第5章 第5話
ユースティアナは記憶をなくす前の{player}を知っている様子だった。しかし、{player}が記憶喪失だとわかると、彼女は安堵し、{player}を始末することを決意する。
-------------- situation:
出来損ないの世界
--------------
-------------- place:
玉座の間
--------------
voice: vo_adv_2005005_000
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
ぁ、ぐ……
う、ぐう……
voice: vo_adv_2005005_001
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
ねぇ、キャル。
voice: vo_adv_2005005_002
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
私はこれから、
{player}くんとちょっとお喋りをするから……
寝転がってないで、お茶でも用意してくれる?
voice: vo_adv_2005005_003
キャル:
【chara 106012 face 4 (sad)】
はい……
言うこと、聞きます……
だからもう、酷いことしないで……
voice: vo_adv_2005005_004
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
うん、良い子ね。
voice: vo_adv_2005005_005
ユースティアナ:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
あら、どうしたの……{player}くん?
何か、文句でもあるの?
voice: vo_adv_2005005_006
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
ペットを躾けていただけよ~
非難される謂われはないけど?
voice: vo_adv_2005005_007
キャル:
【chara 106012 face 6 (surprised)】
ふぇっ……?
ちょっと、{player}?
【chara 106012 face 4 (sad)】
触らないでよっ、痛たたた!?
voice: vo_adv_2005005_008
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
あら、手当てをしてあげるのね。
優しいわね~ほんとに。
吐き気がするぐらい♪
voice: vo_adv_2005005_009
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
まぁ、そのままで良いから聞きなさい。
{player}くん、
あなたにはいくつか質問したいことがあるのよ。
voice: vo_adv_2005005_010
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
私がお喋りしてる間は、
キャルに意地悪するのをやめてあげる。
voice: vo_adv_2005005_011
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
その子が大事なら、私を退屈させないことね。
【chara 106911 face 3 (anger)】
キャルは悲鳴を我慢しなさい、うるさいから。
voice: vo_adv_2005005_012
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
ともあれ。
{player}くん、
この世界が『つくりもの』のようだと感じたことはない?
Choice: (1) ………?
----- Tag 1 -----
voice: vo_adv_2005005_013
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
平和な時代には不要なはずの武具の店は豊富にあるのに、
生活用品を売っているような店がほとんどない。
食料を生産するための畑や、上下水道もない。
voice: vo_adv_2005005_014
ユースティアナ:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
まぁ……そのへんは、
私ががんばって補完してあげたんだけど。
voice: vo_adv_2005005_015
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
歴史や地理、政治システム、
その他もろもろに、不自然な空白があるわよね……
どうしてだと思う?
voice: vo_adv_2005005_016
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
先人たちが愚かだった?
こんな子供が考えたような社会で、ううん世界観で……
どうして滅ばずに、今日までこの世界は存続したのかしら?
voice: vo_adv_2005005_017
ユースティアナ:
【chara 106911 face 4 (sad)】
ねぇ、変だと思ったことはない?
ただ生活していくだけで不便なのよ、
あらゆるものが足りていないわ。
voice: vo_adv_2005005_018
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
魔物についてはやけに詳細なデータが存在するのに、
動植物については何となくしかわからなかったりね。
不自然な点は、枚挙に暇がないわ。
voice: vo_adv_2005005_019
ユースティアナ:
【chara 106911 face 4 (sad)】
治安や経済が悪化してるのも、
ぜんぶ政治家が無能だからだ……みたいに言われてさ。
私も、ちょっと困ってるんだけど。
voice: vo_adv_2005005_020
ユースティアナ:
【chara 106911 face 4 (sad)】
責められるべきは、王族ではなく神さまでしょう。
こんな出来損ないの世界をつくった、何者かよ。
voice: vo_adv_2005005_021
ユースティアナ:
【chara 106911 face 4 (sad)】
ねぇ、そうは思わない?
馬鹿な妄想、意味不明な戯言だって思う?
voice: vo_adv_2005005_022
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
ふふ。
あなたは、記憶を失ってるんだっけ……
voice: vo_adv_2005005_023
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
それなら、
『こういうものなのかな』って受け入れちゃうかもね?
voice: vo_adv_2005005_024
ユースティアナ:
【chara 106911 face 4 (sad)】
世界中の大半の人間も、疑いを抱いてすらいないわ。
そういうふうに調整されて、再構築されているのよ。
voice: vo_adv_2005005_025
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
この不自然な世界に、違和感を抱いている人間は……
【chara 106911 face 3 (anger)】
私を含めた、ほんの少数だけでしょうね。
voice: vo_adv_2005005_026
ユースティアナ:
【chara 106911 face 3 (anger)】
だから、こっちが妄言を吐いてばかりの変人あつかいよ。
嫌になっちゃうわ、あぁもう苛々する……
あなたは記憶喪失で幸いね、羨ましいぐらいだわ。
voice: vo_adv_2005005_027
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
ともあれ。
あなたは、どこまで覚えてるのかしらね。
voice: vo_adv_2005005_028
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
記憶はどの程度、どんな理屈で失われて……
あなたは今、この世界においてどんな位置づけなのかしら。
voice: vo_adv_2005005_029
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
それを、確かめようと思ったんだけどね。
だからキャルに命じて、あなたを調べさせたりもしたわ。
【chara 106911 face 4 (sad)】
まぁ、ぜんぜん成果はなかったけど。
voice: vo_adv_2005005_030
ユースティアナ:
【chara 106911 face 4 (sad)】
余計な刺激を与えて、
あなたに、ぜんぶ思いだされちゃっても困るし……
また、邪魔されたら面倒だしね。
voice: vo_adv_2005005_031
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
こうして直接、
対話していろいろ確かめることにしたの。
Choice: (2) 僕たち、どこかで会ったことがある?
