第13章 第10話
覇瞳皇帝の圧倒的な強さに劣勢のイリヤ。虚を突かれ覇瞳皇帝にミヤコが襲われ吸収されかけるが、すんでのところでシノブが救出する。イリヤは仲間を逃がすため、一人命を賭けることを決意する。
-------------- situation:
夜を統べるものの覚悟
--------------
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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】
ふふ。この状況で他人の心配をするなんて、余裕ね。
……物足りないみたいだから、もっと魔法の威力を強くしてあげる。
voice: vo_adv_2013010_001
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】
ぐあっ……! こんのっ、
いずれわらわが支配するこの世界をめちゃくちゃに破壊するでない!
voice: vo_adv_2013010_002
イリヤ:
【chara 104411 face 3 (anger)】
おおおお! わらわは不死身の吸血鬼じゃっ、
この程度の魔法で斃せると思うでないぞ!
voice: vo_adv_2013010_003
ヨリ:
【chara 102211 face 4 (sad)】
きゃあああっ!?
voice: vo_adv_2013010_004
アカリ:
【chara 100611 face 4 (sad)】
ひえっ? イリヤさんが魔法の軌道を逸らして、
直撃は避けたのに……余波の爆風だけでこの威力なのぉ!?
voice: vo_adv_2013010_005
イリヤ:
【chara 104412 face 4 (sad)】
はあっ、ふうっ……
voice: vo_adv_2013010_006
イリヤ:
【chara 104412 face 4 (sad)】
……ど、どうにか凌げたか。
年寄りにはしんどいわい、まったく。
voice: vo_adv_2013010_007
アカリ:
【chara 100611 face 6 (surprised)】
あっ、イリヤさんが元に戻ってる。
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イリヤ:
【chara 104412 face 4 (sad)】
うむ。たった一発、敵の攻撃を逸らしただけで、
魔力が底をついてしもうたわい……
voice: vo_adv_2013010_009
イリヤ:
【chara 100611 face 4 (sad)】
【chara 104412 face 4 (sad)】
やはり{player}に強化してもらわんと、
たとえ元の姿に戻れても長続きはせんな。
voice: vo_adv_2013010_010
ヨリ:
【chara 102211 face 6 (surprised)】
……! ねぇっ、あいつは?
あの宙に浮かんでた変なやつ、姿が消えてる!
voice: vo_adv_2013010_011
イリヤ:
【chara 104412 face 6 (surprised)】
何じゃとっ……?
【chara 104412 face 4 (sad)】
いかん、爆風と砂埃で見失った!
movie: 201301001
voice: vo_adv_2013010_012
イリヤ:
【chara 104412 face 4 (sad)】
くううっ! 何なんじゃ、おぬしは!
それ以上の乱暴狼藉は許さぬぞ!
voice: vo_adv_2013010_013
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】
あら、許さないって?
【chara 106914 face 1 (normal)】
良いわよ、文句があるならかかってきなさい。
voice: vo_adv_2013010_014
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】
このゲームは、願いを叶える権利の奪いあいよ。
弱肉強食ってこと……欲しいものがあるなら、
私のようにこうして他者から奪うしかないのに。
voice: vo_adv_2013010_015
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 4 (sad)】
あなたたちは、そんな我らの本懐も忘れて……
馴れあいながら、ぬるま湯のような日常に溺れるだけ。
【chara 106914 face 1 (normal)】
そんなあなたたちと、私、【chara 106914 face 6 (surprised)】
どっちがこの世界における正義だと思う?
voice: vo_adv_2013010_016
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】
私よ。
だからこそ、この世界の神さまはどれだけ祈っても私を止めない。
【chara 106914 face 1 (normal)】
あなたたちの大事な仲間を消し潰そうとしてる、【chara 106914 face 2 (joy)】
極悪人なのにねぇ?
voice: vo_adv_2013010_017
シノブ:
【chara 103111 face 3 (anger)】
………!
voice: vo_adv_2013010_018
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】
おっと。
【chara 106914 face 1 (normal)】
酷いことをするわね、腕がちぎれるかと思ったわ。
voice: vo_adv_2013010_019
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 4 (sad)】
駄目ねぇ、反応もできないなんて……
私ったら、まだ寝惚けてるのかしら?
voice: vo_adv_2013010_020
シノブ:
【chara 103111 face 4 (sad)】
ミヤコさん、大丈夫ですか?
