
あたしのことだっていうのに！
うっかり誤魔化しちゃったよ！？
voice: vo_adv_1357001_003
ヒヨリ：
【chara 135712 face 4 (sad)】
ああっどうしよう、
まっすぐに伝えればいいだけだったはずなのにっ！
あたしのバカー！
voice: vo_adv_1357001_004
ヒヨリ：
【chara 135712 face 8 (special_b)】
うにゃああああ、どうしよーっ！？
やるぞ、って決めて話しかけたのに……謎の相談始まっちゃったし、
なんて言えばいいのか分からないよ～……どうしよ、アイラ～っ！？
--- Switch scene ---
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
時間は少し前にさかのぼる。
広場で、ヒヨリは一人自問自答を繰り返していた。
voice: vo_adv_1357001_005
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
……騎士くんは、いつもみんなのことを助けてくれる。
あたしのこともそうだし、今回だって、アイラたちの世界を救うために
こんなに一生懸命になって。
voice: vo_adv_1357001_006
ヒヨリ：
【chara 135712 face 4 (sad)】
誰にでも分け隔てなく優しい騎士くんのことが。
いつだって本気の騎士くんのことが──
……あたし……
voice: vo_adv_1357001_007
ヒヨリ：
【chara 135712 face 8 (special_b)】
…………好き。
voice: vo_adv_1357001_008
ヒヨリ：
【chara 135712 face 3 (anger)】
も……もう、自分の気持ちをごまかしたりなんかしないよ！
あたしも胸を張って未来を生きるって決めたから……【chara 135712 face 4 (sad)】
でも。
voice: vo_adv_1357001_009
ヒヨリ：
【chara 135712 face 4 (sad)】
ここから先はどうしたらいいんだろう……？
す、好きになったら、その先って……
【chara 135712 face 6 (surprised)】
考えたこともなかったよ……！
voice: vo_adv_1357001_010
ヒヨリ：
【chara 135712 face 4 (sad)】
えっと。【chara 135712 face 6 (surprised)】
告白、そうだ、告白……するんだよね。
し、しちゃう……？ 伝えてみちゃう……？
voice: vo_adv_1357001_011
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
その、【chara 135712 face 3 (anger)】
「あたし、あなたのことが好きです！」【chara 135712 face 6 (surprised)】
って……！？
【chara 135712 face 8 (special_b)】
うにゃあああああっ、むりむりむりっ！ 今は無理っ！
voice: vo_adv_1357001_012
ヒヨリ：
【chara 135712 face 8 (special_b)】
ソルの塔から落っこちるよりも勇気がいるよ～～～っ！？
voice: vo_adv_1357001_013
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
だけど……じゃあ、いつならいいんだろう……？
【chara 135712 face 4 (sad)】
こんなに身構えなくても伝えられる日なんて、来るのかな？
voice: vo_adv_1357001_014
ヒヨリ：
【chara 135712 face 4 (sad)】
騎士くんに伝えるのにちょうどいいタイミングなんて、
全然分からないよ……
voice: vo_adv_1357001_015
アイラ：
【chara 135511 face 6 (surprised)】
……んっ？ 困ってる人の声……っとと。
ヒヨリちゃんだ。
【chara 135511 face 1 (normal)】
どしたのこんなとこで？
voice: vo_adv_1357001_016
ヒヨリ：
【chara 135712 face 1 (normal)】
っ！！ ちょうどいいところに！ 【chara 135712 face 4 (sad)】
お願い助けてアイラ！
あたしどうしたらいいのか分かんなくて！
voice: vo_adv_1357001_017
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
……で、あたしに相談がしたいってわけだ。
voice: vo_adv_1357001_018
ヒヨリ：
【chara 135712 face 4 (sad)】
う……うん。騎士くんのこと好きって分かっても。
どうしたらいいのか、どうしたいのかが分からなくって……
【chara 135712 face 6 (surprised)】
ねえアイラ……どう思う？
voice: vo_adv_1357001_019
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
そっか……【chara 135511 face 2 (joy)】
そっかそっかぁ♪
『好き』だってことをあたしにしっかりと話せるヒヨリちゃん……
とっても素直でよろしい♪
voice: vo_adv_1357001_020
ヒヨリ：
【chara 135712 face 8 (special_b)】
もう、からかわないでよ～っ！
【chara 135712 face 4 (sad)】
これでもあたし、真剣なんだから……！
voice: vo_adv_1357001_021
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
ぜ～んぜんからかってなんかないよ！
成長したところを見られて、お姉さんはうれしいっ！
【chara 135511 face 9 (special_c)】
これは本気だよ？
voice: vo_adv_1357001_022
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
勢い任せで行動してるわけでもないみたいだしね。
【chara 135511 face 9 (special_c)】
迷ってるのだって成長してる証拠、ってね。
voice: vo_adv_1357001_023
アイラ：
【chara 135511 face 6 (surprised)】
勢いは大事だけど、【chara 135511 face 4 (sad)】
勢い任せは危ないよ！
【chara 135511 face 1 (normal)】
タイミングはちゃーんと見極めなくっちゃね♪
voice: vo_adv_1357001_024
ヒヨリ：
【chara 135712 face 4 (sad)】
だけど、勢い任せにしないなら。
自分で考えなくちゃいけなくて……
考えても考えても、どうしたらいいのか分かんないの。
