第10章 第3話
ラビリスタとコッコロは現実で目覚めた重要な存在。晶はペコリーヌの権威を取り戻し、世界の真実を周知させてほしいと棗こころに願いを託した。
-------------- situation:
夢と現実を渡るこころ
--------------
voice: vo_adv_2010003_000
コッコロ:
【chara 105913 face 4 (sad)】
う~む。
誰も『あっち』から戻ってこれない……目覚めないのに、
わたくしや晶さまはなぜ『こっち』に?
voice: vo_adv_2010003_001
晶:
【chara 106831 face 6 (surprised)】
晶さまって呼ばないでよ~、むず痒いな。
【chara 106831 face 1 (normal)】
気軽にお姉ちゃんとか呼んで。
voice: vo_adv_2010003_002
コッコロ:
【chara 105913 face 4 (sad)】
晶さまはお姉ちゃんではございませんし……
すみません、わたくし慇懃無礼ですよね?
voice: vo_adv_2010003_003
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
いいよ~、キミがそういう子なのは知ってるし。
覚えてないかもしんないけど、
アタシはキミのおしめを取り替えたこともあるんだよ。
voice: vo_adv_2010003_004
晶:
【chara 105913 face 1 (normal)】
【chara 106831 face 1 (normal)】
キミのお父さんは恩師でね、アタシが子供のころから知ってる。
キミが生まれたときは大騒ぎだったよ~、『棗こころ』ちゃん。
voice: vo_adv_2010003_005
晶:
【chara 106831 face 6 (surprised)】
あまりにも突然、子供ができたからさ。
みんな最初はキミを長老がつくったロボットか、
ホムンクルス……【chara 106831 face 1 (normal)】
人造人間なんじゃないかって疑ったぐらい♪
voice: vo_adv_2010003_006
コッコロ:
【chara 105913 face 6 (surprised)】
棗こころ……
【chara 105913 face 1 (normal)】
それが、わたくしの『こっち』での名前なのでしょうか。
voice: vo_adv_2010003_007
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
うん。あんまりしっくりこないでしょ、
アタシも模索路晶って呼ばれても誰やねんって感じだし。
あっちでは、ずうっとみんなにラビリスタって呼ばせてたからね~?
voice: vo_adv_2010003_008
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
ちなみに、なぜラビリスタと名乗られていたのでしょう?
voice: vo_adv_2010003_009
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
アタシって、ネットの世界じゃわりと有名人でさ。
本名でネトゲとかしてると絡まれたりするから、
それを避けるために使ってたハンドルネームがラビリスタ。
voice: vo_adv_2010003_010
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
何でそんな名前にしたんだっけなぁ……
迷宮、ラビリンスが語源なのは覚えてるけど。
【chara 106831 face 1 (normal)】
あぁクリスタル(結晶)か、ラビリンス・クリスタルの略だ。
voice: vo_adv_2010003_011
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
まぁ、今はそんなのどうでもいいよね。
voice: vo_adv_2010003_012
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
それよりも。【chara 106831 face 3 (anger)】
『こっち』で意識を取り戻したのは、
現時点ではアタシたちぐらいだし……
重要な存在だからこそ、ある役目を果たすことを期待されてる。
voice: vo_adv_2010003_013
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
ふむ。
【chara 105913 face 4 (sad)】
役目、とは……?
