第13章 第11話
決死の覚悟で奮闘するもついに倒れるイリヤ。絶体絶命の【悪魔偽王国軍(ディアボロス)】の前に空間転移したペコリーヌらが現れ、ひとまず危機を脱する。余裕の覇瞳皇帝は冥途の土産にと企みを語り始める。


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悪滅の包囲網
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イリヤ:
【chara 104411 face 1 (normal)】 ここより先は通さんぞ、覇瞳皇帝よ!
【chara 104411 face 3 (anger)】 ――たああああぁッッ!!

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 フン……必死の形相で吼えながら、
放つ魔法は時間稼ぎと足止め目的ばかり。
もっと格好をつけてもらいたいものね、吸う気が失せてしまうから。

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イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 ぬぐ……
ぬぅうぅッ……!

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 ほら、もっと防御にも気を配りなさいな。吸血鬼。
【chara 106914 face 6 (surprised)】 得意なのは攻撃ばかりなの?
外見通りの半端者ね。

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 こっちも時間と魔力をやりくりしているの。
予想より簡単に倒れられたら、
魔力を無駄遣いしちゃったみたいじゃないの。【chara 106914 face 6 (surprised)】 ねぇ?

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イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 ぐッ……ぐ、ああああぁーッ!!

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アカリ:
【chara 100611 face 4 (sad)】 イ、イリヤさぁーんッ!

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ヨリ:
【chara 102211 face 4 (sad)】 イリヤさんッ!
イリヤさんッ……!

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イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 おぬしら……はよ、もっと遠くへ、逃げんか……
足を止めてはならぬ。
振り返っても、ならぬぞ……

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アカリ:
【chara 100611 face 4 (sad)】 でもっ!
でもぉ~……!

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 うふふふ。吸血鬼の言うとおり。
そんなところにいたら何が飛んでくるか、わからないわよ?
【chara 106914 face 1 (normal)】 たとえば……【chara 106914 face 2 (joy)】 私の攻撃の流れ弾とかがね。

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ヨリ:
【chara 102211 face 4 (sad)】 ひぃっ!?

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イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 ……させぬわ、痴れ者めっ!

voice: vo_adv_2013011_013
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】 あら?
【chara 106914 face 1 (normal)】 まだ周りを庇うだけの余力があったの。
なかなか余裕そうじゃない。

voice: vo_adv_2013011_014
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 ……はっ! 余力も余裕も、これっぽっちもないわい!
じゃがな! あの子らを守りきれんかったら、
ここで踏んばっとる意味が無いだけじゃっ!

voice: vo_adv_2013011_015
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 4 (sad)】 はぁ……煩わしいコト。
貴女がどれだけ歯を食いしばっても、
私を阻むことなど出来やしないのに。

voice: vo_adv_2013011_016
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 ぐがッ……!
あ、あぁぁぁーーッッ!!
アアアアアーーーーーーーーーーッ!!

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 誰も彼も口先ばかりで、すぐ狼狽えて。
大いなる力の前には、何一つ出来ない無能者ばかり。
まったく……貴人に跪く事くらい、覚えなさいな。

voice: vo_adv_2013011_018
イリヤ:
【chara 104411 face 4 (sad)】 ………………う、うぅぅ……
済まぬ、皆……
共に世界を征服するという約束……もはや、これまでのようじゃ……

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アカリ・ヨリ:
【chara 1 face 1 (normal)】 イリヤさんッ!

voice: vo_adv_2013011_020
シノブ:
【chara 103111 face 3 (anger)】 戻らないでアカリさん、ヨリさん!
イリヤさんの言いつけを破っちゃ……!

voice: vo_adv_2013011_021
アカリ:
【chara 100611 face 4 (sad)】 でもでもぉッ!
イリヤさんをひとりぼっちには、出来ないよぉ……!

voice: vo_adv_2013011_022
ヨリ:
【chara 102211 face 4 (sad)】 うん!
どうせ、助からないなら……
私たち最期まで、イリヤさんと一緒にいたいもんっ!

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 ふふ……そうよ。
逃げ場なんてないって、やっと判ったみたいね。
みんなみんな……私の中で、私の力にしてあげる。

voice: vo_adv_2013011_024
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 さぁ……その命を、【chara 106914 face 3 (anger)】 捧げなさい。

voice: vo_adv_2013011_025
イリヤたち:
【chara 1 face 1 (normal)】 ああああーーーーーッ!

voice: vo_adv_2013011_026
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 ふふ、ふふふっ……♪
悪くないわね、貴女たちの命の味……!

voice: vo_adv_2013011_027
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】 ……むっ?

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voice: vo_adv_2013011_028
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】 そこまでですよ、覇瞳皇帝!
わたしの国で、これ以上の悪さは許しません!

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】 あら、お姫さま。
【chara 106914 face 1 (normal)】 いつも間が悪い……ううん、空気が読めないわね。

voice: vo_adv_2013011_030
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】 はい!
お姫さまですからね!

voice: vo_adv_2013011_031
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】 ちなみに、駆けつけたのはわたしだけじゃありませんよ!
こっちで誰かが暴れてるのに気づいて、
ラジラジさんが空間跳躍でわたしたちを運んでくれました!

