第8章 第9話
ムイミは{player}達に、自分たちがいる世界はゲームの世界であり、全員が夢を見ているような状態であること、そして大半の住民は記憶を失っているのだと話す。


-------------- situation:
世界の真実
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ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 どこから話せばいいのかな……
ごめん、わかりづらいだろうけど聞いてほしい。

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ムイミ:
【chara 106112 face 3 (anger)】 オマエらは、この世界に違和感をおぼえたことはないか?

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ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 不自然な地形、社会制度、歴史、
なぜか異様に発達している武器・防具や攻撃魔法……
【chara 106112 face 3 (anger)】 普通に考えたら変な点を指摘すれば、数え切れないぐらいだ。

voice: vo_adv_2008009_003
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 はぁ……言われてみれば、そのとおりでございますね。
同意いたします。
【chara 105913 face 1 (normal)】 普通に暮らしていくだけでも、何かと不便ですから。

voice: vo_adv_2008009_004
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】 日常生活を営むために最低限、必要なもろもろも……
近年になってようやく、慌てて用意されたような感じがいたします。

voice: vo_adv_2008009_005
コッコロ:
【chara 105913 face 4 (sad)】 それまで、人々がどのように暮らしていたのか……
むしろまともに暮らせていたのか、
疑問に思ってしまうときが多々ございました。

voice: vo_adv_2008009_006
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】 生活に必要がない武器などは、異常に充実しているのですが。
【chara 105913 face 4 (sad)】 まるでつい先日まで誰もが戦争や、
危険な冒険を繰り広げていたようでございます。

voice: vo_adv_2008009_007
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 だけど、そのような記録はありませんしね。
【chara 105812 face 4 (sad)】 成る程、たしかに奇妙な話です。

voice: vo_adv_2008009_008
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 なのに。
誰もそれに、疑問を抱かない。

voice: vo_adv_2008009_009
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 3 (anger)】 ううん……自分自身で思い返してみても、
そういうことを考え始めると思考が止まるというか、
意識できなくなっていましたね。

voice: vo_adv_2008009_010
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 あきらかに変なのに。
疑問を覚えるたびに脳内で何か理屈をつけて、
納得してしまっていたというか。

voice: vo_adv_2008009_011
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 そういうものなのだから、
考えても仕方がない……というふうに思考が停止していました。
何ででしょうね、誰かに頭のなかを弄られてるみたいで嫌な感じです。

voice: vo_adv_2008009_012
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 3 (anger)】 今でもまだそんなことよりもっと他に、
考えることがあるだろう~みたいに……
【chara 105812 face 4 (sad)】 自然と、思考が逸れていっているような感覚があります。

voice: vo_adv_2008009_013
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】 はい。主さまがたくさん食べたら眠くなったのか、
うとうとしているのとかが気になっております。
【chara 105913 face 2 (joy)】 赤ちゃんのようです主さま、かわいい……♪

voice: vo_adv_2008009_014
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 あぁ主さまのために寝床を用意しなくては、
【chara 105913 face 1 (normal)】 みたいなことばかりが頭に浮かびます。
【chara 105913 face 4 (sad)】 けれど、今はそんなことを考えている場合ではないのですよね。

voice: vo_adv_2008009_015
ムイミ:
【chara 106112 face 3 (anger)】 そうだ。
今は、もっと大事な世界の秘密について考えてほしい。

voice: vo_adv_2008009_016
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 この説明で、理解できるかどうかはわからないけど。
【chara 106112 face 3 (anger)】 アタシたち、この世界で生きている人々はほぼ例外なく、
集団幻覚を見ているようなもんなんだ。

voice: vo_adv_2008009_017
ムイミ:
【chara 106112 face 4 (sad)】 ううん。
【chara 106112 face 3 (anger)】 みんなが共通の、歪んだ夢を見ているようなもんだ。

voice: vo_adv_2008009_018
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 夢……
【chara 105913 face 4 (sad)】 あのう、よくわかりません。

voice: vo_adv_2008009_019
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 だろうな。ってか正確には夢っていうよりゲームの世界なんだけど、
そんな表現をしたら逆に混乱しそうだ……
まぁ、わかりやすさ優先で夢って言っておこう。

voice: vo_adv_2008009_020
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 あ~、やっぱりこういう説明とかは苦手だ。
オクトーがいてくれたらなぁ、
あいつ口が達者だからぜんぶ丸投げでお任せできたのに。

voice: vo_adv_2008009_021
ムイミ:
【chara 106112 face 3 (anger)】 でも今は、あいつはいないから。
アタシなりに、がんばって説明する。

