シェフィ(プリンセス) 第1話
アラクネとの決戦の最中、シェフィと{player}は精神世界で再会する。これまでを振り返り改めて戦う意志を固めたシェフィ。プリンセスフォームの力を手に入れ、現実世界へ向かうのだった。
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もう一度、手を取り合って
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シェフィ:
【chara 106412 face 2 (joy)】
「──好きよ」
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【chara 106412 face 2 (joy)】
……いっちゃった。
--- Switch scene ---
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【chara 106412 face 1 (normal)】
──あれから、どれだけ時間が経ったんだろう。
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【chara 106412 face 1 (normal)】
あの日、みんなを元の世界に送り出したあと。
身体ごと消えてしまうと思っていた私の意識は、
どうしてか、完全には消えなかった。
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【chara 106412 face 1 (normal)】
まるで眠っているみたいに穏やかで、何もない。
死ぬって、こういうものなのかな。
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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】
それとも……私が『端末』だったから、
消えるのに時間がかかるだけ……?
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【chara 106412 face 1 (normal)】
……これまでいろいろあったな。
楽しいことも、苦しいことも。
その全部があっという間だった。
--- Switch scene ---
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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】
最初の頃は、赤ちゃんみたいになっちゃってて……
本当に何もできなくて。
【美食殿】のみんなに迷惑ばっかりかけてたわね。
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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】
でもあのときは、
その何も言わずに受け入れてくれる優しさが、
家族みたいで心地良かった。
--- Switch scene ---
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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】
だから意識がしっかりして、
【美食殿】の仲間になれたときはすごくうれしかったし──
--- Switch scene ---
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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】
自分がエリスの『端末』だって知ったときは、
本当にショックで、申し訳なくて……
いっそこの世界から消えてしまいたかったわ。
--- Switch scene ---
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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】
それでも……私が『端末』だったから、みんなと会えたし──
最後に、みんなを助けられた。
それは確かなの。
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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】
後悔がないって言ったら嘘になるけど……
あの時したことが、私にできる精いっぱいだった。
そう思う気持ちは、今も変わらない。
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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】
でも……でもね。
すべてが終わった今だからこそ、ちょっとだけ想像しちゃうの。
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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】
もし、私にもう少し力があったら。
もし、次があるとしたら。
そうしたら、私はきっと──
--- Switch scene ---
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Choice: (1) シェフィちゃんっ!
----- Tag 1 -----
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シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】
{player}……?
【chara 106412 face 6 (surprised)】
な、なんで……どうしてあなたがいるの?
それに、ここは……?
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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】
もしかして、私の夢?
【chara 106412 face 4 (sad)】
それとも……私、失敗しちゃったの?
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シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】
ログアウト、間に合ったって……現実に戻せたと思ってたのに。
もしかして、再々構築に巻き込まれてしまったの?
あなただけじゃなくて、他のみんなも……
Choice: (2) ログアウトは成功したよ。
----- Tag 2 -----
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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】
え?
なら、どうして……
Choice: (3) シェフィちゃんを捜しに来たんだ。
----- Tag 3 -----
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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】
……!
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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】
そう……そうだったのね。
【chara 106412 face 1 (normal)】
【美食殿】のみんなは、私を捜しに裏世界なんて場所まで来てくれて。
【chara 106412 face 3 (anger)】
そして今は、レディ・アラクネという敵と戦ってる……
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シェフィ:
【chara 106412 face 3 (anger)】
アラクネっていう人、許せないわ。
みんなを操って、味方同士で戦わせるなんて。
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シェフィ:
【chara 106412 face 3 (anger)】
それだけじゃない……
操った人が苦しむのを見て笑ってるなんて、
絶対に間違ってる。
voice: vo_adv_1812001_023
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】
そんな狡い人に人質にされてるのも……
おまえは無力だって突きつけられてるみたいで、
【chara 106412 face 3 (anger)】
すごく……悔しいわ……
voice: vo_adv_1812001_024
シェフィ:
【chara 106412 face 3 (anger)】
ねぇ、あなたと一緒にここを出たら、私も戦えるのよね?
みんなの力になれるのよね?
なら私、戦うわ!
voice: vo_adv_1812001_025
シェフィ:
【chara 106412 face 3 (anger)】
大切な人たちが傷つけられてるのに
黙って見てるなんてできない。
他人はあなたの玩具じゃないって、教えてあげなきゃ!
Choice: (4) ありがとう。
----- Tag 4 -----
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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】
そんなのこっちの台詞よ。
【chara 106412 face 4 (sad)】
…………
ただ……
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シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】
私……本当に、みんなの力になれるのかしら……
Choice: (5) シェフィちゃん?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_1812001_028
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】
あっ、えっと……【chara 106412 face 5 (shy)】
ごめんなさい。
私、こんなときに何を言ってるのかしら。
今のは気の迷いだから、気にしないで!
