レイ(プリンセス) 第2話
根を詰めすぎるレイの休息のため釣りへ出かける二人。穏やかな時間に安らいだレイは、いつの間にか眠ってしまう。しっかりと休憩をとったレイは、祖父に貰った技法書の存在を思い出す。


-------------- situation:
活路はまどろみの向こうに
--------------

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 プリンセスフォームの力をより引き出すための手段を探す、
レイと{player}。その日二人は、
王都で書物を調べ続けていた。

voice: vo_adv_1803002_000
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 ここもダメとはね……

voice: vo_adv_1803002_001
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 王宮の書庫にめぼしいものはなかったな。
あそこなら何か見つかるかと期待したんだけど……

voice: vo_adv_1803002_002
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 すまない。せっかく手伝ってもらっているのに、
空振り続きになってしまっているね。

Choice: (1) 気にしないでいいよ。
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_1803002_003
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 そういうわけにもいかないよ。
キミにも貴重な時間を使ってもらっているんだ。
【chara 100311 face 3 (anger)】 このまま無為に終わらせるつもりはない。

voice: vo_adv_1803002_004
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 ただ、闇雲に探しても意味がないのは分かってる。
分かってはいるんだけど、
【chara 100311 face 3 (anger)】 体を動かさずにはいられないんだ。

voice: vo_adv_1803002_005
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 さて、次はどこを探そうかな……?

Choice: (2) ……今日はもう何もしないで!
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_1803002_006
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ええっ!? びっくりした。
いきなりだね……

voice: vo_adv_1803002_007
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 ……キミが言いたいことは分かっているつもりだよ。
それでも、【レイジ・レギオン】はいつまた
こちらに仕掛けてくるか分からないんだ。

voice: vo_adv_1803002_008
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 正直、猶予はあまりないと思う。
【chara 100311 face 3 (anger)】 だからこそ今は……

Choice: (3) ……だからこそ今は休まないと。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_1803002_009
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ああ、そうか……【chara 100311 face 1 (normal)】 キミから見て、
今の私は根を詰めすぎているのか。

voice: vo_adv_1803002_010
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 ありがとう。気にかけてくれて。
我を忘れて物事に没頭してしまうのは、私の悪い癖だね。

voice: vo_adv_1803002_011
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 しかし休むといっても、どうすればいいのかな?
休息をとるなら、何もせず休むのがいいんだろうけど……

voice: vo_adv_1803002_012
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 ……参ったな。確かに少しは休むべきだね。
【chara 100311 face 1 (normal)】 とりあえず食事をしながら、休み方を考えよう。

voice: vo_adv_1803002_013
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ん? どうしたの? 【chara 100311 face 1 (normal)】 さあ、早く店を探そう。
自覚した途端、ものすごい勢いでお腹が空いてきたよ。

voice: vo_adv_1803002_014
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 いただきます。
【chara 100311 face 2 (joy)】 ……うん。美味しい。

voice: vo_adv_1803002_015
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ねえ。キミはさっき私に休めと言ってくれたけど、
一体何をすれば休んだことになると思う?

Choice: (4) 何をすれば……?
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_1803002_016
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 そうさ。休むのだって行動の一つだよ。
【chara 100311 face 6 (surprised)】 気を付け、と言われたら次は? 休め、だろう?
【chara 100311 face 1 (normal)】 学校か何かで教わらなかった?

voice: vo_adv_1803002_017
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 何もしないというのもそれはそれで行いになる。
【chara 100311 face 6 (surprised)】 そこで、どんな行いが今の私への休みになって、
次の行いをより良い結果にするのか……【chara 100311 face 1 (normal)】 それを考えたいんだ。

voice: vo_adv_1803002_018
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 こうして栄養価の高い食事をとって、
体を必要以上に動かさない日を過ごす?
【chara 100311 face 1 (normal)】 それとも、精神統一のために瞑想をすべきかな?

voice: vo_adv_1803002_019
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 今の私にとっての最適な休息とは、一体……

Choice: (5) レイって真面目だね。
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1803002_020
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 私が? ……【chara 100311 face 1 (normal)】 そんなことはないよ。
私はただ、やると決めたことは全力でやれば、
なんとかなると思い込んでいるだけさ。

voice: vo_adv_1803002_021
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 仕事はもちろん、好きなこと、遊びだって同じだ。
釣りに対しても、剣に対しても、ずっとそうしてきて……
他の生き方を知らないんだよ、私は。

voice: vo_adv_1803002_022
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 家族の元にいた頃は、
努力している事実を結果として残し続けないと、
人として認めてもらえなかったからね……

voice: vo_adv_1803002_023
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 わずかに許されていた自由な時間に遊ぶのも、
全力だったな……【chara 100311 face 1 (normal)】 よく祖父と一緒に釣りをしたんだ。
剣の稽古をつけてもらった後にね。懐かしいよ。

voice: vo_adv_1803002_024
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 そういえば、しばらく釣りには行けてないな……