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_2005005_032
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
あはは。演技で言ってるとしたらたいしたものだし、
冗談だとしたら面白すぎるけど……
【chara 106911 face 1 (normal)】
覚えてないなら、いいわ。
voice: vo_adv_2005005_033
ユースティアナ:
【chara 106911 face 3 (anger)】
私としても不愉快な、口にだすのも忌ま忌ましい思い出だしね。
voice: vo_adv_2005005_034
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
あなたが何もかも忘れてくれているなら、
こちらとしても願ったり叶ったりよ。
voice: vo_adv_2005005_035
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
ねぇ、『レジェンド・オブ・アストルム』って知ってる?
『ミネルヴァ』って、何だかわかる?
『プリンセスナイト』って、単なるギルド名だと思ってる?
voice: vo_adv_2005005_036
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
『七冠』の名前、ぜんぶ言える?
むしろ『七冠』を名乗る人間と、会ったことがある?
voice: vo_adv_2005005_037
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
あの憎らしい妖精……えぇっと、フィオだったかしら。
彼女のことは、覚えてる?
Choice: (3) ………?
Choice: (4) 何となく聞き覚えのある単語もあるけど。
----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_2005005_038
ユースティアナ:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
あら、キョトンとしてるわね。
【chara 106911 face 2 (joy)】
かぁわいい……そっかぁ、何を言ってるかわからない?
Jump to tag 5
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_2005005_039
ユースティアナ:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
ふむふむ、なぁるほど?
何となく聞き覚えがある、程度の認識?
----- Tag 5 -----
voice: vo_adv_2005005_040
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
…………
voice: vo_adv_2005005_041
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
ふ、ふふふ。
そう……ほんとに、ぜぇんぶ忘れちゃったのね。
voice: vo_adv_2005005_042
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
言うのを忘れてたけど。
この謁見の間には、嘘発見器みたいな魔法を仕込んでるの。
あなたが本音で喋ってるかどうか、判別できるってことよ。
voice: vo_adv_2005005_043
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
だから、
あなたが本当に何もわからない、
赤ちゃんみたいになっているってことが、確かめられたわ。
voice: vo_adv_2005005_044
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
あぁ、安心した。
『今回』は、あなたは私の脅威になり得ないわね。
voice: vo_adv_2005005_045
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
もちろん……
何もかも忘れても、あなたはあなたよ。
voice: vo_adv_2005005_046
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
何者でもない、
どこにでもいる平凡な男の子のくせに、
世界の命運すら左右した、主人公みたいな存在♪
voice: vo_adv_2005005_047
ユースティアナ:
【chara 106911 face 4 (sad)】
あなたを取るに足らない存在として見過ごしたことで、
いくつもの世界線で私は不覚をとったわ。
反省してるの、余裕ぶっていた私が愚かだったのよ。
voice: vo_adv_2005005_048
ユースティアナ:
【chara 106911 face 4 (sad)】
『晶』や『ミネルヴァ』の助力があったとはいえ、
あなたごときに……
voice: vo_adv_2005005_049
ユースティアナ:
【chara 106911 face 3 (anger)】
つまらなくて無価値な男の子に邪魔されて、
何もかもこの手には掴めなかったわ。
voice: vo_adv_2005005_050
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
だから今回は、
不完全ながら、私にとって都合のいい『前提』が構築された、
この世界線では……
voice: vo_adv_2005005_051
ユースティアナ:
【chara 106911 face 3 (anger)】
手を抜かない。
万難を排して、私の夢を完璧に叶えてみせるわ。
voice: vo_adv_2005005_052
ユースティアナ:
【chara 106911 face 3 (anger)】
『ミネルヴァ』は、
生意気なことに、
私の夢が気に食わないみたいで……
voice: vo_adv_2005005_053
ユースティアナ:
【chara 106911 face 3 (anger)】
恋だの友情だの何だのに現を抜かす、
馬鹿な小娘どもの願いを叶えようとしたわ。
voice: vo_adv_2005005_054
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
そんな浅慮で、無能な神さまなんか私には必要ない。
私自身が神となり、この世界の太陽として君臨するわ。
あと一歩、あと一手で……私の夢は叶うのよ。
voice: vo_adv_2005005_055
ユースティアナ:
【chara 106911 face 2 (joy)】
素晴らしいでしょう、{player}くん?
あはっ、あはははは♪
voice: vo_adv_2005005_056
ユースティアナ:
【chara 106911 face 6 (surprised)】
よくわからない、って顔をしているわね。
私のことを、意味不明なことを口走っている、
おかしなやつだって思うかしら?
voice: vo_adv_2005005_057
ユースティアナ:
【chara 106911 face 1 (normal)】
その程度の認識ならば、
ご愁傷さまと言うしかないわね。
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