voice: vo_adv_2010003_014
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
簡単に言うと、『あっち』と『こっち』の連絡役。
voice: vo_adv_2010003_015
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
【chara 105913 face 1 (normal)】
今、『あっち』の人々はなぜか記憶に封をされて、
『こっち』のことを忘れてる。
【chara 106831 face 1 (normal)】
だからまずは、その隠された記憶を取り戻してもらうつもり。
voice: vo_adv_2010003_016
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
同時に。世界の真実を伝えて、
『あっち』でも元の世界に戻れるように努力してもらう。
voice: vo_adv_2010003_017
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
そのためには『あっち』で立場と信用、
権力のある人間が真実を広く告知する必要がある。
【chara 106831 face 4 (sad)】
そうでなきゃ、みんなデマカセだと思って信じないからね。
voice: vo_adv_2010003_018
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
実際、誇大妄想みたいな馬鹿馬鹿しい話に聞こえるだろうし。
voice: vo_adv_2010003_019
晶:
【chara 106831 face 3 (anger)】
でもアタシは、『あっち』だとテロリストになってる。
魔力を大量に消費しちゃったせいで、
ほとんど命を保つだけで精一杯の状態だしね。
voice: vo_adv_2010003_020
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
だから、キミが代わりにやってほしい。
voice: vo_adv_2010003_021
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
そのために巨額を投じ、試行錯誤を繰り返して、
キミを一時的にこっちの世界に戻したんだ。
心、精神だけを吸い出してそのお人形さんに宿らせてね。
voice: vo_adv_2010003_022
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
ちょっとトラブルもあって、こんな場所を歩くことになってるけど。
【chara 106831 face 3 (anger)】
本来は安全な、
隔離された研究所とかで目覚めてもらうつもりだったのに……
voice: vo_adv_2010003_023
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
ともあれ。その状態でできるかぎり情報を得て、
『あっち』で偉いひとに協力してもらって、
事実を広く喧伝してほしい。
voice: vo_adv_2010003_024
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
えぇっ、そう言われましても……
【chara 105913 face 4 (sad)】
わたくしは『あっち』では単なる小市民でございますし、
王宮と敵対したことでいつ指名手配されてもおかしくない状態です。
voice: vo_adv_2010003_025
コッコロ:
【chara 105913 face 1 (normal)】
立場は、あまりラビリスタさまと変わりません。
voice: vo_adv_2010003_026
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
ううん、キミにはアタシとは決定的に異なる点がある。
あの世界における最高権力者のひとり、
お姫さまと友誼を結んでることだよ。
voice: vo_adv_2010003_027
コッコロ:
【chara 105913 face 4 (sad)】
お姫さま……
voice: vo_adv_2010003_028
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
ペコリーヌちゃんのこと。
彼女とキミは大事な仲間だ、キミの言葉なら彼女は信じる。
いま現在、彼女は立場を奪われ追われる身だけど。
voice: vo_adv_2010003_029
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
権威を取り戻せさえすれば、
真実を大衆に語るに相応しい正真正銘のお姫さまだ。
voice: vo_adv_2010003_030
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
彼女が地位を取り戻せば、世界の真実をみんなに周知させられる。
【chara 106831 face 4 (sad)】
もちろん現状を見るかぎり、
立場を取り戻すのは簡単じゃないだろうけど。
still display end
voice: vo_adv_2010003_031
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
『あっち』の人々が真実を知ったからって、
すぐにぜんぶ解決するわけじゃないしね。
voice: vo_adv_2010003_032
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
単にパニックが起きたり、
デマだって思いこまれて笑殺されたりするだけかも。
voice: vo_adv_2010003_033
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
でも、潮目は変わるはずだよ。
アタシたちはそれを期待してる。
いつまでも、永遠に夢を見てちゃいけないんだ。
voice: vo_adv_2010003_034
晶:
【chara 106831 face 3 (anger)】
『あっち』に囚われた人々を、『こっち』に呼び戻す。
それがミネルヴァやレジェンド・オブ・アストルムを開発した、
アタシたち『七冠』の贖罪であり義務だよ。
voice: vo_adv_2010003_035
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
アタシたち大人の責任を、キミにも背負わせるのは心苦しいけど。
他に頼れる相手がいない……
裏技っぽく、アタシたちはこうして『こっち』に戻れたけど。
voice: vo_adv_2010003_036
晶:
【chara 106831 face 3 (anger)】
アタシは『七冠』として、
しばらく『こっち』で東奔西走しなきゃいけない。
voice: vo_adv_2010003_037
晶:
【chara 106831 face 3 (anger)】
『こっち』での、現実での騒ぎをできるかぎり沈静化して、
諸々の問題に対処する必要がある。
voice: vo_adv_2010003_038
晶:
【chara 106831 face 3 (anger)】
だから、キミがやってほしい。
ううん、キミにしかできない。
voice: vo_adv_2010003_039
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
精神を『あっち』から引き戻すためには……
心が『これは自分の肉体だ』って誤解するような、
完璧な義体が必要なんだけど。
voice: vo_adv_2010003_040
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
今のところ、完成品はキミのそれだけだ。
義体の開発者はキミのお父さんでね、娘を取り戻したい一心で、
意地と並々ならぬ努力を重ねて半年かけてつくったみたいだし。
voice: vo_adv_2010003_041
晶:
【chara 106831 face 1 (normal)】
アタシのこの身体も同じような義体なんだけど、完成度が低くてね。
今回は運良く『こっち』に戻ってこれたけど、
次は成功するかわからないんだ。
voice: vo_adv_2010003_042
晶:
【chara 106831 face 3 (anger)】
何度も行き来はできない。
それができるのは、今のところキミだけなんだよ。
voice: vo_adv_2010003_043
晶:
【chara 106831 face 4 (sad)】
だからどうか、お願いだよ。
みんなを夢から覚まさせて。
ううん……助けてあげてほしい、コッコロちゃん。