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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】
それより早くここを出ましょう。
【chara 106412 face 4 (sad)】
でないと私のせいで、みんなが──
Choice: (6) シェフィちゃんの手を握る。
----- Tag 6 -----
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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】
{player}……?
Choice: (7) 大丈夫。
Choice: (8) 僕も、みんなもいるよ。
----- Tag 7 -----
----- Tag 8 -----
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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】
あ……
……
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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】
……そう。そうよね。
エリスと戦ったときとは、もう違うのよね。
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シェフィ:
【chara 106412 face 2 (joy)】
ダメね、私。
前は誰にも頼れなかったり、単独行動をしてた時期もあったでしょう?
【chara 106412 face 4 (sad)】
……それに、兄さんのこともあって……
voice: vo_adv_1812001_034
シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】
あの時は他にとれる選択肢もなかったし……
自分の気持ちはどうとか、あまり言ってられなかったから。
その頃の癖を、まだ引きずってるみたい。
voice: vo_adv_1812001_035
シェフィ:
【chara 106412 face 3 (anger)】
あの時したことが、私にできる精いっぱいだった。
【chara 106412 face 1 (normal)】
そう思う気持ちは……今も変わらない。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1812001_036
シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】
でもね。私、まだ覚えているの。
強制ログアウトを決めたとき
みんな私がどうなるか気にしてくれたこと……
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1812001_037
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】
ううん、それだけじゃないわ。
【chara 106412 face 1 (normal)】
覚醒の訓練をするときも、ホマレさんが心配してくれて──
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シェフィ:
【chara 106412 face 4 (sad)】
私、みんなに心配をかけてばかりだったわ。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_1812001_039
シェフィ:
【chara 106412 face 3 (anger)】
だからこそ、もし次があるなら
そのときはもっと頑張りたいって思ってたの。
voice: vo_adv_1812001_040
シェフィ:
【chara 106412 face 2 (joy)】
今度は最高のハッピーエンドにしたいから。
Choice: (9) 一緒に叶えよう。
----- Tag 9 -----
voice: vo_adv_1812001_041
シェフィ:
【chara 106412 face 2 (joy)】
ええ。そうね。
もうあの時とは違う。
今の私は、またみんなのところに帰れるんだもの。
voice: vo_adv_1812001_042
シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】
私、みんなに会いたいわ。
【chara 106412 face 2 (joy)】
ただいまって言って……
おかえりって、笑ってほしい。
voice: vo_adv_1812001_043
シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】
それで、みんなと肩を並べて戦って……
【chara 106412 face 2 (joy)】
最後は笑顔で、美味しいご飯をいっぱい食べるの!
--- Switch scene ---
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
…………
--- Switch scene ---
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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】
──!
ねぇ、今の……
もしかして、あなたも感じた?
Choice: (10) ミネルヴァさんの……
----- Tag 10 -----
voice: vo_adv_1812001_045
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】
やっぱりそうよね?
【chara 106412 face 1 (normal)】
それに、なんとなくわかるの。
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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】
温かくて、優しくて。
【chara 106412 face 2 (joy)】
まるですぐ隣で支えてくれてるような。
今私に流れ込んできてるこの力は……あなたとの、絆の証だって。
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シェフィ:
【chara 106412 face 2 (joy)】
この力に触れてると、心の底から勇気が湧いてくる。
心配しなくていいんだって、私だってきっとやれるって
そう思えてくるの。
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シェフィ:
【chara 106412 face 1 (normal)】
この力が……プリンセスフォームなのね。
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シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】
でも、どうして……?
私……
Choice: (11) とにかく、やってみよう!
----- Tag 11 -----
voice: vo_adv_1812001_050
シェフィ:
【chara 106412 face 6 (surprised)】
……!
【chara 106412 face 2 (joy)】
ええ、そうね。
今はそんなこと、考えてる場合じゃないわ。
voice: vo_adv_1812001_051
シェフィ:
【chara 106412 face 2 (joy)】
今の私には、戦う力が──
みんなを守る力があるんだから。
voice: vo_adv_1812001_052
シェフィ:
【chara 106412 face 2 (joy)】
さぁ、行きましょう!
みんなと一緒に戦うために!
--- Switch scene ---
ナレーション:
【chara 0 face 1 (normal)】
再会を果たしたシェフィと{player}。
二人は決意を胸に、手を取り合って
決戦の場へと帰還するのだった。