Choice: (6) じゃあ釣りに行こう!
----- Tag 6 -----
voice: vo_adv_1803002_025
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 今から? さすがに海となると泊まりになるけど、
近くの川なら大丈夫か……

voice: vo_adv_1803002_026
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 いいね。せっかくキミと一緒にいるんだし、
のんびり釣りをするのも悪くない。

voice: vo_adv_1803002_027
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 食事を終えたら、釣り具を持って川に向かおう。
【chara 100311 face 2 (joy)】 ふふっ、楽しみだな……

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 {player}とレイは、自前の釣り具を手に
川を訪れた。そして川辺に並んで座り、釣りを始めたが……

--- Switch scene ---

story_still_180300201
voice: vo_adv_1803002_028
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 ……ふわぁ。
それにしても、釣れないね……

Choice: (7) そうだね……
----- Tag 7 -----
voice: vo_adv_1803002_029
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 いけないな……少し眠くなってきた……
……気のせいだろうか。私は今、
彼に寄りかかってしまっているような……

voice: vo_adv_1803002_030
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 前に来た時は、大漁とまではいかないにしても、
釣れたはずなのに……

voice: vo_adv_1803002_031
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 ……不思議だな。常に戦いに備えなければと、
あれほど思っていたのが、こうして何もせずにいると、
こんな時間がもっと続いてほしいと感じる。

voice: vo_adv_1803002_032
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 今まではこんな風に時間を過ごしていると、
焦りを感じることもあった。

voice: vo_adv_1803002_033
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 祖父から教わった釣りを今でも続けているのは、
そんな自分を律するためだったのかもしれないな……

voice: vo_adv_1803002_034
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ねえ、キミは退屈じゃない……?

Choice: (8) そんなことないよ。
----- Tag 8 -----
voice: vo_adv_1803002_035
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 そう……ならよかった。

voice: vo_adv_1803002_036
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ……釣れないね。

voice: vo_adv_1803002_037
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 ……でも、今はもうしばらく、このままでいたいな……

story_still_180300202
voice: vo_adv_1803002_038
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 もう少しだけ、キミのそばで……

voice: vo_adv_1803002_039
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 穏やかな時間を過ごしていたい……

voice: vo_adv_1803002_040
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 何もかもを、忘れて……

voice: vo_adv_1803002_041
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 ……

--- Switch scene ---

still display end
voice: vo_adv_1803002_042
レイ:
【chara 100311 face 4 (sad)】 ……んん……

voice: vo_adv_1803002_043
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ……もしかして私、眠って……
【chara 100311 face 2 (joy)】 起こさないでいてくれたんだね。ありがとう。

voice: vo_adv_1803002_044
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ということは、キミも私も釣果はなしか。
【chara 100311 face 1 (normal)】 魚も自然も、人間の思う通りにいくものじゃない。
こんな日もあるさ。

Choice: (9) レイが休めたならよかった。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1803002_045
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 ふふっ、キミならそう言ってくれると思った。
……本当に、ありがとう。

voice: vo_adv_1803002_046
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 今日はキミのおかげで一息つけたよ。
【chara 100311 face 6 (surprised)】 近頃はあまり休みらしい休みもとれていなかったし、
【chara 100311 face 2 (joy)】 しっかりと休めた気がする。

voice: vo_adv_1803002_047
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 きっと祖父も、私と同じように休息をとっていたんだろうね。
剣の修行や仕事の合間に……

voice: vo_adv_1803002_048
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 ……そういえば。祖父に貰った技法書は、
まだ見返していなかったな。

voice: vo_adv_1803002_049
レイ:
【chara 100311 face 6 (surprised)】 なんてことだ。灯台下暗しとはまさにこのことか!
キミ、急いで街へ戻ろう!

Choice: (10) どうしたの?
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1803002_050
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 祖父から剣を教わっていた頃、秘伝の技法書をもらっていたんだ。
それになら、何かヒントが載っているかもしれない。

voice: vo_adv_1803002_051
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 ああ、どうしてあの本のことを思い出せなかったんだ……!

Choice: (11) レイがなんだか元気になった!
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1803002_052
レイ:
【chara 100311 face 1 (normal)】 そうだね。自分でも分かるくらい、今は気力も体力も漲っている。
キミとゆっくり休めたおかげだよ。

voice: vo_adv_1803002_053
レイ:
【chara 100311 face 2 (joy)】 さあ、早く行こう! あの本はきっとキミの力にもなる。
これからも、二人で更に強くなろう!

ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】 そうして二人は、レイが祖父から授かったという技法書を探すため、
足早にランドソルへ戻っていくのだった。