voice: vo_adv_1357001_025
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
……告白、したいなら今がいいんじゃないかな？
【chara 135511 face 1 (normal)】
だって、しなくちゃっ！ じゃなくて
【chara 135511 face 6 (surprised)】
『したいけど、迷ってる』なんでしょ？
voice: vo_adv_1357001_026
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
【chara 135712 face 6 (surprised)】
だったら、今がその時だよ～？
となると……【chara 135511 face 2 (joy)】
ここは、やっぱりデートだよ！ デートに誘う！
これが一番！ 【chara 135511 face 9 (special_c)】
セクシー＆ロマンティックに、告白しちゃおう♪
voice: vo_adv_1357001_027
アイラ：
【chara 135511 face 6 (surprised)】
…………ねえ。
ヒヨリちゃん、騎士くんと『デート』したことある？
『お出かけ』じゃなくてね。
voice: vo_adv_1357001_028
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
デ、デートは……【chara 135712 face 4 (sad)】
ない、です。
【chara 135712 face 6 (surprised)】
お出かけなら、それこそ何回もあるんだけど……
『デート』だって意識して一緒にいたことはないかも。
voice: vo_adv_1357001_029
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
うん、うん！ それならやっぱり今がいいよ。
騎士くんと『デート』をするのは。誘ってみなよ！
そんで告白もしちゃおう♪
voice: vo_adv_1357001_030
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
『デート』……
騎士くんを、デートに誘う……？
voice: vo_adv_1357001_031
ヒヨリ：
【chara 135712 face 8 (special_b)】
～～～っ！！！
voice: vo_adv_1357001_032
ヒヨリ：
【chara 135712 face 8 (special_b)】
だ、だめだ想像しただけで頭が沸騰しちゃう……！！
そんなのハードルが高すぎるよ～～～っ！！
voice: vo_adv_1357001_033
アイラ：
【chara 135511 face 1 (normal)】
いいの？
立ち止まってるままで。
voice: vo_adv_1357001_034
アイラ：
【chara 135511 face 6 (surprised)】
ヒヨリちゃんも分かってると思うけどさ、
す～～～んごく多いよ。
騎士くん争奪戦のライバルはさ？
voice: vo_adv_1357001_035
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
立ち止まる勇気もあれば、前に進む勇気もある。
【chara 135511 face 1 (normal)】
今は、どっち？
voice: vo_adv_1357001_036
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
……それは。
【chara 135712 face 3 (anger)】
…………
voice: vo_adv_1357001_037
ヒヨリ：
【chara 135712 face 3 (anger)】
前に進むよ、アイラ……！
あたし、騎士くんをデートに誘ってみる！
voice: vo_adv_1357001_038
アイラ：
【chara 135511 face 2 (joy)】
……がんばれ、ヒヨリちゃん。
誰よりもあたしが、キミを応援しているよ。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1357001_039
ヒヨリ：
【chara 135712 face 4 (sad)】
……って決意したのに……！！
いざ騎士くんを目の前にすると……あたし……
Choice: (2) 悩みがあるなら、相談でも何でも言って。
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1357001_040
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
あの、えと……相談、相談っていうのはね……
【chara 135712 face 4 (sad)】
えーっと……うーんと……
voice: vo_adv_1357001_041
ヒヨリ：
【chara 135712 face 3 (anger)】
す……すす……
好きな人をデートに誘うのってどうしたらいいのかな！？
Choice: (3) ヒヨリ、好きな人いるの？
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1357001_042
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
へっ！？ そ……それは……
【chara 135712 face 8 (special_b)】
いないよ！ 友達の話っ！
voice: vo_adv_1357001_043
ヒヨリ：
【chara 135712 face 4 (sad)】
え……えっとね……その子には、好きな人がいるの。
好きなんだけど、あと一歩を踏み出せずにいて、
どうしたらいいんだろう？ って、なっちゃってるんだ。
voice: vo_adv_1357001_044
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
なんとかしてあげたいって気持ちはあるんだけど、
【chara 135712 face 4 (sad)】
どうしたらいいのかは、あたしにも分かんなくって。
voice: vo_adv_1357001_045
ヒヨリ：
【chara 135712 face 4 (sad)】
……騎士くんは、どうしたらいいと思う？
Choice: (4) ……難しい話だね。少し考えてみる。
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1357001_046
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
難しいのに考えてくれるんだ？
Choice: (5) ヒヨリとその友達の力になりたいから。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1357001_047
ヒヨリ：
【chara 135712 face 1 (normal)】
騎士くん……【chara 135712 face 2 (joy)】
