第5章 4話
{player}とキャルは「陛下」ユースティアナによって王宮に転移させられた。彼女はキャルに「プリンセスナイト」の力を強制的に与えようとするが、{player}はそれを止めようとする。
-------------- situation:
覇瞳皇帝
--------------
-------------- place:
玉座の間
--------------
voice: vo_adv_2005004_000
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
……ん、んん。
voice: vo_adv_2005004_001
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
はぅ?
あ、あれ?
ここ、どこ……?
voice: vo_adv_2005004_002
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
ここって王宮の、玉座の間?
あたし、何でこんなところに?
voice: vo_adv_2005004_003
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
さっきまで、
あたしは牧場のある山のなかにいたのに……
voice: vo_adv_2005004_004
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
ティアナへの対処は、クリスティーナに任せて。
暴れつづけてた魔物たちを、全力で制御して沈静化させて。
voice: vo_adv_2005004_005
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】
ほっと一安心してたら、
{player}を見つけたのよね。
voice: vo_adv_2005004_006
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
どうも、ティアナ……【chara 106012 face 1 (normal)】
ペコリーヌを心配して、
探しにきたっぽいけど。
voice: vo_adv_2005004_007
キャル:
【chara 106012 face 3 (anger)】
{player}ったら、弱っちいんだから。
ひとりで山のなかに入るなんて、自殺行為よ。
voice: vo_adv_2005004_008
キャル:
【chara 106012 face 1 (normal)】
魔物はあたしが何とか抑えられたけど、
【chara 106012 face 2 (joy)】
あいつ崖から落ちそうになってさ。
慌てて、助けてやったのよね。
voice: vo_adv_2005004_009
キャル:
【chara 106012 face 2 (joy)】
{player}は死なせちゃ駄目って、
陛下から言われてるし。
voice: vo_adv_2005004_010
キャル:
【chara 106012 face 5 (shy)】
べつに{player}が大事だからじゃないのよ、
勘違いしないでよねっ?
voice: vo_adv_2005004_011
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
誰に対して言い訳してるの、あたし……
は~今日は何だかぜんぜん駄目な日だわ。
voice: vo_adv_2005004_012
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
あたしって、やっぱり陛下の言うとおりで……
出来損ないの、欠陥品なのかしら?
voice: vo_adv_2005004_013
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
……んん?
【chara 106012 face 6 (surprised)】
あれっ、{player}!
voice: vo_adv_2005004_014
キャル:
【chara 106012 face 5 (shy)】
ななな、何であたしに抱きついてるのっ?
あたしのことが好きなのっ?
ちょっ、はなれてよ殺すわよっ!? フーッ!
voice: vo_adv_2005004_015
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
……ん~?
{player}、気絶してる?
【chara 106012 face 6 (surprised)】
寝惚けて、あたしに抱きついてるだけ?
voice: vo_adv_2005004_016
???:
【chara 1 face 1 (normal)】
ふふ。
あまり動かさないほうがいいわよ、
その子のことが大事ならね。
voice: vo_adv_2005004_017
???:
【chara 1 face 1 (normal)】
ちょっとした、ショック状態ってところかしら。
命に別状はないはずだから、安心して。
空間転移に耐えられずに、失神しちゃっただけよ。
voice: vo_adv_2005004_018
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
ヒッ!?
へ、陛下……!
voice: vo_adv_2005004_019
???:
【chara 106911 face 4 (sad)】
やぁね、この子ったら……
『ヒッ』とか言っちゃって。
voice: vo_adv_2005004_020
???:
【chara 106911 face 1 (normal)】
まるで、
化け物にでも遭遇したみたいなリアクションじゃない。
【chara 106911 face 2 (joy)】
傷ついちゃうわ~ふふふ♪
voice: vo_adv_2005004_021
???:
【chara 106911 face 4 (sad)】
あなたには、
けっこう良くしてあげたつもりなんだけどね……
voice: vo_adv_2005004_022
???:
【chara 106911 face 2 (joy)】
『陛下』なんて他人行儀な呼びかたもやめてよ、
家族でしょう?
voice: vo_adv_2005004_023
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
も、ももも、申し訳ありません!
