第13章 第13話
憎み否定しつつも、覇瞳皇帝と対話を求めるペコリーヌだが、覇瞳皇帝は語りの最中に大量の魔物を操り呼び寄せていた。彼はぺコリーヌたちを皆殺しにして魂を抜き出し、シャドウに変えて食らおうとする。


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邪悪な晩餐
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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 6 (surprised)】 ん~……【chara 106914 face 1 (normal)】 どうもあなたたちのお友達が駆けつけてきたみたいだし、
お喋りはこのへんにしておくわ。
ほんとは、もっと深い、大事な話もしたかったのだけど。

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 さっきも言ったけど、時間切れね。

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ペコリーヌ:
【chara 105811 face 4 (sad)】 ……? よくわかりません。
『シャドウ』がどういう存在なのかは、何となく理解しましたけど。
【chara 105811 face 3 (anger)】 あなたの目的が見えません、覇瞳皇帝。

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ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】 そんなふうに生命力をかき集めているのは、何のためですか?
いったい何がしたいんですか、あなたは何を願っているんですか?

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 それを聞いてどうするの?
民の願いを叶えるのが王侯貴族の、自分の役目だから~って……
私の手助けをしてくれるのかしら、【chara 106914 face 2 (joy)】 お姫さま?

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ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】 いいえ……
あなたは一度、わたしからすべてを奪いました。
憎たらしい相手です。

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ペコリーヌ:
【chara 105811 face 1 (normal)】 もちろん。
その結果、流浪の身になったお陰で、
大事なものもたくさん得られましたけど。

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ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】 あなたは許せませんし、肯定できません。
【chara 105811 face 4 (sad)】 でも、互いに憎みあい、否定しあうだけでは哀しいですから……
【chara 105811 face 3 (anger)】 せめてもっと話を聞いて、あなたのことを理解したいです。

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ペコリーヌ:
【chara 105811 face 4 (sad)】 あなたが単なる憎たらしい敵で、悪党だったって思いこんだまま、
切り捨てて忘れたくありません。

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ペコリーヌ:
【chara 105811 face 4 (sad)】 そういうふうに否定されて、忘れられてしまうことが、
どれだけ哀しいかって……わたし、知っていますから。

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ペコリーヌ:
【chara 105811 face 4 (sad)】 それに。あなたも必死に生きている、ひとりの人間ですし……
たぶん、キャルちゃんの大事なひとですから。

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ペコリーヌ:
【chara 105811 face 3 (anger)】 大事に想ってくれてるひとが、たったひとりでもいるかぎり……
その人生は、物語は、忘れ去られて良いわけがありません。

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 ご立派ね。
ううん、お優しいわね……お姫さま。

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 あなたがいつ、その綺麗事を撤回するか楽しみだわ。
いざそのときが来たら、大声で嗤ってあげるわよ。

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 ……私の話、ちゃんと理解できてなかったのかしらねぇ?
【chara 106914 face 6 (surprised)】 生命力の保管庫である『シャドウ』をつくる方法、
懇切丁寧に説明してあげたでしょ?

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 人間の肉体から、魂を抜くの。
抜け殻は『ロスト』し、抜かれた魂は『シャドウ』になる。
……魂を抜くのに、最も効率が良い方法が何だかわかる?

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ラジラジ:
【chara 107311 face 6 (surprised)】 ……いけませんっ、周囲に多数の魔力を検知!
【chara 107311 face 3 (anger)】 我らは魔物の大群に取り囲まれています!

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 気づくのが遅いわよ。
私が単に親切心から、物語の安っぽい悪党みたいに、
ぺらぺら己の悪行を自白していたと思ったの?

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 『プリンセスナイト』のちからを与えたキャルに実験させ、
仕組みを解析して……
私は、【chara 106914 face 2 (joy)】 自分でも魔物を自在に操れるようになったわ。

voice: vo_adv_2013013_019
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 『再構築』される前には、
『魔物使い』なんて職業があったぐらいだしね。
【chara 106914 face 6 (surprised)】 たしか、オクトーがそう呼ばれる専門家だったかしら?

voice: vo_adv_2013013_020
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 技術さえ習得すれば、誰でも魔物が操れる。
【chara 106914 face 2 (joy)】 そして私は、ランドソルの町を埋め尽くすほど大量の魔物を操り、
呼び寄せたわ。

voice: vo_adv_2013013_021
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 あなたたちがお友達を全員集めて、
必死に戦ってもどうにもならない数よ。
ある程度は抵抗できても、いずれ力尽きてみんな踏み潰されるわ。

voice: vo_adv_2013013_022
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 そうして肉体を破壊し、あるいは殺せば……魂は身体から分離される。
死ねば魂は肉体を離れるのよ、【chara 106914 face 2 (joy)】 わかりやすいでしょ?

voice: vo_adv_2013013_023
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 『現実』ではどうか知らないけど、この世界ではそうなるの。
そして、そのようにして肉体から離れた魂は、
私が『シャドウ』にできる。

voice: vo_adv_2013013_024
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 さらに。さっきも言ったとおり、
『シャドウ』は私にとっては生命力の保管庫……
【chara 106914 face 2 (joy)】 美味しく食べられる、極上の餌なのよ。

voice: vo_adv_2013013_025
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 あなたたちは全員、そうやって料理されて私の食卓に並ぶの。
素晴らしいでしょ♪

voice: vo_adv_2013013_026
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 ねぇお姫さま、あなたのギルドは【美食殿】っていうんだっけ……
食べ歩きが目的なのよね?

voice: vo_adv_2013013_027
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 だったら、わかるでしょう?
私が今、どれだけ浮き浮きしているか!
ほんとに馬鹿で、間抜けよねぇ……あなたたちって!

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覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 鴨が葱を背負ってくるとはこのことよ!
あなたたちは望んで料理され、
食べられるために集まってくれたってわけ!

voice: vo_adv_2013013_029
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 1 (normal)】 さぁ、愉しい愉しいランチタイムの始まりよ!
【chara 106914 face 2 (joy)】 いただきます……☆

voice: vo_adv_2013013_030
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 あなたたちを皆殺しにして、魂を抜いて『シャドウ』にして、
【chara 106914 face 1 (normal)】 私はそれらをすべて胃袋に収める!

voice: vo_adv_2013013_031
覇瞳皇帝:
【chara 106914 face 2 (joy)】 運命を変え、望む物語を描くために!
私の願いを叶えるために!