【chara 103111 face 3 (anger)】
返事をしてください!
voice: vo_adv_2013010_021
ミヤコ:
【chara 100711 face 4 (sad)】
げ、げほっ……
し、シノブ、うう。
voice: vo_adv_2013010_022
シノブ:
【chara 103111 face 3 (anger)】
いけません。生命力を、【chara 103111 face 6 (surprised)】
つまりミヤコさんの存在そのものを、
大量に吸収されてしまったようです。
【chara 103111 face 4 (sad)】
放置すれば、ミヤコさんは自然消滅してしまう。
voice: vo_adv_2013010_023
シノブ:
【chara 103111 face 4 (sad)】
ただでさえ不安定な、お化けなのですから。
voice: vo_adv_2013010_024
シノブ:
【chara 103111 face 3 (anger)】
でも。
大事な私たちの仲間ですから、絶対に助けます。
まだ、お別れはしたくないですから。
voice: vo_adv_2013010_025
シノブ:
【chara 103111 face 6 (surprised)】
イリヤさん! ヨリさんとアカリさんも、動けますか?
【chara 103111 face 3 (anger)】
敵は非常に危険な存在です、交戦を避けて……撤退しましょう!
voice: vo_adv_2013010_026
イリヤ:
【chara 104412 face 6 (surprised)】
う、うむ!
【chara 104412 face 4 (sad)】
それが良さそうじゃの、
あのような痴れものの相手などしてられんわい!
voice: vo_adv_2013010_027
ヨリ:
【chara 102211 face 6 (surprised)】
りょ、了解!
【chara 102211 face 1 (normal)】
アカリ、立てる?
voice: vo_adv_2013010_028
アカリ:
【chara 100611 face 4 (sad)】
だ、大丈夫……
うう、頭ぶつけちゃってクラクラするよぉ。
voice: vo_adv_2013010_029
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】
……馬鹿ね。
逃がすと思ってるの?
voice: vo_adv_2013010_030
イリヤ:
【chara 104412 face 4 (sad)】
このっ……!
voice: vo_adv_2013010_031
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】
笑わせないで。
その程度の出力じゃ、私に傷もつけられないわよ。
voice: vo_adv_2013010_032
イリヤ:
【chara 104412 face 4 (sad)】
目くらましぐらいにはなるわい!
今じゃっ、わらわがこやつを引きつけておるうちに逃げよ!
誰かが囮にならねば到底、こやつからは逃げ切れぬ!
voice: vo_adv_2013010_033
ヨリ:
【chara 102211 face 6 (surprised)】
で、でも【chara 102211 face 3 (anger)】
イリヤさんを置いてけないわよっ!
voice: vo_adv_2013010_034
イリヤ:
【chara 104412 face 2 (joy)】
良いんじゃ……
優しい子たちよ、【chara 104412 face 1 (normal)】
こういうのは年長者の仕事じゃからの。
voice: vo_adv_2013010_035
イリヤ:
【chara 104412 face 2 (joy)】
有り難うの。
voice: vo_adv_2013010_036
イリヤ:
【chara 104412 face 1 (normal)】
おぬしらに見つけられて、寝床から引きずりだされて以来……
最初のうちは頭を抱えることもおおかったが、
毎日毎日、たいへん有意義で愉しかった。
voice: vo_adv_2013010_037
イリヤ:
【chara 104412 face 1 (normal)】
わらわの長い人生においても、
特筆すべき輝かしい日々じゃったよ。
voice: vo_adv_2013010_038
イリヤ:
【chara 104412 face 4 (sad)】
けれど。何事にも終わりはある、残念ながらお別れじゃ。
無事に生き延びて、どうか、
【chara 104412 face 2 (joy)】
わらわのことをおぬしらの子供や孫に語り継いでおくれ。
--- Switch scene ---
voice: vo_adv_2013010_039
イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】
夜を統べるもの、【chara 104411 face 2 (joy)】
吸血鬼イリヤ・オーンスタインの……
愛おしい物語を、覚えていておくれ。
voice: vo_adv_2013010_040
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】
あら、ほんとに死ぬ気ね。
【chara 106914 face 4 (sad)】
面倒だわ、ちょっと手こずりそう。