えっと、ユースティアナさま……!
voice: vo_adv_2005004_024
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
『さま』も余計だけどね。
【chara 106911 face 2 (joy)】
まぁ良いわ、今日の私はご機嫌だから。
voice: vo_adv_2005004_025
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
何せ、まとめて目障りな連中を始末できそうなんだもの。
お掃除すると、気分がスッキリするわよね。
still display end
voice: vo_adv_2005004_026
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
ともあれ。
あなたたち、
山のなかで無邪気に遭難してるんだもの……
voice: vo_adv_2005004_027
ユースティアナ:
【chara 106911 face 4 (sad)】
私、待ちくたびれちゃってね。
もう夜も遅いしさっさと寝たいから、
【chara 106911 face 2 (joy)】
直接呼びだしちゃった♪
voice: vo_adv_2005004_028
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
あなたを目印にして、
その子と一緒にこの場に呼び寄せられたのよ。
voice: vo_adv_2005004_029
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
く、空間転移って……
あたしと{player}を、
山のなかから、この王宮内まで瞬間移動させたんですか?
voice: vo_adv_2005004_030
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
そんなの、
魔法でもありえない!
voice: vo_adv_2005004_031
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
ありえなくないわよ。
【chara 106911 face 2 (joy)】
キャルったら、私を誰だと思ってるの?
voice: vo_adv_2005004_032
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
『転送ゲート』ってものがあってね、
訳あって封印して一般人には滅多に利用させてないけど。
昔は、ごくありふれた移動手段だったのよ。
voice: vo_adv_2005004_033
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
その『転送ゲート』の魔術回路に介入しつつ、
ちょちょいのちょいって活用したわけ。
voice: vo_adv_2005004_034
ユースティアナ:
【chara 106911 face 4 (sad)】
無駄に魔力を使っちゃったわよ、
今はすこしでも節約したいのに。
voice: vo_adv_2005004_035
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
感謝してよ、かわいいキャル……
【chara 106911 face 1 (normal)】
あのまま山のなかにいたら、
巻き添えでお陀仏になってたかもしれないんだから。
voice: vo_adv_2005004_036
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
……?
よくわかりませんけど、
あの、{player}に何か用事だったんですか?
voice: vo_adv_2005004_037
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
陛下に命じられて、ずっと観察してましたけど……
こいつは取りたてて特徴のない、普通の男の子ですよ。
陛下が、そんなに注目する理由がわかりません。
voice: vo_adv_2005004_038
ユースティアナ:
【chara 106911 face 3 (anger)】
だから見逃してあげて、とでも言いたいの?
【chara 106911 face 1 (normal)】
ずいぶん仲良くなったみたいだしね~あなた?
voice: vo_adv_2005004_039
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
【美食殿】だっけ?
みょうなギルドにまで入っちゃってさ?
voice: vo_adv_2005004_040
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
あの……
せ、潜入工作です。
仲間になれば、油断させられるかなって。
voice: vo_adv_2005004_041
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
うん、わかってるわよ。
かわいいキャル、私のキャル……♪
voice: vo_adv_2005004_042
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
言ったでしょ、あなたは私のいちぶみたいなもの。
あなたの気持ちなんか、
手に取るようにわかっちゃうのよ?
voice: vo_adv_2005004_043
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
ねぇ、お友達がほしかったの?
ううん、愛されたかったのかしら?