--- Switch scene ---

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voice: vo_adv_2008009_022
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 んっとな。今、アタシたちは夢を見ているんだ。
そして、目覚めることができずに夢のなかに囚われている。
本当の、アタシたちにとっての現実は他にある。

voice: vo_adv_2008009_023
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 たしかラビリスタが、そんなようなことを言っていたが……
オマエらは、変な夢を見たことがないか?

voice: vo_adv_2008009_024
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 アタシたちの知っているこの世界とは全然ちがう、
けれど奇妙に懐かしい世界で……
泣いて笑って怒って、普通に生きている自分たちの夢を。

voice: vo_adv_2008009_025
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 ……たしかに、覚えがあります。
夢ですので、曖昧にしか記憶しておりませんが。

voice: vo_adv_2008009_026
コッコロ:
【chara 105913 face 4 (sad)】 わたくしは、そこではよく似た別の名前や姿をもっていて……
【chara 105913 face 1 (normal)】 けれどそれを当然として、疑わずに生きておりました。

voice: vo_adv_2008009_027
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 よもや、あの夢が……?
あの夢こそが、わたくしたちの現実なのでしょうか?

voice: vo_adv_2008009_028
コッコロ:
【chara 105913 face 4 (sad)】 わたくしたちが生きている、
と思いこんでいるこの世界こそが夢で……?
わたくしたちが夢だと思いこんでいる、あれこそが本当の現実……?

voice: vo_adv_2008009_029
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 そ、そのようなことが有り得るのでしょうか。
【chara 105913 face 4 (sad)】 あぁ、頭がくらくらいたします。

voice: vo_adv_2008009_030
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 6 (surprised)】 だけど不思議と、何だか納得感がありますね。
【chara 105812 face 4 (sad)】 わたしも何度かそういう夢を見ていますけど……
【chara 105812 face 1 (normal)】 その夢を見ているときのほうが、なぜか安心感があったというか。

voice: vo_adv_2008009_031
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 あぁ、これが現実なんだ、
本当の自分なんだっていう実感があった気がします。

voice: vo_adv_2008009_032
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 1 (normal)】 わたしが己の立場や名前を奪われて、
彷徨っているからこそそう思うのだと考えてましたけど。

voice: vo_adv_2008009_033
ペコリーヌ:
【chara 105812 face 4 (sad)】 あの夢こそが本当のわたしの現実だったから、
なのかもしれませんね。

voice: vo_adv_2008009_034
ムイミ:
【chara 106112 face 2 (joy)】 そう、その感覚は正しい。
【chara 106112 face 1 (normal)】 嘘みたいな話だけど、それが事実だ。

voice: vo_adv_2008009_035
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 いま提示できる証拠はないし……
そんな思春期特有の妄想みたいなのを、
すぐ信じてもらえるとは思わないけど。

voice: vo_adv_2008009_036
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 アタシは超能力……ん~、特別な魔法みたいなものが使える。
その誰にも真似できないちからを活用して、
すべてが変貌した決定的瞬間に己の記憶を保護したんだ。

voice: vo_adv_2008009_037
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 突然だったから、自分だけ守るので精一杯だった……
【chara 106112 face 4 (sad)】 今では後悔してるし悔しく思ってるよ、
【chara 106112 face 3 (anger)】 まさかこんな事態になるとは思わなかったもん。

voice: vo_adv_2008009_038
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】 つまり……
ムイミさまは、いわば『本当の現実』の記憶をもっているのですね?

--- Switch scene ---

still display end
voice: vo_adv_2008009_039
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 うん。突然だったし、あまりにも巨大なちからが炸裂してさ……
完璧には防御できなかったから、
記憶が抜け落ちてるところもあるんだけど。

voice: vo_adv_2008009_040
ムイミ:
【chara 106112 face 3 (anger)】 だいたいのことは覚えてる。
絶対に、忘れたくない大事な記憶だ。

voice: vo_adv_2008009_041
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 そんな存在、この世界でもアタシぐらいしかいないらしくてさ。
アタシは本当のことを言ってるのに、
妄想をまくしたてる変なやつだって思われがちだ。

voice: vo_adv_2008009_042
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 でもアタシほどじゃないにせよ、
記憶がわずかに残ってたり思いだしたりするやつもいてさ……
この【ラビリンス】の首魁、ラビリスタとかがそうだけど。

voice: vo_adv_2008009_043
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 今はそんな連中と協力して、
何とかおかしくなった世界を元に戻そうとしてる。
【chara 106112 face 3 (anger)】 こんなの絶対に不自然なんだ、終わらせなくっちゃ駄目だ。

voice: vo_adv_2008009_044
ムイミ:
【chara 106112 face 1 (normal)】 オクトーに……
大事な相棒にまで忘れられたままなのは、哀しいしな。