ありがとう。
voice: vo_adv_1357001_048
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
それと……【chara 135712 face 4 (sad)】
ごめんね。
友達の相談だなんてウソをついちゃって。
本当にごめん。【chara 135712 face 5 (shy)】
でもね……うれしいんだ、あたし。
voice: vo_adv_1357001_049
ヒヨリ：
【chara 135712 face 1 (normal)】
騎士くんが真剣に考えてくれてる……
【chara 135712 face 4 (sad)】
ごめんって思ってるのに……【chara 135712 face 1 (normal)】
あたしのために本気で考えてくれるの、
どうしようもなくうれしくなっちゃうの。
voice: vo_adv_1357001_050
ヒヨリ：
【chara 135712 face 1 (normal)】
当たり前のように誰かのために一生懸命になって、
あたしのピンチのときには真っ先に駆けつけてくれる。
……【chara 135712 face 5 (shy)】
そんなの、好きになっちゃうに決まってるじゃん。
Choice: (6) ……一つ、思いついた。
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1357001_051
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
えっ……なになに！？
Choice: (7) ヒヨリが、友達の背中を押してあげよう。
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1357001_052
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
……あたしが、背中を押す。
Choice: (8) そうしたら、きっと勇気が出るから。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1357001_053
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
勇気が出る、か……
【chara 135712 face 1 (normal)】
アイラに相談をしたとき、アイラはあたしの背中を押してくれた。
voice: vo_adv_1357001_054
ヒヨリ：
【chara 135712 face 1 (normal)】
それにきっと、過去のあたし自身も、
背中を押してくれてる気がする。
voice: vo_adv_1357001_055
ヒヨリ：
【chara 135712 face 3 (anger)】
そうじゃなきゃ、あたしは今、
騎士くんの前に立ってはいないだろうから。
voice: vo_adv_1357001_056
ヒヨリ：
【chara 135712 face 3 (anger)】
アイラが、過去のあたしが、背中を押してくれてる。
……だったら今のあたしも、あたしの背中を……！
voice: vo_adv_1357001_057
ヒヨリ：
【chara 135712 face 3 (anger)】
……っ。
それ！ 【chara 135712 face 6 (surprised)】
っとと、【chara 135712 face 1 (normal)】
……届かないけどっ、【chara 135712 face 2 (joy)】
えへへ。
これでよし。
Choice: (9) ……何かのおまじない？
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1357001_058
ヒヨリ：
【chara 135712 face 3 (anger)】
騎士くん……あたしと。
voice: vo_adv_1357001_059
ヒヨリ：
【chara 135712 face 3 (anger)】
あたしと、デートしてください！
voice: vo_adv_1357001_060
ヒヨリ：
【chara 135712 face 8 (special_b)】
ああっ、言っちゃった！ 本当に言っちゃった！
リセットなんてできないのに……言っちゃったよぉ……っ！
voice: vo_adv_1357001_061
ヒヨリ：
【chara 135712 face 8 (special_b)】
……ううっ、騎士くんの顔が見られない……っ！
voice: vo_adv_1357001_062
ヒヨリ：
【chara 135712 face 8 (special_b)】
こ、このままじゃ……【chara 135712 face 4 (sad)】
あたし……
…………
voice: vo_adv_1357001_063
ヒヨリ：
【chara 135712 face 4 (sad)】
………………………………っ。
Choice: (10) ヒヨリ、息して！！
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1357001_064
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
っ！！
【chara 135712 face 4 (sad)】
ぷはぁっ！ はぁ、はぁ、はぁっ……
き、緊張のあまり息するの忘れてた……
voice: vo_adv_1357001_065
ヒヨリ：
【chara 135712 face 4 (sad)】
う……ううっ。かっこ悪い……
ごめんね騎士くんっ。
やっぱり今のは──
Choice: (11) もちろんいいよ。デートしよう！
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1357001_066
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
……え？
voice: vo_adv_1357001_067
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
デート、してくれるの……？ あたしと、騎士くんで……？
ほ、本当に？ 夢じゃない、よね……？
voice: vo_adv_1357001_068
ヒヨリ：
【chara 135712 face 4 (sad)】
……いたたたたっ！
ほっぺた痛い……【chara 135712 face 6 (surprised)】
っていうことは、本当なんだっ！
【chara 135712 face 5 (shy)】
騎士くんとデートができるなんて……夢みたい……
voice: vo_adv_1357001_069
ヒヨリ：
【chara 135712 face 6 (surprised)】
えっと、その。
…………【chara 135712 face 2 (joy)】
よろしく、お願いします……っ♪
ナレーション：
【chara 0 face 1 (normal)】
ヒヨリの勇気が功を奏して、無事デートをすることになった二人。
ヒヨリの心臓は、外に聞こえそうなほどに大きな音を立てていた。