わかるわ~独りぼっちは寂しいもんね。
voice: vo_adv_2005004_044
ユースティアナ:
【chara 106911 face 3 (anger)】
……でもね、キャル。
神さまに、友達はいらないのよ。
voice: vo_adv_2005004_045
ユースティアナ:
【chara 106911 face 3 (anger)】
たったひとりで完結し、万物を支配する。
それが、私たちの在りかたよ。
voice: vo_adv_2005004_046
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
あなたは私のいちぶのはずなのに、
何でそんな簡単なことも弁えてないのかしらねぇ?
voice: vo_adv_2005004_047
ユースティアナ:
【chara 106911 face 4 (sad)】
あ~あ、失敗だったわ。
やっぱりこの世界だと、
『未来予知』もぜんぜん信用ならない感じ。
movie: 200500401
voice: vo_adv_2005004_048
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
勘違いしないでね。
これはお仕置きですらないわ、
【chara 106911 face 2 (joy)】
あなたは何も悪くないの。
voice: vo_adv_2005004_049
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
私の命じたことをひとつも達成できず、
醜態を晒しつづけていたけれど。
それは、あなたの責任じゃないわ。
voice: vo_adv_2005004_050
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
かわいいキャル、良い子のキャル……
【chara 106911 face 4 (sad)】
私が甘かったのよね、
あなたのことを人間扱いしすぎていたわ。
voice: vo_adv_2005004_051
ユースティアナ:
【chara 106911 face 3 (anger)】
単なる、道具なのに。
voice: vo_adv_2005004_052
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
『プリンセスナイト』のちからは強大すぎるし、
あなたの肉体が耐えられないかと思って……
ゆっくり、ちょっとずつ慣らしながら与えていたけれど。
voice: vo_adv_2005004_053
ユースティアナ:
【chara 106911 face 4 (sad)】
結果として。
あなたは魔物を制御できずに、
役目を果たせなかったわ。
voice: vo_adv_2005004_054
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
それでも、経験を積めば成長して……
成果をあげてくれるかも、って期待してたけど。
voice: vo_adv_2005004_055
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
そんな時間もないし、
何だか面倒くさくなってきちゃったから。
voice: vo_adv_2005004_056
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
あなたの肉体を気遣わずに、
【chara 106911 face 3 (anger)】
『プリンセスナイト』のちからをすべて与えるわ。
voice: vo_adv_2005004_057
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
それで、あなたが壊れちゃっても……
【chara 106911 face 2 (joy)】
また、つくればいいんだもんね。
voice: vo_adv_2005004_058
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
トライ&エラーを繰り返すのが、成功の秘訣よ。
【chara 106911 face 1 (normal)】
『次のキャル』は、
もっと使える良い子かもしれないし?
still display end
voice: vo_adv_2005004_059
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
な、何で……?
どうしてこんなっ、酷い……!
やめ、やめてぇええ!
voice: vo_adv_2005004_060
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
あたし、
あたし、ちゃんと良い子にしてたのに……!
Choice: (1) 慌てて起き上がる。
Choice: (2) やめろ! と叫ぶ。
----- Tag 1 -----
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_2005004_061
ユースティアナ:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
……ん?
あら、
{player}くんが起きちゃったわ。
voice: vo_adv_2005004_062
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
あなたがやたら下品な大声をだすからよ~キャル。
【chara 106911 face 2 (joy)】
ごめんなさいね{player}くん、
うるさかったでしょ?
voice: vo_adv_2005004_063
ユースティアナ:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
ん?
どうしたの、{player}くん?
voice: vo_adv_2005004_064
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
両手を広げてるけど、
もしかしてキャルを庇うつもり?
voice: vo_adv_2005004_065
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
状況も、よくわかってないだろうに……
【chara 106911 face 2 (joy)】
良い子ね~優しいのね♪
voice: vo_adv_2005004_066
ユースティアナ:
【chara 106911 face 3 (anger)】
そういうところは、変わらないのね。
voice: vo_adv_2005004_067
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
でも残念、
これはゲームじゃなくて現実だから……
【chara 106911 face 3 (anger)】
お人好しの偽善者は、早死にするだけよ?
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