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voice: vo_adv_2013011_032
ラジラジ:
【chara 107311 face 1 (normal)】 はい。空間跳躍には人数制限があるので、全員は運べませんでしたが。
普通に他の皆さんも走って急行していますので、
そのうち到着するでしょう。

voice: vo_adv_2013011_033
ラジラジ:
【chara 107311 face 3 (anger)】 多勢に無勢です。
諦めて、投降していただけると助かります。

voice: vo_adv_2013011_034
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】 本気で言ってる?
【chara 106914 face 1 (normal)】 やっぱりあなたは変わったわね、ラジニカーント……
以前は戦闘の天才で、闘争心のかたまりだったのに。

voice: vo_adv_2013011_035
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 いいわ。『王家の装備』がないと何もできない張りぼてのお姫さまと、
みじめな『七冠』の成れの果て……
他に、誰が駆けつけてくれたわけ?

voice: vo_adv_2013011_036
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 4 (sad)】 この状況を引っ繰り返せる存在なんて、思いつかないけど。
【chara 106914 face 1 (normal)】 無理に生命力をかき集めて復活した私とちがって、
晶はまだ昏睡状態なんだろうし。

voice: vo_adv_2013011_037
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 1 (normal)】 ふふん♪ それは当然、頼れるわたしたちの救世主!
【chara 105811 face 2 (joy)】 {player}くんです!

Choice: (1) おまえの悪事もここまでだ、覇瞳皇帝!
Choice: (2) ……救世主なんかじゃないよ。
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voice: vo_adv_2013011_038
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 あはっ。勇ましいわね。
拍手してあげる、【chara 106914 face 1 (normal)】 やっぱりあなたは主人公ね。

Jump to tag 3
----- Tag 2 -----
voice: vo_adv_2013011_039
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 ふふ。いいえ、あなたは救世主よ。可哀想にねぇ……
【chara 106914 face 1 (normal)】 どこにでもいる平凡な男の子だったのに、
無理やり主人公として担ぎだされて。

voice: vo_adv_2013011_040
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 同情するわ。
【chara 106914 face 2 (joy)】 つらいなら、いつでも私が代わってあげるからね。

----- Tag 3 -----
voice: vo_adv_2013011_041
イリヤ:
【chara 104411 face 6 (surprised)】 {player}……!
【chara 104411 face 1 (normal)】 来てくれたんじゃな!

voice: vo_adv_2013011_042
シノブ:
【chara 103111 face 3 (anger)】 {player}さん。
お願いします、あなたの能力でミヤコさんを強化してください。

voice: vo_adv_2013011_043
シノブ:
【chara 103111 face 4 (sad)】 この子は先ほど生命力を吸い取られて、
存在が消えかかっているんです。

Choice: (4) 任せて!
----- Tag 4 -----
voice: vo_adv_2013011_044
ミヤコ:
【chara 100711 face 4 (sad)】 はう……
あぁ、ちょっとだけ元気が戻ってきたの。

voice: vo_adv_2013011_045
ミヤコ:
【chara 100711 face 4 (sad)】 良かったの……
ミヤコ、ほんとに消えちゃいそうで怖かったの……

voice: vo_adv_2013011_046
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】 その子に何をしたんですか、覇瞳皇帝?
【chara 105811 face 6 (surprised)】 生命力を吸う……?

voice: vo_adv_2013011_047
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】 先ほど聞きましたけど。洗脳魔法装置とやらを用いて、
ネネカさんからも同じように生命力を奪っていたようですね。
いったい、何のために?

voice: vo_adv_2013011_048
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 ……ふふ。
いいわ、冥土の土産に教えてあげましょうか?

voice: vo_adv_2013011_049
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 あぁ、我ながら悪役そのものね……
【chara 106914 face 1 (normal)】 でも、ゆっくりお喋りしていたら、
あなたたちのお友達がたくさん集まってくるはずよね。

voice: vo_adv_2013011_050
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 {player}くんはいつもそう。
ひとに愛されて、ひとを集めてしまう。
【chara 106914 face 2 (joy)】 物語の中心、主人公だからね……

voice: vo_adv_2013011_051
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 そうして集まってきた連中を全員、私が貪り食って吸収する。

voice: vo_adv_2013011_052
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 わざわざお店まで足を運ばなくても、
出前をしてくれるっていうんだから有り難い話よね。
ふふ、その代金としてある程度は疑問を解消させてあげる。

voice: vo_adv_2013011_053
ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】 ずいぶん余裕ですね。
仲間が集まってきたら、あなたなんかイチコロですよ。

voice: vo_adv_2013011_054
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 そう思う? 【chara 106914 face 4 (sad)】 まぁ良いから、聞きなさいよ……
真実を知って絶望し、【chara 106914 face 2 (joy)】 がっくり落胆するあなたたちの顔が見たいわ。